FA2020 2日目

迸る熱きオフに、遂に準大物が動いた2日目の題目はこちら

すり抜け師ヘイワード
補強?セルティックス
スター☆ヴァンブリード
ヤニスはまだか
勝つのかホークス
サンズとヒート

ガマンの3連休初日を掃除に費やしたからか、NBAが熱いからか全然眠れませんでした。それ以上にNBAの関係者はいつ寝ているのでしょうか?誰かが休んでいる間に、誰かが出し抜くような構図なのか?

◎すり抜け師ヘイワード

大物FAがいないオフに、しれっとFAになったヘイワード。オプトインすれば手に入れられた34Mは、今のヘイワードには高すぎるサラリーでしたが、ライバルのいない市場に出ていく事で良い契約をゲットしました。

スピードで力強く突破するのではなく、ディフェンスの間をすり抜けていくようなヘイワードは、プレースタイルそのままにFAでも見事なムーブをしたと言えます。

◎ホーネッツ

【FA】
ゴードン・ヘイワード 4年120M

前日まではペイサーズの4年100Mと言われていましたが、20Mも上乗せしたホーネッツがゲットしました。サイン&トレードにしなくてもイケるのでFA加入です。バトゥームとの契約は終わらせ、サラリーをストレッチすることにしたみたいです。

それにしても数々の不良債権に苦しみ、ケンバには大したサラリーを払えなかったホーネッツが、やっとバトゥームの高額契約が終わるシーズンにヘイワードに大きな額を積みました。まぁそれよりは活躍するだろうけどさ。ロジアーも微妙だし、やりくり下手かよ。

実質的にはケンバと1年越しのトレードに。またホーネッツは制限付きFA時代のヘイワードとも契約したらしいので長き恋を遂に実らせたマイケル・ジョーダンでした。

ホーネッツのウイングはブリッジス&PJワシントンですが、共に能力はあるもののフィニッシュ力を欠いており、戦術の割には得点できていませんでした。そこにヘイワードは・・・うん、よくわかんない。

バランスの良いタイプなので、フィットはするでしょうが、欲しい武器は「強引にでもドライブを決めきる選手」な気がするので、それはすり抜け師とはちょっと違う役割だ。

ラメロの件もあるので、どんなチームになるのか。ボレゴが見事な手腕を発揮するのか、それとも嫌気がさしてしまうのか。

◎補強?セルティックス

サイン&トレードにならなかったことでセルティックスもFA契約しました。カンターを放出しているのでビッグマンが欲しかったのと、控えのPGが懸念だったのですが、見事に埋めてしまった。

【FA】
ジェフ・ティーグ
トリスタン・トンプソン 2年19M

ヘイワード残留に比べれば、懸念のポジションをしっかり埋めることが出来ました。その意味では補強として成功。でも、そういうのを全部ヘイワードに埋めさせていたじゃないか、という意味ではわからん。

ティーグの方は正直、ヘイワードの方が良かったでしょうが、実際にはローテの問題もあって、ワナメイカーを好んで起用していたので、ティーグになることで負担減は大きいでしょう。信頼できるベテランなので及第点。でもティーグはケンバ&スマートの控えでいいのかな?

トリスタンの方は、うーん、ちょっと高いような、安いような・・・なので適正価格なのかな。年9.5Mくらいでトリスタンと年5Mでカンターであれば、多くのチームがカンターを選ぶと思いますが、1シーズン通してディフェンスシステムを理解できなかったカンターなので、セルツとしてはトリスタンの方が良かったって事さ。

リバウンドで貢献出来、しっかりと走れる存在はポジティブですが、シュートがない選手であり、代わりにどこでも守れるかっていうと、そうでもない。なので、本当はセルツシステムには合わない気もします。両ウィリアムスいるし。

そんなプレーと同時に「タイスは信頼されているの?」みたいな違う問題も生み出してしまう気もするので、少し賭けだよ。3Pがあって控えと決まっているべインズでよかったんじゃないか、とならないように頑張りましょう。

◎スター・ヴァンブリード

ヘイワードの前はヴァンブリードが最大のFAだったかもしれません。それくらい不作だったし、それくらいスターに近づいてきたヴァンブリード。ラプターズとの再契約はスターに払う金額でした。スーパースターではない。

◎ラプターズ

【再契約】
ヴァンブリード 4年85M

イバカやガソルがFAになったので、キャップスペースはあったけど、その多くをヴァンブリードにつぎ込むことに。ドラフト外から駆け上がった選手がこんな大型契約を手に入れるとはアメリカンドリーム!ドラフト外史上最も高い契約だとか。

これでもう「あいつ良いプレーするよな」では済まされないぜ。オールスタークラスの活躍をしてこそ価値のある選手になった。果たしてそれだけのプレーが出来るのかどうか?

