ウィザーズのHCは誰が良い?

ウィザーズは選手だけで見れば、東ならプレーオフは行けそうに思えてしまいます。しかしHC筆頭にコーチ陣のせいか戦術を感じれず、チームとして弱いのでストレスが溜まる一方です。そんなウィザーズにおすすめのHCはいますか?

こんなコメントを頂きました。ちょうど「忙しくなるプレーオフ前にウィザーズについては振り返った方が良いのかな」と考えていたので、整理するには面白いテーマかもしれません。同時に「最近、フォロワーとの交流が少ない気がする」と思って質問箱にしたところ、最初に来た質問がこれでした。

来期ウィザーズに合うHC、選手を教えてください

ウィザーズのIF世界線を予想して欲しいです。HCが違ったら、、、ウォールのトレードがなかったら、ベルタンスとの契約がなかったら、、、など

2つ目の質問はとても面白いですね。SFものだね。そんなわけで、今回は2カ月早いウィザーズの振り返りをしながら、どんなHCがいいか、フォロワーの皆様に聞いてみたいです。パッと思いついたのはジェイソン・キッドなのですが、それはウエストブルックには合わなそうだし、とにかくウィザーズには問題が多すぎて、「何を優先して修正するのか」次第で人選も大きく変わってくると思います。

◎問題点

まずはウィザーズの問題点を大きく3つにまとめてみましょう。他にもあるでしょうが、挙げたらキリがないし。

①ロスターのバランスが悪い。
②「やらかす」選手が多く、無気力な試合もある
③戦術がない

それぞれフロント、選手、HCと誰もが悪い部分があるわけですが、「チーム」とはフロントが作るものなので、フロントが悪いんです。特に①は最大の問題であり、正直HCが誰であっても5割以上勝つのは難しかったと思います。まずはこの点を整理することで、HC問題へとつなげていきましょう。

①ロスターのバランスが悪い

バランスの悪さについては、どのチームでも抱えている問題ですが、ウィザーズの場合は多角的に悪いから整理しにくくなっています。まず初めの大問題としては

ディフェンダーがいない

勝てない理由はこれです。if世界線でいえば「クラウダーとコビントンがいれば、ブルックスでも5割は勝っていた」といえるかもしれません。ブレイザーズはコビントンに1巡目指名権を出したくらいなので、この2人を手に入れるのは無理なんだけどね。でも他の候補としてハークレスみたいに契約なかった選手もいるわけだし。

クラウダーとコビントン、というのもポイントでPJタッカーではダメです。そこにはベルタンスと長期契約し、八村を中心選手と捉えていることへの問題点もあります。これが次のロスターバランス問題です。

八村は「両ウイングが出来る」と考えられていますが、明らかにPF寄りのウイングです。ところがベルタンスもPFタイプです。両方を並べるのがナンセンスであることは言うまでもありません。八村はPFとしては小さいし、インサイドに弱いので両ウイングとしたいのでしょうが、そもそも「両ウイング出来る」選手の場合は、同じタイプの選手と組ませて初めて意味があります。

ベルタンスでは意味がないし、トロイ・ブラウンやジェローム・ウィリアムス、アイザック・ボンガは使えるのか、使えないのか微妙な扱いになっていきました。それは彼らがガード寄りの選手だからかもしれません。いずれにしてもロスターバランスが悪いの中には

八村が主力なのに「両ウイングをこなす」タイプのウイングが少なすぎベルタンスを使ってしまう

絶対的なビールがいるのにガード寄りのウイングが多い

片方ならともかく両方ってのが厳しいんだよね。使えそうな選手たちが宙に浮いてしまい、その結果がPFタイプを並べてしまうんだもん。トロイなんかブルズではガード寄りで起用されることで大活躍している。

これがもしも、八村、クラウダー、コビントンだったら色んな使い方がありました。PJタッカーだとどうしても八村とは組ませにくい。ウエストブルックがウォールのままでも状況は同じなので、勝ちに行くなら、このロスターはなかっただろうと思うのでした。

現状としては可能性に満ちていて万能そうなアブディヤがいます。両ウイングをこなせそうなタイプなのでスターターにもなっているし、割と便利屋として働いてくれています。その意味では悪くないのですが、3つ目のバランス問題が出てしまいます。

