21-22シーズンの予想をしてみましょう。でも、普通に予想するんじゃなくて「大胆な」予想にしてみましょう。確率の高そうな予想ではなく、「こうなったら面白い」というか、本命よりも大穴予想みたいな。
①得点王フォックス
昨シーズンの得点王はカリー。クレイ・トンプソンが復帰したとしても、カリーに打たせていく形は変わらないし、むしろマークが楽になるくらいだから、2年連続得点王は本命予想です。ビールやドンチッチなどがチームの変化もあって得点を減らしそうな点も含めて、30点オーバーしそうなのはカリーが有力
でも、敢えてのディアーロン・フォックス。特集でも触れたように毎シーズン改善しているし、PGを増やしたチーム事情も「フォックスに得点の役割を増やす」ためにみえます。
得点王になるために必要な改善ポイントは「プルアップ3Pの改善」と明確なのも予想したい理由で、既にドライブでの得点力やファールドローの能力をもっているため、ただただプルアップ3Pを決めればOK。なおキャッチ&3Pは普通に決まるのでシュート力も上がってきている。
んー、でもプレシーズンではそんな空気じゃなかったな。ダビオン・ミッチェルがフォックスに頼らないプレーメイクで機能していた。
②ホークス、イーストを制す
イーストのシーズン最高成績にホークスが躍り出るという予想。バックスとネッツが最有力で、ヒートが対抗だけど、安定して勝っていくのはホークスっていう予想です。といっても55勝27敗くらい、つまりは2勝1敗ペースね。60勝するチームが出てこないんじゃないか予想でもあります。
さすがにバックスはビッグ3のケガも出てくると思うし、ネッツは休養が多いし。ヒートは勝ち負けよりも「いろいろやる」方が優先な雰囲気だし。それに対してマクミランは「目の前の勝利を大事にする」タイプのHCだし。
層の厚いホークスなので、安定感がありそう。ただ、早くもヤングがケガしていたんだよね。ヤングだけは誰もカバーできないので、20試合くらい欠場されるとムリかな。
③グリズリーズ、50勝する
こっちもモラント次第なんだけどさ。JJJが大して活躍しなくても成績を残しているだけに、噛み合えば50勝だって手の届く範囲にある気がします。ウエストはレナードとマレーの離脱、ブレイザーズとマブスのHC交代、レイカーズの再構築と上位チームに事件が多く、なんならウォリアーズがトップシードになってもおかしくない状況です。
このあたりのチームに比べてグリズリーズの安定感は抜群。ベンチメンバーが出てきても変わらぬチームとしての強さを発揮しているので、上位シードに食い込むチャンスがありそうです。まぁ5割に届かない可能性もあるので、あくまでも大胆予想だよ。ウォリアーズの首位と合わせての大胆予想かな。
④マジック、100点を下回る
この3年間、平均得点が100点を下回ったチームはありませんでした。ペースアップと得点力アップが重なり、100点取れない方が難しくなってきたくらいです。
4年ぶりに100点を下回るチームが登場し、それがマジックという予想です。
とにかくマジックはフィニッシュの怪しい選手が多過ぎます。殆どの若手がシュートミスをしそう。そんな事情もあってか、テレンス・ロスが残っているだけでなく、ムーアやロビン・ロペスといったFG成功率の高いベテランを加えています。これを書いている時もバンバがゴール下をミスしているし、かなり不安。
ただ「100点取れない」ってだけでダメダメってことではありません。HC変わったけどハーフコートを組み立てそうなことと、あっさりとシュートに行く選手が少ないのでペースが上がらないのも一因。サッグスはPGしているしね。
ディフェンスでイージーに崩されれば、それだけペースも上がりますが、粘り強く守るのが特徴の若手チームでもありそうなので、それも100点にならない理由かな。スティールから速攻が増えるなら話は変わってくるので、もう一歩ディフェンス力が強化されるならっていうのはあるけど、そこまでのディフェンスにはならないでしょ。
とにかく攻守に時間がかかり、それでいてフィニッシュが不安なので、100点に行かない予想。ピストンズもかなり怪しいけどね。
⑤ROYジェイレン・グリーン、ドンチッチを超える
