ファイナル’21雑談②

ボー君とスポ様

登場人物

ボー君・・・レイカーズ贔屓で相手の良さを消すことが好き。「暴君」とも読めるが、ゲームプランに沿って容赦のない選手起用をする。

スポ様・・・ヒート贔屓で何でもいいからトライするのが好き。「様」をつけて呼ばれるが、実際には社長と選手の間で振舞うのが上手いスーパー中間管理職

◎ファールトラブル

バックスがシリーズをタイに戻しました。
オフェンスリバウンドで勝利をもぎ取りに行った部分が大きいですが、ゲーム2までとは打って変わって「開き直った気合」も感じられる2試合でした。

ふふん、予想通りだぼ

予想なんてしていたのですか?

まぁな。基本は「ゲーム3からバックスが逆襲する」だったぼ。
それはタフなバックスは上手く戦おうとして失敗し、タフさで後半から持ち直すという点が大きいのだが、そこに加えてホームに戻ったことも大きいぼ。

ホームコートアドバンテージですね。
プレーオフになってバックスがホームで負けたのはホークスとのゲーム1のみ。ここまで僅か1敗と圧倒的な強さを誇っていますが、その最大の要因と思われるのがホームでの圧倒的なレフリーコールの優位性でした。ここについてはかなりセンシティブなところですが、バックスはホームだと気持ちよくプレーしています。

〇前半の得失点差
ホーム +11.0
アウェイ △3.5

〇後半の得失点差
ホーム  +2.1
アウェイ +0.7

特に目立つのは前半のうちに大量リードを奪ってしまう事だ。ただ、ここについてはゲーム4は同点だったぼ。ちょっと傾向とは違ったが、どうしてもアドバンテージの強さが見えてきてしまったぼ。

そして問題のエイトンのファールトラブルでゲーム3は終わりました。「ファールしないセンター」にまさかのファールトラブルとは。
かなり不運なファールが多く、ホームコートアドバンテージと言いたくなります。

ゲーム3はエイトンがオールスターになりたそうな試合だっただけに、あそこでファールトラブルになったのは痛かったぼ。ゲーム4ではミドルは警戒されたし、それ以前にブッカーの任せたぼ

ブッカーはゲーム3で10点に終わったものの、ゲーム4でのバウンスバックは見事でした。ただ、そこにはマークマンがPJタッカーという事情も大きかったです。
ホリデーの時と違い、そもそもタッカーが相手ならばスクリーン不要というか、軽く使えば振り切れてシュートに行けました。

ただ途中からホリデーにマークされても関係なく決めていったぼ。さらにカナートン狙いで決めまくって、、、、ファールで負けたぼ。

「ブッカーがスーパースターになり損ねた試合」なのは間違いなかったです。それを阻んだのが自らのファールトラブルなので、コービーにはなれなかった。そしてブッカーに不運なファールが多かったかといえば、そうでもなかったです。

問題はサンズのリバウンドにあったぼ。
コーナーから飛び込まれまくってディフェンスリバウンドをキープできず、そしてブッカーの5つ目も同じ形でタッカーを止めようとしたのがファールになったぼ

サンズにとってリバウンドが大きな問題になってきましたが、ウエストのチームは同じことをしなかったのは何故でしょう。特にクリッパーズはコーナーまで選手を置くのですから、同じことが出来たはずです。

クリッパーズでもマンが飛び込むシーンはあったぼ。ただ、普通は両コーナーからリバウンドに参加したら、カウンター一閃されるぼ。

ウィザーズ時代にウォールがドライブレイアップを決めた瞬間、セルティックスがエンドラインからのタッチダウンパスでカウンターしたのは印象深いです。同じことをキャブスに対してウォリアーズも実行していました。
そもそも両コーナーに広がるオフェンスはスペースを使えて強みがありますが、トランジション時代には諸刃の剣でもあります。

ティロン・ルーはキャブスで食らいまくっていた立場だぼ。特に当時はラブがコーナーにいて戻れないことも多く、クリッパーズがリバウンドを優先しないのは当然だぼ。

プレーオフでのサンズは速攻が10.4点と標準的なのですが、ゲーム4で1点も取れなかったのは衝撃でした。

これを巻き起こしているのヤニスの存在です。働くウイング全員がヤニス対応でインサイドに固まるため、そこから走り出すのが難しくなっています。

ブッカーの速攻での得点が著しく落ちているぼ。さすがにエースにも疲れがたまってきたのか、42点も取っている中で走るのは難しかったぼ。

3Qに4つ目になって下がり、再び出てきたときは休養挟んで元気になった感じでしたしね。ただ、5つ目の後は一気にトーンダウンしてしまいました。ベンチ前でウロウロしすぎです。