アブディヤ、八村、トーマス・ブライアントを並べるな

HCの采配次第ではありますが、ここも問題でした。さすがに若手しかいないフロントラインでは守れるわけがありません。実際、どこのチームもガードが若手だけで成功することはあっても、インサイドは成功していないよね。

なお、センターに関しては難しい案件です。ウィザーズのセンターは結果としてダメでしたが、狙いはわからなくもない。ただ、八村&アブディヤがいるフロントラインで見るとロビン以外は経験値がなさすぎた。若くないベルタンスもアレだったしさ・・・。

そんなわけでウィザーズのロスターでは、HCがブルックスじゃなくてもディフェンス構築は難しかったと思います。ちょうどキングスがACカラミアンを迎えたのにディフェンスを作り上げられなかったように、あるいはナゲッツがウイングがいなくなって守れなくなったように、ある程度は選手を揃えないとムリだって。

PS.本当は「八村の適正ポジション」だけで1つのブロックにする予定でしたが、長すぎるから割愛しました。

②「やらかす」選手が多く、無気力な試合もある

個人的にニックス戦でブチ切れましたが、ウィザーズは伝統的に無気力な試合が出てきます。それはウエストブルックを加えた今シーズンでも変わらないので、カルチャーのマズさもあれば、そういう選手を集めてしまうフロントの特性なのだと思います。

このことはヒートやサンダーでは起こりえないカルチャーです。この2チームのファンは自分たちのフロントが「チームカルチャーにあった選手」を探してくることを知っています。言い換えれば、そういうチームから求められないような選手が多いのもウィザーズの特徴です。

ならば来シーズンに向けて考えるなら、ヒートやサンダーの好む選手を連れてくればいいわけです。ウエストブルックがいるのだから、ロバーソンとアダムスを連れてくるのが最も簡単な方法論でもあります。ロバーソンよりも「ロバーソンみたいになれる選手」を連れてくる方が良いのですが、どうせウィザーズでは育てられないでしょ。

題名として「無気力」としましたが、マインドとしてはいろいろあります。最近はネトのフロッピングが大問題を引き起こしまくっていますが、フロッピングそのものは誰でもやるので批判するほどではないのですが、ネトの場合は

・試合終盤にやってドフリーの選手を作った
・自分のミスをフロッピングで誤魔化しに行った

こんなところが問題です。前者はラプターズのトレントに逆転3Pを決められることになりました。明らかにネトで1試合を落としたことになり、フロッピングではないもののウォリアーズ戦でもラストディフェンスでミスをしています。

後者はニックス戦で見たシーンですが、スティールに出て失敗し、マークに戻るときにフロッピングをしてクイックリーがドフリーになりました。ゴール下でのチャージングならまだしもって感じです。そして「ミスをファールで誤魔化す」はベルタンスも頻繁にやります。

だからネトが悪いとか、ベルタンスが悪いとかではなく「そういう選手を集めている」ってことであり、「勝負所でもやらかす選手を起用してしまう」ことが問題です。そんなマインドの部分も理解した上で、采配を振るうのが普通でしょ。

ウィザーズって割とヘルプポジションをちゃんと取っていることもあるのですが、まるで中学生が「怒られないようなポジショニング」をしているようなことが多く、止める気持ちがないようなことがあります。逆に「ハードに守って失敗する」ことって少ないよね。

さて、ウィザーズマインドは八村についても言えます。ちなみに八村だけでなく、かつてのビールにも言える話ですが、試合の序盤は活躍するのに、終盤になると息をひそめてしまいます。さすがにビールは克服してきましたが、克服するのに必要とした年数はかなり長いよね。得点王になっても「ウィザーズはウォールのチーム」と言われ続けた理由でもあります。

ファイティングスピリッツが足りない

これはもうウィザーズの伝統です。戦術がないブルックスにも大きな問題がありますが、同じように戦術がないチームでも終盤に強いチームはあります。というか、かつてブルックスが率いていたサンダーは、選手自身がスピリッツの塊だったわけだし。

「カルチャーが悪い」というのは『そういうタイプの選手を集めがち』だから起こる問題ってことです。

ちなみにウエストブルックはシーズン序盤はケガの影響か酷いプレーというか、得意のルーズボールへの反応が悪く、ウィザーズ化されてしまったのかと思いましたが、3月になると前述のニックス戦以外は、毎試合ハイアベレージとなっており、チームは勝っていなくても戦う気持ちは出ています。

