キングスはどうしたらプレーオフに出れるのか

妄想シリーズ

一応、1回だけプレーオフに出たウルブズがいて、今シーズンのサンズの躍進があって、気が付けば取り残されまくっているキングス。一体どうすればプレーオフに出れるのか。オフの妄想と合わせて考えてみましょう。

◎HCを代えろ

一番の問題はHCであることに疑いの余地はありません。選手との関係性に問題があり、シーズン後半に失速してしまうデビッド・イェーガー時代は、ここまで酷くなかったし、未来のあるチームに見えていました。当時は

トランジション好きな選手たち
ハーフコート好きなHC

という相反する形が成功していたのですが、ルーク・ウォルトンになって「選手もHCもトランジション好き」になったら、どうにもならないチームへと変貌しました。基本的にはハーフコートオフェンスの酷さが際立ち、それは同時にディフェンスマインドの欠如にも繋がっています。ちなみにトランジションオフェンスも悪くなった。

さらに酷いのが、レックス・カラミアンなんて優秀なディフェンスACを連れてきて、シーズン前半は期待の持てる変化が促されていたのに、シーズン中盤あたりから「これ、本当にカラミアン?」みたいになっていったこと。ACとHCの関係性の悪さを感じさせるし、だからこそカラミアンはケーシーのところへ戻っていった気もします。

ちなみにカラミアンだけではなく、ココスコフもハーフコートオフェンスを改善させていたのに、同じような経路をたどってユーロへと戻っていきました。HCは向いていないんだろうけど、ACとしては惜しい人材の気がするけどな。ココスコフがいなくなってからジャズのオフェンスは効率性はあるけど、問題を抱えているし。

ってことで、全ては「HCを交代させろ」でしかないのですが、これを言い出すとキリがないので、せめて現状の体制でベストを尽くせるように、選手の事だけで考えてみましょう。

◎ロスター構成

キングスが困ってしまうのはロスターそのものは期待を抱きたくなるくらいの活躍はしている事です。ただ『1+1が2にしかならない』のが問題なのですが、まずはメンバーを確認しましょう。名前の後は残りの契約年数です。

【ハンドラー】
フォックス 4年
ハリバートン 3年+
デロン・ライト 1年
テレンス・デイビス FA

【ウイング】
ヒールド 3年
バーンズ 2年
ハークレス FA

【ビッグ】
バグリー 1年+
ホルムズ FA
ホワイトサイド FA
メトゥ 2年(TO)
ダミアン・ジョーンズ 1年(TO)

あれっ気が付いたら、大分しょぼくなっているな。トレードを繰り返した結果、なんともいえないメンバー構成になりました。このオフの優先事項はホルムズとハークレスの再契約になるのですが

ホルムズとハークレスが最優先事項なのか?

という他のチームからのツッコミがはいりそうです。それがプレーオフへの道だとしたら、ウエストのプレーオフを舐めているよね。ってことで、ここは保留にします。

次に問題なのが「フォックス+ヒールド+バーンズで70M以上」になることです。幸いにしてハリバートンというコスパがいるのですが、ヒールドかバーンズがいなければ再建チームとしてサンダーみたいな動きも出来ました。

3つ目がそのヒールドとバーンズで、ヒールドは「リーグトップシューターになれる逸材」だった2年前から、今では「使えないハンドラー」になっています。バーンズの方は「1+1が2にしかならない選手」だと思っているので、自分の力は発揮してくれているんだけど、劇的にチームを引き上げるのは難しい選手です。

ってことで、今回のテーマがあくまでも「プレーオフに行く」なので、最優先事項はロールプレイヤーの再契約ではなく

ヒールドかバーンズを処理して、フォックスに次ぐ核となる選手を獲得する

ということになります。そのうえでロールプレイヤーを考えなければいけません。当然、そこには売りに出ているスター選手がメインターゲットとなります。

なおフォックスは売りません。それを言い出すと元も子もないから。HCもダメ、エースもトレードでは、キングスでやる意味がないじゃん。そしてフォックスが「ルーク・ウォルトンと一緒がいい」と言い出したので、両方を仲良く残すか、両方とも売却するかです。セットでトレードするしかない。

