ペイサーズvsキャブス

2022/2/11

デッドラインでルバートを補強したキャブスと、ルバート・サボニスらを放出し、ハリバートンとヒールドを補強したペイサーズです。お互いの新戦力がどうなのかを確認する直接対決です。そういえば補強したチームって意外と少ないよね。他に見たいのはキングス、ネッツ、シクサーズ、あとはバグリーを少しだけ見たいピストンズくらいかな。他は減らしたチームが多いもんなぁ。

◎47点

ハリバートンとヒールドをスターターに並べてきたペイサーズは、選手が変わっても1Qの強さは変わらず、なんとフランチャイズレコードの47点を奪いました。マジでビックリビックリ。その要因は大きく3つあります。

機能したスピードディフェンス

サボニスのワンビッグは厳しいので、基本がツービッグだったこともあり、ちょっとスピード負けすることが多かったペイサーズですが、本日はブリセットとビターゼのコンビなので、スピードで対抗しました。なお、フィジカルと高さでは惨敗なのでジャレット・アレンにボコられています。

そのインサイドにボールが渡らないようなディフェンスで封鎖したブリセットの運動量が目立ち、そこから走り抜けることでペースアップしました。走って勝ったペイサーズ。パスカットする能力の高さはハリバートンとブリセットの読みも大きかったね。

スリーガードのテンポアップ

サボニスを経由しないとチームオフェンスにならなかったペイサーズですが、ハリバートンのテンポの良いパス回しが機能し、ヒールド、ドゥアルテの3人が流動的に動きていきました。特にヒールドは1Qだけで5アシストを記録しており、オフボールで動き、エクストラパスを回し、次々に3Pをヒットさせていきました。

1Qは10/12というエゲツナイ3Pの確率でしたが、単に3Pが好調だったというよりもワイドオープンを作れていたのが印象的です。コートを広く使い、それぞれがドライブしていく形も出来ており、非常に気持ちの良いオフェンスになったのでした。

ブリセットの大活躍

スピードをディフェンスでも速攻でも見せたブリセットは、サボニス、ホリデー、クレイグといなくなったことで得たチャンスを存分に生かそうとしていました。加えてブリセットが3Pを決めてくれることで、通常のペイサーズ以上にコートを広く使うことに繋がっていました。

また試合を通してブリセットがモブリーを消しまくりました。アレンのインサイドとラブの3Pは機能したけど、肝心のモブリーがインサイドのプレーメイカーになれず、お互いにアウトサイドからの構築になった試合でした。

とにもかくにも目立ちまくったブリセット。ハリバートンとヒールドがアシスト面で活躍し、ブリセットとドゥアルテが点を取りに行く。若手にシフトした中で見事なオフェンスになった1Qなのでした。

◎パーフェクト・ロンド

圧倒されたキャブスですが、勝っているチームらしく、戸惑うことなく自分たちのプレーを続けていきました。キャブスが強くなっているのはメンタリティの部分って事を強く感じさせると同時に、戦術的には特別なものを感じさせない一面もみせていました。なお、本日はガーランドがいないので猶更さ。

そんな中で違いを作ったというか、ペイサーズのディフェンスに対して適切な対応をしていったのがロンド。1Qにパスカットされまくっていたのは、ある意味でパスを出して来るであろうキャブスオフェンスを読み切られていたわけです。そこで2Qは序盤にドライブレイアップを連発し、そこからコーナーへのキックアウトを確実に出していったよ。でも決めてもらえなかった。

さらにペイサーズの泣き所となるヒールドのディフェンスに対して、さらっとドライブすれば、ディフェンスが下がったら即座に3Pを決め、完璧なゲームメイカーぶりを発揮しました。ちょっとビックリしたよ。

またスイッチ誘導からのポストアップをしっかりと活用し、パスでもペイサーズディフェンスを崩した行ったのが後半。結局、ベンチながら33.5分のプレータイムとなり、1Qだけで7つもターンオーバーしていたキャブスは、後半になると僅か4つに押さえました。

パーフェクトだったよ。ほんとに。完璧なるロンドが1Qのビハインドを少しずつ解消していったのでした。

◎ガマンのキャブス

大量リードしていたのはペイサーズですが、ロンドの速攻を後ろから止めてクリアパスファールを取られたり、間に合わない3Pに無謀に追いかけてフレグラント1のファールをしたりと、いかにも弱いチームらしさをみせてしまったペイサーズ。っていうか、ドゥアルテとワシントンのルーキーコンビなので、若さだね。経験不足だった。

これに対して、負けているけど無理に止めに行かず、出来る限りのプレッシャーをかけてシュートミスを待つのもキャブスの強みでした。若いチームなんだけど、インサイドのアレンとモブリーの強さへの信頼なのか、マジで慌てなくなっている。

〇ファール数
キャブス  16
ペイサーズ 25

〇フリースロー数
キャブス  30
ペイサーズ 16

今シーズンリーグ最少のファール数のチームらしく、マジでガマンしまくったぜ。これで3P決められまくっているのだから、もうちょっとプレッシャーかけるのが正解なのですが、そこをグッとこらえて、ガマン強く戦えている印象が強いぜ。

オフェンスも基本的にねちねちとインサイドを攻めていくスタイルだし、一気に追い付くことは出来なんだけど、最後に追いつくという自信みたいな。そのインサイドではモブリーが止められているから簡単じゃなかったんだけどねぇ・・・

◎フィニッシュ・ルバート

ガーランドがいないためスターターになったルバート。PGというか、唯一のプレーメイカーというか。でも、ハリバートンみたいにプレーメイクが上手いわけじゃないから苦労しまくっていたし、ロンドに助けられたんだけどね。

しかし、そのルバートがラスト5分間でチーム15点のうち8点を1人で奪い、この時間帯を15-4のラッシュで見事な逆転勝利に導きました。

やったのはほぼピック&ロールからのアイソ。ドライブからミドルレンジでのターンシュートやフェイダウェイを次々に決めていき、FG4/4のパーフェクト・クラッチタイムでした。ペイサーズの時はここまで決めていなかったじゃん。

ただし、そこまでは14点だったし、パスワーク中心のキャブスオフェンスにはやりにくそうな一面もありました。パスワークというか、ビッグマンが多いのでドライブするスペースが少なく、ミドルから決めていたのも、そこで打ち切る必要があったからです。

あぁただし、ジャレット・アレンとのコンビプレーはなれているから、そこにはやりやすさがあっただろうね。

そんなわけでキャブスの新戦力は見事に「個人技担当」として結果を残すことになった移籍2試合目です。基本はガーランドにやらせるだろうし、アレンとモブリーのインサイドプレーがキャブスの中心なので、ルバートにとって必ずしもやりやすい環境ではありません。

ただキャブスが求めているのは、こういうシーンで個人技を決めきってくれるエースキャラであり、それがプレーオフに向けた準備です。終盤のディフェンスでも見事な対応でペイサーズのオフボールを封じ込めており、攻守にわたってクラッチタイム担当になりました。

相手がペイサーズという事もあって気合がはいったでしょうが、コリン・セクストンがいなくてもルバートがいれば大丈夫。オフの契約問題も含めて、この活躍を続けてくれることがキャブスには必要なのでしょう。

◎ドゥアルテとアイザイア・ジャクソン

ペイサーズは12分で11点取ったアイザイア・ジャクソンが後半に足首の痛みで出られなくなったことが大きく響きました。ビターゼがスピード負けするのをカーライルが嫌がり、その結果としてトリスタン・トンプソンを起用しましたが、これがオフェンスで急ブレーキの原因になってしまい非常に苦しかったです。

ディフェンスではトリスタンはそんなに悪くなかったのですが、4Qに逆転されてもディフェンスを考えた選手起用をしているのは非常に苦しく、カーライルが動くのが遅かったといえます。

