20180120 ネッツ ｖｓ ヒート

ネッツもヒートも最近よく観ているので予定になかったのですが、他の試合のタイムアウト中に覗いたらディアンジェロ・ラッセルが出ていました。

ラッセル推しではなかったのですが、シーズン序盤に観たネッツとラッセルの衝撃に僅か２試合で目を離せなくなりました。

ラッセル不在でも面白すぎるネッツ
戻ってきてどうなるのかを確認するためにも復帰戦は観なければ！

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◉ラッセルはベンチから

素晴らしい活躍をしているディンウィディーを簡単にベンチに置くようなアトキンソンではありません。ポジション欲しければ活躍しろよ。

お互いにセンターが目立ちます。ヒートは単純にホワイトサイドに優位性があるから。だからと言って個人の崩して高確率で決まるわけでもないので、ドライブが混ざりながらホワイトサイドを使っていきます。

ネッツはアウトサイド中心ですがヒートディフェンスが追いかけてくるので、最後に空くのがゼラー。ホワイトサイドのディフェンスは強力ですが、全体が追いかけた中でヘルプからマークに戻るのは早くないので、そこを見つけるとパスを出すネッツ

ネッツはリスクを厭わずパスするのでミスも多いのですが、リスクを気にするほど強くもないし。３Ｐ打つけど決まりませんが、積極性の方が大切。

お互いに分かりやすく攻めているのですが、ミスも混じってシュートも決まらずロースコアの中、残り４分半でラッセルが出てきます。

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万雷の拍手で迎えられたラッセル。移籍初年度で試合数もこなしていないのに、管理人だけでなく多くのファンの印象に残っていたという事でしょう。

いきなりドラギッチにブロックされ、そのドラギッチにドライブされます。
ハリスのパスをキャッチ出来ず、自分で溜めてフリーにしたホリスジェファーソンへのパスもミスとターンオーバーを重ねます。

そこから少し味方に任せて隠れることにしたラッセル。元気な時もたまにやります。

再びセンター対決。アレンが出てくると高さと強さでは対抗出来るのですが、経験不足でホワイトサイドに弄ばれるアレン。それも経験。

アデバヨに代わってもオフェンスリバウンドを押し込まれます。そして動けるアデバヨはヘルプに行ってもマークに戻るのも早い。

少しだけヒートが上回って１Ｑが終わります。

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◉ラッセルとオカフォー

２Ｑになるとアレンからオカフォーになります。いつものパターン。アレンとオカフォーならば絶対にアレンなのですが、まったく違う特徴がスキル面であり、オフェンスのパターンの多さです。

そんなオカフォーを使ってシュートチャンスを作っていくラッセル。スクリナーとしてここまで活用されるオカフォーを初めて観ました。

ディンウィディーとラッセルの違いは周囲を活用する上手さ。割と自分勝手なラッセルなので個人だけをみればディンウィディーが上なのですが、ラッセルＰＧの方が周囲が活き活きとプレーしています。

ラッセルの持つリズムにディフェンスが巻き込まれていく感じ。そして溜めの効いたパス。なんとも表現し難い、データには絶対に表せないラッセルの色気。

周囲を活かし、不思議な空気を作り出してリズムを変えたところでベンチに戻ります。

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でも、試合はオリニクのシュートを中心に組み立てていくヒートが少しずつリードしていきます。そして先日シューターＭＶＰとしたエリントンの３Ｐが決まり、ウィンズローの３Ｐで二桁点差になります。

ディンウィディーになるとイリーガルスクリーンをコールされたオカフォー。さらにディンウィディーはスクリーンの逆をドライブしてレイアップを決めます。
この辺がわかりやすいラッセルとの比較。個人の活躍ではディンウィディーが上だけど、自分の世界に巻き込むのはラッセル。

ＰＧ交代で使えなくなってきたオカフォーからアレンに。

ホワイトサイドがディンウィディーをブロックし、さらにターンからダンク。ホワイトサイドにディフェンスが引きつけられてエリントンのフローター。そしてホワイトサイドがスピンムーブからダンク。

ホワイトサイドに支配されていく前半

最後はホリスジェファーソンがドライブ、速攻、ブロックと活躍して盛り返すもホワイトサイドのスクリーンからフリーになったドラギッチがミドルを決めて１０点ヒートがリードして前半が終わりました。

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ホワイトサイドの優位性を活かしたヒート

センターに中堅のゼラー、ルーキーのアレン、錆びついたオカフォーと現時点だけで言えば微妙なネッツの弱点をつけた前半でした。

そんな錆びついたオカフォーを研ぎ澄ましてしまうラッセル。ラッセルの復帰を誰よりも喜ぶことになるのはオカフォーかもしれません。

スクリーンをセットして、リングにダイブする。タイミングはラッセルがなんとかしてくれる。
最近のゲームレポートでディンウィディーを賞賛していたはずなのに、大して活躍してないのに覆させてしまうラッセル。

なんだ、コレは。
単によくわかんないロングシュート打つ選手じゃなかったのか？
アトキンソンのマネジメントが有能すぎるのか？

キャロル、ラッセル、アレン、ディンウィディー、一体どれだけ選手を輝かせたいのかアトキンソン。

唯一全く輝いていないのはオカフォー。でも絶対に復活するだろう。そんな事をわずか６分で感じる前半でした。

あっアレン・クラブは輝いてないか。

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◉ホワイトサイドを消しに行く

インサイドに収縮気味のネッツをみて、ジェームス・ジョンソンとドラギッチが３Ｐを決め１６点差まで広がります。

このネッツの対応はホワイトサイドを意識したはず。それはオフェンスでよりハッキリ出てきます。

ゼラーをコーナーに置くパターンを増やし、ホワイトサイドをアウトサイドに釣りだします。ホワイトサイドがヘルプに行くと即座に飛び込むゼラー。

さらにゼラーを下げてエーシーにして、流れを加速させます。キャロルがオフェンスリバウンドから押し込むシーンがありますが、そもそもゴール下にホワイトサイドがいない形を作られています。

ドリブルをするディンウィディーを下げてラベルトで５人のパッシングでインサイドを空けようとするネッツ。

ただ、ヒートは守れるのでドライブを許しません。唯一、キャロルがホワイトサイド相手になんとかドライブを決めました。

ならばヒートは高さを活かしたい所ですが、上手さで守って行くエーシーとホリスジェファーソン。

点差は１４点のままですがホワイトサイドの優位性がなくなってきて、残り４分でラッセルが戻ってきます。

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早速、ラッセルのパスからエーシーが３Ｐ。何でもないプレーなんですけどね。少しずつディフェンスをズラすのが上手いラッセル。ネッツのパターンは同じなのですが、ボールを持つたびに少しずつズラしてくれるラッセルの存在で、ラベルトのドライブやハリスのシュートに繋がります。

ヒートはインサイドのエーシーのディフェンスに苦しめられ、ドライブはするけど決められないシーンが増えてきます。そして圧倒的に高いホワイトサイドですが、エーシー、キャロル、ホリスジェファーソンが囲い込んでセカンドチャンスを許しません。

タイラー・ジョンソン不在により、プレーメイクするＰＧが足りず一本調子になったヒート。ブルカラーで戦ったネッツという展開は、ヒートのＦＧが止まります。

ラッセルからゴール下のホリスジェファーソンへアシストが決まり２点差まで詰め寄って３Ｑが終わります。

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◉ 対策の対策の結果

エリントンの３Ｐから始まる４Ｑ

相変わらず冴えるラッセルのパスからホリスジェファーソンがファールを引き出し、アレンのスクリーンを使って空間を生み出し、フリーのレイアップを外すラッセル

上手いプレーを見せ続け、アシストをするもののシュートがダメなのは前日のハーデンと同じ。３Ｐも決まらずベンチに下がりました。

エーシーが出ていない事でネッツのディフェンスは甘くなります。そこをついて行くアデバヨ。同じルーキーのアレンには負けれないとばかりに個人で仕掛けます。

その代わりアレンはインサイドフィニッシャーとして活躍します。全てのきっかけはラベルト。見事なハンドリングとムーブで次々とチャンスを生み出し、パスの連続からアレンのゴール下に繋げていくネッツ

切り崩しまくった後にラベルトが３Ｐを決めて遂に逆転します。即座にダンクを返したアデバヨ。

残り７分同点でほぼベストメンバー同士の終盤になります。

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ホワイトサイドが出てくるとブロック、ゴール下と活躍します。アレンが出ているのでインサイドでプレーできています。なのでアレンからエーシーに交代

ホワイトサイドにオフェンスリバウンドを取られても高速で潰しに行くネッツの３人。

そんな３人の１人であるキャロルがオフェンスでも積極的に行きます。ここまでネッツのリーディングスコアラーとなっていた調子の良さから、ドライブ、３Ｐを決めて残り４分で３点のリードを得ます。

ディンウィディーがドライブを決めれば、ドラギッチが返します。
形としてはこれまで通りネッツは大きく開いてドライブするためのスペーシング。ヒートはホワイトサイドをポストに置き高さの利を使いながらドライブします。

ただし、ネッツはホリスジェファーソンも下げてハリスとラベルトのアウトサイドプレーヤーを更に増やします。

流石に高さが足りなすぎか、ジェームス・ジョンソンがドライブからねじ込んで残り２分で同点に。

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４人が止まってエーシーしか動いていないのに、ディフェンスのコミニュケーションミスからポッカリとドライブスペースが空いてディンウィディーのダンク。平面のホワイトサイド問題とドラギッチのディフェンス問題から引き起こるイージープレー。

更にまたもエーシーの単独スクリーンからラベルトとホワイトサイドの1on1を作ってドライブを決めるラベルト。スイッチがマズイヒート。

残り１分４点リードのネッツ

ヒートはエリントンのアリウープという珍しいデザインプレーを選択しますが、僅かに外したエリントン

ネッツは再びラベルトとホワイトサイドから代わったオリニクの勝負を狙いますが、それを見越してスクリナーのマークをローテーションし、ジェームス・ジョンソンがマークにつきます。上手いヒートのディフェンス。

しかし、そんな選ばれたジェームス・ジョンソンを物ともせず、ミドルを決めたラベルト。初めてのミドルの選択かも。

そうやって残り３０秒６点差となり、逃げ切ったネッツでした。

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◉選手が揃ったネッツ

◯ディアンジェロ・ラッセル
１点２アシスト

１４分でスタッツ以上のインパクトを残したラッセル。チームは＋４点なので悪くなかったはず。大切なのはラッセル云々ではなく、ディンウィディーとの使い分けが出来て、大きくリズムが変わる選手が戻ってきた事。

おそらく暫くは２０分以内のプレータイムでディンウィディーの控えでしょうが、それで十分なネッツの体制です。

◯デマーレイ・キャロル
２６点６リバウンド

得点面でも貢献したキャロル。しかし、その真価はやはりスタッツでは見えない部分での頑張り。

ヒートに勝った最大の要因は、キャロル、エーシー、ホリスジェファーソンによるインサイドでのダーティーワーク。

身体をはり、素早く寄せ、賢くプレーする。そんな３人がホワイトサイドから自由を奪い、ヒートの攻め手を減らし、それでいてチームを有利にするオフェンスの動きをしました。

戻ってきた主役と勝利に直結する働きの脇役

全ての駒が揃ったように見えてくるネッツ。

あっでもキャロルはトレード候補だったっけ。ドラフト指名権付きでラプターズから引き受けたのに、アトキンソンにより研ぎ直されたキャロルは勝利を求めるチームから人気のベテランに。ドラフト指名権とトレードするのか？

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ヒートはドラギッチとホワイトサイド不在の時間に困った挙句、その２人から崩されて負けてしまったので、ネッツの作戦にはまってしまいました。

スモールラインナップに対抗するのが上手いのはセルティックスとの相性の良さが示していますが、さすがにエーシー相手にホワイトサイドが守られてしまうのは計算外かな。

後半は５人がアウトサイドに広がる隊形をとられたので、３－２ゾーンディフェンスにする選択肢もあった気がします。スモールラインナップだけど３Ｐは２８％しか決まらなかったネッツ。

そこら辺もタイラー・ジョンソンいないと難しいのだろうか？

ここ最近は８勝１敗と好調でしたが、年末に続いてネッツ相手には連敗と難しい相性があります。