◎シモンズ

やはりターゲットになるのはシモンズとマカラムです。都合の良いことにキングス的にはどちらでも成立します。ケンバとウォールはダメです。実は地味に売りに出ているんじゃないか疑惑のウエストブルックでもいいのですが、それは対価の設定が難しく、フォックスを要求されると思うのでNGです。

シモンズに関してはシクサーズ編で触れましたが、シクサーズにとってもベストなんじゃないかと思っているのが、このトレードです。

【キングス】ベン・シモンズ
【シクサーズ】ハリバートン、バーンズ

この場合、キングスはシモンズをPFとして起用します。現在のキングスにはいない「インサイドのプレーメイカー」にすることで、ヒールドのシュート能力を生かすことも出来るし、単純にフォックスとシモンズのピック&ロールから始めて崩す形は非常に効果的になるでしょう。

シモンズはスクリナーもやるので、そこからボールを受けたり、自らハンドルしてハンドオフを仕掛けたりと、明らかにキングスにはないオプションをもたらしてくれるはずです。ディフェンスの強化にもなるのでベストトレード。そして、これはキングスの問題点を浮き彫りにもしています。

プレーメイカーが足りない
プレーオプションが足りない

ここですね。ハリバートンによってかなり改善されたものの、それはフォックスとハリバートンという2人のPGからしか展開されていないという事。でもハリバートンはフォックスと並ぶと単なるシューターにされてしまうので、PGでもPFでもいけるシモンズの方がメリットがありそうです。

ハリバートンを失うのは惜しいけど、シモンズにはそれくらいの価値がある。逆に言えばシモンズとのトレードが成立するほど、ハリバートンにも価値があると考えています。

そしてシモンズを手に入れた場合は、ヒールドをシューターとして輝かせるように、周囲には3Pの打てる選手を増やしたくなります。ただし、シューターではなくて3&Dタイプで、カッティングもしてくる選手が最高です。そうなるとハークレスは残したいけど、ホルムズに高いサラリーを払う意味はなくなり、そしてバグリーが威力を発揮するかもしれません。

ディフェンスの良い万能タイプのロールプレイヤーを揃えたい

これが次のミッションになるわけです。ヌワバとか、スターリン・ブラウンとか、あるいは飛び道具のマクレモアとか・・・はい、ロケッツで重用されていた選手達のパターンですね。

◎マカラム

2人目のターゲットになるのがマカラムで、ハンドラーとして得点をもたらしてくれる選手ですが、スコアラーの傾向が強い選手です。この場合はガード2人でプレーメイクする傾向が強くなるため、ハリバートンは出したくありません。つまりはハリバートンをシックスマンにして、2人は常にコートに出しておきたい。

【キングス】マカラム
【ブレイザーズ】ヒールド、バーンズ

はい。両方とも出してしまいましょう。リラード先輩が相棒を出してまで価値のあるトレードだと思っていただくために、泣く泣く2人のセカンドオプションを差し出します。もちろん、心の中では笑っています。

これでキングスは2人のマックスプレイヤーに、コスパ最高のハリバートンという組み合わせになります。ヒールドはマカラムとは並べたくないので不要ですし、今度は明らかにバグリーよりもホルムズが重要になってきます。ハークレスはどっちにしても残したいかな。

マカラムのディフェンスは言うほど弱点にはならず、しっかりとチームディフェンスでチョイスしてくれます。フォックスと並べてもそんなにデメリットはありません。ただ、ディフェンス力が高いコンビではないことは明らかなので、ウイングには明確に優れたディフェンダーを揃える必要があり、特にガードに対しても守れることは重要です。

またある程度はフォックスに頑張らせるにしてもマカラムはリバウンド力は足りておらず、ヒールド(4.7R)とバーンズ(6.6R)を補う必要があります。共にウイングとしては稼いでいる選手なので、この穴を埋めるためには、強めのリバウンダーも欲しくなります。

リバウンド+インサイドのプレーメイカーとして、リアルにドラモンドなんかは欲しくなります。かなり走ってもくれるので、フォックスのスピードにも合うし、ハンドオフプレーなどでマカラムのミドルを生み出してもくれます。ただし、ホルムズのようにショートレンジを決めてはくれないので、フォックスとハリバートン的にはホルムズの方が遥かに良いです。というわけで2人のビッグマンが欲しい。

