ホーネッツvsレイカーズ

2021/4/13

レイカーズはレブロンとADがいないって?
ホーネッツなんてヘイワードとラメロとロジアーとPJワシントンとモンクがいないんだぜ。

そんなケガ人だらけのカード。かっ飛ばしながら感想を書いていきましょう。

◎ワンダフル!ボレゴ!

ホーネッツは個人でのドライブが目立つのだけど、それがチームで有機的に絡み合うから凄い。ブリッジスのスピンムーブ、マクダニエルズのジャンプシュート、ケイレブのドライブダンクと個人で決めきるプレーもあれば、バックボードの裏に回りこんだビヨンボへの合わせ、3Pラインの外から走りこんだコディの合わせなどなど。

かといってスペースは消さないので、オンボールでもオフボールでも決めていきます。これが主役が揃って欠場しているチームなのか。あまりにも鮮やか。

3Pが決まらなかったこともあり、得点は伸びなかったものの、1Qはペイント内だけで20点(2本は&ワン)。いくら主役がいないといえどレイカーズのインサイドをズタズタに切り裂きました。エグイ。

ただおそらくレイカーズはスカウティングで3Pを警戒することになっていたのだと思います。そこまで収縮することなく、コーナーシューターをしっかりと抑えていました。その準備があったからこそ、逆にペイント内をズタズタにしたホーネッツ。スゲーな。

そして2Qになると、主力がことごとくいなくなってから、ここ3試合で絶賛売り出し中のマクダニエルズがエース級の活躍で引っ張ります。弟(ウルブズ)の方が目立っていたし、消えていきそうな選手だったのに、プレー機会を得たらこんなに活躍するのか!!

サイズのあるウイングとして、ディフェンスリバウンドから自分でボールを運んでフィニッシュに行く事もあれば、クズマとコンタクトしながらシュートまで行けるボディバランスもあります。運動量も多くアグレッシブ。それがチャージングになることもあるけど、積極性を買おう!!

1年前はケイレブ&コディに夢中だったのに、さらに新しい選手が出てくるんだぜ。どうなってんだよボレゴ。あと、ワナメイカー加えて、更にガード増やしているのに問題ないってどうなっているんだよボレゴ。

ケイレブ、コディ、マクダニエルズがいると6人で守っているようになるホーネッツにヴォーゲルも嫌がったのか、スモールラインナップ気味にしました。単にガソルもモリスもいないから、そうせざる得ないだけかもしれません。

◎効率的に3P

ホーネッツのオフェンスがワンダフルといっても、戦力不足は否めないので、爆発的に得点しているわけではありません。一方のレイカーズはワンダフルな感じはないのですが、確実に3Pを打って行きます。ゾーンにすることも多いホーネッツなので、ディフェンスの位置を見て打てるところを作っていく。

見事だったのはウイングからコーナーにパスを出し、リターンで3Pを打ったこと。ショートパス2つでフリーの3P打てちゃうんだぜ。美しいというよりも現実的で効率的。そして外れたらオフェンスリバウンドをとってセカンドチャンスを目指そう。

レイカーズの逆でインサイドに収縮しすぎていたホーネッツ。大胆なポジショニングを取るマーティン(どっちかわかんない)はカバーポジションとして良いのですが、他の選手まで収縮しているからな。だからレイカーズは冷静に3P打てるところを探せばよかった。

前半のレイカーズのFGは44%だからイマイチに見えて、3Pは45%でした。アテンプトの半分が3Pでした。一方でホーネッツは3P2本のみで14%。明らかに美しいのはホーネッツだけど、効率的なのはレイカーズ。

そして時間と共にさすがにドライブでの突破をさせなくなってきたレイカーズ。ドラモンドだけはファールトラブルでベンチに下がっているけど、さすがにこんなに3P決まっていないチームにいつまでも突破させるチームではありません。2Q終盤は明らかにインサイド重視で守っていました。

ホーネッツはマクダニエルズがコーナー3Pを決めて対抗しましたが、レイカーズは簡単に返すし、ドライブコースを読んでスティール。そこまでは良かったけど、レイカーズも凡ミス。ハイポストにいたハレルが周囲に誰もいないのにキャッチミスしたりさ。

残り40秒で同点の3Pを決めたクズマは、さらに速攻に走ってフライングダンク。前半はレイカーズが52ー50でリードして終わります。美しいだけじゃダメということを教えているようなレイカーズでした。

◎クイック

後半の初めはセンターの差が出てしまいます。ドラモンドがノーチャージエリア外からフックを2連発で決める奇跡も起きたし、ちょっと動き足りないビヨンボへのパスをドラモンドがカットしたりして。

