2021/3/31
ピストンズとロケッツとウルブズ、3チーム全部勝ったよ!といえばエイプリルフールですが、現地は明日でしたね。その中の1つウルブズですが、HC交代で良くはなったけど、そんな簡単に勝てたら苦労しないぜ。今日はビーズリーがプレーしているのを始めてみます。ただ、オコギーがいないし、ディフェンスの不安しかありません。いたからって改善するわけでもないけどさ。
でもニックスはオフェンスが不安。代わりにディフェンスの良さで5割勝っています。まぁ正直、出木杉くん。ニックスがっていうよりも、セルツ・ヒート・ペイサーズ・ラプターズと勝手に落ちて来てくれたことが好成績の要因です。
とはいえ、ランドルがこんなに続くとは想像もつきませんでした。固く守ってランドルのオフェンスでなんとかするのが鉄板。どこかで切れると思ったら、切れずにここまで来てしまった。そんなニックスのディフェンスから見ていきましょう。
◎ファール多いよね
ニックスはファール多くて守るチームです。ファール数とディフェンスレーティングに相関性があるか調べていましたが、何にもまとまんない。ニックスは明らかにファールを多くしながら守れるタイプのチームで、フィジカルファイトがくりかえされます。
タウンズがドライブして倒れたのにレフリーのコールが遅かったり、ウルブズはかなりストレスが溜まりそう。ただし、試合序盤は3P連発しており、外しまくっています。タウンズも含めて5人が3P打てる構成のウルブズに対して、いとも簡単にパスアウトから3P打たれるニックス。
〇被3Pアテンプト 20位
〇被3P成功率 1位
かなりの本数打たれるのですが、ミスらせまくっています。でも、試合を見ている限り、別にクローズアウトが優れているわけじゃないんだよな。先にファールで痛めつけておいてシュートミスさせているのかな。
驚くことに1Q終盤にギブソンを投入するとランドル、ノエルと3人を並べます。これでタウンズのダンクをブロックするんだから大成功。インサイド固めておくぞ。リードのレイアップに3人でブロックしに行ってるし。
そして、固めたインサイドで奪った瞬間の走り出しの良さが光ります。ウルブズもかなり走るようになったのですが、チームとしてはニックスが圧倒。これでオフェンス力不足を補っている感じです。
1Qは26-19ですが、固く守っておいてカウンターの分だけリードしたイメージです。特にバレットが縦へ抜け出すのが早くなってきた気がする。マイボールになったら直線的にアタックする気持ちが強くなってきたのかな。
もっとウルブズがファールされることを目指したら、かなり違う雰囲気の試合になった気もします。鮮やかに打ってくるからこそ、自分たちの強みでは何もさせないで走れているような。
◎守れないウルブズ
今日はマクラフリンも起用するのか。そう思ったらタウンズもエドワーズも、ついでにカルバーもベンチにおいたセカンドユニットを作ってきたウルブズ。中心になるのはビーズリーなので、いなかったころとは違うぜ。
ビーズリーとエルナンゴメスのナゲッツコンビが連携の良さを見せ、ボールが止まらない分だけエドワーズの形よりもいい感じ。なんだけどリードがドフリーのゴール下外すし、内容と結果が一致しませんでした。残念。
そしてエドワーズとタウンズを同時に戻してきました。その時には17点差に開いていた。ガード3人並べて守れないんだもん。ちょっと選手起用が良くわかりませんでした。ただ2人を戻したらマクダニエルズの3P2本で追い上げます。自由に打たせてくれているニックス。さらにビーズリーも3P。
でもやっぱり守れません。エドワーズは何を守っているの?というポジショニングしているし、ドライブに対して誰もコースに入ってこなかったりするし。でも、またビーズリーが3P決めたので打ち勝つ流れです。と思ったら、同じ選手に2人でマークに行ってドフリーになったバレットが3Pを返す。守れんなぁ。
残り5分の時点で46点だったニックスですが、前半終わった時点でも51点でした。ノエルがゴール下を連続ミスしたり、ランドルが謎のハンドルミスしたり、ニックスのミスにも助けられて、守り切れたウルブズ。っていうかニックス同様にインサイドを固めただけのような気も。
ルビオ、タウンズ、エドワーズにはプレッシャーをかけているニックスですが、その分だけマクダニエルズは空いてしまうようで、3Pでもインサイドへのドライブでも得点していきます。ディフェンスの弱点を見つけたようにフリーになっていくマクダニエルズ。