チーム構成としてはマカラムの方がかなり難しくなります。得点以外は補ってくれるシモンズと、得点だけは補ってくれるマカラム。どっちがいいかといえばシモンズなんだよね。

◎ビッグマン

しかし、本当に欲しい「フォックスの相棒」はヤニスかADです。それはムリなので考えられるなら「ツービッグに出来る選手」だったりします。ということで、毎回毎回「売りに出ていないのにトレード話をでっちあげられる」でおなじみのターナーをターゲットにしてみましょう。ここではリアルにペイサーズのメリットを考えます。

【キングス】ターナー、ウォーレン、ジャスティン、ラム
【ペイサーズ】バーンズ、ホルムズ、指名権

ペイサーズの懸念である多すぎる選手層を解消して・・・と思ったけど、これだとキングス側に「フォックスに次ぐ柱」になりきれないからムリかな。本当はターナーではなくウォーレンが欲しいんだけど、ちょっと苦しそうだ。次いこう。

【キングス】アダムズ、ロンゾ、1巡目指名権
【ペリカンズ】ヒールド、バーンズ

ロンゾとの契約を目指すパターン。その流れで補強したそうなペリカンズからアダムスと指名権を引き取ってヒールドもバーンズも出してしまいます。本当はペリカンズはブレッドソーをつけたいだろうけど、1巡目を2つ増やしてくれたら応じても良さそうな気がします。

これで目指すのは何よりも「ディフェンス力の向上」であり、そこからのトランジションアタックです。だからブレッドソーでも悪くないんだけど、契約期間が残り2年なのがネックなんだよね。1年なら問題ないのに。全てはロンゾのサラリー次第です。

ホルムズがそこそこ高くなることを考えたら、もう少しだけ高いアダムスにしてバージョンアップは効果的。インサイドの軸を得た上で、PGロンゾにしてフォックスにはもっと得点を取ってもらおう。ただロンゾ×ルークは闇。ますますハーフコートを組み立てなくなりそうな怖さもあります。そんな選手に高いサラリーは払いたくない。

ロンゾが4年70Mくらいで納得するならって感じ。その額だとブルズにもってかれるだろうし、ロンゾはルークのところに来たくないだろうし。なしだな。

【キングス】ウッド
【ロケッツ】1巡目指名権

これだな。これしかない。ビッグトレードを諦めて、センターにウッドを補強しよう。ロケッツがハリバートンを要求してきたらNGですが、今回の指名権だったら渡してもいいんじゃないのかな。それだけの選手がいるかどうか次第か。

◎ドラフト

ということで、どのトレードを行うにしてもビッグマンに新たな核が欲しいのも事実です。それがバグリーに期待していたことになるわけですが、正直、バグリーにポテンシャルがあってもルークに引き出すのは難しいとしか思えません。だから放出したほうがいいんだよね。

キングスの指名権は9位。ウォリアーズ、マジック、キングスの順なので、おそらくビッグマンはとられないぜ。自分たちが欲しい選手を獲れそうです。逆にガードとウイングは持っていかれるだろうね。でもモックドラフトを見るとPF系統が多いかな。

Alperen Sengün

トルコのMVPになった18歳。最近になって評価をあげているっぽいな。ちょっと時間はかかるけど、インサイドのプレーメイカーとしても活用できそうなタイプで、シュート力の高さもあります。

Franz Wagner

ミシガン大のウイングですが、完成度の高い19歳。この選手の苦しい所は、マカラムのようなガードが加わると使いづらいことだな。でもハリバートンと合いそうなのが面白く、プレーメイク能力もあるので何もトレードが起こらないなら、確かに面白い選手です。今度はヒールドの居所がなくなるかもね。

Jalen Johnson

もう少しフィジカルに戦えるウイングはデュークの19歳。3P44%決めており、リバウンド力もありそうなので、純粋にパワーフォワードにするならワグナーより上かな。ただミスも多めで即プレーオフに行くには苦しそう。

◎プレーオフに行こう

さて、今回のテーマは「プレーオフに進むには」なので、上記の内容からプレーオフレベルに進めそうな妄想から進めましょう。やっぱりトータルで考えて

ベン・シモンズを取れ!

