ケンバとグリフィン

2021/11/30

ちょっと忙しくしている今日この頃。引越しって事は職場も変わったわけで、どっちかというと職場の仕事量に苦戦しています。来週くらいにはなんとかなるはず。さて、何が困るって「NBAのスタッツを見れない」ってことです。さすがに仕事中に試合を見るとは言わないけど、スタッツ見る時間くらい欲しいぜ。そして情報に触れていなかった間にいろんな出来事が起こっているみたいですね。

その中の1つがケンバとグリフィンがローテ外になっていること。結構な事件ですが、調子が悪いのかどうかスタッツすらも観ていない中で試合だけでジャッジしてみましょう。ともに「元オールスターがロールプレイヤーになれない」というものですが、それぞれの事情は異なります。

◎主役としてジャマなケンバ

ケンバを外してアレック・バークスをPGにするってのは意味不明なシボドーですが、狙いはよくわかるし、そもそもケンバを好きそうじゃないHCでもあります。ちょうど前回観たニックスが「ケンバが暴走したので、3Qにベンチに下がると出番がなかった」試合でもあったので、まぁ予想できない出来事ではありません。ちなみに活躍しているフォーニエも起用しないっていうね。

ケンバがいなくなったことで起きた重要な変化は「ランドルのハンドラープレーが増えた」ってことです。バークスがPGしているけど、ランドルが起点になることが大きく増え、そこからウイング的なフォーニエ、バークス、バレットに繋がっていきます。つまりはケンバ中心よりもランドルを使いまくりたいわけだ。

ポジティブな要素は単にランドル起点になったのではなく、この方が他の3人もいきること。つまりはチームとして回転していくわけだ。もっとボールを持つ時間の長いケンバだと、シボドー流の動きのないオフェンスに巻き込まれ、これといった違いは起きません。ハンドラー任せともいうね。

だけど、エルボーやローポで起点になるランドルだと周囲も放置しない。そしてベンチはクイックリーとローズの個人技アタックなので、試合の中で変化もつきます。

ランドル中心のスターター
ハンドラーアタックのベンチ

この対比構成が復活したニックス。だからこそケンバは不要なわけだ。まぁ当初から「フォーニエだけで十分だろ」と書いていたのですが、マジでそんな現象が起きています。【船頭多くして船山に上る】ならぬ【ハンドラー多くして、オフェンス形にならず】なわけだ。

オフェンスが回転するようになったニックス。ノーケンバは正しい選択に思えますが、それて見方を変えると「ケンバのために戦術をアジャストしなかった」ことになり、シボドーの単調さでもあれば、ケンバの能力不足でもあり、サラリーが激安であることはチームも「活躍したらいいな」程度になってしまう危険性を感じたニックスでした。

◎わき役としての能力不足なグリフィン

あくまでも「主役としてジャマ」であり、ランドルに起点を譲ったケンバに対して、そもそも主役になることは諦めているグリフィンなので、ネッツの問題はより深刻です。プレーオフでヤニス対応として機能していたグリフィンをローテ外にしたのは何故なのか。ナッシュの暴走に見える判断ですが、実際の試合で起こっている現象は全く違いました。

ランドルが目立ちにくくなっていたニックスの問題に対して、ネッツの真の問題は「ハーデンとデュラントの負担がデカすぎる」ことでした。グリフィンはわき役に徹しているけど、だからこそ主役任せすぎるような。なによりも問題だったのは「誰もハーデンへスクリーンに行かない」ことで、苦しい1on1をしまくっていたよね。

しかし、本日はスターターになっているオルドリッジが、オフェンスの初めにスクリナーになってくれるので、ハーデンがスイスイっとマークをずらしていき、オフェンスを展開していきます。一見するとハーデンの負担が大きくなっているようですが、強引な1ON1ではなく判断力を求められているだけのシーンが多く、肉体的な負荷は下がっています。

