ビルドアップ・フォックス

25.2点
2P53.9%
3P32.2%
7.2アシスト
3.0ターンオーバー

2017年ドラフト5位のディアーロン・フォックスは4年目を迎えると、同期の誰よりも優れたスタッツを残しました。25点オーバーに7アシスト、それでいてターンオーバーが3しかないのは、リラードくらいしか比較対象がいない優れたスタッツです。

【リーグ最速】とすら感じるスピードに頼ることなく、ハーフコートゲームを構築してきたルーキー時代、7.3アシストを記録した2年目、初めて20点を超えた3年目と当初はPGとしての仕事に注力してきたのが、この2年間で「オフェンスのコーディネイターでありエーススコアラー」という立場を確立してきました。

ドンチッチやヤングのように初めから両面での活躍をしていれば違う評価を受けたかもしれません。それでもこのルートをたどってきたことで2人よりもミスが少なく、堅実さと強引さを兼ね備えた稀有なPGに育ってきました。

右肩上がりの成長を続け、得点力を伸ばしているフォックス

このスピードで成長するのであれば、30点、8アシストくらいしてもおかしくない新シーズン。まぁハリバートンにダビオン・ミッチェルが加わったのでアシストは怪しいな。でも30点取って得点王の可能性すらあると感じています。

最近では見事にビルドアップした肉体をインスタで披露し、薬物検査を受けることになったらしいですが、トレーニングの成果は得点力アップで魅せてくれるはず。そう感じさせる要素もあった20-21シーズンでもあります。

◎スピードとファールドロー

フォックス最大の特徴は「スピード」ですが、実は2年目までは意外と「スピードで振り切って得点を取る」ことは多くありませんでした。HCデビッド・イェーガーということもあって、ハーフコートでしっかりと作り上げるだけでなく、ミドルでの得点も多く、ある意味でフォックスは身体能力に頼りすぎない点の取り方を学んできました。

それが年々ペイント内での得点力を増してきており、自らのスピードでフィニッシュする形が増えてきています。ミドルとペイント内のアテンプト数をシーズンごとに見てみましょう。

〇ミドル
17-18シーズン 3.3本36%
18-19シーズン 2.7本37%
19-20シーズン 1.8本44%
20-21シーズン 3.0本39% 

〇ペイント内
17-18シーズン  5.5本48%
18-19シーズン  8.0本53%
19-20シーズン 10.5本55%
20-21シーズン 10.7本58%

ミドルは4年間で上下動はあったものの、3本前後に落ち着いており40%と及第点レベルに決めてきます。それに対してペイント内はルーキーシーズンの倍に増えました。スピードでぶっちぎってフィニッシュまで辿り着く能力が大きく向上しています。

またアシスト数も7.2本と落ちておらず、パスを辞めたから得点が増えたわけでもありません。2年目と同じ水準のアシストをしながら、自らの得点も増加させることを同時に達成しているのは驚異的でもあります。

また、ペイント内でガードでありながらFG58%を記録しています。これも年々向上させており、ルーキーシーズンから10%も改善させましたが、ここまで高確率で決めきれるガードというのは激レアです。

スピードで振り切って高確率のゴール下を決めるのはもちろん、ショートレンジのシュートも確率が良く、柔らかなシュートは大きな武器になっています。

ガードとしてリーグ最高のインサイドフィニッシャー

こう表現しても過言ではないほどになってきました。いまやフォックスは単に速いのではなく、スピードを生かした突破と高確率のフィニッシュを併せ持つ選手になっているのです。もちろんアシスト力もあるんだ。

〇得点    21.1点→25.2点
〇ペイント内 11.6点→12.4点

そんなフォックスですが昨シーズンとの比較で4点伸びたけど、ペイント内の得点はそんなに伸びなかった印象があります。ただ、ここにはファールドローの数字が抜けており、ビルドアップして強くなっていくことが、得点増に繋がっていることが見えにくくなっています。

そこでドライブにおける得点力の変化を昨シーズンと比べてみましょう。

〇ドライブ
回数 18.3回 → 18.4回
得点 10.2点 → 13.3点
FT  3.7本 →  4.2本
アシスト1.6回 →  1.5回

ドライブの回数やアシストは変わらないのに、得点が3点以上増えました。この13.3点とフリースロー4.2本は共にリーグトップの数字になっており、今や最も怖いドライブアタッカーになりました。11.4%の確率でフリースローを得ている計算になりますが、これはザイオンの11.8%に肉薄する数字となっており、ガードでは比肩する選手がいないくらいです。