さらにタウンズとハンドオフするとフリーになれるエドワーズ。個々の連携が悪すぎるというか、ボール持っている選手に厚く行き過ぎているニックスなので、ハンドオフに迷っているな。パスアウトからルビオも3Pを決めると1点差になって前半が終わります。
うーん、想像通りではあるものの、じゃあ何でニックスが守れるのかは不思議なまま。3P打たれまくっているのにな。ウルブズはビーズリーが戻ってきたことでエドワーズと並べるとローテミスが多過ぎる。ルビオは脇腹痛そうだし、バンダービルドはいないし、ディフェンスが苦しいぞ。ちなみに2Q初めから出ていたビーズリーは残り4分くらいでベンチに下がったので、2人が並ばなくなって守り切れたとも言えます。
◎PG
後半になってランドルが6点差に戻します。ルビオの良くわからないプレーをブルロックがブロックすると走り出して速攻。前半同様に走り出しはニックスが上手。さらにノエルのスクリーンにかかったエドワーズがジタバタしている間にバレットがフリーになって3P。ジタバタしているのもわからないし、スイッチしないのもわからない。そしてエドワーズがバレットにおいてかれて、ファールドローさ。
ディフェンスで問題がありそうなビーズリー&エドワーズのコンビですが、オフェンスでも問題があって、基本的に動き回りたいビーズリーに対してエドワーズが動かないのでスペースを消されてしまいます。代わりにエドワーズからキックアウトが出てくればいいのですが、これはニックスディフェンスに防がれている。
ニックスは昨シーズンのバックスみたいな守り方で、例えばピック&ロールに対しては基本的にハンドラー優先でダブルチームも厭わずに飛び掛かっていきます。だからビッグマンが空きやすいのですが、エドワーズはディフェンスが2枚来た時の対処が下手。これは学ぶしかないのでしょうが、オフェンスが停滞してしまいます。ニックスにハマりやすいエドワーズ。
これで再び12点差に広がります。今度はオフェンスが悪かったウルブズ。しかもタウンズがスピンムーブでかわしたのに、ヘルプのノエルにブロックされるわ、ポストムーブはチャージドローされるわ。解説はノエルのフロッピングだと言ってます。
ここでエドワーズと交代で、この試合初めてレイマンが出てきます。ビーズリーいないときはスターターだったのにね。そのレイマンが走ったところで、マクラフリンがくだらないターンオーバー。お怒りのクリス・フィンチ。タイムアウトあけもターンオーバーしかけるマクラフリン。ルビオが不調なので仕方なく起用しているのかな。
でも、ニックスも付き合うようにターンオーバーします。マクラフリンのブロックもあったぜ。ニックスもよくわかんなくて、ノーPGにしてきました。クイックリーがベンチにいるので、何の意味があるのか不明。
残り1分でランドルのミドルで9点差をキープしたニックス。ハードディフェンスで守り切ると最後もランドルの1on1を選択。見事にフェイダウェイミドルを決めて11点リードで3Qが終わります。マジでまともなのはランドルしかいないのか。。。
ウルブズには信用できるPGがいなくて、ニックスはPGを使わない。何が何だかわからず。ディフェンスが良いのか、オフェンスがミスしすぎなのか、判断しかねる内容になっていきました。激しいのは激しいんだけどさ。
◎バークス好き
クイックリーはコートにいるのに、バークスが1人で行っちゃうからボール持たないぞ。ウルブズもノーウェルに持たせないからプルアップ3Pにならないしな。うーん。
ただウルブズはリードが左右のコーナーにパスを振っていきます。トッピンとの1on1になったら自分で行くぞ。ここからビーズリーの3Pが生まれ、リズムは出来そう。と思ったらエドワーズが出てきてダムダムしちゃって、リードにパスが出てこなくなった。バークスの3Pで13点差に広がります。
うーん、うーん、うーん、どっちのチームもハンドラーに問題があって、何をしたいのか。うーん、うーん。バレットにパスが出ればドライブからギブソンのダンクをアシストするし、ビーズリーにパスが出ればドライブからファールドローするし。でも、どっちもなかなか出てこない。
でも、これで得しているのはウルブズ。前半はビーズリー&エドワーズのローテミスが多かったのに、ニックスがパスを回さないからローテミスなんて起こらない。時にバークスがジャンプシュートを決めるけど、少なくともディフェンスでは疲れないぜ。
そしてバークスがキックアウトしたら、ボールはエドワーズに。そのまま自分で決めたエドワーズで残り7分7点差。ここでペイトンが出てきますがバークスはそのままコートに残ります。なんでそんなにバークスを好きなの?
