解任HCと新人HC

サンダースとロイド・ピアース

ロケッツが11連敗を喫し、ペイサーズは5割から陥落してきたので、新人HCについて思うがままに書いてみようかと考えていたところ、ホークスがロイド・ピアースの解任を発表しました。ウルブズのサンダースに次ぐ今シーズン2人目の解任となったわけですが、くしくも4人ともルーキーHCとして職を得たという点で共通しています。

そこで今回はサンダースとロイド・ピアースについて触れつつ、サイラスとビョルグレンに起きている課題についても考えてみましょう。そこにはルーキーHCが陥るワナがみえてくるかもしれません。

◎ロイド・ピアース

ブーデンフォルツァーによる1つの時代が終わったホークスは、前年に獲得したジョン・コリンズに加えて、ドラフトで指名したトレ・ヤングとケビン・ハーターを中心とした新しいサイクルに入ることになりました。そこでHCに選ばれたのがシクサーズのACをしていたロイド・ピアース。「育成に定評がある」として選ばれたコーチですが、当時のシクサーズが育成上手ではなかったので、謎もあったけどね。

ブレッド・ブラウンのパッシングゲームでACを務めていただけあって、ピアーズが持ち込んだオフェンスシステムはトランジション時代になれた若い選手に受け入れられやすく、大ベテランのビンス・カーターも交えながら、魅力あるオフェンスを作りそうな勢いがあり、大いに期待されました。

〇18-19シーズン
プレータイム
ヤング 30.9
コリンズ 30.0
プリンス 28.2
ハーター 27.3

得点
チーム 113.3
ヤング 19.1
コリンズ 19.5
プリンス 13.5
ハーター 9.7

29勝53敗と勝てるチームではなかったものの、リーグ12位の113.3点を奪えており、25.8アシストも10位でした。それでいて20点オーバーは誰もおらず、プレータイムをシェアしながら、バランスの良いチームオフェンスを作っていったといえます。

ヤングを中心としたホークスは大いなる希望に溢れていましたが、2年目になるにあたってプリンスを放出し、ドラフトでハンターとレディッシュを加えて、さらに若くしてしまいました。ヤングコア5は更に大きな期待にあふれる反面で、チームとしてのスタッツは明確に下がっていきました。

〇2年目の変化
得点 113.3→111.8
アシスト 25.8→24.0

これで20勝47敗と成績も振るわず、シーズン中には勝てないチーム状況にヤングから不満も出たので、急遽ティーグを獲得しましたが、特に意味はなく。でも、2年目で怪しくなり始めたのはオールスターのスターターになったヤングへの依存度が高まった事でもありました。

〇ヤングの変化
プレータイム 30.9→35.3
得点 19.1→29.6
FGアテンプト 15.5→20.8
アシスト 8.1→9.3

プレータイムが伸びたとはいえ、FGアテンプトは5本増え、フリースローも4.2本増えているので、ヤングのプレーメイク率が格段に高まったのが2年目でした。3年目となる今シーズンは少しだけ下がっているものの、

トレ・ヤングありきのチーム

に変化してしまいました。バランスアタックをしていた1年目と、ヤングがいないと何もできなくなるような3年目には明確な違いが出てしまっています。もちろん、その最大の理由は今シーズンに大量補強しながら、欠場者が多すぎるチーム事情にあります。

〇欠場試合数(34試合中)
コリンズ 0
ハーター 0
ヤング 2
カペラ 3
レディッシュ 8
ガリナリ 12
スネル 13
ハンター 16
ロンド 16
ボグダノビッチ 25
ダン 34

レディッシュまでの5人は許せる範囲として、以降の6人の主力が休みまくっているので、層の薄さは際立っていました。特にロンド、ボグダノビッチ、ダンとガード陣の欠場が酷すぎて、ヤング頼みになってしまうのも仕方がない面もありました。

ちなみに14勝20敗と負け越していますが、レーティングでヤング・コリンズ・カペラはプラスになっており、主力は十分に稼げているけど、ベンチの薄さで大きく負け越していることがわかります。

そんなわけでロイド・ピアースについては同情の余地がありすぎるのですが、一方で1年目と3年目の内容を比較したときに、残念ながら3年目の方が閉塞感があったという問題がありました。難しいのはヤング&コリンズがいるので、単純比較で言えば3年目の方が遥かに優れていることで、ヤング&コリンズがいない時間は1年目の方が優れていたことです。

ピアースはチームに新しいカルチャーを持ち込み、若手とベテランを融合したチームを作れるHCでしたが、チームのヤング化に抗うことが出来ませんでした。ヤングと対立構造は作っていないので、これを問題と捉えるのは厳しすぎる判断なのですが、明確に失敗しているのは