スピードのあるドライブ + 力強いフィニッシュ

華奢にも見える体格でしたが、いつの間にかフォックスはコンタクトの上手い選手になっており、これが得点力を大きく引き上げています。スピードに目が行ってしまうけど、それだけではないからこそ、フォックスのドライブは止められないのです。

◎課題の3P

一方で3Pは32.2%しか決まらず、未だに課題を残しています。2年目には37%を記録しており、イマイチ向上していないようにも見えるのですが、中身を見ていくと「もう一歩成長する」期待もしたくなります。

フォックスはキャリアハイの5.5アテンプトを記録しましたが、これは殆どがプルアップでの増加です。キャッチ&シュートだけを抜き出してみると

〇キャッチ&3P
17-18シーズン 1.1本31%
18-19シーズン 1.1本40%
19-20シーズン 1.5本33%
20-21シーズン 1.5本39%

こんな感じで意外とキャッチ&3Pなら40%決めきっていることがわかります。3Pは苦手なようでいて、こちらもやっぱり成長を重ねてきました。ただ、プルアップを増やしていったことで、全体の成功率が低くなりました。

〇プルアップ3P
17-18シーズン 0.9本32%
18-19シーズン 1.8本35%
19-20シーズン 2.0本27%
20-21シーズン 3.8本30%

2年目よりも確率が落ちているのは事実ではあるものの、アテンプトは倍以上になっており、3年目よりはステップアップできています。このプルアップが35%に乗ってくると、いよいよフォックスの得点力は手が付けられなくなってきそうです。

そんなわけでプルアップはフォックス個人の課題として改善しなければいけないけれど、キャッチ&3Pが増えるだけでも3P成功率は改善することになります。それはチーム事情からも現実的だったりします。フォックスが「誰のパスから3Pを打ったか」を見てみると

ヒールド 1.3本31%
バーンズ 1.1本27%
ハリバートン 0.9本38%
ホルムズ 0.8本34%

同じポジションとなるハリバートンとは同時起用の時間が短めになっており、パスの多くはヒールドとバーンズでしたが、共にフォックスに戻すだけのパスが多いのに対して、プレーメイクをするハリバートンはアシストに繋がるパスが多く、必然的にキャッチ&3Pになって確率も良かったです。

新シーズンはダビオン・ミッチェルが加わり、フォックスはより得点に注力するようになるでしょうし、キャッチ&3Pに繋がるアシストパスも増えてくると思われます。PGの人数増がどうなるのか、イマイチ見えないキングスですが「フォックスの3P」に関して言えばポジティブな要素が多く見えるのでした。

少なかったキャッチ&3Pが増え、成功率の上昇が期待できる新シーズン

3P32%では得点王は難しいですが、40%決まるキャッチ&3Pが増え、そこにプルアップの向上が加わるなら、弱点には見えなくなってきそうです。

アテンプト 5.5本 → 7.0本
成功率   32.2%→ 36%

目標はこんな感じかな。十分にあり得そうなスタッツです。まぁプルアップを増やしまくって失敗する可能性も大いにあるのですが、シーズン前なんだからポジティブに観ておこう。3Pだけで2.2点くらいアップすれば平均30点も射程圏内です。

あーでもルール改正があったね。フォックスには関係ないんだけど、フリースロー自体がリーグ全体でコールされにくくなるかもしれないんだよね。

◎ヒールドとアシスト

3PGが中心になる前提で新シーズンを考えていますが、そもそも「出ていく」と言っているヒールドはどうなるのでしょうか。そしてヒールドの存在と、フォックスのアシスト数はどうしても連動してきてしまいます。

〇ヒールドへのパス数(アシスト)
18-19シーズン 13.4本1.7
19-20シーズン 11.0本1.2
20-21シーズン 14.1本1.7

〇フォックスのアシスト数
18-19シーズン 7.3
19-20シーズン 6.8
20-21シーズン 7.2

別にヒールドに依存しているわけではありませんが、シューターがいることで、より広範囲にパスを流せるようになっており、同時起用が短くなった19-20シーズンはアシスト数が微減してしまいました。またヒールドのFGは46%→43%→41%と年々落ちており(3Pの割合が増えたため)、フォックスのアシスト数が伸びにくくなった原因でもあります。