オフェンスリバウンドを奪ったペイトンですが、ペイント内なのに、なぜか後ろを向いてゆっくりしていたので、エドワーズがかっさらって速攻。ペイトン、お前もか。
そしてタウンズの3Pとエドワーズとのコンビでゴール下を決め、残り5分で2点差にします。なお、ウルブズは前半同様にスターターからビーズリーをノーウェルにしたユニットで反撃しました。バランスを考えたら、これが一番強いユニットなんだろうな。まぁさすがにクラッチタイムはビーズリーが出てきましたが。
ニックスは安定しているランドルのミドルが2本連続で外れると、ちょっと品切れな雰囲気になります。それでもギブソンがオフェンスリバウンドを頑張って、なんとかリードを守っていきますが、オフェンスとしてはちょっと苦しい。
ウルブズはダメダメだったエドワーズのアタックですが、エドワーズが更にギアを上げて飛び込むことでニックスディフェンスを切り裂きます。ザ・個人能力というドライブを3連発し、残り1分で同点に。マジ個人技。
またもギブソンがプットバックしてニックスがリードしますが、当然のエドワーズアタックにディフェンスが3枚寄るとキックアウトしてビーズリーの3Pに。この試合初めてじゃないのかな。あまりスムーズなキックアウトではなく、ドライブからストップして振り向いてパスしたのですが、その前にエドワーズがエグイドライブしていたので、ニックスは無視できなかった。
ここでウルブズはゾーンにします。すると中途半端なドライブをしたバレットかのドリブルをエドワーズが叩いてマイボールに。ところがウルブズは謎のパスミスでターンオーバー。何してんだ。
ニックスはランドルのミドルが外れますが、リバウンドを取ったタウンズが何故かボールを手放してしまい、タイムアウトも認められず。ルーズボールに両チームが飛び込んでジャンプボールに・・・ならずにニックスボールに。何してんだ。ルビオ激おこ。
ニックスはバレットがフェイダウェイミドルを打ちますが決まらず。なんとも締まらない試合となりましたとさ。
◎誉める所は
いろいろ問題はあったけど、エドワーズの終盤は見事でした。どうしてもハンドラーとして判断力に欠け、エドワーズがボールを持ってしまうとチーム全体は「どう連動すれば良いのか」がわからない。どこにドライブしたいのかも、どこでパス出すのかも味方もわからないんだ。
でも破壊力あるので、悪いわけでもないし、あとは本人の成長を待つか、思いっきりアイソパターンを導入するか。いずれにしても、どうせ今シーズンは負けていいんだし、思い切ってやってください。ディアンジェロ戻ってきたときに、どうするのかは全然わからないけどさ。
あとはルビオが調子悪そう。さすがにボールを持たないケースが多く、持っても身体の自由が効かないかのような動きです。柔らかさがない。そしてマクラフリンがイマイチなので、ディアンジェロ戻ってきてくれないかな。
スターターは36本の3Pを打ったのに、ベンチは4本のみ。それも3P得意なはずのノーウェルが0本。リードも0本だし、控えPGは酷かったぞ。じゃあそれをルビオにやらせるのか、それともエドワーズにやらせるのか。
エドワーズのブレイクは嬉しい悩みであるものの、将来像をどうするのか考えなければいけない一面もあり、いろいろと大変そうです。でも一番はタウンズがフィジカルファイトで負けていた事。本人も頑張らないといけないけど、さすがに1人でやらせることが多いので、PFが頑張らないとね。
ニックスはクイックリーが0点。これが本当にわからなかった。24分で12アテンプトのバークスばかりが行く形になっており、なんでこうなってしまったのか。スターター&ギブソンは良かっただけに、なーんか気持ち悪さが残る試合でした。
ディフェンスは3P打たれ放題なんだけど、そこは気合でカバーって感じです。悪い意味ではなく、ハンドラー側に複数人が行った時に「絶対に殺すんだ」みたいな。だからウルブズにはフリーが生まれまくったんだけど、その割にはスムーズなパスが少なかったわけだ。
とはいえ、これで止め続けるには限界があります。その先に進むのは来シーズンでも十分だけど、気が付いたら若手でまともにプレーしているのがバレットしかいないじゃん。この問題はずーっと続いているけど、悪化しているってどういう事なんだろ。
エドワーズは終盤、地味にディフェンスリバウンドも頑張っていたような印象でした。ティップインでも1本決めましたし。
高校時代からずっとディフェンスはザル/自分のタイミング優先スタイルだったので色々としょうがないんですが、試合の前半からあれくらいハッスルしてくれるだけでも、だいぶ違う選手になるのになぁと思いました。
ディフェンスがザルだったとは思えないくらい頑張ってますよね。
特にパスカットの能力はかなり高いです。
エドワーズ特集にも書いてしまいました。