これが最良の選択に見えます。とれるかどうかは別の話として、フォックス&シモンズ態勢でのロスターを考えてみましょう。

【ハンドラー】
フォックス 28M
(シモンズ)
デロン・ライト 9M

【ウイング】
シモンズ 33M
ヒールド 23M
バグリー 11M

ジャスティン・ジェームス 2M
ウッダード 2M
ラムジー  2M

ビックリするのですが、残りはFAだったりチームオプションです。だから大々的にチームを作り替えることが出来るっていう状態。しかし、既に110Mもサラリーが積みあがってしまいました。ハリバートン放出のデメリットがさく裂しています。そんなわけで高そうな選手はオールカットになり、ホルムズはムリそうです。

そうなるとドラフトではビッグマンが欲しい。シモンズがいるのでストレッチもするビッグマンは重要になってきます。ってことで Sengün で決まり。次にチームオプションのメトゥとダミアン・ジョーンズを残しましょう。共に2M以下です。最近のメトゥは3Pばかり打っていて印象が悪いのですが、シモンズがいるなら、それでもいいか。

【ビッグマン】
バグリー
Sengün
ジョーンズ
メトゥ

なんとも怪しいカルテットですが、そこはもうシモンズに何とかしてもらうしかありません。そのために欲しいんだからさ。そして、これでウイングはディフェンス力重視になってきました。ハークレスは3年10Mくらいで残そう。残ってくれるかな?

アイザック・ボンガ

PGとしてはプレーメイク能力が足りず、SGとしてはシュート力が皆無。だからSFやらされているけど、結局は何にもなっていないボンガ。ただそれは、PGの控えが欲しくて、シモンズの控えが欲しくて、ディフェンス力が欲しいチームにとっては「便利な11人目の選手」になります。格安サラリーだと思うのでミニマム契約ね。次点でタナシス・アンテトクンポですが、バックスの方が格安を求めているからムリだな。

ティモシー・ルオル・カバロー

こんな名前だったっけ?
TLCはシモンズってことも含めて、絶対に欲しい選手。ディフェンダーとして機能し、カッティングもドライブも3Pもあるぜ。「スターターにするから」という口説き文句でなんとかしよう。ハークレスにも同じ言葉を発して、どっちかにはウソをつくことになるけどね。

デイビッド・ヌワバ

こちらは、もう少しリバウンド要員としての採用。3Pは何とかして欲しいけど、とにかく走る能力が高いので、フォックス&シモンズには必要な人材です。ある意味で3Pよりも「走れる選手」が好ましいチョイスが3人続きました。

クイン・クック

ラストチョイスがPGの補強にして、シューターの補強を兼ね備えるためのクック。これもシモンズと組ませられるメリットを出せる選手で、普通に考えるとPGとしてのコントロール力不足があるけど、そこはシモンズがいるし、シモンズは逆にPGディフェンスしなくていいしさ。トランジション3Pも含めて、得点源としての期待。

ということで、こんなイメージです。

〇スターター
フォックス
ヒールド
ハークレス(TLC)
シモンズ
Sengün (バグリー)

〇セカンドユニット1
フォックス
デロン・ライト(クック)
ハークレス
バグリー(ヌワバ)
ジョーンズ(メトゥ)

〇セカンドユニット2
シモンズ
ヒールド(クック)
TLC
ヌワバ(メトゥ)
バグリー

スターターはフォックスとシモンズからフィニッシュできる選手を並べていき
フォックスパターンは2ハンドラーとビッグマンのピック&ロール中心の構成
シモンズパターンはスモール気味にして走れてマルチな選手を増やす

これでプレーオフに・・・いけるかな?

うーん、シモンズをトレードしてみたけど、なんかかんやで、そう簡単ではないよね。難しく見えてきてしまうぜ。

やっぱりバグリーだよね。かといって、シモンズに合うビッグマンを考えるとバグリーを信じるのが最適に見えてきてしまいます。フォックスとの組み合わせで考えると既に「物足りない」という結論になるんだけどさ。もっとオープンコートを走ることで能力を発現させないといけないぜ。

◎現実を見ようか

ではシモンズを取れないことを考え直しましょう。そもそもキングスはトレード下手だしな。ディバッツがいなくなった今シーズンは最終的によくわかんない契約状況になったわけだしさ。それは置いといて、現状ベースに考えた時に、どうしていくべきなのかはちゃんとやろうぜ。プレーオフには出れなくてもさ。