フォックスはアシストの多い選手であり、強力なドライブを持っていますが、キックアウトでアシストを稼ぐタイプではなく、オフボールで動くチームメイトに合わせるパスが上手いパサーです。そのためヒールドのように動き回る選手が1人いると、そこから連動して他の選手へのパスチャンスも増えてきます。

〇キングスのコーナー3P
アテンプト 7.5本(22位)
成功率  42.7%(5位)

ヒールド   1.5本46%
ハリバートン 1.5本44%

キングスはコーナー3Pの確率が高いチームですが、それはヒールドやハリバートンが多く打っているからであり、空けたコーナーにシューターが移動して打つのが基本です。そんなこともあってフォックスのドライブに対してコーナーシューターが常に用意されるわけではないし、チームのアテンプト数は22位と少なくなっています。

ヒールドの収去も含め、新シーズンにコーナーをどう活用するのかわかりませんが、考えようによっては

フォックスがコーナーへのキックアウトを増やせばアシストも増える
ヒールドがいなくなると、得意パターンのアシストが減る

こんな両面が考えられます。といってもコーナーへのキックアウトでアシストが激増することはないので、後者の不安の方が大きかったりします。動き回る選手へアシストできるのは状況判断の良さが光っているので、フォックス自身はなんとでもしてくるでしょうが、アシストの増減は想像がつきません。

あとホルムズ、トリスタン・トンプソン、ダミアン・ジョーンズ、アレックス・レンとセンターばかりいるんだよね。こりゃあメトゥは3Pシューターになりそうだな。うーん、トレードが起こらないとPGとセンターとハリソン・バーンズという構成になりそう。

〇キングスのペイント内得点 53.3(4位)
〇 〃   3Pアテンプト 33.3(22位)

リーグ11位の113.7点を奪ったキングスですが、フォックスのドライブにパスが重なってペイント内での攻略に優れたチームでした。そのフォックスのプルアップ3Pも課題だったけど、チームとしてもより3Pを打っていくことがキーポイントになります。

チームハイの10.2本を打ったヒールドがいなくなることは、オフェンス全体に大きな変化をもたらし、それはフォックスのアシスト手段にも大きな影響を与えることになります。マジでキングスはどうなるんだろうね?

◎ディフェンス

キングスは守れないチームですが、その中でフォックスのディフェンスはどうでしょうか。そんなこと考えたこともなかったし、戦術に乏しいチームなので、あまり真面目に観てこなかったから、よくわかりません。スタッツを見てみましょう。

スティール 1.5
ブロック  0.5

リーグ15位のスティール数はなかなか立派です。PGながら0.5ブロックもそこそこなので、弱点というような選手ではありません。スピードもあるし、手を抜くタイプでもないので、しっかりと守れています。トランジションでのチェイスダウンブロックは同じスピードキングのウォールを思い起こさせます。まぁウォールは倍以上のブロックしていたけど。

もう少し追いかけるためにハッスルスタッツも観てみましょう。こちらはシーズントータルの数字です。なお、試合数は58でした。

〇ディフレクション 161(18位)
〇ルーズボールカバー 59(28位)
〇チャージドロー    7(41位)

プレータイムの長さを考えると特別優れているわけではありませんが、各スタッツにおいて、どこに出しても恥ずかしくない数字を叩き出しています。強いて言うならルーズボールカバーはもっと増えて欲しい所ですが、「ディフェンスの穴」と呼ばれる状況からは遠い選手です。

〇DIFF
キングス +2.3(30位)
フォックス+0.1

そして相手のFGをどれだけ下げたかというDIFFは、チームがリーグ最下位なのに反して、フォックスは平均レベルとなります。軒並みプラスの選手だらけの中、△3.4のホルムズと共にチームディフェンスを引っ張っていることになります。

フォックスがエースであり、パサーであり、オフェンスにおける最重要人物であることを考えれば、ディフェンスでもチームで2番目に良いスタッツを残していることは驚異的であり、攻守両面での貢献が光っています。派手な4年間を過ごしてきたわけではありませんが、

