ネッツvsブルズ

2021/12/4

マブスとグリズリーズを見ようと思っていたら主役が壊滅なので違う試合へシフトしました。序盤は適当にしか見ていなかったので、両チームの事を思い出しながら書いていく前半になります。

裏でやっていたヒートはTシャツというかアンダーシャツみたいな姿で試合をしているけど、こっちは90年代のユニフォームで試合をしています。オジサンが増えたネッツらしさなのか何なのか。

◎ハーデンとネッツ

まずはネッツの事を思い出しましょう。といっても、最近見たばかりです。グリフィンがローテ外になったことでオフェンスが劇的に改善しました。「オフェンスが」というけど「ハーデンとデュラントの負担が激減」の方が正しいかもしれません。誰もスクリーンに来ず、ポジションの流動性も生まれず、ただただ2人の個人技に頼る戦い方だったのが、オルドリッジが積極的にスクリーンに来てハーデンを助け、助けられたハーデンからの展開力が改善し、単純に出番が減ったデュラントが楽になりました。

「ハーデン仕様のオフェンスへのシフト」という見方も出来るかもしれません。デュラント側は普通に1on1仕事をしているからね。起点となるハーデン周辺のプレーが整理され、わかりやすい展開になってきたよ。

一方でジョー・ハリスも離脱しており、厳しい部分もあるのですが、逆にミルズとベンブリーをスターターにしたことで、ガードが多くて多彩さをもたらしてもいます。そもそもオフボールシューターのジョー・ハリスにもスクリナーが足りなかったし、プレーコールも足りなかったから、アクシデントも含めて良い方向に流れているのかもね。あと、カム・トーマスの出番も増えた。

そんな改善したオフェンスで本日も快調。特にデュラントへのプレッシャーを成功したラビーンだったけど、そこからポストアップしたオルドリッジにつなぐと単純な1on1でブーチェ相手のジャンプシュートを決めたオルドリッジなので「デュラントを止めれば良い」では終わらなかったシーンが印象的でした。

一方でディフェンスは厳しくなっていたのが前回の感想です。なんだか適当な守り方している時間帯もあって、カルーソをメークしているデュラントが誰の何を守っているのかわからないけど、インサイドカバーだけしていたりさ。

いろんなルール問題もあって、リーグ全体がオフェンスに苦しんでいたわけですが、そこからどうもルール修正があったっぽく、リーグ全体が変化してきています。そんな中でわかりやすく自分たちから動いたネッツってのは成功例なのか、たまたまなのかわからん。わからんけど、オフェンスのチームらしくなってきたし、以前よりもハーデンが目立っているので良い変化です。

ただし、ハーデン本人はドライブレイアップのミスが多かった。ショートレンジの放り投げレイアップを決めるのがハーデンなので、違和感があるぜ。そこにあるのは単にレイアップの問題ではなく、「アリウープになるロブパスがない」ってことも感じます。カペラが足りないぜ、カペラが!オルドリッジで全てが解決するはずもなく、ゴール下のフィニッシュ力には問題を抱えているのが安定感を損なっています。

なんでデアンドレ・ジョーダンをクビにしたんだろうね。使いどころくらいはあった気がする。まぁクラクストンがいるからOKなのかな。いつまでケガしているんだろ。

◎カウンターとエース対決

快調なネッツオフェンスにタジタジのブルズ。ここまで予想外にディフェンスの良さが目立っていますが、シンプルなピックプレーから始まるハーデンのアタックにインサイドの薄さを示してしまいました。個人のハードワークは光っており、ビリー・ドノバンらしさもあるのですが、おそらくルール改正のメリットを生かしたことが優位に進み、ルール修正されると悩みが発生していそう。

ってことで、守れるチーム間がなかった1Qなのですが、ベンチからも次々に登場するハードワーカーたちが流れを変えていきます。デュラントがベンチに下がり、ハーデンのアタックが増えた頃、前述の通りレイアップミスが目立ち始めます。ブルズとしては最後まで食い下がってプレッシャーをかけており、ノーファールで打たせるけど、タフにはしたい守り方。そしてネッツのインサイドは強くないから、リバウンドになったらハードワークの力が活きるぜ。

流れながらレイアップを打ったハーデンがエンドラインを超えている頃、リバウンドを掴んだブルズは、既に4人が走り出しています。「攻守の切り替えの早さ」ってやつですが、ドライブアタックに対してカウンター発動できるのは、個人の特徴ではなく【鍛えられたチーム】らしさなので、ドノバンらしさ溢れるトランジションアタックで一気に追い上げます。