いずれにしてもゲーム5はサンズが速攻を出せないと、再びオフェンスリバウンドに沈められるぼ。

そしてバックスからすると「気合」であり「開き直り」です。
普通に考えてあんなにオフェンスリバウンドに参加したらカウンターの嵐で沈められるのですが、リスキーな戦い方をしながら「気合」でメリットに変え続けた印象でした。

とはいえ、コーナーからエンドライン沿いを走り抜ければ、サンズの守り方的にボックスアウト出来ないのは非常に戦略的ぼ。ここまで機能するにはちゃんと理由もあったぼ。

もう1つがクリス・ポールとホリデーのマッチアップでした。PGのホリデーがゴール下に参加してどうするのかという感じですが、クリス・ポールにマークされた選手がコーナーから飛び込むのは鉄板です。

ヤニスが3Pをエアボールしても、その時にはヤニスはトランジションディフェンスに戻れ、エイトンはリバウンドに参加できず、そしてゴール下でクリス・ポールからリバウンドを奪うのは、実はよくできた構図ぼ。

狙ってはいませんが、最大のポイントは「ヤニスの3Pがマイナスにならない」ということですね。

◎ホリデーとカナートン

バックスはそのホリデーがチンプンカンプンなプレーを続けているぼ。

ゲーム3で3Pを5/10も決めたら、ゲーム4は再び0/5ぼ。ブレッドソーよりも不安定ぼ。

ディフェンスでクリス・ポールを止め働いたと思ったら、オフェンスは役立たず。確かにオフェンスリバウンドはとっているのですが、ヤニスのスペースをPGのホリデーが潰しに行くのでは、スペーシングも何もありません。

バックスのスペーシングは不思議だったぼ。
ゲーム2もゲーム3も、確かに意図的にローポストスペースを空けて、ポーティスあたりが飛び込んできていると思ったぼ。さらにブルックはストレッチ5であり、タッカーはコーナー専門家だから、理論的には

「ヤニスにインサイドのスペースを与え、コーナーから飛び込む」

この形は成立しているぼ。ブルックまで3P外しすぎてしまったゲーム4ではあったけど、それはそれとして、頭の中では常にスペーシングが成立しているぼ。

しかし、それを潰しに行くのがミドルトンとホリデーでした。同じくスペースを使って得点を狙うミドルトンはともかくホリデーというのが苦しい展開を生み出しました。

ところがティーグが登場すると一気に解決しました。これはホリデーとの交代なのでわかりやすかったです。わかりにくいのはポーティスとカナートンが登場すると同じように改善することです。ブルックも良い飛び込みを見せていただけに、部分的にブルックがやっていることとなにもかわりません。

ホリデーとミドルトンの心変わりなので、想像もつかないぼ。ただ、ブルックよりもカナートンがアウトサイドにいる方が動き回る分だけ、外にもスペースが生まれるぼ。ちょっとバックスのスターターは固定化しすぎだぼ。

いずれにしてもブーデンは「カナートンを起用する」というカードでスペーシング出来ることが確定しており、ヤニス無双は続きそうです。

ところが、カナートンには「ブッカーを守れない」というオマケがついてきます。これが攻守に難しく、守れるけど3Pが決まらないホリデーと、3Pは決まるけど守れないカナートンで、微妙な使い分けが求められます。

ただ、ブルック→ポーティスとブルック→カナートンでは違う問題もあるぼ。
ブルックは見事に1人でクリス・ポールのミドルレンジを守りながらもエイトンのアリウープを消していくディフェンスをみせているぼ。それはポーティスには出来ないだけなら、ともかくカナートンになるとマークも変わってヤニスになるぼ。

ヤニスはブルックほど上手く守れているわけじゃないんですよね。
ただ、スーパーブロックで救いましたが、本来はエイトンを生かしていれば、バックスは非常に守りにくくなるはずです。
どうもクリス・ポールがピリッとしない。スタッツほどは働けていません。

エイトンを生かすも殺すもクリス・ポールぼ。

サンズは攻守にクリス・ポールがキーマンになっています。ここがゲーム5のポイントですね。

クリス・ポールはブッカーのようにバウンスバックできるのか?

ただミドルそのものは確率良く決めているし、ミドルトンやホリデーの方がよっぽど確率は悪いぼ。クリス・ポールに見えて、それはホリデーとミドルトンにも言える話だぼ。

◎ゲーム5に向けて

バックスは何も変えてこないでしょうね

ディフェンスはクリス・ポールからターンオーバーを引き出し、エイトンへのパスコースを埋め、ブッカーには困るけど、そこまで抑えるのはムリぼ。だから、大きく弄る必要はないと考えるのが自然ぼ。