チームを次の段階にステップアップ出来なかった

「次のステップ」がなんであるのかを示すビジョンが足りなかったことだけは事実です。ヤングを中心とした形は1つの答えが出たけれど、それ以外の部分は不透明なままでした。

ハーターの使い方が見えてこなかった
ボグダノビッチを単なるシューターとしてしか使えていなかった
ロンドがいないとベンチはプレー構築できなかった
ガリナリに苦手なプレーメイクをさせてしまった
コリンズとカペラを生かしたディフェンスを構築できなかった

ディフェンダーとして成長させたハンターやオールラウンドなレディッシュについては、見えてきそうな部分もありましたが、彼らもヤングと切り離した役割なのか、同時起用なのかという点では不明確でした。

最も重要な「ヤングを中心とした形」は作り上げたけど、それ以外の部分が何も見えてこなかったロイド・ピアース。ボグダノビッチやロンドがいないといっても、出場していても何をさせたいのかは見えず、ロンドの個人能力任せって感じでした。1年目にプレータイムシェアとバランスアタックしていたチームの面影を感じない3年目でした。

1つの形を作れたロイド・ピアースですが、1つの形しか作れなかったことが問題点だったと捉えることもできます。まぁこんなにケガ人が多いと、2つ目を作るのはかなり大変だけどね。

◎ライアン・サンダース

同じく18-19シーズンの途中に就任したライアン・サンダースは、自分のやり方に拘ってロスターにいる選手に応じたチームつくりが出来なかったシボドーの後を受け、方針の難しいチームを引き受けました。

サンダースもまたケガ人に泣かされ、特にルーキー時代から3シーズンもの間、1試合も休まずにシボドーに酷使されても頑丈だったカール・アンソニー・タウンズが、サンダース就任以降はケガばかりになってしまったことが、遅々としてチームつくりが進まない原因でもありました。シボドーが悪いのか、タウンズが悪いのかわかりませんが、サンダースも不運だったといえます。

18-19シーズン途中の就任直後に取り組んだのはウィギンズの復活。それまでウイングで立ち尽くすばかりになっていたウィギンズに、試合終盤のハンドラー役を任せ、タウンズのとのコンビでプレーを作らせました。

〇ウィギンズのFG
オールスター前 39.6%
オールスター後 44.8%

全体的にウィギンズを中心にしたプレーコールを増やしたことで、ウィギンズも自身の得意なプレーを思い出し始めました。かといってウィギンズに頼りまくるわけではなく、平均得点が伸びたわけではありません。基本はタウンズ仕様のオフェンスから、個人技を欲しいところではウィギンズ仕様に変化させ、それぞれの得意な形を増やすような変化を促していきました。

翌19-20シーズンになると『戦術タウンズ』と言いたくなる特殊なオフェンスを作り出しました。アトキンソンネッツでACをしていたプリジオーニをACに迎えたこともあって、ネッツらしいプレーコールにシュート力が高いセンターを組み合わせたシステムはウルブズを浮上させる可能性を大いに感じさせてくれました。

しかし、前述の通りタウンズがケガして離脱するので、どうにもなりませんでした。ここに関してはアンラッキーとしかいえませんが、ウィギンズは平均22.4点と3年目以降で最も高い平均得点を記録しており、戦術タウンズとスコアラー・ウィギンズを中心とし、ウルブズの未来を取り戻しそうな空気も出し始めました。

この点でサンダースは「選手の個性を生かすアイデア」を持っているHCでした。就任から1年間の戦術的な変化はポジティブなものが多く、それまで個性を生かし切れていなかったチームに新しい風をもたらしてくれています。

この時、チームはカルバーやオコギーを主力にしていったので、これだけで上手くいきはしなかったですが、戦術的には様々なトライアルをしていたし、1つひとつは興味深いものがありました。

まぁこれらのことを全て忘れたくなるほど、今シーズンのオフェンスが選手任せの酷いものだったので、サンダースが何を考えていたのか理解不能なのですが、就任から1年間はアイデアのあるHCでしたよ。さて、サンダースの問題はいくつかありますが、代表的なのは2つです。

・アイデアはあるけど、直ぐに次のアイデアに移行してしまう
・1つのアイデアは良いが深みが足りず、プレーを読まれたら何をするのか曖昧

両方を含めていえるのが「アイデアが勝利に結びつかない」ということです。勝てるアイデアであれば、引き続き行えばよいのですが、プレーを読まれた時に逆を突くプレーがないので困ってしまうことが多いことと、複数のアイデアを試合中に表現しないからプレーが読まれやすく、試合トータルでは非効率になってしまいます。要は

