ブルズvsサンズ

2022/2/7

HC交代の1年目に基盤を作り、2年目にオールスターを補強してブレイクする。そんな流れを作っている似た者同士。東西のトップ対決ですが、勝率には差がある。安定しすぎのサンズとケガ人が多いブルズ。

◎ミドルと3P

他の共通点を挙げるとビッグマンがインサイド1枚で機能することですが、お互いの役割は違うね。エイトンを外におびき出したいブーチェ。空いたインサイドに狙い通りデローザンのドライブが決まります。逆にインサイド担当として収縮させたいエイトン。パスアウトから狙い通りミカルの3Pが決まります。ブッカーも3Pで10点リードに。

3Pってこともあって、先にリードしたのはサンズですが、ブルズも堅実に追いかけます。基本的に4ガードみたいなチームなのに、堅実なのがブルズの特徴。インサイドのプレーメイカーであり、ストレッチ担当であり、フィニッシャーでもあるブーチェがいろいろやることで、相手のプレッシャーを軽減していくことで堅実さを出す。

なんと1Qは無得点だったブーチェ。トップへピックにいき、デローザンとラビーンにドライブさせれば、3Pラインの外で構え、ポストアップするデローザンにパスを通すよ。スタッツに出てこないブーチェの便利さ。

んー、でもミドルの差でサンズのリードが動きません。そう思っていたら、デローザンがクラウダー相手に&ワンのミドルをヒット。ミドルレンジを制する戦いの様相が強いぜ。

ここからラビーンがドライブレイアップに、コーナー3Pで追い上げると、コビー・ホワイトがトランジション3Pで続き2点差にします。3Pでつけられた序盤のビハインドを3Pで戻しただけかな。続いてカム・ジョンソンが3Pを決めると、トロイ・ブラウンが3Pでアンサー。

残り2分。ブッカーがスピンからのミドルを決め、ペイトンはラッキーなこぼれ球を押し込み。トーマスの3Pで取り返したブルズでしたが、ブッカーにボーナススローを決められ、1Qは36ー29でサンズがリードします。FG5/6のブッカーが16点も奪ったぜ。

ミドルレンジの戦いみたいに始まって、3P連打になって、再びエースのミドルアタックになったよ。どっちもディフェンスが対応しに行くと違う事をされてしまったかな。ブルズのオフェンスって、そこまで的確じゃなかったのに、なんでだろ。

◎かわいくないサンズ

ブッカーがえぐいのでドスンムで止めに行くと、ジャンプシュートにファールしたドスンムによって股関節を痛そうにするブッカー。交代しなかったけどね。

いずれにしてもブッカーにはダブルチームも厭わない守り方で、マークが強いので、ワイドに振ってインサイドにパスを通す形で攻略していきます。イージーに中にパスが通っていく。ブルズの弱みでもあるね。

クリス・ポールのようなミドルはないけど、パスは持っているペイトン。スターターとそん色ない見事な合わせと、隙間を通すパス。自分に引き付けてマギーへのアリウープパスも通し、点差を19点まで広げます。お見事ペイトン。しかもドフリーにされたマギーが3Pまで決めやがった。

ウエストブルックがバイアウトされたら、サンズに来るのが正解なんじゃないの。可愛げがないくらいにシュートを決めていくサンズ。そしてミカルがターンからの&ワンで点差が20点を超えます。

可愛げがなさすぎて退屈になってきた。まざまざと力の違いをみせつけてくるリーグ勝率トップのサンズ。しかし、圧倒しているんだけど、レフリーコールに怒っているようでテクニカルだけは増えていし、逆にブルズもラビーンが自分からカム・ジョンソンに当たりに行ってオフェンスファール。大差なのに、なんだか変な感じ。

すると残り3分きったところでエイトンが3つ目のファールをコールされます。いや、エイトンは通常通り何も言わずにプレーしていたのに、なんだか荒れそうな空気に巻き込まれたようだ。

サンズが17点リードで残り1分。ラビーンがミドルを決めるとブッカーが3Pでアンサー。18点差でサンズリードの前半となりました。可愛くないなぁ。少しはミスしようぜ。ブッカーが外したの最後のブザービーターだけじゃん。完璧すぎてさ。

◎おー、マイ、ぶっかー

後半もクリス・ポールのミドルで20点差。終わりっすね。

ロンゾのいないブルズですが、ジャボンテ・グリーンが復帰したこともあってディフェンス的には問題なく、ただドスンムのPGはオフェンスで苦しかった。なお、2Qはチームとしてアシストなしでした。

1Qは3Pに上手く切り替えていったのですが、やっぱり偶然だったようにも見えてるし、サンズのディフェンスはインサイドをしっかりと締めてきたので、デローザンもラビーンもドライブするスペースがなくなってしまい、ミドルに頼ってしまいました。それ自体は悪くないのだけど、決まらなかったのでディフェンスを引き出せず、延々とゴール下を塞がれてしまった。

苦しくなるほどに、ラビーンとデローザンのアタック中心になっていき、だからサンズも守りやすい。そんな繰り返しにも見えました。ってことで、ブルズのイメージは変わんないんだよね。オフェンスは個人技ベース。ただ、そこにパス能力を持つブーチェとデローザンが違いを作ってくれる。カルーソいないのはロンゾよりも響いていたな。

後半になってブーチェのポストアップを使って押し込みに行くのですが、普通にエイトンと勝負させているので、そこは押し込めないよ。ハイポストからアタックしたら決めたブーチェだけど、ローポストはパワーと高さの差が出てしまう。っていうか、サンズのようにスイッチさせてからブーチェを使ってあげなよ。

そして後半も可愛げゼロのブッカーが両コーナーから3Pを決めてしまうので、ディフェンスも機能していないブルズ。本来は4ガードみたいな布陣なので、そこを追いかけないといけないけど、追いかけても決めてしまうブッカーに悩まされてしまいました。

〇ここまでのブッカー
34点
FG12/14
3P5/6

もうブッカーがボールを持っただけで「オーマイゴッド」という解説。3Q残り6分で27点差です。おしまい。おー、マイ、ぶっかー。

◎デローザン

サンズのオフェンスは変わずクリス・ポールのミドルにミカルのドライブ、ブッカーのキックアウトからミカルの3Pが鮮やかに決まりますが、ここまで僅か2本しかシュートを外していなかったブッカーが3本連続ミスをします。その間にラビーンのミドルと、ホワイトの3P&3Pファールドローでちょっと追い上げたブルズ。

そして残り3分。ブーチェへのファールをコールされたマギーが怒ってテクニカル。可愛げが残っていたな。なお、チャレンジしてファールは消されたけど、テクニカルは消されない。でもカム・ジョンソンが3Pで22点差に離す。可愛くない。ブッカーも速攻からアリウープダンク。

最後にデローザンがドライブ&ワン、ミドルを消したものの、102-83と19点差の3Qでした。

ブッカーこそベンチに置くものの、まだまだ主力を使う4Q。クリス・ポールのミドル、ペイトンのアシスト、マギーの押し込み。何も問題なくオフェンスを展開していくサンズ。ところが、ディフェンスではデローザンに好き勝手されていきます。

ここまで外し気味だったタフミドルを決めると、ローポストのターンフェイダウェイもヒット。行くのか、打つのか、微妙なスピードからのステップワークで騙しまくり、隙間を抜けては&ワン。4Q開始6分で15点を荒稼ぎしたデローザン。今シーズン、4Qの得点王の爆発ですが、それでも点差は5点しか縮まらない。

ブッカーが戻ってくるも、そこだけはやられてはいけないブルズは手厚くローテし、空いてしまうエイトンが連続ファールドローで突き放し、デローザンがヤバいのでマークをきつくするとラビーンのドライブに、ブーチェのインサイドで取り返す。クリス・ポールのクソみたいなファールドローもあって、残り3分で17点差。125-108。

なお、最終的になんだかんだと3点差になりました。まぁ体勢には関係なかった。試合を最後まで観れるものにしただけ偉かった。

んー、あれだね。この試合の感想は「なんでブッカーとデローザンはMVP候補のトップにいないの?」ですね。それ以外はサンズが可愛くなかった。あんなに猛烈な追い上げをしたブルズを寄せ付けないメンタル。そこを評価されるからブッカーはMVPになれないんだろうけどさ。

ブルズvsサンズ” への1件のフィードバック

  1. サンズはさすがの強さでしたね。
    ご指摘の通り、ブルズは簡単にインサイドにパスを通されてしまう格好が多い気がするので、プレーオフになったらあっさり負けそうな怖さがあります。パトリック・ウィリアムスが戻ってきたらどうにかなるのでしょうか。。。

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