【ハンドラー】
フォックス 4年
ハリバートン 3年+
デロン・ライト 1年
テレンス・デイビス FA

【ウイング】
ヒールド 3年
バーンズ 2年
ハークレス FA

【ビッグ】
バグリー 1年+
ホルムズ FA
ホワイトサイド FA
メトゥ 2年(TO)
ダミアン・ジョーンズ 1年(TO)

最優先がホルムズの再契約です。これはそこそこ要求されることも考えないといけません。ホルムズは27歳の6年目。最盛期なので3年40M+チームオプションくらいかな。逆にこれ以上出すなら、他のチームから連れてくることも考えないといけません。ホルムズもジャーニーマンなので、これくらい出せば「自分を必要とするチームでやりたい」になるんじゃないかと。トップチームからの引き合いはないでしょ。多分。

センター陣は全員残します。なんせ「センターがヤバいからかき集めろ」状態だったのに、ここで手放したら勿体ない。そして、基本的に全員が自分でプレーメイクは出来ないし、インサイドのフィニッシャーにして走れるタイプです。ってことで、ガードもピック&ロール使って攻めていくタイプは控えにも必要です。

が、ハリバートンとデロン・ライトがいれば十分だと思うんだ。一応、カイル・ガイは残しておいて控えの控え状態に。クイン・クックを獲得してもいいかも。ルークはテレンス・デイビスを重用したけど、そもそもハンドラー任せすぎるからよくないんだよなぁ。

これでハンドラーは用意され、ビッグも似たようなタイプながら残したので、懸念のウイングです。キングスが取り戻さないといけないことは

ヒールドをシューターとして起用する

なので、それに見合った選手を探しましょう。1つはディフェンス力、もう1つはスクリナー、そして控えのシューターが必要になってきます。ちなみにキングスが一番良かったときの組み合わせは

フォックス
ヒールド
シャンパート
ビエリッツァ
コーリーステイン

この5人でした。そこにはヒールドとビエリッツァのポジション交換にシャンパートがディフェンスとコーナー3Pを加えてくれたことでした。当時はシューター的に振舞う選手を活用していた。ただ、ルークはビエリッツァを活用しなかったように、HC問題がデカいんだよな。

そこで「HCとタイプの違う選手を揃える」が基本になります。アレなルーク・ウォルトンなので、集めたいのはハリバートンのような知性タイプ。特にアシスト能力を持った選手を中心に揃えたいところです。だからベン・シモンズだったんだけどね。

ドラフト:フランツ・ワグナー

まずドラフトは柔らかなスキルタイプのワグナー。ハンドラー的にも振舞えるウイングはハリバートンらしさ。フォックスがドライブしたときにスペースを埋めてディフェンスに戻り、ブロックも期待できるのは攻守トータルでのメリットがあります。

そのうえでヒールドの代役シューター的にも使えるので、一石三鳥っぽさがある。もう一度言うぞ。「HCにはない知性を加えてくれそうな選手」を揃えるんだ。

FA:アーサン・イリャソバ

ベテランビッグマンをバーンズの控えに持ってきましょう。いざとなればスモールにもできるし、巧みなプレーで違いを作ってくれます。そして3Pがあるので、ヒールドとのポジションチェンジも面白そう。オリニクも欲しいけど、安く済むイリャソバで。

FA:ウィスリー・マシューズ

3&Dタイプを増やすのでマシューズ。他にも選手がいる中で敢えてマシューズにしている理由は「ポストアップが武器」であること。キングスのインサイド陣は持ち合わせていない形なので、マシューズでカバーしよう。賢いかどうかは知らんが、張り付くディフェンス能力があるし、ディフェンスの弱い部分から得点も出来るし。

コルクマズなんかも欲しいのですが、あんまり揃えすぎてもね。これくらいいればハークレスをガードディフェンスに回してもイケそうでしょ。

〇スターター
フォックス
ヒールド
ハークレス(マシューズ)
バーンズ
ホルムズ

〇セカンドユニット1
フォックス
ハリバートン
ハークレス(マシューズ)
ワグナー
ジョーンズ(メトゥ)