アイデアがあるのに多様性が足りない
勝利に繋げるための継続性がない

不思議なことに今シーズンになるとアイデアも消えてしまいました。勝てなくても継続的に複数のアイデアをいれてオフェンスを作り上げていったホーネッツのジェームス・ボレゴに比べれば、継続性が足りず毎年違うアイデアをいれては失敗し、失敗したらアイデアを消してしまうという繰り返しです。

まぁあれだよね。ネッツの真似事していた時なんか、明らかに「真似事」になっていて、本質的に重要だったハードワークがないから意味なかったもんね。アイデアはあるけど、ゲームトータルで必要な要素が不足しまくっていた感じなのでした。ディフェンスはオコギーに丸投げしていたしな。

◎サイラス

さて、本来はサイラスとビュルグレンについて書こうかと思っていたのですが、ロイド・ピアースとライアン・サンダースの2人に通じるものがあります。HCのスタイルも、戦術もみんな全く違うので「似ている」なんてことはないのですが、ルーキーHCがぶち当たる壁なのかな。

サイラスは不運としか言いようのないコーチです。開幕直前にウエストブルックがトレードされ、シーズンになったらハーデンがトレードされました。これでチームを作れっていう方が無理があります。

しかし、ハーデン離脱直後に比べると、今の方がチーム状態は悪くなってしまいました。特に気になるのはテイトやヌワバ、ブラウンといったサイラスによって選ばれたようなフィジカルな選手たちに元気がなくなってきたことです。

サイラスが良かったのはダントーニに慣れたチームのスペーシングは継続しながら、フィジカルに強い選手を集め、ハードなディフェンスと献身的な走力を加えたことです。これによってエース以外の働きに重要性が増し、NBAで生き残れるか当落線上のような選手たちがイキイキとアピールするので、ハーデンがいなくなっても活気に満ち溢れていました。

それがウッド離脱により、急激にオフェンスシステムが形を成さなくなると、イキイキとしていた選手たちは大人しくなってしまいました。フィジカル系の選手たちは瞬間的には活躍しても、長いシーズンでは沈んでいく傾向があるとはいえ、ケガ明けのウォールが奮闘しているにもかかわらず、チームからハードワークが消えるように連敗していきました。

こうなるとサイラスは打つ手がないのか、選手にプレーを徹底できないのか。勝てそうにない戦術を繰り返すばかり。ついでにカズンズとバイバイするし、離脱者続出するしで、選手の頭数すらも足りなくなってしまいました。そんな時は割り切ってツーウェイ契約も使いきればいいのにさ。

トレードやウッド離脱があるので、状況を同じとみることは出来ないものの、サイラスもまた自身の持つアイデアを開幕から展開したものの、ここにきて壁にぶつかったように継続して展開するのが難しくなってきています。

ちょっとチームをリフレッシュするような取り組みが必要になっている時期ですが、グダグダした空気が強くなってきてしまいました。選手不足なのでサイラスにとれる手段が少ないとはいえ、上手くいっていない時期にドツボにハマるような動きになっているのは事実です。

◎ビョルグレン

ビョルグレンはラプターズ出身らしく、多彩なディフェンスを中心にオフェンスでも複数の選手が特徴を出せるような取り組みをしてきましたが、次第にブログドンとサボニス頼みが強くなり、プレーが固定化してきました。それが勝率低下を招いてきています。

この点でビョルグレンの抱える問題点は「勝率と理想の折衝」に苦しんでいることです。これが再建チームだと特に気にすることなく理想を追い求めればいいだけなのですが、ペイサーズはそうもいきません。明らかに理想に寄りすぎているのが現状なので、そろそろ何とかしないとマズいです。

ちなみに考え方によっては「理想に寄りすぎている」のではなく、勝ちたくてエースにばかり頼ってしまっている「現実に焦りすぎている」可能性もあります。もしも、こっちであれば早急に解任しないといけません。

選手の持つポテンシャルも含めての判断だと思いますが、同じカンファレンスでコーチをしていたこともあって、ペイサーズをどういうチームにしたいかというアイデアをもって、HCに就任したのだと思います。しかし、理想と現実は違うよね。

サボニスについてはワンランク上の選手に成長して欲しいという気持ちは理解できます。それくらい素晴らしい判断力をもっているのですが、この方向性が「サボニスが個人技で得点する」に傾きすぎており、「適切な判断」を重視する方向になっていません。もっともナゲッツのマイク・マローンもヨキッチに対して個人技で得点することを求め続けて今があるので、一概に否定も出来ないのですが。