ところで、マインド問題で他に観たシーンとして、ウォリアーズ戦でアブディヤ、ロビン、アブディヤとレイアップを3連発で外し、さらに八村も速攻でレイアップをミスしてしまい、呆れかえったウエストブルックがディフェンスに戻らないシーンがありました。

ウエストブルックがディフェンスに戻らないのは、ありがちだし、レイアップミスならアダムスがどれだけ拾ってくれたんだ!って感じですが、やっぱりウィザーズの「凡ミスが連発する」のは異常です。個人のマインドだけでなく、ワンプレーへのコダワリを徹底できていないことはHCの問題でもあります。

同じようにヨキッチは凡ミスするんだけど、次のオフェンスでは確実に取り返すような強さがあるしね。ヒートやサンダーは、そういう選手を集めていると思います。

◎どんなHCが良いのか?

まだ次回に続くので、結論というか、意見募集は先延ばしになりますが、今回の2点でも「何を優先するのか」でHCの人選は異なってきます。もちろんロスター問題があるので、それによっても変わってきますが、基本は中心メンバーはそのままになります。

①ロスターバランスが悪い

この課題を前提にした場合、欲しいHCのタイプは選手の良い部分を引き出して使うことが出来、若手を成長させられるディベロップメント・コーチです。
 →ウイング補強したうえで、八村・アブディヤとバランスよく起用する
 →マルチなウイングを活用できる
 →若手をベテランと組み合わせながら成長させられる

今、最もうまくウイングを活用しているのはサンズのモンティ・ウィリアムスですが、ミカルとカム・ジョンソンを育てながら、クラウダー、ムーア、ネイダー、クレイグ、ギャロウェイと色んなパターンで使い分けています。選手の特徴を使っていくのが上手いタイプのHCです。コーチ・オブ・ザ・イヤーだな。

あるいはホーネッツのジェームス・ボレゴのように、ガードが多いロスターを有効活用し、スピードと運動量でオフェンスを機能させるのも1つの案です。ウエストブルックとビールが中心だからこそ、こっちの方が戦い方としては導入しやすいかもしれません。今ではポポビッチもボレゴみたいになっています。

サンズはクリス・ポール、ブッカー、ペインとハンドラーが明確で、周囲との役割分担制度になっていますが、ホーネッツはハンドラーが入れ替わっていき、役割をかぶらせることでメリットを生み出しています。この違いもあるので、日本人なら八村をカム・ジョンソンにしたいか、PJワシントンにしたいかで変わってきます・・・この2人だと差をつけにくいか・・・。

いずれにしても、両者ともかなりテクニカルなタイプであり、上手く選手を盛り立てて、現行の戦力を最大限に使っている印象です。ウィザーズもロスターバランスが悪いことと、若手を育てたい意向もあるなら、こういうタイプのHCを選ばないといけません。

間を取って、元サンズのHCで現ホーネッツのACであるジェイ・トリアーノにでもしてみますか。ただ、選手から嫌われたこともあるんだよね。

②ファイティング・スピリッツが足りない

ボレゴやモンティなら②だって解決するでしょうが、こっちの問題を重視するならHCに求めることは大きく変わってきます。ロスターバランスは補強で変えられるけど、チームのカルチャーは簡単には変わらないわけだし。

 →戦える選手を重視
 →ハードワークを徹底
 →妥協を許さない厳格さ

ヒートみたいにコンディションが悪い選手は容赦なく出場停止にするようなHCならば(ヒートは社長だけど)①とは全くイメージが違うよね。とにかく戦うことを重視し、一切の妥協を許さないようなタイプ。

今ならニックスのシボドー。チームをガラッと変えてしまったのは、若手とか伸びしろとかじゃなくて「今、ここで戦えるのか」を重視しているから。ウィザーズが生まれ変わるには良いHCかもしれません。

あるいはレイカーズのヴォーゲルならキャラクターとしてはソフトですが、容赦なくディフェンス優先の布陣を採用します。守れない選手は要らないし、チームプレーが出来ない選手も要らない。

どちらも不要とされる選手が出てきてしまうし、何よりも「戦術優先」の姿勢なので、若手育成に優れているとは言い難いというか、特定のタイプの選手がハマって、自由主義っぽい選手は消えてしまいがちです。ノックスが消えているし、クズマは消えていないけど求められるものは大きく変わっている。