〇セカンドユニット2
ハリバートン
ヒールド
ワグナー
バーンズ
ホルムズ

あれ、イリャソバの出番がなかった。基本路線は

ハリバートンとワグナーのダブルシックスマン

これで多くの事を解決するスタンスです。最悪、再建のやり直しになるなら2人を残して指名権に変え、賢いチームを目指そうぜ。

◎バグリーをトレードしろ

大事なミッションの1つになるのがコレ。現体制下ではポテンシャルが開花する匂いがゼロなので、なんとかトレードして対価を得たい。でも対価を得るのは難しいぜ。個人的には「バグリーを鍛えられるチーム」に行かせてあげたい。それがどこかというと

①スパーズ
ダンカン好きなポポビッチによってポストでの働きを覚えこませる

②ホーネッツ
多彩な役割を出来るビッグマンとしてプレーメイカーの多いチームでフィニッシュしまくる

③ウルブズ
タウンズの相棒として、代役としてサブ役として動き回る

④ウォリアーズ
ワイズマンよりも完成度は高いビッグとしてシューター達を活用する

こんな感じですが、③はトレードするならルビオがいます。これはなかなか魅力的ですが、ちょっとPGが被りすぎかな。次に④はそのままワイズマンとのトレードですが、ルークは育てられないからムリじゃん。ってことでスパーズかホーネッツで考えましょう。丁度両チームともビッグマン不足なので、具体性のあるトレードです。

スパーズ バグリー
キングス ホワイト

とにかく「賢い選手が欲しい」のでホワイト。マジでホワイト。ぜひ、ホワイト。
SGとしてもPGとしても活用できるし、ディフェンスも上手いのでとっても面白そう。スパーズは痛い流出ではあるけど、PFでもCでもいいビッグマンは欲しいでしょ。ちなみにホワイトじゃなければ、サマニッチで。というかドラフト2位とのトレードなんだから両方くれ。

ホーネッツ バグリー、2順目指名権
キングス  モンク、コディ・マーティン、ケイレブ・マーティン

こちらは「フォックス+モンク」のケンタッキーコンビを再結成するだけです。ただ、そこにクラッシュブラザーズを加えることで、エースキラー役が増えます。こっちが本命かもしれない。
ホーネッツはセンターが契約切れなので、ちょうどよい気がするし、モンクはRFAで残せない可能性があるので、キングスが欲しがるならサイン&トレードできる。サラリー的にもバグリーの半額も出せば十分でしょ。この場合はロスター枠オーバーかな。

本当はドラフト2位だし、オールラウンドな能力を発揮するからトレードに出すのは勿体ないんだけど、だからといって再契約したくはないでしょ。もう1年待ってからにする方法もありますが、手元に置いといてもどうにもならないで価値が落ちるだけの可能性もあるので。

理想はスパーズかな。ホワイト欲しい。でも、ホーネッツとのトレードにすればサラリースペースをFAで余計に潰すこともなくなるので、どっちも魅力的だな。

◎プレーオフに出れるのか?

今シーズンのプレーオフチーム8つに加えて、ウォリアーズもいるウエスト。スパーズはデローザンが移籍すれば再建みたいなものなので落ちそうですが、まだペリカンズやウルブズがいるわけだ。ロケッツとサンダーがいないから、プレーインあるなら、そこそこ出来そうではあるな。

プレーインなしと想定し8位になるには45勝37敗くらいは最低ラインなので、これを達成するにはオフェンス力だけではダメです。それはキングスにもペリカンズにもウルブズにも共通する課題。主力以外はディフェンス中心に考えないといけません。キングスはHC問題がここにも絡むのが苦しいんだよね。

それにしてもロスターと契約状況を見たら、キングスはなかなか恐ろしい状況になっていました。ビッグマンを求めに求めて、よくわかんないよね。こんなにウイングが少ないチームも珍しい。そこにもディフェンスが絡んでいるからなー。

エースのフォックスはよりワガママになった今シーズンでしたが、それは勝利には遠いプレーでもありました。

〇フォックス
25.2点
FG47.7%
3P32.2%
7.2アシスト
3.0ターンオーバー
1.5スティール

凄い成績だよね。3Pがイマイチの割にはFG成功率が高く、これだけの得点とアシストがありながらターンオーバーも3しかありません。本当にすごいよ。でも勝ちたければ、もっと周囲に得点を促さないといけない。この1年は個人として脱皮する時間だったかもしれませんが、次はチームとして脱皮しないとね。

これだけのスターがプレーオフに行けないウエストの魔境ぶり。でも、チームとしてはいけそうになりプレーをしているぜ。

いずれにしてもフォックスが、チームを引っ張り上げないと前に進まないよ。オールNBAチームにはいるくらいの活躍が求められます。エースがHCを肯定したのだから、結果も残そうぜ!