ゲーム3ではなくゲーム2の時点で改善はしていたが、あの試合は3Pを打たれてしまったことに気を取られ過ぎたぼ。

ゲーム3と4は、むしろハンドラーに打たせることを目指し、そこで勝利した形でした。エイトンのミドルがなければゲーム3は完封だったでしょう。

サンズの問題点はやっぱりリバウンドぼ

リバウンドなのか、カウンターアタックなのか。
しかし、ヤニスがいる限りディフェンスを変更できません。

ここまでエイトンはファールにやられ、クラウダーは普通に負けているぼ。サンズでもっともヤニスを抑えているのは

〇vsヤニス
エイトン FG39%
クラウダーFG71%
ミカル  FG80%
クレイグ FG67%
ブッカー FG87%
カム・ジョンソン FG67%
クリス・ポール FG100%

見事にエイトン以外が決められまくっていますが、この中で一番マシなのは14回のマッチアップで7点に抑えているクレイグですね。せめてクレイグかカム・ジョンソンに対応させたい形です。

カム・ジョンソンはオフェンスでの働きも大きく、速攻に走れる選手だから攻守トータルで考えてみたら、良いかもしれないぼ。
ただ、走らせたいならヤニスの相手はしない方がいいかもしれないぼ。

ただリバウンドを抑えているのはクラウダーです。誰もが働く良さがあるチームですが、誰を優先するのかが少し難しくなってきました。むしろウイングを3人並べてガードを減らしたい気もします。クリス・ポールのワンガードの時間は、ペインを起用しない手段も・・・そうなるとオフェンスの不安が増えますね。

サンズとしては予想外の悩みぼ。全てはヤニスの存在が乱しているぼ。ここまでサンズのウイングがディフェンスに困るのは想定外。

同時にヤニスからするとチャンピオンリングをとる最大のチャンスです。グリフィンに押さえられたように、ヤニスを抑えるディフェンダーは存在するだけに、ウエストを勝ち上がってきたサンズにはエイトンしかいないとは運のめぐりあわせも大きい。

バックスは足を痛めているヤニスが常にハイパフォーマンスにも関わらず、周囲のサポートが微妙ぼ。ミドルトンは活躍しているとはいえ、決まらない日は酷いもんぼ。次のゲーム5あたりは怪しいぼ。

そしてホリデーとブルックの3Pが30%も決まっていないぼ
そこが決まらないなら、サンズもヤニスに遠慮なく2人いけるぼ。

ただ、モンティはギャンブルを好みません。それでもギャンブルをするかどうかです。

この流れならブルックはワイドオープンで打たせるぼ。それ以上にホリデーに打たせるぼ。

ただ、それをやるなら「空ける」よりもゾーンをしてきそうです。サリッチがいないのが痛いですが、ギャンブルよりも、やってきたことを出したいのがモンティでしょう。

ゾーンの方が速攻につなげやすいのもあるぼ。ヤニスを抑えられるかどうかはキーにはなるものの、戦略的に混ぜてくる気はするぼ。

いずれにしても「バックスの3P成功率がカギになる」という点では、これまでと特に変更点はないですね。

サンズのオフェンスはどうするぼ。

ブッカーは良いとして、クリス・ポールでエイトンが死んでいる形は好ましくありません。

ブッカーにやらせるならPGペインの時間を増やしたいぼ。よりシューター的に振舞い、ドライブレイアップのあるペインの方が適した役割ぼ。

そのうえで、どこでクリス・ポール中心に切り替えるかですね。
ゲーム4の失敗は前半に決まりまくっていたブッカーを後半も継続したことにあった気がします。あそこはクリス・ポールが行くべきでしたが、ファールトラブル後では「来ると分かっている」ので守れた気もします。

エース一辺倒は歪みが出るぼ。そこんとこPGは考えないといけない。

そういえばお互いにPGに困ったシーズンでしたね。

シュルーダーに高いサラリー払うチームは出てくるのかぼ?

ドラギッチは安く更新してくれますかね。ドンチッチの方に吸い寄せられるかもしれません。

PGらしいPGのクリス・ポールが輝けるかどうか。PGらしいPGに高いサラリーを払いたくない傾向が強い中で、その価値が問われるゲーム5ぼ。

ファイナル’21雑談②” への1件のフィードバック

  1. ヤニスの確率化け物過ぎませんか(笑)止められてないなーとは思ってましたがここまでエイトン以外のウイング勢を圧倒しているとは!!サンズの中でヤニスを止められるのがエイトンしかいない!というよりは「対ヤニス」という面がイーストの方が進んでいたのかもしれませんね。実際サンズくらいウイングの層が厚ければ、もっと守れると思ってました!
    ミルウォーキーでバックスが負けそうな感じがないので(アウェイだとそこまで強そうには見えない不思議!)、ゲーム5はサンズにとってマストウィン感がありますね。
    クリスポールに期待!といいながら、クリスポールは普通でブッカーがスーパースターになって勝って欲しいなと思ってます。

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