日本vs中国 第2戦

ホーバスの初陣

引越し作業中の管理人。忙しいので書きたくないのですが、あまりにも書かないのはマズいので、代表戦について触れましょう。知り合いの社長曰く「プレスリリースは生存確認」らしいので、ブログも生存確認です。国際試合の良い所は試合時間が短いからサクッとみれることであり、日本代表の良い所は試合中に急激な変化をしないところです。今日もね。

◎良い所はなかった

ポジティブなことが皆無の試合でした。強引にひねり出すならば、前半をクビにされた比江島が後半になってカムバックした事です。1人だけ試合中に「急激な変化」をしたわけですが、比江島ってそもそもさ・・みたいな。とはいえ、これは重要な要素でもあり、後半になると開き直ったようにアタックモードになっていたね。

あまりに酷い内容に実況・解説は「中国は勝たなければW杯にいけませんので本気ですね」と言い出しました。日本は本気じゃないんかい。って、本気じゃないんだよね。初戦シリーズだし、W杯にはいけるんだしさ。だから、これからネガティブな事しか書かないけど、なるべくしてなったし、こうなっても痛くもかゆくもないホーバスです。

第1戦を見ていなかった管理人は、バスケット・カウントのtweet欄にあるコメントを読んでみたのですが、ホーバスが起こした変化についてポジティブな意見が並んでいました。ラマスなんて勝っても「やめろ」みたいなことを書かれていたのに、大きな違いだよね。

そんなポジティブ意見を書かないネガティブブログなので、読者の皆様にコメントを依頼したところ、やっぱりポジティブな内容じゃなかったみたいですね。ある意味で、ワクワクして代表戦を見ましたが、想像の斜め上を行く酷さでした。

だからホーバスもダメ。ダメなんだけど、ダメといってよいのかさえもわからないほど酷かったです。ニック・ナースがHCやったところで、高校生が日本代表に勝てるわけないしね。そもそもカナダがチェコに負けたくらいだし。

ホーバスはラマスの全否定から入りました。サイズアップを至上命題とし、ディフェンスで相手に対抗できることを最重要視。その上でオフェンスを構築していくようなラマスの戦い方に対して、ガードを多く招集し、日本の良さを最大限に追求していくのがホーバススタイルです。だから世の中には負けてもポジティブな感想が並んだんでしょうが、何がポジティブだったのか教えてください。

◎最も気になったこと

①中国のハイプレッシャーにボコられた
②逆サイドがドフリーになるディフェンスを修正する気がない

それぞれオフェンスとディフェンスの問題ですが、前者についてはホーバスも悪いのですが、それ以前に「ガードを多く起用したら、ハイプレッシャーを前にミスを連発した」っていうのはどういう論理なんでしょうね。

特に試合開始からボコボコにされたベンドラメは失格の烙印を押されました。まぁ実際にはベンドラメだけじゃなく、パスの受け手やスクリナーの責任も大きいのですが、後半には単独スティールされたから、なおさら印象が悪かった。このホーバススタイルにはベンドラメが入る余地が無いようにも感じてしまったことは後述。

日本はハーフラインからのハイプレッシャー、ブリッツしてダブルチームを仕掛ける中国のセンター、ドライブに対してヘルプに出た選手が空けた穴を塞ぐローテディフェンス、と全ての網に引っかかり、ターンオーバーを連発しました。ハンドラーは潰され、ペネトレイトからのキックアウトは読まれ、誰も助けることも出来なければ、チームを落ち着かせることも出来ませんでした。

岸本が良い3Pを決めて対抗していましたが、それは岸本の武器は生かしたけど、外から打つ以外の選択肢を作ることが出来ないっていう証明でもありましたとさ。これは岸本批判じゃなくて、チーム批判だからね。

ってことで、ドリブルを奪われる、ドライブをブロックされる、パスアウトをスティールされるので、オフェンスはズタボロ雑巾。部屋の掃除が忙しいから、途中で見るの辞めたいくらいだったな。ここまで行くと

「ホーバスがガードばかり呼び、戦術構築できなかったのが悪い」とはいえない個人の問題

でした。ホーバスは何かをやりたかったのかもしれませんが、サッカー部を読んでもバスケの戦術は出来ません。それくらい個人の問題が悪すぎました。特にボールムーブしなかったのが最悪で、ぜーんぜんパスがつながらない。パスを出しても読み切られて奪われる。ローテしまくっている中国なのに、ローテした選手にパス出しているもんね。何も見えていなかったな。

そして、この事実は違う問題も引き起こしました。それは次の章に回すことにして、ディフェンスの悪かった部分はホーバスの責任です。

〇中国の3P 14/24
〇アシスト
 中国 28
 日本 18

中国は3Pを決めまくりましたが、「シュート力が高い」なんてのは理由にならず、シンプルに「ワイドオープンで自由に打てた」からです。それ以外の何物でもない。日本のオフェンスはパスを読まれてスティールされまくったのに、中国は好き勝手にパスをつなぎました。

・・・好き勝手はウソですね。「逆サイドに」パスを繋いでいきました。前半から延々とね。おそらく前半からではなく、第1戦から延々と繋いで打ちまくっていたのでしょう。日本のディフェンスは逆サイドへはカバーに行く気がないので、延々とドフリー、アンパイでドフリー。たまにドフリーにならなくても「ドフリーになるはずだから迷いなく打つ」ので決めていた中国。

〇中国の3Pアテンプト
 第1戦 17
 第2戦 24
〇中国のアシスト
 第1戦 17
 第2戦 28

明らかに狙って増やしたでしょうね。問題なのは中国と対照的にホーバスは「修正する気がない」ってことです。別に何かを仕掛けて失敗することはあるし、中国側のパスムーブは美しかったので純粋に誉めてあげたい。でも、それにしても、延々と同じことをやられているホーバスは何なのでしょうか?

実はこの傾向って女子でもありました。えぇスー・バードですよ。自分は全く活躍していないのに、管理人の印象に残りまくったレジェンド。ついでに名前忘れた(調べる気がない)PFも凄かったけど、どちらも逆サイドの空いているところにボールを展開するゲームメイク力が光ったし、日本は修正できなかった。最もアメリカ相手だからきにすることもなかったけどね。

しかし、やはり女子の世界はドライブからのキックアウトや、スピードのあるパスで逆サイドへ展開することは少ない。だからボールサイドを強く守る日本のディフェンスは機能していましたが、男子の(しかも2戦目)中国からしたらイージーモードでしかなかった。もちろん、パスをさせないほどハンドラーにプレッシャーかければいいのですが、1回はコーナーから3つのパスを鮮やかに繋いで逆サイドコーナーの3P決めていた中国だしな。

ってことで、ホーバスは修正する気がなかったよね。ハーフタイム挟んでも加速的に逆サイドに展開されるだけでした。選手もアジャストすることが出来なかったよね。ディフェンスについては「そもそも高さで負ける前提」で戦っているわけで、その中で逆サイドへの展開で負けた事、ハンドラーにプレッシャーがかかっていないことは問題が大きかったのでした。

そんでもってディフェンス重視のラマスとオフェンス重視のホーバスの差がありありと出ていたし、結局のところボールサイドを1on1で守れることが大事なんじゃないか説です。

うーん、本当に酷すぎてアヌノビーでもいないとムリなんじゃないかって守り方でした。でも、日本にも渡邊雄太がいるもんね。渡邊が3人いたら凄まじいディフェンスになるであろう戦術です。それはたぶん、どんな戦術でも同じだけど。

◎個人技こそが正義

ほぼ個人の問題でしかなかったオフェンスですが、オフェンス重視なのに「個人の問題でしかなかった」ことそのものがホーバス的にはヤバい気もしますが、まぁそれも置いといて、あれやこれやヤバい要素が混じっています。

まずプレーのタイミングがビックリするほど合わなかったです。「既に20ものフォーメーションがあります」と実況が言ってましたが、バスケのフォーメーションって無限にあるし、2つくらいでもOKなので、言っている意味が分からなかったです。それ以上にタイミングが全く合わないのでフォーメーションなんて無意味でした。

原因は個々のマッチアップでボコられたからです。フィジられたともいいます。フィジカルで潰されているのを見ると「ラマスが田中大貴をPGにした理由」がみえてきます。ラマス否定のはずが、ラマスを懐かしむことになってしまったね。フィジカルで負けず、タメを作れ、ディフェンスが出すぎなら自分で攻めることも出来る万能な田中は、大したゲームメイクが出来ないと批判もされるけど、大したミスもしなかった。

フィジカルで押しつぶされることで体勢を崩したハンドラーと、見えないところで押し出されてやるべきプレーが出来ていないウイング。ほぼエバンスしか出ていないビッグと、お互いの役割を果たしているとは言い難かった。

その中で結果を残したのが寺島でしたが、これも頭の痛い問題というか、結局のところ寺島が良かったのは「スピードで切り裂いたドライブ」でした。連携っていうか単純にスピードがあったってことです。なお、それも中国のセンターを振り切れず、ブロックされていたけどね。

「スピードと3P」が特徴(笑)のホーバススタイルですが、3Pについては前述の通りボールムーブが皆無だったので「打つしかなくて打っていた」ようなシーンばかりでした。特徴じゃなくて「他に選択肢がない」だけじゃん。ベンドラメのドライブキックアウトから西田の3P以外は、特筆すべきものはなかったような。ちなみに古川の2本は見逃しています。