新人王の予想はジェイレン・グリーン。それは大胆でも何でもないわな。でも平均得点がドンチッチのルーキーシーズンを超えるんじゃないかっていう予想です。この10年でルーキーが20点を超えてきたのは3人しかいません。
10-11 グリフィン 22.5点
17-18 ドノバン・ミッチェル 20.5点
18-19 ドンチッチ 21.2点
一応、ザイオンも超えているけど試合数が少ない。出ていたら超えていただろうけどさ。
ジェイレン・グリーンはここに並んでくる予想です。アービングやリラードなどルーキーシーズンから活躍した選手でも20点に届いていないんだから、これを超えてきたらスゴイ話です。
最近はドラフトのトップ3でも「問答無用でエースです」と迎えられる選手って殆どいない状況です。ザイオンだってイングラムがいたし。ドンチッチはデニス・スミスがいたけど完勝し、ドノバンは13位なのに初めからエースだったレアキャラだな。
KPJやウッドはいるけど、プレースタイルを考えてもジェイレン・グリーンはスコアリングが仕事になるでしょ。サイラスがプレータイムシェアを徹底するような形に持っていくとか、ウォールが「やっぱり試合に出る」と言い出さない限りは20点を超えてきそうです。それじゃつまんないから「ドンチッチを超える」の大胆予想で。ただ、こちらもプレシーズンではそんな匂いがない。チームの問題だなー。
一番、激熱な展開はグリーンは23点くらいとるんだけど、ROYはカニングハムが奪う。それくらいハイレベルな戦いをしてくれたら面白いね。いや、「大胆予想」ならばROYはサンダーのギディにしておこう。こちらはトリプルダブル路線の選手なので13点、7アシスト、7リバウンドみたいな。
新人王を「大胆予想」するならペイサーズのドゥアルテとナゲッツのハイランドかな。
⑥ミドルが増加する
これは「大胆」なのかわかんないけど、ミドルシュートが増える予想です。「3Pかゴール下か」戦術も飽和状態を迎え、この基本的な考え方を踏まえながら「ディフェンスを攻略する」ことを優先するチームが増えてきた今日この頃。ミドルの重要性が高まってきたので、そこに賛同するチームが増えていく予想です。
〇ミドルの多いチーム
スパーズ 18.1本
ウィザーズ 16.5本
マジック 16.3本
サンズ 16.0本
クリッパーズ 14.7本
昨シーズンのトップ5ですが、スパーズとウィザーズはエースの問題なので、戦術的なのか、選手の資質なのかむずかしいのですが、戦術的な視点で言うと4位サンズと5位クリッパーズは重要です。
サンズはクリス・ポールとブッカーの存在があるので「エースの都合でミドルが多い」というスパーズと同じに見えますが、エース以外は3Pを活用しているチームでもあればエイトンもいるので「3Pとゴール下」の意識は強く、攻略の一環としてミドルを混ぜていく傾向がみられます。
クリッパーズに至っては3P成功率がリーグトップであり、ジャズと並んで3Pの重要性を体現している代表格でもありました。そんなチームがミドルを多く打っているのは、レナードやポール・ジョージの事情であり、実はゴール下が弱いっていうことも関係しています。
両チームに共通しているのが「ミドルが多い」だけでなく「コーナー3Pが多い」なのが、戦術的なキーポイントです。
〇コーナー3P
ジャズ 11.9本
クリッパーズ 10.2本
ロケッツ 9.9本
サンズ 9.6本
ラプターズ 9.3本
これまで「ドライブとキックアウト3P」の組み合わせが中心でしたが、クリス・ポール、ブッカー、レナード、ポール・ジョージと確かに両チームのエースはドライブキックアウトの使い手ではありませんでした。そこで新たに活用されたのが
ミドル&コーナー3Pの組み合わせによる攻略方法
こんな手法だった気がします。一部の特別な選手しか出来ないドライブ&キックアウトに比べると、より標準化された戦術に見えてきます。ただ、4人ともミドルが上手いから成立しているんだけどね。いずれにしてもサンズとクリッパーズという勝っているチームが示したのだから、戦術的流行になり得るプレーでした。
⑦困ったぞ
うーん、ヤバいな。7つ目がないぞ。細かく言えばいくつかあるんですが
・3Pアテンプトが減る
・ペースが下がる
・ターンオーバーが増える
