サボニスとハリバートン、動く

デッドラインに飛び込んできた2つ目のビッグトレードは、ターナーではなくサボニスでした。各チームが欲しがるオールスターセンターを手に入れたのは、予想外のキングス。しかし、そのキングスはチームの中心であるハリバートンを放出なので、痛み分けなのか、なんなのか。

【キングス】
サボニス
ホリデー
ラム

【ペイサーズ】
ハリバートン
ヒールド
トリスタン

トレードの収支的にはサボニスを手に入れたキングスの勝利ですが、それはきっとペイサーズ側がハリバートンを求めたからでしょう。指名権コレクターになるのではなく、自分たちが欲しいと見定めた選手を取りに行くのはペイサーズらしい。

おそらくサボニスで多くの指名権ゲットは出来たはずです。でも、指名権持ちまくっても若手を成長させるのには限度がある。だったら確実な選手を手に入れるってのは間違っていないぜ。スーパースターを欲しいってのは違う話だしさ。

なお、ペイサーズについてはハリバートンとターナー、そしてドゥアルテを軸にするのはおもしろそう。だけど、そこにブログドンはどうなんでしょうね。スリーガードをするのかもしれませんが、今度はヒールドが浮くしね。あとルバートを放出した意味もないし。

ってことで、ペイサーズについては、もう1つ動くと思っています。なので、それを待ってから触れたい。理想は

「ブログドン+ヒールド+指名権」⇔「ベン・シモンズ」

これが上手くいかないなら

「ヒールド+指名権」⇔「ジェレミ・グラント」

こんなのも想定できます。ってことで、デッドラインを待ちましょう。オフにずれこむ可能性もあるけどね。

その一方でキングスはハリバートンを放出したこともありますが、何故サボニスなのかが全く見えてきません。ここが最大の問題であり、今回のトレードが行き当たりばったりな気がしてしまう部分です。ヒールドと組ませるなら面白そうだったけど、バーンズで上手くいくのかな。

◎サボニスの使い方

さて、まずはサボニスの説明書を書こうと思いましたが、るーさんが呟いていたので拝借します。

まぁこれが全てですね。ポイントセンターとして抜群のプレーメイク力を誇り、チームの多くの事を変えてしまう影響力を持っています。その一方でセンターとしてはアンダーサイズなので、いくつかの問題も発生してしまいます。

ペイサーズではシックスマンを経て、ターナーとのコンビになりましたが、ストレッチビッグであり、ブロック王であるターナーは攻守にサボニスとのバランスを取れる存在でした。ここがキングスにとって最大のネックになるでしょう。

サボニスがオールスターになったのはオラディポが離脱してから。インサイドのスペースを活用し、両サイドにワイドなオフェンスを展開した上で、ゴール下のスペースに飛び込んでフィニッシュする強さも持っています。

これらはシューターがいること、周囲のパス能力があること、要するにコンビプレーをする意識が重要になるのですが、キングスって・・・

また、ディフェンスを考えるとツービッグで戦いたいけど、オフェンスはサボニスにコートの真ん中を自由に使わせるのがベストなので、相方ビッグマンにはコーナーにでもいてもらいたいです。ホルムズはそういうタイプではありません。逆にサボニスも3Pシューターとしてはイマイチです。

ってことで、ホルムズとの連動に課題がありそうなうえに、バーンズとも微妙です。ちなみにリトアニア代表ではサボニスとバランチューナスの相性が悪くて困っていました。

フォックスについては本人次第ではありますが、こちらもシュートよりもドライブタイプなので、せめて3Pビッグマンであってほしいよね。そう考えるとキングスはペイント内渋滞を起こしてしまいそうに見えます。

その一方でバグリーとサボニスを並べるツービッグは面白そうです。うーん、非現実的な匂いがするな。トータルでサボニスを取った理由が謎にみえてしまうキングスです。何も考えずに、あるいはディバッツを想像して手に入れてしまったんじゃないかな。

◎ウイング補強

ラムとホリデーについては悪くない動きでした。渋滞しているビッグマンの1人を放出し、ハンドラーさせられて本領発揮できず、不良債権になりそうだったヒールドの処理にも成功。そこにハンドラータイプのラムと、ウイングディフェンダーのホリデーなので、バランス的には改善です。

個人的にバーンズとハークレスのコンビは機能していると踏んでいたので、控えを充実させるのは効果的だよね。ちょっとインサイドのオフェンス力不足に見えるから、それをサボニスなんだろうけど、渋滞。

そして今シーズンの目玉だったスリーPGシステムは一瞬で終わりました。問題はこのPG3人でプレーメイクしていたので、突如としてチーム戦術が変更されることです。ガード発信のプレーから、サボニスによるインサイドアウト、ハンドオフ、ピック&ロールとビッグマンとのコンビプレーが増えてきます。出来る気がしない。

オフボールで仕事するタイプはいなくなっており、サボニスを活用するためにも思い出さなければいけないことが多いです。

今シーズンはPGとセンターを集め、奇抜な事をやろうとしていた(かどうかは定かではない)キングスですが、ここにきてポジションバランスの悪さを改善しに行きました。これが吉と出るか凶と出るか。いずれにしても作り直し感が強いです。

◎再構成できるのか

サボニスよりもサラリーが高かったヒールドの処理に成功したことはポジティブです。なんせキングスは自分たちでヒールドの価値を落としてしまったので、トレードに困っていました。あの時、無事にレイカーズに渡せて入れば、こんなことにならなかったのに。

お買い得なサボニスを加え、ホルムズも10M程度なので、2人を使い分けるくらいは問題ありません。バーンズの契約は来シーズンまでになっており、フォックスとサボニス中心に作り直すこと自体も可能といえば可能です。

いずれにしても現状はバランスの悪いチームにみえるので、再構築って感じがします。もっとも大事なことはフォックスとサボニスの相性でしょうから、まずは今シーズンの残り試合を使って、そこを試していくのかな。ここさえ成功すれば、どうにでもなる気もするしね。

バグリーの収去問題もオフには出てくるし、それなりに動くことになります。プランはあるのかどうか。プレーオフに出れないシーズンは続いてしまうのか。ギャンブルだけど、手を出さずにはいられなかったキングスって感じでした。

サボニスとハリバートン、動く” への1件のフィードバック

  1. フォックスが中にスペースを必要とするのになんでサボニスやねんと。タイリースとフォックスはコンビプレーは無くとも別に互いを阻害することはそんなになかったので、継続していけば良くなる要素はあったと思いますね。アタッキングガードとシュータータイプという違いがありましたし。それぞれの得意エリアの効率性は数字的には悪くない処かむしろ良かったわけで。キングスの問題はそれよりもディフェンスにあるのでそういう意味でもサボニスは?です。
    ホームズ君を放出しそうな感じですが、控えビッグマンのディフェンスがかなりネックになってるなかそれも謎。リーグでもTop5のP&Rコンビだったタイリースとホームズ君を解散するのも?
    オフェンスじゃなくてディフェンス次第なのがわかってない動きです。HCさえさっさと招聘してれば既存のメンバーでPOはいけたと思いますね。実際選手任せであと一歩までいった。そこからアホHCを連れてきて余計に弱くした。また選手が成長してきたのに水を差した感じです。

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