ナゲッツに関して言えばマイク・マローンは毎シーズンのように「あいつ、クビにしろよ」とファンから呟かれるほど、わけがわからないことを実行し、挙句にベンチで祈り始めます。ちょうど昨シーズンのプレーオフがドノバン・ミッチェルに過度な対応して追い込まれ、シーズンでは使わなかったラインナップに変更する奇策をしながら、大逆転でカンファレンスファイナルに進んだわけですが、あれが成功した理由もシーズン中に色んなラインナップにしまくるから、選手が混乱しなかったことにもありました。

ナゲッツの方は「わけわからないくらいに、変なことをいっぱいやる」ことでシーズン中に混乱しまくり、でもそれをヨキッチ&マレーがなんとかしてしまう構図ですが、ペイサーズは逆に単調になっているので、気になるところです。果たしてサボニス&ブログドンはヨキッチ&マレーになれるのか?

この点についてはビョルグレンの拘りが成功するかもしれません。しかし、本当の問題は「サボニス任せ」というだけで勝てなくなることです。そこが強く気になるわけですが、実際には試合ってオフェンスだけじゃないしね。もっと他に武器があって偶然の要素も重なってくるのが普通でしょ。

ちょうどニックス戦ではサボニスが徹底マークされると、マッコネルを交代させない起用法をしました。でも、反撃したのは元気なサモナーがでてきてのトランジションでした。つまりね、ビョルグレンは色んな意味で「拘り過ぎている」ように見えてくるわけです。それは、良い戦術をしながら試合に勝つには届かないサンダースみたいな。

ペイサーズは中身はどうあれ、ロケッツ同様に就任直後から比べるとトーンダウンしているのが問題です。アイデアはあったけど、多様性をもたらす前に消えてしまったのか、封印しているのか。

◎アイデアはある

4人の共通するのは「アイデアを持っている」ということで、総じて就任直後や開幕直後がもっとも面白く、そこからのベースアップに苦労していることです。NBAのHCに選ばれる人材なので、大きな意味での改善は出来るけど、そこからチームの変化に合わせて勝てるように調整していくのは簡単じゃないよね。

だからHCって戦術家じゃなくて、時には選手任せの方が上手くいく時があるのかな。ちょうど、ホークスは後任にオフェンスを選手任せにするネイト・マクミランなので、その変化を見てみましょう。ヤング中心は良くできているけど、他の選手への信頼が足りなかったかもしれないホークスは、選手との信頼構築が上手いマクミランでベンチメンバーが強くなったら面白いよね。初戦はさっそくヤングのアテンプトが12本に減って、ヒートに勝っています。

最近のルーキーHCで成功したのは、ニック・ナースとタイラー・ジェンキンスですが、ナースはとにかく多様性があり、いろんな奇策と呼びたくなるアイデアを次々に打ち出しながらも、レナードに託すような柔軟性も持ち合わせていました。レナードが戦術にマッチしていないことが逆に武器になったように、手元にある武器を調整していくのが上手い印象です。

一方のジェンキンスは戦力不足のグリズリーズをプレーオフ争いが出来るチームに引き上げました。こちらはオフェンスコンセプトを明確にして継続的な戦術をベースに戦いつつ、戦術以上にハードワークを重視するような姿勢を見せています。アイデアとファイトのバランス感覚に優れているHCだといえ、ロスターにある武器を全て使いきれるのが特徴です。短時間のプレータイムでも個人が結果を残すために奮闘し、チームも粘り強さが武器になっており、ボロボロと崩れて連敗しない良さがあります。

この2人に共通するのは、欠場者が出てもロスターにいる戦力をフル活用してカバーできてしまうことです。それでプレーオフを勝てるのか、といえば別の話になりますし、実際にニック・ナースは起用する選手を一気に減らしてきますが、柔軟に戦えることと戦力を活用することは、シーズンを戦う上では大事なことであり、その時に応じた戦い方を選択できています。

そういった「対応力」は経験を積むことで蓄積される能力かもしれません。だからサイラスとビョルグレンについて、この時点で判断するのは早すぎです。でも、サンダースとピアースは3年目でも悩ましかった能力です。伸びるHCか、伸びないHCかは外からでは見極められない要素です。

新しいアイデアを持っていることが多いルーキーHCが活躍しやすいという変わったリーグなのがNBAですが、そこから先で躓いてしまうHCが多いのも事実。ロケッツとペイサーズは、この状況を乗り越えられるのか、それともアイデア不足でもっと苦しくなってしまうのか。ついでにホークスは変わっていくのか。