キングスはどうしたらプレーオフに出れるのか” への8件のフィードバック

  1. たまたま昨日からキングスをブログにまとめてたんですが、自分はPOに行くという観点だけで言えばフォックスでいけちゃうと思っています。勿論ハリバートンやホームズの助けがあってですが。HCはルークでもフォックス個人に対してはマイナスになってないのが唯一の救いです。が、ヒールドの起用法やバグリー、ホワイトサイドの存在によるマイナスがPOに届かない理由だと思ってます。少なくとも現時点ではフォックスはモラントより劣るとは思わないし、グリズリーズにロスターで劣るとも思ってません。兎に角マイナスを消したい一心の自分がいますw
    マイナスが消えた時に連勝しまくっていた事実。(ヒールドのドリブル減少、バグリー不在)
    これを経た今思うのはそんな所です。クランチタイムでトンデモ無い数字を出したエースと、スモールでも勤まる攻守の要のセンター。この2点が地味にハイレベルなのがキングスの謎な所。
    ハーフコートオフェンスのバランスを崩すヒールド、チームディフェンスのバランスを崩すバグリー、15分で2個近くTOVするホワイトサイド。(ヒールドは3Pで帳消しにしがち)
    これさえって感じです。勿論バーンズも下位互換があれば出したいですね。

    1. マイナスを消したいにしてもHCがね・・・
      まぁバーンズ取ってきたところから崩れているのでルークの責任でもないのですが。

      フォックスの特徴をどうやって生かすかっていえば「知性の高い選手を揃える」な気もしています。それはどのチームでも同じですが。
      ある程度は自由に動きたいフォックスだと思うので、フロアバランスをとれるウイングを増やしたい。そんなウイングはシャンパートとアリーザくらいしかいなかったなぁ。

  2. シモンズを狙うとして、ハリバートンとバーンズだけでPHI側は出さなくないですかね?今年の9位は要求してくると思うのですが

  3. ホワイト好きなので辞めてくれ〜
    とは思うものの、今年は正直イマイチで、実は怪我の影響で以前のキレはもう戻らないんじゃないか?疑惑を持ってるので、悔しい顔をしながら交換するのもアリかもとか思いました
    とにかくビッグ欲しいので

    1. スパーズはスパーズで意地でもビッグを連れてこないと、どうにもならないんですよね。
      バグリーは良い案件だと思いますし、仕事人的なビッグを連れて来ても違うし。
      ホワイトくらいは諦めましょう。

  4. キングスに対することで一番思うのは、HCがもう少し整理すれば、ロスター的にはそこまで悪いようには・・・フォックスがもったいない気がしてなりませんね。
    なんかフォックスのよさって、単純に点とるだけじゃないと思いますし、それこそモラントがフォックスに個人として勝っているとは思いませんが、「チームとしてエースPGになにを求めるか」っていうところがキングスとグリズリーズはだいぶ差があるのかなと、それをやらなきゃいけないのはHC含めたフロントですよね。っていうのをここ2~3年ずっとやってる気がするので、もうフロント変えた方が簡単なんじゃ(笑)って言っててもしょうがないっていう妄想なのでしょうが。
    因みに、グリズリーズにバグリーはどうでしょう!だれを売るかは結構難しのとディフェンスに懸念がありますが、タイラージェンキンスならうまく個性を活かせそうな気がします。JJJと並べてもJJJの代わりとしても面白そうな気が。

    1. フロントは一応、昨年に交代しましたね。そこから特にこれといって変化はありませんがアルビン・ジェントリーを連れてきたくらいかな。

      グリズリーズにバグリーは考えましたが、別にクラークでいいじゃん!ってなりますね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA