ニックスvsペイサーズ

2021/11/15

開幕から連勝し、最近少し落ちてきたニックスと、開幕から連敗し、最近少し上がってきたペイサーズです。なお、ルバートは出場しています。

◎固めておこう

何故かオフェンス志向になっているニックスですが、フォーニエの存在は大きくて、昨シーズンと変わらぬ内容の中でハイレベルな得点能力を使えます。特に目立つのはランドルとの相性の良さでブーチェビッチ同様にエルボーあたりで起点になれるタイプとの相性が良さげ。

一方でケンバはなんともいえないんだよね。それはケンバ本人の問題じゃなくて、ロスターとユニット構成の問題だから、ケンバ本人は活躍しているんだったよね。あまり記憶にないな。

いずれにしても起点が3つになったニックスオフェンスなので、ボールが動くわけですが、それ以上にフォーニエがいるので人も動きます。それが昨シーズンのオフェンスとの最大の違いかな。ボールを持った選手がアタックするだけでなく、オフボールでの絡みが増えたぜ。

ただし、動いているからかリバウンドからの速攻を決められてしまいます。ゴール下を固めているような印象の強いペイサーズディフェンスなので、ミドルや3Pを打っては外していくバレット。そんでもってトランジションからルバート⇒サボニスで&ワン。フィジカルの強みを使う前に攻め切られてしまっているよ。

タイムアウトからディフェンスの気合を入れなおします。どっちかっていうとオフェンスからの切り替えなんだろうけどね。ちょっとペースダウンすると、ハーフコートはランドルとフォーニエのツーメンゲームで逆転。昨シーズンと違って「困ったらツーメンゲーム」になっているのは良いね。個人技アタックばかりだったのに、しっかりと2人で崩せる。

今度はニックスのディフェンスに困ったペイサーズ側が3Pを増やすのですが、こっちも決まらん。ってことでロースコアになった1Qです。どっちも3Pが決まらないだけだし、こういう時は「ボールが悪い」って言っとこう。「ボールのおかげでインサイドを固めておけば大丈夫」ともいうね。

基本的にツービッグのニックスですが、ベンチがギブソンとトッピンになり機動力はあるけど、ビターゼを出してきたペイサーズにほんの少しだけ押し負けちゃった。20-16とロースコアでした。

◎スタミナ

ペイサーズについては先日書いてしまったから、違うことを書いて行こう。1Qで唯一シュートタッチが良かったのはマーティン。ペイサーズファン以外からすると「誰だよ」な選手ですが、昨シーズン終盤から台頭してきたフィジカルのあるウイングです。ここでシュートも決めていくとポジションを奪えそうなのですが、ラム、クレッグ、ホリデーと層は厚く、さらにドゥアルテの台頭によりルバートもウイングに回ってきたし、ブリセットもいます。ウォーレンは休んでいるのに。

ってことで、もう少しマーティンを見たかったんだけどベンチに下がってしまった。ニックスとのかみ合わせでビターゼが長く出ているからだな。しかし、本日は「前半最強チーム」の名を取り上げたくなるほど、全員が決まらない。マーティンを戻せよ!逆にクイックリーの3Pでニックスが逆転します。

さらにそこからローズのドライブやトッピンのドライブダンクを食らいます。全体的にアウトサイドへのチェイスが遅く、遅れた時に諦めて打たせる判断が悪いので、カウンターのドライブを食らいまくり。なんだかニックスらしくないほど、キレイなドライブになっていきます。あんまり守れていないペイサーズですが、得点を取り返していくので4点差以内で推移します。

そういえばターナーが活躍しているわけですが、それをターナーの問題と見るか、チームの問題と見るかっていう観点もあります。だからビターゼの動きを追ってみると昨シーズンまでと違いトップ~ウイングの間だけでなく、コーナー側の3Pラインまで広がる動きをし、さらにインサイドへもダイブしています。だからターナー同様にウイングのような動きを仕込まれている様子です。

前半だけ強いペイサーズですが、前回書かなかったこととして、試合開始から全員が動き回るので「単純に疲れる」という理由があります。ただ、ルバートが戻ってきただけでなく、ビターゼやマーティンまで出てくるローテなので、少し改善しそうであり、だけど主力は使いすぎのような。

戻ってきたターナーがミッチェル・ロビンソンをブロックすると、カウンターからブログドンのファールドローで逆転したペイサーズ。ベンチメンバーでガマンして、スターターで勝てるようになるといいけどね。いや、ペイサーズの場合はベンチで勝たなきゃ意味がないか。

ランドルのアタックで再逆転されるも、ブログドンのドライブが決まると、ルバートがスティールから見事なパスをサボニスに通します。ところが、これをギブソンにブロックされ、カウンターから3P。ちょっとサボニスだけ浮いている感じは変わらないというか、この役割だとサボニスは強力な選手ってわけじゃないよねー。

そんなことを考えていた前半のラストはサボニスが3Pを決めて49-48とペイサーズが1点リードで終わりました。1Qに得点が入らなかったら2Qに入ってしまったね。しかしリード出来なかったペイサーズなので、このまま逆転されてしまうのか?

◎ルール問題

後半のペイサーズはルバートのスピードから崩してサボニスとブログドンが決めます。それはニックスがルバートに困っているって事だね。一方でニックスはケンバのスピードとフォーニエのオフボールムーブで崩していきます。序盤はケンバとフォーニエが目立ち、終盤はランドルって感じがするよね。バレットは・・・。

ってことは、この段階で互角だと終盤のペイサーズが苦しみそうなわけですが、ルバートがトランジションでダンクを決めれば、ドライブも決め、そしてターナーの3Pで12点リードにしてくれます。前半12点リードよりも、後半開始で突き放すってのは意味が大きそうだ。ドライブを決めたケンバがファールコールがないことに怒ってテクニカルだし。

ちなみに、そのケンバもブログドンの手を叩きまくっているように見える。これをやるから乱闘になるっていうわかりやすい例示。今年のルールは本当に理解不能だし、やっている選手は更に大変そう。会場もヒートアップし始めてしまった。

実際、ちょっとハードになっていきます。コンタクトが増えたな。ターナーとゴベアの乱闘シーンが画面に映し出されたので、解説席も「これ、ヤバくね」って感じていそう。そしてコンタクトが増えれば増えるほど、昔のNBAみたいなディフェンスの戦いになるかと思いきや、コンタクトがない3Pが重要になっていくのですが、それを決めたのがバレット。ニックスが追い上げます。

ペイサーズは前半同様にビターゼとマーティンが出てきますが、ビターゼの3Pは決まらん。でも、マーティンは見事なドライブ一閃。ローズ相手のディフェンスも頑張り、ニックスの勢いを止めます。この頃からペイサーズのオフェンスはルバート、ルバート、ルバートになっていきます。ルバートからのパスが出て周囲が何を出来るかの戦い。

それに比べるとニックスの方が起点は多い。だから徐々にニックスペースになるよ。ただ、こちらもパスアウトからの3Pが決まらず、追いつくまでには至らないで3Qが終わります。ペイサーズが5点リード。

うん、あれだね。今シーズンのルール問題が顕著に出ているクォーターでした。これはマズいって。明らかにベシベシ叩き始めたケンバ。ファールコールの基準が良くわからないゴール下。何よりも問題なのは両チームがイライラしていることだ。お互いに相手にケンカを売る気はゼロだろうけど、レフリーには殴り掛かりたいんじゃ。

◎これはアカン!

全然関係ないですが、個人的にはニックスはグライムスが観たくて仕方がないのですが、ハードなディフェンスをしているところをみると、そもそも別にグライムスのヘルプ能力を使う必要がないのかもね。

クォーター間の休みで何かを話したのか、ニックスが連続でファールコールされ、例によってシボドーがブチ切れています。触っていないぞということでチャレンジ。触っていないっていうか「ホリデーが足を出した」っていうことなんだろうけど、ホリデーからしても「振り向きざまに打ったら、片足は前に出るだろ」って感じだな。

でもチャレンジは成功。成功なんだけど、オフェンスファールじゃなくてノーファールのジャンプボールになったから、まだ切れているシボドー。レフリー意味わからんよ。

結局はまたも3P合戦になります。しょうがないよ。ハードコンタクトされるんだから、出来るだけオープンで打ちたいもん。で、どっちも決まらないよ。絶対にその前にファールがあるはずなんだけど、全くコールされなくなってきました。3Pが減りそうなルール変更して、3Pが増えるっていうさ。サイコロ振るような確率合戦なんだけど、先に決めたのはまたもクイックリーで同点。

タイムアウトからペイサーズは、サボニスのハンドオフ⇒ホリデーの3P、ターナーの3Pは外れ、ローズのキックアウトはミスになり、バークスの3Pで同点。まじで3Pの戦いじゃん。ルール改正して3P合戦。マジで意味わかんないよね。

ブログドンがドライブで久しぶりの2Pを決めますが、そこからは再び3Pかミドルの戦い。次に決めたのもドライブファールドローのルバート。ってことで、追いつかれたけど先手は譲らないペイサーズ。ニックスはファールドローしたと思ったら、バレットがフリースロー2本ともミス。

それでもまたもクイックリーの3Pです。一方的にクイックリーであり「シュート上手いチームが勝つ」状態が加速している感じです。なんだこれ。面白くないぞ。タフショットか3Pを打つだけだもんな。サボニスが消えている。

ニックスがファールっぽいクイックリーのディフェンスから速攻に繋げて5点リード。ホームだから盛り上がっているけど、これはマズいって。NBAがつまらない方向に流れそうにしかみえんぞ。そして全然戻ってこないケンバとフォーニエ。フィジカル、フィジカル、フィジカルって思われていそう。

マジで、これはいかんよ。つまらん。ひたすら3Pを打つしかないゲームになっていて、それが決まらないペイサーズはタジタジ。ニックスも決めているのはクイックリーだけだからね。お互いにインサイドに侵入してもコンタクトされてミスになる。ランドルもサボニスもレイアップをミス。残り1分3点差。

タフショットが上手いローズがドライブフローターをヒット。これは決まったかな。

うん、そんなわけで感想を書く気がしない試合でした。両チームは頑張ったぜ。すごくハードに頑張ったぜ。その頑張りが激しいディフェンスを生み、結果的に3P合戦になっていた。なんじゃそりゃ。カリーちゃんがMVPでウォリアーズが優勝したらルール改正の影響なんじゃ・・・。

〇3P
ペイサーズ 22%  8/37
ニックス  32% 11/34 

本当にね。この差だけだよ。もっといえば4/4だったクイックリーの差だよ。ペイサーズのベンチは0/12だったしさ。うん、酷い試合だった。両チームは頑張った。頑張ったのに、そんな感想なんだぜ。ひくわー。

ニックスvsペイサーズ” への2件のフィードバック

  1. それはファールだろ!みたいなのが流されて、

    ハードにディフェンス→3P→ハードにあたられるので入らない→ぐだぐだの3P合戦。

    こんな試合が増えてる気がします。。

    最終スコアだけ見ると昔ながらな感じでいいんですけどw

  2. ディフェンスが激しかったゆえ、3P合戦という『軽さ』の印象はなかった試合でした。
    そうですよね、やっぱりニックス、オフェンスのバリエーション増えてますよね。やられた言い訳にします。

    前半のマーティンを引っ張るべきだったは完全に同意します。

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