欠点が少なく、攻守両面で働ける25点、7アシストの23歳

プレーオフにも出れないチームで、ここまで欠点らしい欠点がないエースは珍しい。ブッカーのようにわかりやすく欠点を埋めてきた選手ではないけど、同じように成長曲線を歩み続けている驚異的な選手でもあります。

〇DIFF
3P +1.3
2P +1.0

そんなフォックスのディフェンスですが、被3P38.3%もあり、3Pへの対応には課題があります。被アテンプトの半分以上が3Pなだけに、ここをより激しくチェイスする必要があります。それもまたキングスの戦略不足な面もあるけどね。何を優先して守るのか、よくわかんない。

◎フォックスの謎

勝てないキングスにおいて明らかにワンランクもツーランクも上のプレーをしているフォックス。4年目のパフォーマンスはリーグのトップPGとして君臨するハイレベルなものでした。他にも才能のある若手はいたけれど、ターンオーバーが少なく、ディフェンスでも貢献しているのは、もっと勝利に近づいておかしくないレベルです。

新シーズンのロスターを見ても「ウイング足りなくない?」「ヒールドとバグリーをどうするの?」なんて状況なので、全てはフロントとコーチ陣の問題に見えます。ところが、これだけ活躍しているのにフォックスには謎なスタッツもあります。

【レーティング】
〇オフェンス
オンコート 113.5
オフコート 108.9

〇ディフェンス
オンコート 118.0
オフコート 111.6

〇レーティング差
オンコート △4.5
オフコート △2.7

まず何よりもキングスはフォックスがコートにいた方が成績が悪くなります。オフェンス面はオンコートが上回るものの、その差は意外にも小さく、ディフェンスは壊滅的です。これで差が△4.5になるわけですが、他の主力を見てみると

バーンズ △1.8
ヒールド △1.8
ホルムズ +0.3
ハリバートン △5.6

フォックスより悪いのは、フォックスの代役的なハリバートンだけです。奇妙だな。こうなるとフォックスとハリバートンが同時にプレーしている時間帯はどうなるのか。

フォックス+ハリバートン
〇オフェンス 110.5
〇ディフェンス115.2

なかなかの結果でオフェンス力までが落ちてしまいます。圧倒的なフォックスと3P40%のハリバートンで上手くいかなくなるっていうね。「どうみても貢献度が高いのに、チームスタッツが落ちる」なんてことが発生します。フォックスに弱点が多いならともかく、なかなかの謎。

こんな現象が起きるシンプルな理由の1つは「弱いユニットにフォックスを混ぜる」ことが挙げられます。またフォックス+ヒールドにした時に周囲の組み合わせを間違えると、トランジションアタックが増え、ディフェンスのバランスが崩れてしまいます。

そんな事情はあるにせよ、多くの時間帯はスターターユニットででているだけに、あまりにも酷いレーティング差は考え直さなければいけません。これだけの活躍をしていながら機能していない現状を反省しないと、いつまでたってもフォックスでは勝てなくなってしまいます。

勝てないキングスでも最高のプレーをしているフォックス
でもフォックスがコートにいる方が成績が悪い

なかなかめんどくさい状況です。頼るべきエースがいると成績が悪くなる。もっとも、ディフェンスが悪すぎるから比較して良いのかどうかすら怪しいけどさ。フォックスの能力があって、チームのロスターがあって、どうやって活用していくべきなのか。4年目が終わったけど未だに回答がなく、そして新シーズンは3人のポイントガード作戦が始まります。

◎リメンバー・ウォール

フォックスの前の「リーグ最速」はケガをする前のウォールでした。ウォールはシュート能力こそ低いものの、圧倒的なドライブ突破で20点10アシストを達成し、トランジションが生み出す破壊力はケガさえなければ・・・と思わせてしまいます。またディフェンス能力に優れ、ガードとしては史上最高のブロック力を誇っており、ウォールさえいればカウンターを止めきることも多くありました。

その一方でウォールの相棒にビールを置いたウィザーズは常に不安定でした。どんなに点を取っても取り返されるディフェンスに問題があり、特に「ウォールがドライブした後のトランジション」は致命的でした。