シボドーとヴォーゲルは全く違うタイプのHCですが、戦術への厳しさは似ているし、現状だとどうしても戦術理解度の高いベテランの方がフィットしやすいよね。そこがモンティやボレゴが若手を伸ばしていく姿勢であることとの差かな。

ハードワークを徹底するという意味ではアトキンソンも同じで、選手育成に定評がある。ただウエストブルック&ビールには合わないと思うので違うかな。他に厳格なタイプでフリーかつ実績のあるコーチが思いつきませんでしたが、ディフェンスガチガチのマーク・ジャクソンなんかも候補なのかな。

かなりタイプは違いますが、キングスのACカラミアンに任せてみたらどうかな。ワンプレーへのこだわりは凄いので、ディフェンス中心に立て直す意味では面白い選択肢かもしれません。

◎次回に続く

そんなわけで長くなったので続きは次回。試合の感想書くのに飽きてきたのでちょうどよかった。でも質問箱に100くらい質問が来ていて、全然返せていません。全部返すのは無理っぽい。

最後にどのHCがいいかアンケートしたいと思っていますが、今回の2つの視点で他に良さげなコーチがいたら教えてください。

ウィザーズのHCは誰が良い?” への15件のフィードバック

  1. 八村に見きりつければ問題が解決しそうな気がするんですが
    彼はSFはできない、PFには小さすぎるので相方を選ぶ上で多くの制約がつく
    ディフェンスでははっきりいって穴
    外はない、オフボールもからきし
    これをウイングの軸にすることが間違ってる気がします
    まあだからといって対案は浮かびませんが…
    少なくとも勝利を目指すなら八村は未来の構想にいない方がよい気がします

    1. まぁそれもあるのですが、ロスター変更だと話も変わってくるので、基本は同じで。
      でも、ウイングを増やすっていうのは、八村の出番を減らすってことでもあります。
      長時間出ない方が良いプレーをしそう

    1. 次回、出てくる予定なのですが、話の展開的に出番がないかも。

      実際にはホークスはマクミランがよくてHCにした感じなのでムリだと思います。

  2. 何故かジム・ボイレンが思い浮かびました。気に入らないプレーをしたら即下げる系の鬼軍曹系HC。試合より練習が大事。いまさら失うものは何もないので劇薬投入してもいいんじゃないでしょうか?

  3. 身もふたもないですが、誰がHCになってもこのチームは変わらないと思います。
    イーストなら短期間プレイオフに進出させる事ができるHCはいると思いますがそれが限界でしょう。
    オーナー、球団社長、GM、この辺が変わらないと。
    アリーナス時代、ジョーダンが共同オーナーだった時代、まだブレッツだったころのウェバー時代くらいまでは見てきましたがここのフロントは全チーム中常に下から数えた方が早いレベルでした。

  4. ディビットフィズデールはどうでしょうか。ニックスの時の謎のベテラン重宝さえしなければいいHCだと思っています。
    グリズリーズやニックスの時にそれぞれ選手とのコミュニケーションで問題となった部分はあるので賭けにはなると思いますが戦術面は期待できると思います。

    1. 次回出てきます。
      ラス&ビールで行くかどうか、で判断が変わってくるHCだと思っています。

  5. ケイシーがカットされてればケイシーと言いたいところだったんですけどスタックハウスとかどうでしょうかね、若手を鍛えた実績が有りかつウィザーズOBでもありOGとしての舐められない怖さもありますし。

    1. スタックハウスいいですね。
      かなり評判もいいし、いろいろなところで経験を積んでいるので、引き出しもありそう。

  6. ウェストブルックがいるのだから、ガードもう一枚増やしても大丈夫というのはありそう。ただしスリーが打てて早いガードを守れるディフェンダーを発掘してくる。八村君とアブディヤ君はコートに置くのはどちらか一枚にしたい。(両方PFだし)、ベルタンスは両者が欠場時のみ。理想はボレゴですが、絶対無理なので、イゴール・ココスコフ!

    1. それならアブとベルタンズでいいかな八村は無駄に価格高くなりそうだし我が儘なプレースタイルが気になりますので放出したいところかと
      モリスが被るんですよね彼
      活躍してるようで貢献してない

    2. ココスコフも面白そうなんですけどね。やっぱりラス&ビールとの相性が悪く思えてしまいます。

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