ジェイレン・ジャクソンJRは伸びるのか？

ショートコラム

モラントに触れたので、オマケのＪＪＪです。プレシーズンを見たらモラントはすごかったし、グリズリーズのスターターは充実していました。ルーキーのザイアー・ウィリアムスもサマーリーグよりも改善していたのでビックリさ。

さて、そんなに充実していたグリズリーズなのですが、特にアダムスの貢献は見えないところで大きかったです。問題はアダムスがベンチに下がるとティルマンが登場し、カイル・アンダーソンとインサイドを組んだ時。ちょっと安定感に欠けるんだよね。

アダムスだとワンビッグでもいけるけど、ティルマンだとツービッグにしたい。

だからスターターで出ていたＪＪＪが早めにコートに戻りました。戻ってくると、やっぱりバランスが良い。しかも、ＪＪＪはボール運びにも参加するし、かなりの便利屋さん。

ＪＪＪがコートにいるとバランスが良い！

ある意味ＪＪＪをシックスマンにした方が機能しそうなくらいだった。スターターはいなくてもなんとかなるじゃん。でも、いろんな選手を起用していくならＪＪＪがいると、とっても便利。

思えば昨シーズンはＪＪＪ抜きでよくやっていたよね。そう思っていたら、やっぱり数字の上でもスターターが圧倒的に良かった。いいかえると、その分だけベンチメンバーが混ざると苦しかったんだけど。

〇レーティング
モラント、ブルックス、アレン、カイル、バランチューナス
オフェンス　　１１６．２
ディフェンス　１０７．６

モラント、ブルックス、ベイン、カイル、バランチューナス
オフェンス　　１１４．４
ディフェンス　１０５．５

グリズリーズで１００分以上出ているユニットは、この２つだけなのですが、それぞれ攻守に圧倒しています。チーム平均はオフェンス１１１．７、ディフェンス１１０．５だからね。スターターは良かったけど・・・な感じです。

ちなみに個人レベルではこんなにハッキリとしている選手はいないので、本当に「どんなユニットにするのか」ということだけっぽい。

そんなわけでディフェンスをツービッグで支え、オフェンスを便利な役割補充してくれるＪＪＪが健康でシーズンを過ごすと、グリズリーズはジャンプアップするかもしれません。バランスをとってくれるＪＪＪへの期待は大きいぜ。

◎不安定なＪＪＪ

だけど、話はそれで終わらないのがＪＪＪの難しさでもあります。チームとしての戦い方に安定感をもたらしてくれるＪＪＪなんだけど、ＪＪＪ本人はとっても不安定。

例えばディフェンス。スピードも高さもあるＪＪＪはペリメーターを守ることもすれば、高速ヘルプでブロックもしてくれます。丁度、相手がバックスだったのでティルマンが外に引き出されがちの中、見事なヘルプでブロックに飛んでくるＪＪＪがいると、リムプロテクトが安定します。相手からすると脅威。

なんだけど、そのブロックの時にファールが多いのもＪＪＪだから、効いているのかいないのか。

オフェンスでもシューターにもなれるし、ポストアップも出来るから、相手のディフェンスに応じて柔軟に使えるし、時にはビッグマン同士にしてスピード勝負も出来る。なんだけど、３Ｐとドライブフィニッシュが不安定。

いや、ほんとにＪＪＪがコートにいると「チームにバランスをもたらす存在」にみえるわけですよ。存在感がある。だけど、「えっミス多くないか？」とも感じさせるんだよね。

ＪＪＪはサイズ以上に体が大きく見える選手で、ウイングスパンや手の大きさがあります。存在しているだけでプレッシャーを出せそうなんだよね。だからスケールが大きいというか、なんだか期待したくなる。試合に出ているだけで期待したくなる。

実際、ＧＭの「ブレークする選手はだれか」で１番だったみたい。それくらい期待したくなるんだけど、試合はミス多いんだよね。この不安定さが解消されるのか。特にファールは辞めて欲しいよね。

そんなこんなで特集にするほどじゃないよＪＪＪ。ただＪＪＪじゃなくてグリズリーズの方は特集しても良さげなくらいの充実度だった。そこにはＪＪＪがバランサーとして貢献するのが大事。活躍はしていないけど、重要になりそうっていうことでした。