◎クリッパーズ

【FA】
サージ・イバカ 2年19M

しかしラプターズはイバカをクリッパーズに取られてしまいました。奇しくもトリスタンと同じ額なので、このクラスのビッグマンへの適正価格なのかな。にしても、同じくらいの額はラプターズも提示したと思うのでイバカがクリッパーズを選んだんだろうなぁ。

クリッパーズはこれで懸念のセンターが補強できました。ズバッツもいるので悪くない。足りないのはPGだから・・・ブレッドソーか、ジョージ・ヒルか。指名権をペリカンズに渡すか、サンダーに渡すか。渡すほど残っているのか?

ラプターズはイバカだけでなく、ガソルとの契約も出来ていないので、ビッグマンが足りていません。まぁまだ他にもいるのですが、優勝目指すなら、そしてラプターズのテレパシーディフェンスは異常なので、それがこなせる選手となると限られてくるだろうな。

◎ヤニスはまだか?

◎バックス

【FA】
DJオーガスティン 3年21M
ポーティス

ねらい目だったDJオーガスティンを加えました。それも3年契約と長い。これは意外な長さ。
事前に書いた通りで、ヤニスのようなタイプと組ませるのに適した選手であり、ホリデーの控えでも良いし、共存させることも出来ます。優勝を目指すためには非常に良い補強だったと思います。

一方でポーティスは・・・なんともいえない。優勝を目指すための補強ではないよね。基本的な能力はあるけど、チームオフェンスに溶け込めないのとディフェンス問題が大きい。ブレッドソーをも手なずけたブーデンフォルツァーの出番です。

いずれにしてもヤニスの契約延長に至ってません。逆にヤニスが延長すれば選手も来やすいと思うのですが。そもそもヤニスに移籍願望があるとも思えないしさ。

◎本気かホークス

2年目のヤングがいくらクレームしたところで、ヤングを残してチームを作ることは出来るのに、何故か焦っているようなホークス。補強を進めたのは良いのですが、本当にこれで良いのか、よくわかんないぜ。

◎ホークス

【FA】
ラジャン・ロンド 2年15M
クリス・ダン 2年10M

ロンドの事をそんなに評価していない管理人ですが、それでもイバカとトリスタンより安いってのは良い契約だと思います。ネームバリューとアシスト力があっても控えだからね。

ヤングのゲームメイクは独特なので、それを上塗りできそうなロンドってのは控えとしては面白い。やっぱり高速バスケになりがちですが、基本的な形を弄らずにオフェンスを組み立てられます。

さらにクリス・ダンはリーグ屈指のディフェンダーになっており、両PGと組ませても問題ありません。何より「ヤングのディフェンスは勝てない要因」でもあるので、守るべき時間はヤングをベンチに下げましょう。

・・・そう、これがホークス最大の難関。本気で勝つなら、それが出来ないといけない。逆に将来に向けて、であればレディッシュやハーターのプレータイムを削りそうなロスターは意味があるのかどうか?

特にレディッシュは伸びないと思います。プレーさせてあげないとダメ。セカンドユニットのエースに適している気がしますが、そのレベルまで自分を高めることが出来るのかどうか。

選手は揃った。それがスマートかどうかはわからない。そんな感じです。

◎サンズとヒート

◎サンズ

【FA】
ジョー・クラウダー 3年30M

クラウダーはサンズを選びました。ウーブレよりは安いしディフェンスは両ウイングいけるので良い補強だと思います。ただし、本人は自分をシューターだと思っている感じなので、打ちすぎにはご用心。すかさずクリス・ポールから叱責させましょう。

これでコアメンバーは揃ったのかな。サリッチの再契約がまだか。
なんとなく形になったので、他に手堅い補強が出来るかどうか。べインズ的なセンターを連れてきたいところです。誰かな。アレックス・レンかな?

◎ヒート

【FA】
エイブリー・ブラッドリー 2年11.6M
ハークレス 1年3.5M

クラウダーを逃したヒートですが、見事に穴埋めしました。デリック・ジョーンズの分もありましたが、ブラッドリーとハークレスなら上出来です。エースキラーとしてのブラッドリーはダン同様にリーグ屈指なので、スティール速攻を生み出してくれそう。

逆にハークレスはもう少し手堅い守り方ですが、ブレイザーズ時代はPFなんだけどPGディフェンダーやっていたので、いろんな役割を任せられます。共にゾーン対応は未知数ですが、面白い補強になりました。

ハークレスは1年はこのサラリーにして、キャップスペースが空くチームが増える来オフに備えるんだとか。でも来オフは有力FAがいるしね。いずれにしても日陰の1年を過ごしたのでマイアミで脚光を浴びて欲しいです。

ということで、クラウダーが3年30M、デリック・ジョーンズが2年19Mだったことを考えれば、非常にスマートなムーブが出来ました。手元にいる選手に拘り過ぎることなく、同じ能力でタイミング的にサラリーの安い選手を連れてこれたのは見事。

同時に勝てるチームになったヒートでプレーしていたことがサラリーアップにつながった要素も否定できません。かつてはヒートも払い過ぎていたわけだし。

◎移籍した選手達

ここからはダイジェスト的な。

毎シーズン、ミニマムでジャーニーすることでおなじみのグリーンは、かつてサンダーで肩を並べて、共にチームUSAにいったデュラントの居るネッツを選びました。常に優勝を狙うチームに行き、いろんな役割をする便利屋でもありますが、優勝したことはありません。