解任HCと新人HC” への11件のフィードバック

  1. ヘッドコーチの記事とても良かったです! ファンは夢想家でもいいてすが、コーチは自分の哲学と選手の特性 メンタル 技量など様々な要素を込みで構築しないといけないという現実と理想の折り合いをつけないといけないのが難しいところですね。管理人さんがおっしゃっている通り、経験が必要なんだとおもいます。個人的にヴォーゲルの選手を信用していないかのようなタイムアウト好きです笑 またコーチ系の記事をできたら読んでみたいです。

    1. ヴォーゲルもマジック時代には苦労しましたからね。
      理想を追いまくった結果、クビになった。その時もケガ人が多かったです。

  2. ウォレンとレバートの復帰が不透明な今、ペイサーズは半ば再建モードに突入しているっていうくらいのサボニスブログトンに集中しているペイサーズですね
    他のチームメイト特にスタメン陣が次第に覇気を失っていってるのも気がかりです

    1. そうなんですよ。
      別にエースに仕事させるのが悪いのではなく、全体に覇気を感じないのが問題です

  3. とても面白いテーマでした。特にヌワバやテイトなどフィジカルをいかしてハッスルするサイラスHCのロケッツはハーデンで慣れていた身としては面白い変化でした。連敗とケガ人だらけで選手のプレイタイムが伸びたりモチベーションと低下などで見る影も無くなったのががっかりですが。管理人さんのいう通り今シーズンだけでなく長い目でみていこうと思いました。

    1. なんでモチベーション低下したんですかね。
      ウォールは頑張っているのに。

  4. 従来の戦術の蓄積、HCそれぞれのオリジナリティ・アイデア、ロスターの活かし方、試合中でのアジャスト力、GMとの折衝なんかも含めて要求される能力が広く深いのでルーキーHCは難しいですね。
    アイデアがあればフロントに展望を見せることは出来るので、就職面接は通過出来ますが、そのアイデアが通じなかった時に第2第3の手を打ち出すにはコーチとしての知的体力がないと厳しいんだなと感じました。
    ナースやフィンチは確かAC歴だけで20年とかあるので、経験も引き出しも豊富なところが成功に繋がってるんだと思います。
    まあ逆に王朝と呼ばれるほどの強豪チームでACを務め、鳴り物入りでHCになったものの全く成果を出せず、高順位のルーキーをすべて腐らせ放出する羽目になりながらも、クビになってすぐ新天地が決まってしまう世渡り上手がいたり、ディティールの整備が出来ず選手任せでエースが40,50点取りまくっても勝てないのに首にされない人もいたり、NBAのコーチの不思議なところです。

    1. そうそう「就職面接」は通るんだろうなーというところからスタートした記事です。
      確かに、みんな面白いことを出来るんですよ。だからといって成功するわけではない。
      サンダースは特に他のチームで経験を積むべきでした。

      前任の財産でHC就任1年目で優勝し、そこから順調に成績を落としながら
      「オレは優勝監督だ」と高額サラリーを要求しまくるHCもいますしね。

  5. 関連するかどうか分かりませんがふと思い出した話で、かなり前のダンクシュートの雑誌にてポポビッチ門下生のHCは成功しやすく、フィルジャクソン門下生のHCは失敗しやすい、という記事がありました。内容としてはポポビッチは自分のノウハウを惜しみなく選手やACたちに教えるがフィルジャクソンは見て覚えろという指導方針でそこが差が出やすいというものでした。
    コレらが本当に的を得ているか、というのは分かりませんがACとしての経験ももちろん、どういうHCの元で影響と受け、マネジメントを学んできたのかというのも関係してきそうです。
    余談ですがこの理屈で言うとスティーブカーは両者の影響を受けているんですねぇ………

    1. ポポビッチについては、門下は多いけど、スパーズ路線の戦術は少ないのも特徴です。その意味ではポポビッチの持つ柔軟性を学べるのが大きいのかなーと思います。柔軟だけど、一度決めたら突き通す感じも。

      フィル・ジャクソンは優勝こそ多いものの、基本的にトライアングルオフェンス+ディフェンス力と戦術的には一貫してますし、そこには接戦ならジョーダン&コービーで仕留められる事も関係してます。

      スティーブ・カーは両者の良さを混ぜた上で、ダントーニと仕事していたので戦術的にはダントーニっていう無敵ルート!

  6. ベンチの端の端まで使いながらシーズンを乗り切り、局地戦のPlayoffではそれらをあっさり捨て去る。うーん、バスケ以外の人生教訓にもなりますねぇ〜

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