ルール改正があるので3P減は「大胆」ではないよね。これに伴ってフリースローが減り、ペースが下がる予想ですが、実際には昨シーズンからペースが下がったのでいまさらね。
ターンオーバーが増えるってのは、あまり認識されていないと思いますが、昨シーズンは「史上初めて」ターンオーバーが14を下回りました。現代の方がミスが少ないオフェンスをしているんだぜ。それが増えるっていう予想なのですが・・・言われても困るよね。
MIPを大胆予想しようかと思いましたが、こちらはこれといった案がなかった。モー・バンバだったら面白いけど、MIPになるほど得点が伸びる気はしない。リバウンドとブロックだな。プレシーズンならジョーダン・プールが最有力。
そういえば「ポポビッチが今シーズン限り」なんて予想がありましたね。むしろ「昨シーズン限り」だと思っていたしな。よし!クビになるHCを考えてみよう。このオフは契約更新と新人HCが多く出てきていて、それに昨シーズンに成功したHCで大半が占められているから、クビになりそうな案件が殆どないんだよね。その中であり得そうなところを探してみよう。
【実績からクビはない】
ポポビッチ(スパーズ)
スティーブ・カー(ウォリアーズ)
スポルストラ(ヒート)
【昨シーズンの成績からクビはない】
タイラー・ジェンキンス(グリズリーズ)
クイン・スナイダー(ジャズ)
マクミラン(ホークス)
ブーデンフォルツァー(バックス)
リバース(シクサーズ)
シボドー(ニックス)
ティロン・ルー(クリッパーズ)
モンティ・ウィリアムス(サンズ)
リバースとかルーは成績次第ではあれだけど、ケガ人が出なければ、そこまで負ける方が難しいでしょ。ブーデンが一番ね。クビの危険性あったけど優勝したから安泰。
【HCに就任したばかり】
カーライル(ペイサーズ)
キッド(マブス)
アンセルド(ウィザーズ)
モズリー(マジック)
フィンチ(ウルブズ)
ユドカ(セルティックス)
ビラップス(ブレイザーズ)
ウィリー・グリーン(ペリカンズ)
まぁ就任したばかりだからってクビにならないとは限らないよね。ただ、この時点で「キッドはクビになる」と予想してしまうと「キッドはダメだ」という意味になるので、そんなこと言うほどの材料はないじゃん。
【フロントに信頼されている】
ボレゴ(ホーネッツ)
マイク・マローン(ナゲッツ)
ヴォーゲル(レイカーズ)
ニック・ナース(ラプターズ)
ここら辺もクビにはなりにくいHCですが、レイカーズの成績が悪かったらヴォーゲルのクビはあり得るかもね。そして成績が不安なのはナゲッツ。でも、このタイミングでマローンをクビにして良い結果が得られる気もしないしさ。ないでしょ。
【クビになる条件が考えにくい】
ケーシー(ピストンズ)
サイラス(ロケッツ)
ダグノート(サンダー)
ビッカースタッフ(キャブス)
成績不振でクビになるほど成績を期待されていないよね。だから考えにくいんだけど、キャブスなんかは「勝てる」という計画の可能性もあるか。補強もしているから、酷かったらクビになるのかな。そうだとしたらプレシーズン観てもクビ候補ではある。
そんな感じで上記のHCを除くと、これしかいません。
ドノバン(ブルズ)
ルーク・ウォルトン(キングス)
ナッシュ(ネッツ)
このうち、ビリー・ドノバンについては成績次第ではヤバい。でも、そんな成績にはならない気がしています。それはナッシュも同じで、アービング問題という言い訳もあるしさ。
ルーク・ウォルトンについては、とっくの昔にクビになっておかしくないわけで、それを今更クビにするって意味わかんないもんな。
シーズン中にクビになるHCがいない!
むしろこっちの方が「大胆予想」かもしれませんね。新シーズンは途中解任なしでシーズンが終わるのではないでしょうか。それは新しいな。
大胆予想ってことでシモンズ問題でリバースを首!ってことでどうでしょう笑
先にクビになるべきなのはフロントの気もしますが・・・
タイラーヒーロのシックスマン賞に期待。
それは面白そうですね。オラディポと争ったら更に!
ホークスがシーズン首位通過はあると思います。
ネッツやレイカーズはベテランばかりでシーズンを流しそうだし、シーズンを突っ走るチームが無さそうですよね。
どっちのカンファレンスも停滞になりそうで、60勝するチームが出てこない気がしています。混戦混戦でしょうね。