ノエルはサンダーからニックスへ。サラリーは5M程度と格安なので、他にもあったんじゃないかって思います。もう少し待ったらラプターズなんかから声がかかったかもね。

シボドー向きのセンターだと思います。直近がサンダーだったのでハードワークも身についていそうだし、中心になれるかもしれません。

◎再契約の選手達

KCPは3年40Mと立派な契約を手にしました。ダニー・グリーン、ロンド、ハワード、モリスといたけれど、レイカーズが優先して残したかったのはKCPってことでした。ファイナルを見ていればその選択しかなかったですね。

契約期間も3年と完全にコアメンバーです。ここから何度の優勝を経験できるのか。優勝していけば、さらに人気が出そうです。

ブレイザーズはラストピースにカーメロとミニマムで契約です。何故、最後になったのかはわかりませんが、正直「カーメロいなくてもいいんじゃないの」くらいの状況なので、いろいろと話し合った結果かもしれません。

スキニー・メロは貢献度も上がっており、試合終盤に競り勝ちたいときには迷いなく起用されるでしょう。プレータイムを制限して1年間、ハイパフォーマンスを見せて欲しいものです。

グラントを残せなかったナゲッツはミルサップは残留させました。1年10Mは高いけど、3Mくらいはグラント分が上積みされたかな。こちらは24分に制限されることでハイパフォーマンスになっており、新シーズンは20分くらいまで減らすかもね。MPJ君が頑張ろう。

なお、クレイグも残留させる前提です。他のチームが高額サラリーを積まない限りはなんとか。ビッグマンが1人足りないけど、そこくらいまでは来ました。ホワイトサイドでも契約する?

FA2020 2日目” への13件のフィードバック

  1. 更新お疲れ様です
    MIAファンとしては戦力を落とさずに来年の大物FA戦線参加権を得られたので勝利と言った感じです
    来オフは今のサラリーままだとほぼBKNはサインアンドトレードが不可能なのでネッツ砲もないですしヤニスも雲行きが怪しくなっている上駄目でも他にも大物多いですから
    他にも書かれてるように例えばLACは課題のPG問題をどうにもできなかったのをどうするのかもありますがFA戦線で結果が残せなかったところは仕上げのトレードで解決していくんでしょう
    後は今決まっていない選手だと元MIAのホワイトサイドとメンター兼戦力で若いチームが獲得されるとやっかいなタージギブソンあたりが注目ですね

    1. ダドリーは!?
      ダドリーは!?

      ヒートはサラリーだけみたら、本当に上手くやりましたよね。次は大物と同時に、ダンカン・ロビンソンをどうするのかですね。エリントンのサラリーが劇下がりでしょうから、復帰させるとか。

      レナードとポール・ジョージもあるし、来年は盛り上がりそう!

  2. スモールだから…で済まされないほどFA弱すぎるCHA。全額保証なのも笑えます
    JBがいろんな使い方できる選手なのでそこは楽しみです

    ただプレイメイカーは多いに越したことはないけど万年リムプロテクターとシューター不足に悩んでるチームの動きじゃないとは思いました
    JBはインタビューでよりスモールの色をより濃くすると行っていたのでPJマイルズがどれだけ守れるか次第になるのかな
    PJがタッカーになるしかない

    1. ヘイワードは良い選手ですが、周囲のレベルにも左右されますからね。ちゃんとシュート決めてくれないと!

      ノエルとかとれなかったのかなー

    1. あれっ?
      誰だすんですかね?

      基本的にはホーネッツ事情でやる話ですよね。うーん、まさかのゼラー?

  3. サンダーが中心となったホリデー・アダムスの大型トレードですが、現在のペリカンズの放出した額(ホリデー)と受け取った額(アダムス・ブレッドソー(ヒルはサンダー))ではルール的にトレードが成立しないそうです。なので、クリッパーズが蓄えている2巡目指名権を使ってPGであるブレッドソーやロンゾの獲得を目指すことは十分にあり得ることかと思います。

    1. ですよね。FAが決着した頃に、PG取れていなかったらブレッドソー貰うんですかね。

  4. ヘイワードとヴァンブリードはやっぱ高いですよね…
    あとホークスはもう勝ちに行くんですかね…?行けるのかすらよく分からないんですけども
    オーガスティンはマジック残留かなって考えてましたが意外にも動き
    ましたね バックスはGJ
    ヤニスを残せれば言う事はないんですが果たして…

    1. 高いけど、両チームとも激しく動くわけじゃないので、それぞれを信頼するってことなんでしょう。全ては結果だけが語ってくれるので待ちましょう。

      イーストは8位なら5割で問題なく狙える状況なので、ホークスもプレーオフはいけると踏んでいるのでしょう。
      ウィザーズが、というかウォールが、どれくらいまで上げてくるか次第で、8位争いが面白くなるかどうかが決まりそうです。

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