加えて上記のルバートのアタックは殆どがドゥアルテとトリスタンのコンビが崩されています。総じてドゥアルテのディフェンスが苦しすぎる試合でした。これは個人の問題でもありますが、前半はファイトしていたので、プレータイムが長すぎて疲れてしまったことも関係しています。

ホリデー、クレイグ、ラムと放出しているのでウイングが足りず、それが響いてしまいました。これについては仕方がないけど、完璧に狙われていたドゥアルテなのに、工夫をしなかったことも問題です。

ドゥアルテが成長するのか、オフの補強で何とかするのか、チームとしての戦い方を考え直すのか。

まぁいろいろあるけど、ちょっといくらなんでもってくらい手を打てなかったカーライル問題でもあります。勝とうとする意識の強さがプレータイムの長さに繋がり、それが失速にも繋がる。今シーズン延々と続いている後半の弱さは、カーライルの工夫のなさであり、前半から後半まで同じことをしているのが問題です。

ってことで、HC問題の方が大きかったペイサーズ。とはいえ実績のあるHCなので、交代させるのも怖いわ。ファールが多かったディフェンス面、工夫の足りないオフェンス面とACも何とかしないといけないので、フロントはそっちも考えてね。

◎ハリバートンとヒールド

ペイサーズの新戦力も初戦から存分に持ち味を発揮してくれました。このチームはハリバートンのチームになることを明確に示した初戦でもあります。ブログドンとの絡みはきになるところですが、プレータイムが39分もあったように、どっちにしても1人でじゃ厳しいので、ウイング仕事も出来るハリバートンだからダブルPGでいくのかもね。

これまでサボニスを経由することでオフェンスになっていましたが、ハリバートンを経由しないと難しいという状況は同じ。互いのプレーの作り方は全く違うものの、トレードで特別なセンターがいなくなって、特別なPGがやってきたのでした。

効果としてはドゥアルテやブリセットがドライブするスペースが広がったメリットもあるので、よりチーム全体で点を取るスタイルがハマればプラスになります。インサイドのフィニッシュ力不足は目立っており、サボニス不在の影響も強く出ていたので、チーム全体がレベルアップしないとマイナスのトレードにもなります。

一方でヒールドはスターターとして期待されてたことで普段よりもハッスルしていたし、キングス以上にボールムーブが良かったので生き生きとしていました。ほぼハリバートンと合わせての起用だったこともあり、2人の合わせはスムーズで、ハリバートンがパスを出す瞬間にディフェンスを剥がすの上手いよね。

ディフェンス問題は続いており、簡単には解決しないのですが、それでもヒールドがヒールドらしくなれるきっかけも掴めそうな初戦でした。ってことで、サボニスが活躍していることも含めて、どちらにとっても悪くないトレードになることを期待しましょう。

◎ジャズvsマジック

こちらも1Qに大量リードしたジャズが、マジックに逆転される展開でした。

NAWとフアンチョはガベージタイムにしか出てこず、その代わりお尻に火が付いたフォレストのプレーが目立っていました。まぁそれくらいかな。

ジャズはドノバンPGのプレーが多過ぎ、そこに対してマジックのプレッシャーディフェンスが効いたことで追い上げが成功しています。サッグスの読みの良さ、ハリスのマンマーク力もあって強烈だったディフェンス。

ただし、そのハイプレスに対して裏パスは有効で、途中からアズブークが爆発。ゴベア不在の中でスターターセンターになったアズブークは、ホワイトサイドよりもアウトサイドディフェンスも頑張っており、そしてインサイドで確実に押し込んでいきました。

ドノバン以降の若手が出てこれないスナイダー問題がある中で、やっと序列を崩せそうな雰囲気であり、特徴も違うので頑張ってほしい。そしてフォレストもディフェンスで頑張れ。バトラーもヤル気出していたな。

マジックはワグナー以外のスターターが二桁アテンプトでチーム全体で攻めるスタイルが様になってきました。とはいえ、ここからロスやハリスのバイアウトはあるのか。各チームが補強したいであろうディフェンス担当とオフェンス担当。さぁどうなるかな。っていうか、ハリスはジャズが欲しそうだ。


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