アシスト数が少なかったように、日本は連携に乏しく、ほぼ個人がどうにかするスタイルでした。ある意味で寺島はスピードが、岸本は3Pがあったから助かったものの、パサータイプのガードは苦戦しまくっている印象です。まぁベンドラメしかいなかったけどさ。比江島もハンドラーとして周囲を見てプレーしていたら、酷いことになったので、個人技主体に切り替えた気がするし。

典型的だったのはベンドラメに対してスクリーンが来てスイッチさせると、周囲は一斉に広がってベンドラメ任せにしたこと。「スピードのミスマッチなので1on1で決めてね」状態です。ここで突破しきれる選手かどうかが求められ、期待に応える術がなかったベンドラメ。

まぁいずれにしてもガード陣には相当な個人技が求められています。それも自分で決めきるタイプの能力です。そして、この結果としてウイングにパスが供給されたイメージがありません。ロールマンでもあるエバンスだけは広がればパスが来たけど、ウイングの消え方は尋常じゃなかった。

まぁハンドラーが目立つプレーで結果を残すのは大事だよね。だけど、連携を生み出してくれそうな選手は活躍できそうにない雰囲気なのが気になりました。連携を待ちたい選手はもっと苦しい。どうなるんでしょうね。

◎Bリーグにはない

眠くなってしまったので、これでおしまい。あまりにもテスト感が強すぎて、にゃんともいえない試合でした。言いたかったのは

・ホーバスがやりたいこと出来ていないだろ
・ホーバスがやりたいことって正解なの?

という両面があったことです。まぁまだ初回なので次第に良くなってくれればそれでよいわけで、気にするほどの事ではありません。ここから上がることはあっても下がることはないよ。アタッカータイプのハンドラーが重宝されそうなので、ラマスとは違う現象が起きそうですね。

ところで、管理人がPGやらせたい選手ってBリーグではSGのことが多いらしい。Bリーグみないから、よく知らないけどさ。田中大貴もだけど、ベンドラメもね。そしてU19のポイントゴッド西田もそうですね。NBAウォッチャーが考えるPG像とBリーグの像が違うのは、別に悪い話ではない。

一方で日本人の個性を生かそうとするホーバスの発想が、Bリーグのファンに受け入れられやすいことは事実です。ラマスの直後に実施するのは考えてしまうけど、どこかで必要なチャレンジなのでホーバスがやること自体はポジティブに観ています。でも、そんなホーバスの試合後のコメントが衝撃でした。

「相手のプレッシャーに負けたのは良くなかったです」

この部分については間違いなく「いやいや、そこまで個人の部分で負けられたら、どうにもできないよ」という意味だと思います。本当にその通りで、ホーバスに出来ることはなかったくらいのレベルでした。フィジられて負けたな。

私のバスケスタイルはBリーグのチームはやらないけど、代表選手はそれぞれのチーム練習が終わって後で少し練習してもらった方がいいと思います。このスタイルの練習が必要です。

そんなホーバスのスタイルはBリーグにはないスタイルだそうです。ラマスのスタイルも観たことがなかったけど、ワールドスタンダードなのにBリーグにはない問題です。確かに外国人ビッグマン中心のスタイルなBリーグなので、それはホーバスとは違いますが、ガード陣に普段とは違う役割を与えていたラマスに比べて、ホーバスはBリーグに近いはず。でも近くないらしい。

なんというか、結局のところHC云々ではなく、日本バスケ全体が変革していかないと意味がない気がしてくるコメントでした。そりゃあそうなんだけど、代表でやることとBリーグでやることが違いすぎるってのはなんなのか。日本が進むべき方向性はどこなのか。

だからラマスでもホーバスでもいいんだけど、トーステン・ロイブルに育成のかじ取りをしてもらう事が大事だったと思うんだよなー。試合と直接は関係ないことを思い出してしまうホーバスの初戦シリーズでした。次のウインドウでは何を見せてくれるのでしょうか。

日本vs中国 第2戦” への1件のフィードバック

  1. 監督が変わったばかりだから、今までと違って未来が見えるなんてコメントを見ましたが負け方が全く変わらないのが1番まずいと思います。ピックアンドロールに対するディフェンスも相変わらずですし、エクステンドーやフローター、フックといった大きい選手を躱す技術を磨いてる選手が非常に少ないです。むしろ大きい帰化選手の方がここら辺は上手だという…
    やはり、今年のu19ワールドカップの惨劇からしても世界を見据えたuカテゴリーの育成が重要なんじゃないかなあと思います。

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