見事過ぎた2Q中盤。ネッツの動きが悪いもんね。でも、ネッツが悪いんじゃなくてブルズが良すぎた。ハードワークと運動量で盛り返していくぜ。ハーフコートオフェンスについてはよくわからんくらいにトランジションで決着させていた。

そして1人遅れて来るのはゴール下のディフェンスをしていたブーチェ。ネッツがトランジションを止めたと思ったら、遅れてきたブーチェにパスがでて3Pを決めるんだからアンストッパブル。デローザンもラビーンも目立つことなく追いついたブルズです。

ところが、追いついてからデュラントの個人技に粉砕されます。ドライブしきらなくてもジャンプシュートで解決してくるデュラントにタジタジ。ハードディフェンスが効いておらず、関係ないシュート力と高さ。エグイな。そしは同時にカウンターの機会も減らされてしまいました。

前半通じてFG5/13のデュラントなので、ブルズの狙いそのものは効いていたのですが、ネッツが困ったときに問答無用アタックされてしまった。ブルズもデローザンが見事なステップワークでブルースを翻弄したりと14点で取り返し、ラビーンはスピードドライブを(ラインを踏んだことを見過ごされ)してファールドロー。

いずれにしてもハーフコートのやりあいになったので全体がスローダウン。1Qはハイペースで進むと思われたし、2Q途中までもネッツのシュートが決まらないだけでブルズのトランジションでペースは上がりそうだったのに、終盤になってデュラント、デローザン、ラビーンのハーフコートゲームになりましたとさ。

結局のところ、チームとしてでも、個人としてでもいいけど、両チームともにペースアップしてもハーフコートゲームになっても、武器となり核となるプレーを持っていたね。それが強いって事なんだろうな。得意の形にハマらなくて戦える強みだし、相手の出方に対応できる強み。それが勝率をあげるって感じかな。

前半は56-52。「デュラントどうすんねん」という展開でネッツがリードしたものの、チーム全体のバランスではブルズの方が上回っているし、ディフェンスが効いているシーンを多く作れたのもブルズです。

◎個人技の戦いへ

後半もデュラントのミドルから。諦めよう。それはムリだ。デローザンが決め返せばいいじゃないか・・・が、ミドルをファールされたけどノーコールで起こっているデローザン。ラビーンの3Pも外れるとオルドリッジのジャンプシュートで8点差に。

ネッツ優位に始まったような後半でしたが、ディフェンスではデュラントが2つのファールをコールされます。押しているようにも、叩いているようにも見えなかったのに増えたしまったファールはブルズに優位に働くよね。あと「叩きまくってOK」だったはずが、やっぱりルール修正されている気がする。

さて、この後半開始の状況は違う問題も含んでいます。明らかにデュラントの負担が増えている事。攻守にデュラント近辺のプレーになっているわけで、デローザンが果敢にデュラント相手にアタックする意味も出ているのが面白い所。そんなことを書いていたらミルズ&オルドリッジのスパーズコンビが自分で行きました。一方のブルズはロンゾがオフェンスリバウンドからねじ込み。どっちもバランスよく戦えって事ですね。

そしてデュラントがタフ3Pをヒット。ブルズはロンゾ⇒ブーチェのパスがミスになり、カウンターからミルズの速攻で11点差に広がります。バランスアタックも必要だけど、エグイ個人技はもっと大事なのかな。

とはいえ、そんなデュラントに対してはダブルチームも辞さない守り方に変更し、デリック・ジョーンズやロンゾがハードなプレッシャーをかけていくとパスアウトからミスショットが増えていったネッツ。ハーデンが消えているぜ。

一方で確率は上がらないけど、デローザン、ラビーン、ブーチェと3人のエースが絡んでいくブルズ。2Q終盤同様にハーフコートゲームが増えていく展開になると、徐々にブルズが盛り返します。そうね、ネッツはわかりやすく「ジョー・ハリスが欲しい」展開になったともいえます。ここからでオプションとなるシューターがアタックが決まると、デュラントのマークが軽減されそうな展開でした。

そんな時に登場するのがトーマスとブルース。特にブルースによってブルズのハーフコートが苦しくなっていきます。でも、ブルズはデリック・ジョーンズとドスンムでやり返す。なんだかディフェンスの戦いになってきたぞ。お互いにハーフコートで点を取るのは簡単ではなく、だけど、ディフェンスからのカウンターアタックを持っているから、突如として得点も動く。

ネッツ5点リードの残り1分。ブルースのジャンプシュートをデリック・ジョーンズが後ろから飛んでブロック。ファールを貰ったラビーンがフリースローで1点縮めると、今度はデローザンがデュラント相手の1on1から(何故かラビーンの邪魔が入り)パスアウトしてラビーンの3Pで1点差。見事な追い上げを見せた終盤の攻防でしたが、最後にミルサップがドライブからのブザービーターでネッツ3点リードで終わります。

うーん、ディフェンスの方が大事な戦いだな。デュラントを何とかしたいブルズの作戦が成功し、デュラントから始めてしまうと個人技中心に戻ってしまったネッツでした。一方でバランスよくアタックしていったブルズですが、そんなに決まらなかったし、こっちも個人技って感じ。代わりにカウンターでなんとかしているね。

◎デローザン!!!

トーマスの速攻をドスンムがスーパーブロックで救い、トランジションの差がなくなると、デュラントがベンチにいるネッツが劣勢になります。タレントの数で上回ったブルズがデローザン中心に1点差に追い上げるスタートです。どうもネッツはかみ合わせを外してしまうと急激に機能しなくなるね。具体的にはハーデンのスクリナー役に失敗している。

タイムアウトあけもハードディフェンスからの速攻で逆転したブルズ。うーん、ここまでこのロスター構成が成功するとは意外過ぎる。ドスンムなんてミドルまで決めちゃってさ。スクリーンに行ったミルサップが上手くスライドしてドライブするも最後にブラッドリーの高さに負けてレイアップミス。ってことでガマンならずにオルドリッジとデュラントが戻ってきます。

うーん、こないだの試合もですが「グリフィンの使い時」にみえても起用してこないナッシュの頑固さはスゴイよね。プレーオフの時も試合によって大きく偏っていたし。

しかし、そのオルドリッジのミドルにフックが外れると、ラビーンがハーデン相手のステップバック3Pをヒット、デローザンはブルース相手のドライブ・ターン・ミドルで6点リードにします。タレントに粉砕されつつあるネッツ。カウンター&個人技で上回っていくブルズ。

デローザンとデュラントがミドルを決めあっていく4Q中盤。一気に終わりそうだった試合を終わらせないデュラントと、逆転はさせないデローザン。ダブルチームが来たらオルドリッジへのパスでダンクになり、レイアップが外れたらドスンムがプットバック。ワンポゼッションの集中力がある両チーム。

先に差をつけたのはデローザンがデュラントにファールされながらのドライブ&ワンで残り4分半5点差に。一方でハードにチェイスされまくるデュラントを見て突如のドライブを決めたハーデン。久しぶりに働いたな。

ここから両チームにミスが続きます。デローザンのパスアウトからワイドオープンを外したラビーン。ステップアップをミスしたハーデン。どうも両チームのセカンドエースの働き次第になってきそうな展開です。ブーチェはどこいった?

オルドリッジのドライブで1点差にするも、そのオルドリッジ相手のアイソでミドルを決めるデローザン。またステップアップをミスするハーデン、ワイドオープン3Pをミスするロンゾ。ゴール下をミスするブルース、

やっと決めたのは残り1分20秒のラビーン。ブルース相手のドライブで5点差にします。ところがブルースはオルドリッジのパスを受け一旦は打ち切れないものの、見事なフェイクでブーチェを剥がして&ワン。フリースロー外しちゃって、残り1分3点差。

ここにきてラビーン選択のブルズ。ドライブのコースはブルースに読まれるもポンプフェイクで飛ばせてファールドロー。あれっ先にブルースが飛んでいるのにコールするのね。

3Pしかないネッツですが、デュラントが注文通りの3Pです。エグイな。残り40秒2点差。ここでデローザンが1on1からキックアウトでロンゾがワイドオープン。本日、何度も繰り返されながらラビーンが決めた1本くらいしか記憶にありませんでしたが、この3Pを決めきったロンゾ。デローザンの奮闘に応えるクラッチ3Pで勝ち切ったブルズでした。

〇デローザン
29点
FG13/24
3アシスト
7リバウンド

3つしかないアシストはアンフェア。もっとアシストが増えて良かったけど、なかなかチームメイトが決めてくれなかったよ。チームで3P10/31なので、そこそこではあるけど、デローザン的には苦しかったです。にもかかわらず、FG50%超えているんだよね。

〇ラビーン
31点
FG9/20
FT11/13
3P2/9

おもしろいことに得点はラビーンの方が多いんだよな。デローザンが引き付けまくってくれたので、1on1を制すればOKだったともいう。デュラント相手に仕掛けまくっているデローザンって何なんだよ。デローザン中心だったけど、ハイスコアはラビーンという構成で勝ち切ったのでした。

〇デュラント
28点
FG12/26
4アシスト

〇ハーデン
14点
FG5/21
3P1/5
14アシスト

一方でデュラントにしては確率が悪かったですが、それはブルズのディフェンスの頑張りですね。あれだけ頑張っても、これだけ決められるんだからデュラントのえぐさは爆発していましたよ。

でもハーデンがね。14アシストはしているけど、シューター担当としては怖くなかった。オルドリッジが20点で助けてくれたのにセカンドエースが外しすぎてしまったし、アシスト数の割には切り裂いていません。そんな部分が苦しかったなぁ。

◎戻ったネッツと続くブルズ

前回の感想として「ハーデン中心に変化した」と思ったネッツですが、それがやっぱりデュラントの個人技頼みになっていました。問題はデュラント頼みってことよりも、「ハーデンへのスクリーンが再び減った」ってことです。

オルドリッジを起用して助けているのは良いのですが、30分起用して働き続けられるほどの選手じゃないんだよね。だから、試合が緊迫するとともにコンビプレーが減ってしまったネッツです。ハーデンの方もゲームメイクじゃなくてデュラントを生かすことを意識しすぎており、プレーオフの経験が悪い方に流れています。

「グリフィンがローテ外になった」のはナッシュの悪癖。「オルドリッジをメインに、ミルサップをベンチのファーストチョイスにした」ならばOKなんだけど、短時間でもグリフィンを使う機会はあるだろうに。本人が拒否しているなら別ですが、昨シーズンのジョーダンに続き偏りすぎています。

そんな偏りがないのがブルズの良さであり、ビリー・ドノバンの強みなのかもしれません。本日はカルーソが10分も出ていないよ。デュラントがいるってこともあって、デリック・ジョーンズにドスンムを長く起用しロンゾと共に3ディフェンダーで対抗しました。そこにブラッドリーやトロイ・ブラウンで繋いでいます。もう少しスターターのプレータイムは減らしたいですが、プレーオフモードだと思えばこんなもんかな。

そんなチームとしての強みでネッツに対抗し、デローザンのスーパーなプレーぶりで勝ち切った試合でした。デローザンを絶賛してあげたいのですが、両チームの違いは「デュラントとデローザンの差」ではないことは間違いないし、今日は差があった「ラビーンとハーデンの差」ってところも毎試合は期待できないよね。

だけどナッシュとドノバンの差は目立ってしまったね。ドノバンだってプレーオフで良い采配をするタイプじゃないし、選手任せなHCなんだけど、選手を信頼する力はもっていたね。

意外と根深い気がするグリフィン問題。それはグリフィンのプレーぶりとか、起用しない判断ではなく、どうも偏っているように見えるナッシュ問題な気がした試合でした。もっともナッシュは突如として大胆に偏ってくるから、この試合だけで判断するのは難しいけどね。いずれにしてもグリフィンがローテを外れたことは、戦術的改善をもたらしたけど、ナッシュの采配問題を際立たせているのでしたとさ。

ブルズは同じ形だし、特別な戦術力はないんだけど、ハードワークにトランジション、そしてデローザンとラビーンの個人アタックで勝っているのがスゴイ話です。ちょっと2人で決めすぎですね。これまでラビーンが決めても勝てないチームだったのに、デローザンがこんなに違いを作るのかっていうね。ザ・デローザンなゲームでしたよ。MVP!!

ネッツvsブルズ” への2件のフィードバック

  1. 長年ファンをやってますが、デローザンがここまで大エースとして君臨することとなるとは予想もしていませんでした。嬉しい…

    DJJがかなり良い仕事をしているように見えるので、なぜ彼がブレイザーズでプレータイムを得られていなかったのが疑問です。

    1. デローザンはスパーズの時もよかったけど、ラビーンがいることで更に輝きが見えやすいですね。

      DJJについては謎です。
      ただ結局はブレイザーズが3P乱れうちに勝機を見出そうとしたので、DJJを使いにくくなったんでしょうね。

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