要するに「グリフィン、お前はもっとスクリーンに行けよ」がダメだったんだ。

加えてポップしてばかりのグリフィンに比べて、オルドリッジはスクリーン後の動きも多彩です。スパーズの最後よりも動けているってのは事実だな。プレー精度はスパーズ時代の方が上だった。

ってなわけで、ハーデンによるパッシングも加わり、突如としてチームオフェンスが復活したネッツ。ハーデンとデュラントの個人技頼みだった2週間前に比べて見違える変化です。ナッシュが決断したグリフィン外しは狙いとしても明確でした。チームオフェンスしようぜ!わき役の仕事をちゃんとやろうぜ!

わき役だと思っているし、頑張っているけど、わき役度が低すぎたグリフィン。もっとスクリナーとしての能力やプレーパターンがあれば、こんなことにはならなかったのかもね。そしてディフェンスのグリフィンを捨ててまでオフェンスを改善したかったナッシュの狙いはしっかりと結果に出ていたのでした。

ってことで、どっちのチームもオフェンスが良くなっています。ハイスコアリングゲームになった前半ですが、だからといって主役に頼りすぎることなく、チームオフェンスになっていました。で、グリフィンには今後の出番はありそうなのですが、ケンバは不要なのかもね。そもそもって話だし、誰かがケガで離脱するの待ちかな。

◎動いた後半

後半になってミルズの3Pに、ハーデンtoベンブリーのアリウープで二桁リードにするネッツ。オフェンス好調なわけですが、もう1つのグリフィン効果もあって、ピストンズ時代はトップ近辺で立ち止まっていたし、ネッツに来て改善したのもコーナーに陣取るくらいだったグリフィンがいないから、全体がポジションチェンジしていく流動性に溢れています。ハーデンとデュラントはそこまで動かなくても、他の3人が動いていくからアジャストしている。

一方で点差が離れるとローズとクイックリーを投入するシボドー。相変わらず単調というか、好みの世界で生きているな。タフショットを決めきれる選手が大好きなHCって時々いるよね。チームとしての華麗さよりも決めきる能力だ。それが発揮できなくなっているケンバの方も衰えとロールプレイヤーへの移行に困っているわけだな。

そんなわけでフリーに動いているネッツについていけなくなったニックスでしたが、ガードが多くなったことで少しずつスピードに対応していきます。一方のオフェンスはシュートが外れているのですが、何度もオフェンスリバウンドを拾っていきます。スモールでオルドリッジなネッツなので、当然の展開にも思えてくるわけだ。

そして次第にランドルを止められなくなっていきます。直接的にやられてはいないけど、まぁインサイド力の差だね。そうこうしている間にシュートが決まり始めたニックスなので、ネッツは対処不能に担っていきます。ディフェンスのために切るカードが足りていない。

・・・っていうかさ、これってグリフィンが活躍するチャンスの展開なんだけど・・・出番は来ないぜ。

3Q最後が14-0のランになったニックス。勢いが出てきたら一気に噛みついたのはお見事。噛みつかせてから対応策を持っていないネッツの弱さ。3Qは前半と後半でまるっきり違う展開になったのでした。

4Q序盤に1点差にされたナッシュはデュラントを戻し、ハーデン、ミルサップ、ジェームス・ジョンソンという「小さくないスモールラインナップ」へと移行します。それは理にかなった采配ですが、グリフィンにとっては自分の価値を下げられたことを痛感する采配です。ナッシュってプレーオフでも極端だったよねぇ。

それでもニックスはバークスのミドル、クイックリーの3Pで逆転します。外から個人で決めきる能力って感じですが、マジで個人技なのが、スクリナーを読んでいたケンバと差なのか。差だとしたら、かなりつらみ。

ニックスは明らかにインサイドを攻めにくくなり、アウトサイドの個人技シュートに頼りだすことに。ランドルもステップバックを決めたけど、どうにもこうにも進展しそうにないので、ネッツがリードしていくのは時間の問題に見えました。