この状況はキングスと似ています。ゴータットがいなくなると崩壊していた点も、ホルムズがいないと崩壊するのに似ている。

フォックスはウォールよりも高確率でインサイドフィニッシュしており、エース同士を比べても、チーム同士を比べても、実はそこまで似ていません。「スピードキングをエースにして、オフェンス力のチーム」という言葉だけみるとそっくりですが、フォックスの能力もあって、カウンターを食らいまくるわけじゃないし。

「ディフェンス力を向上させろ!」はキングスの課題ですが、一方でフォックスがコートにいると「致命的に守れない」のは違う問題です。

一般論として「PGがエースのチームは守れない」は良くある話です。例外的にウエストブルック・サンダーがありますが、明らかにディフェンダーを揃えたチームなので話は変わってきますが、他にもドンチッチのマブスやヤングのホークスと比べてみると、フォックスとウォールには共通する事項もあって

PGとしてコントロールし、チームメイトの動きを生かす
選択肢が足りないと自らドライブする

こんな共通事項ですが、同じ「PGがエース」でも、しっかりとチームメイトの動きから使っていくタイプの方が、チームとしては守れなくなって崩壊しがちです。これはチーム全員が点を取るために動いていることも関係していそう。

いっそのこと全部フォックス中心で攻めていった方が、カバーする選手を用意しやすいのかもね。

さて、キングスはハリバートンに続いて、ダビオン・ミッチェルを指名したことで、PG過多になりました。ハリバートンについてはウイング的に起用していますが、ダビオンは明確にPGになる選手です。サマーリーグでは相棒にラムジーが用意され、明確にガードコンビ中心になったのでした。MVPはルイス・キングだったけど。

シーズン中にテレンス・デイビスとデロン・ライトを獲得していたように、アタッキングガードを好んでいるので、フォックスにもPGよりもスコアラーとして活躍してほしそうです。ヒールドがいなくなる前提だとすれば、その流れはより鮮明に。ウォールは10アシストを超えるPGとなった一方で、3Pの改善が進みませんでしたが、フォックスはより得点力を重視する方向に伸ばしていきそう。

フォックスは得点王になれるのか!?

実は新シーズンの得点王レースに出てくるかもしれない5年目。リーグ最高のドライブ能力を誇っており、さらにビルドアップされた体でファールドローも増えそう。3Pさえ改善すればと期待できる逸材です。

ビルドアップ・フォックス” への1件のフィードバック

  1. 後はフォックスのクランチタイムの強さも特筆すべき点でしたね。確かリーグ上位でした。一時期はフォックスが一人で勝たせていた時期もありました。フルタイムでは無くとも全試合観てる自分としたら、ややムラがあるのがポイントでしょうか。特にディフェンスのスイッチが入る時と入ってない時があり、それ自体はエースキャラとしてはある程度許容するのですが、スイッチが入った時に周りと連動してない事が多々見受けられました。ホームズが安定感の権化みたいな存在なので個人的にはオフェンススタッツはそのままにチームとしての連動性を高めると勝てると思います。
    特に昨シーズンまではヒールド、バグリーという守備難とプレーする事が多く、それもマイナスに作用していたかも知れません。おっしゃる通り3P、P&Rには早めに判断するタイプなのであっさり打たれる事が目立ちます。ミッチェルはフォックスと違いスッポンディフェンスタイプですので、ハンドラーを彼に任せる事が出来るとチームとしてのディフェンス、フォックスの役割も改善されるかも知れません。放出模索中のヒールドのPTが減るとして、アシストの問題は余り変わり無いかもしれないと思ってます。タイリースが3Pを40%で決められる選手ですし、彼はその場面毎に役割を的確に変更しこなせるIQももっています。彼がシューター的に振る舞えばある程度はカバー出来る気がします。
    後、フォックスの課題は優秀なリムプロテクターを相手にするとその試合から調子を崩す傾向があります。インサイドへのアタックと得点が減り、当然FG%が下がり効率も下がる。この傾向を改善する事が出来るのが連勝、連敗を繰り返すキングスの浮沈の鍵でしょう。昨シーズンはチームの勝敗とフォックスのそこのスタッツが連動していました。その切っ掛けはリムプロテクターでした。肉体改造はそういう意味でそれを見越しての変化でしょうし楽しみではあります。サクラメントじゃなかったらオールスターなフォックスなので今年こそ全国区になって欲しいです。

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