ホーネッツはセンターも外に出してドライブを効果的に決めていくのがよい一方で、インサイドにおいてフィニッシュ担当にするのはそんなに。だから3Pが決まらないと苦しいんだよね。そう思ったらグラハムが4点プレーにケイレブがトップに移動しての3Pを決めたので逆転します。わかりやすいな。

しかし、クズマが簡単に取り返します。どうも、ここのプレッシャーが機能していないホーネッツディフェンス。かといってチェックに出たらKCPにカウンタードライブを食らってしまいました。止めるポイントが見つからない。

そしてレイカーズディフェンスはホーネッツが3P決まらなくなったこともあって、ドライブをしっかりと止め続けます。ちょっと限界が出てきてしまったホーネッツ。

一方でレイカーズオフェンスは思い切りの良いプレーが目立ちます。マクレモアは3P外しまくっているけど、クイックで打っていくので、ホーネッツディフェンスが追い回すのに苦労してそう。そしてマシューズのクイックリリースとみせたフェイクに簡単に飛んでしまったコディで3ショット。

ホーネッツはビヨンボ以外は3Pを打つ選手ですが、誰もディフェンスを広げるほどのクイックだったり、ムービング3Pだったりを持っていなかったのに対して、レイカーズは意図して積極的に打っていた気がします。レイカーズも2/11しか決まらなかった3Qでしたが、ホーネッツを16点に抑えて10点リードで4Qになります。

◎ローテ

クラッシュブラザーズのオフェンス担当であるケイレブだけは3Pを決めてくれて始まる4Q。久しぶりにパスが回ったホーネッツは続いてグラハムも3P。これが決まれば全然違う。さらにケイレブのミドルで2分で4点差に縮まります。

シュルーダーとホートンタッカーの両者を戻したレイカーズは、クイック3Pは減って、ドライブから崩そうとします。さらにクズマとKCPも戻ってきて、オフェンスは普通に戻り始める。なんだか、メンバーがそろわない中で、どうやって点を取るかを考えた結果の3Qだった気もします。出ている選手の特徴といえばそれまでですが。

一方のホーネッツはグラハムとケイレブをベンチで休ませます。選手がいない中で頻繁な交代をすることでバランスを保っているような。多分、点を取るためにはグラハムとケイレブが必要なのだけど、出し続けるわけにもいかないから、タイムアウトも使いながら、離され過ぎないように細かく切り分けているのかな。

でもスターター相手に2人を下げたら苦しかった。再び二桁点差に広がります。ネイト・ダーリングがキャリア初のフリースローを決めたようですが、その後でレブロンにちょっかい出されてた。光栄なことだな。

ケイレブが出てくるとコーストtoコーストでダンク。わお!
さらにルーズボールに飛び込んでマイボールにし、グラハムがドライブからねじ込んで再び7点差。ボレゴとしては、これしかなかった戦い方かも。

勝負所になってレイカーズはホートンタッカーを下げてカルーソにします。判断を間違えるなというメッセージにも見える中、コートを広く使ってコーナーから打ったKCPの3Pが外れても、ドラモンドがオフェンスリバウンド。ところが、マクダニエルズにパスしちゃったドラモンド。味方しか見えていないパスを出しがちのドラモンド。

ブリッジスが3Pで1点差にするもシュルーダーが3Pを返します。それでもグラハムが3Pで残り1分半1点差。レイカーズはクズマにやらせるもミスで、逆転のチャンスを得たホーネッツ。クズマは足が痛いのか、ドライブ出来ていない。

スクリーンを使ったグラハムがリングに飛び込むゼラーにパスを出しますが、ドラモンドがこれをカット。ドラモンドの良い部分が出たぞ。そしてシュルーダーのパスアウトをカルーソが3P。狙い通りだなヴォーゲル。

ホーネッツはグラハムがスピンしての3Pを狙いますが決まらず。これでファールゲームとなりレイカーズが逃げ切ったのでした。

〇3P
ホーネッツ 26% 9/35
レイカーズ 36% 16/44

ケイレブ&マクダニエルズで5/11だった以外は散々だったホーネッツの3Pなので、レイカーズの勝利は当然でした。これだけメンバーがいないんだし40%を超えないと勝機はなかっただろうね。逆に40%決めていれば勝っていたのだから、このメンバーではよく頑張りました。

非常に面白かったのですが、前半に比べると後半のホーネッツは面白くなかった。それだけレイカーズが消してきたわけです。逆にレイカーズは前半よりも後半の方が良かったのでした。ボレゴは先行逃げ切り型ってイメージもあるので、ヴォーゲルの方が上手だったね。

メンバーが揃わなくても面白さがあったホーネッツ
メンバーが揃わなくても冷静に盛り返せたレイカーズ

たまにはこういう試合も良いものなのでした。

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