なんせネッツは、ここまで負荷が激減したデュラントの個人技の時間が残っています。疲弊していないデュラントほど怖いものはない。なんだけど、どうしたことかミドルレンジを落としまくるデュラント。そもそもポストアップが多過ぎるのですが、選手交代によってこちらもオフェンスが硬直化してしまった感じです。ハーデンもデュラントに渡すだけの人になり始めた。

ってことで、おもたーい展開になった試合終盤。ニックスらしく、ネッツらしい、チームではなく個人の戦いになってきました。じゃあケンバ出せよ。グリフィン出せよ。とはならないぜ。

残り3分、スローインのネッツはデュラントがスクリナーになってから、ボールを貰いに行くサインプレーで逆転。ニックスはランドルをポストで起点にしての展開からバークスが3Pで再逆転。しかし、目覚めたデュラントのミドルでネッツが同点にしていきます。しかもタイムアウト時にクレームしたことでテクニカルがコールされ逆転。ここで、それをやるのかってクレームです。

ランドルのパスアウトからローズが狙うもミス。それでもオフェンスリバウンドキープすると、やり直しのオフェンスはランドルのドライブ。これをデュラントが叩き落します。

デュラントはランドル相手のアイソで決めれば完璧でしたが、フローターをミス。しかし、ミッチェル・ロビンソンが触ってラインを割り、再びネッツボール。そして再びドライブしたデュラントにローズがファールしてフリースローに。しっかり決めて3点差で残り30秒。

ノータイムアウトのニックス。ここにきてハンドラーのバークスがボールを長く持ち、危なくスティールされますがファールコールです。ここでタイムアウトのシボドー。

例によって終盤になると出番が与えられないのか、忘れられていたのかのフォーニエが、この「3Pしかない」場面で戻されます。これに合わせてブルースを投入したナッシュ。

ニックスは狙い通りフォーニエへ。スクリナーをかわしに行ってワンテンポ遅れたブルースに対して、迷うことなく放った3Pがリングに吸い込まれて同点。ケンバなら外していたな。うん。

残り17秒で同点。ネッツボール。デュラントか、デュラントか、デュラントなのですが、デュラントがボールを持ち、時間が流れたところでローズがダブルチームに行きます。全て予定通りだな。パスを選択したデュラントから、まさかのジェームス・ジョーンズにボールが渡るとドライブアタックしてファールドロー。これを2本決めてネッツが接戦を制したのでした。

うん、まぁ、あれだよね。

最後はジェームス・ジョンソン

一体、どんな皮肉なのか。ハーデンを生かしてチームオフェンスが復活し、負荷が減ったデュラントが終盤で決めに行き、最終的にPFのジェームス・ジョンソンが決勝点を導き出しました。もうグリフィンの居場所はないってくらいの見事なドラマ。

ニックスの方は好き嫌いもあるけど、ケンバも自分の何が悪いかわかっているでしょ。とにかくPGが多過ぎたニックスは、予想通りPG渋滞です。それもバークスを加えて渋滞っていのはよくわからんぜ。

ということで、ケンバとグリフィンの直接対決は、どちらも出番がなく終わりました。オプションとして使いどころがあったのはグリフィンですが、代役達が結果を残してしまったよ。果たして2人は動くのかどうか。安いサラリーで契約した結果がローテ外って寂しい結果だな。

ケンバとグリフィン” への1件のフィードバック

  1. ケンバが外された主な理由はディフェンスの穴になっていたからです。
    ケンバがフロアにいる時はDRtg116.3でリーグ最下位、ベンチにいる時はDRtg99.0でリーグトップ。
    オフェンスもケンバのプレー時は27位、ベンチ時は9位。
    バークスのPGは前の試合のATL戦から上手くいっているのと、サイズがあってスイッチさせやすいとシボドーが言っているのでしばらくやらせると思います。

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