20180120 ピストンズ vs ウィザーズ

そこそこ勝ち始めたウィザーズ
そこそこ負け始めたピストンズ

基本はオフェンスチームだけどディフェンス強化しているウィザーズ
基本はディフェンスチームだけどオフェンス強化しているピストンズ

ガードコンビ中心のウィザーズ
インサイドコンビ中心のピストンズ

選手の長所を活かすシステムを作るウィザーズ
選手の短所を隠すシステムを作るピストンズ

ドラフト指名して育ててきた選手中心のウィザーズ
ドラフト指名した選手と交換した選手中心のピストンズ

レッツゴー!!



◉モリスを空けるという奇策

モリスのシュートが目立つけど、決まらないウィザーズ。トバイアス・ハリスが目立ち決めていくピストンズという立ち上がり。

タイムアウト明けもモリスを空けまくるピストンズ。なんだろうかこれは?

 

◯今シーズンのモリス
9.9点 FG48% 3P38%

普通はフリーにされないモリスをフリーにされ、しかもシュートが決まらない。モリスはストレッチ4の役割も担っているので、外でフリーになるという事はトバイアスがインサイドヘルプに来るという事なので、インサイドを攻められないウィザーズ

観たことのないパターンで得点が止まるウィザーズ

 

そんなシーンを尻目にトバイアス中心に得点を重ねていくピストンズ。ディフェンスが効くので速攻も出れば、3Pを打ち落ちてもドラモンドが拾ってくれる。

 

文句のつけようのないピストンズ

 

PFを下げたウィザーズ。
ウォール、ビール、サトランスキー、ウーブレイ、マヒンミというスモールラインナップにしてリズムを取り戻し始めます。便利になってきたビックPGのサトランスキー。

 

でも相変わらず下手なマヒンミ。自分で決められないし宇宙にパスするし。このポジションが物足りないからデアンドレ・ジョーダン欲しいんだよね。

それでもウーブレイが3Pにドライブからダンクを決め、守ってもトバイアス相手に良いディフェンスを見せれば、サトランスキーもチェイスダウンブロックで小さくても守れるウィザーズ

 

最大15点差まで開いたのをベンチメンバーを活用して10点差まで戻したウィザーズという1Qでした。



◉イシュの不在と機動力ディフェンス

本当はピストンズの方が自慢のベンチメンバーです。くせ者揃いのメンバーを正統派PGのイシュ・スミスが取り扱うのですが、レジー・ジャクソン不在でスターターになっているのでセカンドユニットにいません。

 

対するウィザーズは引き続きサトランスキーを使ったノーセンターのビックスモールラインナップ。

これがハマります。コントロール出来ないピストンズを機動力ディフェンスで粉砕し、次々にスティールから速攻に持っていくウィザーズ。

 

唯一奮闘するモアランドとそんなセンターを守れるはずという気合満点のスコットの対決が目立ちます。

堪らずイシュを戻すとしっかりとシュートを打てるようになりますが、今度はシュートが決まらず。

サトランスキーのテンポの良い攻撃で5分で10点差を逆転したウィザーズでした。



ドラモンドとトバイアスが戻ってきてもモリスを使うだけでノーセンターを継続するウィザーズ。シュートが決まらなくても強力なドラモンドのリバウンドで得点するピストンズ

 

ピストンズのオフェンスはドラモンド中心ではないけど、ドラモンドの存在が設計の中心にあります。必ずシュートとは逆サイドのゴール下でリバウンドに参加するドラモンド。強いだけじゃないよ。ましてや気持ちだけじゃないよ。

そんなドラモンドへの信頼もあり、次第にシュートも決まり始めるピストンズ。特にブルック。

 

対するウィザーズは軽やかにアーリーオフェンスを決めていくのですが、ハーフコートになるとやっぱりモリスが決められない。
さらにウォールもイシュに先を読まれドライブを決められず。

 

ウィザーズペースだけど、肝心の部分で得点出来ません。

同点で前半が終わります。



◉ウィザーズにはありがたい前半

レジー・ジャクソンの欠場から3勝7敗のピストンズは、むしろイシュの穴を埋められない感じです。ミスが目立ちまくったセカンドユニット。

ドラモンドは前半だけで14リバウンド。さらに5アシスト!

 

 

そしてセカンドユニットの方が軽やかなウィザーズ。

ウォール不在時に作られたサトランスキー
モリス不在時にステップアップしたウーブレイ
いろんな選手の不在を埋めてきたスコット

予想より成績の悪いウィザーズですが、その経験を糧にしてレベルアップはしています。

 

◯前半のFG
ウォール 0/5
モリス 1/8

これで同点ならウィザーズにはありがたい内容



◉修正するウォール

ウォールは得点力が課題なPGですが、それでもスターであり五本の指に入るPGなのは、こんな不調な試合でも修正してくるところです。

後半になるとアーリーを利用してイシュを外すとドライブで切り裂き、レイアップを決めていきます。1人で連続得点すると、今度は2人を引きつけて逆サイドのモリスへパスして3P。どこでモリスを確認したのかわからない視野の広さで、前半全く決まらなかったモリスを復活させます。

 

さらにヘルプにいってパスカットから速攻を決めて4分で10点のリードを得ます。前半0点なのに4分で10点取ったウォール。圧巻でした。



ピストンズは全くシュートが決まりませんが、ウィザーズはドラモンドのリバウンドを止められません。
打ち続けてイシュとブルックがやっと決まり始めます。

 

その間にビールが火を吹き始めます。カットプレーに3Pを連発してピストンズを引き離しにいきます。ブラッドリーがウォールのマークになるシーンが出てきたのでマークが楽になっていたビール。

オフェンスの爆発により20点差まで広げるウィザーズでした。

 

そこからピストンズもシュートが決まっていきますが、フロアを広く使えるようになったウィザーズがらしい鮮やかなパス回しから得点していきました。

3Qで45点奪ったウィザーズが17点リードで4Qに向かいます。



◉ノーPGとエースPG

ピストンズは初めてスタンリー・ジョンソンが出てきます。そこまで不用品にされているのか。

ここでトップの役割をギャロウェイにして、ノーPGにします。ドラモンドを残しているので、起点としてのドラモンドを活用したパターンです。

これがトリバー、ギャロウェイとケナードのシュートを引き出し、オフェンスが好調になります。

2Qとは違い自慢のセカンドユニットがウィザーズを追い詰めていき、3分で点差を一桁に。



ウォールを戻したウィザーズ。ドライブからウーブレイの3Pをアシストします。

しかしピストンズが止まらないスタンリーの3Pも決まり試合は分からなくなっていきます。

 

チャンスを作るけどシュートの確率がイマイチなウィザーズ。決定機をファールで止められるピストンズ。
流れはピストンズですが、ウォールが時間と点差をコントロール出来るのか。

 

でもウーブレイが軽率なミスでスタンリー・ジョンソンに速攻を出されるなど、クリス・ポールだけではダメな状況がここにも。4点差。



 

守っているだけではダメになったウィザーズ
ウォールが3Pを決めますが、ビールはスタンリーに止められます。でもウーブレイがまたもコーナーから3P&ワン。

 

ピストンズもケナードが連続で決めていきます。残り3分切ってもメンバーを変えないピストンズ。エースのトバイアスでも展開に合わせてベンチに座らせておくのがピストンズの強さ

 

ならばウィザーズはエースの強さ。マークがケナードに変わると見事なストップジャンプシュートを決めるビール

1分半で8点差に戻します。

 

コントロールするウォールが時間一杯使うと、急ぎたいスタンリーがパスミスして時間がなくなっていきますが、それでもケナードの3Pで食い下がり、ドラモンドまでオールコートマンツーでプレッシャーをかけますがファールコールされてしまい届かないまま終わりました。



◉どっちも強さを発揮した試合

 

ウィザーズの強さを存分にみられた試合でした。前半はウォールとモリスの不調をベンチメンバーが補い、後半は切り裂くウォールに見事なパッシングで3Pを有効利用しました。守っても機動力ディフェンスでピストンズを封じました。

足りないのは攻守にセンターの働き。ゴータットのオフェンスは悪くないですが、リムプロテクト出来なくなっています。

トレードを画策しているのでしょうが、マヒンミの高額年俸を引き受けた上で戦力になりそうな選手は殆どいません。敢えて言うならより高額のビヨンボくらいかな。

 

◯ケリー・ウーブレイ
26点 3P5/9

ディフェンダーとして機能したウーブレイが3Pで得点してチームハイとなりました。ここが決まるとウォールの怖さも倍増です。

前半合わせて2点だったウォール&モリスが後半は27点と戻せたのはウーブレイによるスペーシングも大きかったでしょう。



 

◯アンドレ・ドラモンド
14点 21リバウンド
8アシスト 5ターンオーバー

オールスター!
5分しか休まなかったらドラモンドの大活躍により、勝機を見出したピストンズでしたが、ウィザーズは強かった。

 

ピストンズもFG50%と外しても拾ってくれるドラモンドの存在でハイスコアで戦えました。惜しいのは2Q前半のセカンドユニットの時間でした。それがなければ接戦で分からなかったはず。

それでもPG問題をドラモンドで解決するという強さを見せたのはチームに戦術が浸透しているからです。

 

守ったスタンリーと攻めたケナード。どちらも素晴らしかったけど、両方をこなしたウーブレイという差だったかも。ツーウェイプレーヤーの優位性がありました。

20180120 ピストンズ vs ウィザーズ” への3件のフィードバック

  1. やっと勝てた。

    やはりビッグマンが必要ですね。
    マヒンミどこか引き取ってくれないかなぁ。

    モリスは良く守ってたと思います。
    ウーブレイは昨シーズンから比べるとびっくりするほど3pが入るようになった。

    マヒンミよりジェイソンスミスを使って欲しい

    1. たまにジェイソン・スミスを使いますが、ここまで使わないのは何か練習中から不調とか何ですかね?

      ストレッチ5やらせれば、ウォールとビールのドライブが使える気がするのですが。以前に出てた時もビールしか攻め手がないから、ジェイソン・スミスにしてたのに。

      マヒンミはどんな策略で使っているのか、よくわかりませんね。動けるからなのか、トレードしたいからなのか 笑

  2. もういっそのことマヒンミ怪我して欲しいくらいです笑
    お安い動けるビッグマンが欲しいけどトレードの駒は居ないんですよね..。ポーターのマックス契約が足枷に。
    ウィザーズファンとして頭が痛いところです。

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