クリスチャン・ウッドの運命は変わるのか?

注目のFA

クリスチャン・ウッドを初めて見たのはバックス時代。ヤニスの役割に当てはまると驚くような才能を見せ、新たな戦力として定着するかと思われましたが13試合の出場に留まることに。その後、ペリカンズに移籍しアンソニー・デイビスの役割に当てはまる活躍をしそうになったものの、8試合でシーズンが終わりました。

なぜ、これだけの才能の持ち主が埋もれていたのかは興味深いところでしたが、まずは大学時代から振り返ってみましょう。Wikipedia先生の出番です。

◎UNLV時代

1年生時は4.5点、3.2リバウンドと平凡なスタッツに終わったウッドでしたが、2年生になると結果を残しました。

●2年生
15.7点 10リバウンド 2.7ブロック
FG50% 3P28%

3Pの確率は悪いもののフリースローは75%近く決めており、ロングレンジでなければシュート力もあるタイプです。1年生の時は、117本のFGアテンプトのうち50本が3Pなので、4割近かったのですが、2年生になると376本中88本と3Pの割合を減らし、得意のゾーンで打つ形を増やして成功しています。

6フィート10インチ(208センチ)のサイズがあるウッドですが、線の細さと豊かなスピードもあってウイングでのプレーが主体。でもウインガーとして結果を残せるほどのスキルは持っていなかったという感じでした。

ちなみにウッドがNBAに進んだ年に、入れ替わりでUNLVに入学したのがヒートのダンクチャンピオン、デリック・ジョーンズjrです。ウッドと似たようなタイプでウイングスパンの長さと身体能力で、ガードとしてもウイングとしてもプレーできるけど、どっちにしてもスキル不足という点で似ています。

ウッドは2015年のドラフトにアーリーエントリーするも、どこのチームからも指名されませんでした。ちなみに翌年にアーリーエントリーしたデリック・ジョーンズも、どこのチームからも指名されませんでした。どちらも大学に残ってスキルを磨いてからNBAに来た方が良かったと言えます。

そんな2人とUNLVで1年ずつ一緒にプレーしたのがパトリック・マッカウ。こちらは16年ドラフトにアーリーエントリーしてウォリアーズに指名されています。身体能力では劣るものの、スキルで上回るオールラウンダーの方が使える選手とされたわけだ。

このサイトのスカウティングリポートによるとウッドはポストムーブが弱い以外は、各項目で平均的な評価をされています。イマイチ武器が足りない選手という位置づけだったのかもしれません。

明確に苦しかったのは「細い」こと。ウイングとしては3Pが決まらず、ビッグマンとしては細すぎた。当時は215パウンド(98キロ)ですが、今も変わっていません。ビルドアップしていないのか、筋肉がつきにくいのか。

同じサイズで体重が軽い選手ではMPJ(218)がいますが、あちらはスキルフルでシューティングが武器の選手。ベン・シモンズは身長が同じ6-10ですが体重は240もあり、ウッドがビッグマンとしては細すぎることがわかります。

逆に同じ体重には身長が低いドノバン・ミッチェル、ルーゲンツ・ドート、エリック・ブレッドソーなどがいて、ビルドアップはフィジカルなディフェンダーには欠かせない要素ってこともわかります。

総じてウッドは高い身体能力とオールラウンドなプレーに対して、武器となる特徴がなく、そのうえでNBAレベルでは細すぎて「戦力としてカウントするには不安材料が多かった」ということでした。

◎ブレークは遠い

20歳のウッドはロケッツでサマーリーグをすごした後、ドラフト外でシクサーズに加わりました。超弱小チームであるシクサーズだけにチャンスもあったはずですが、傘下のDリーグとシクサーズを行き来するシーズンとなりました。17試合に出場しているので、チャンスもゼロではありませんでした。

そのままサマーリーグもシクサーズでしたが、開幕前にホーネッツと契約します。ここでも13試合に出場するものの2年目の契約には至らず。その後のサマーリーグはマブスとサンズで参加しています。

ウッドが面白いのは複数のチームから興味を持たれ、その上でシーズン開幕当初はロスターにはいっていること。才能を感じて試合に出すけど、日々のトレーニングも含めて次第にトーンダウンしているわけです。おそらく理由は同じで「NBAレベルで継続的にプレーすることは出来ない」ってことだろうね。フィジカルを鍛えてこようぜ。

NBAチームからオファーがあったのかは知りませんが、ウッドは17ー18シーズンに中国でプレーすることを選びました。よく考えたらUNLVでの2年目以外は主力として過ごすことがなかったわけで、この4年間で1年しか中核的な役割を務めていませんでした。

が、中国ではプレーせず、結局はシクサーズの傘下に戻ってきて42試合をプレーしました。ここでの成績は見事です。

22.3点
10.4リバウンド
1.8ブロック
FG60.9%
3P32.1%
FT79.6%

シーズンを通しての活躍は見事であると同時に、継続的にプレーできたのはNBAからコールアップされなかったということでもあります。このシーズンはシモンズがデビューして、突如として50勝しているため、充実していたことも関係していそうです。他のチームにも呼ばれなかったんだけどね。

まぁいずれにしてもワンランク下のカテゴリーなら圧倒的で、上のレベルでは通用しないっていうのはオールラウンダーにありがちなことです。武器が何か見つからないから自分を表現できないわけだ。

それでも才能を示したことで、少しずつ未来が切り拓かれ始めました。

◎18-19シーズン

ウッドはサマーリーグをバックスで過ごしました。この時、初めてウッドを観ましたが衝撃的な選手であり、「ヤニスじゃん」とも思いました。フルコートを走り切り、スピードで翻弄し、ダンクもブロックもみせる。ただ、ヤニスの方がハードワーカーなんだけどね。

ヤニスの控えとして最適な選手だと思いました。このシーズンからバックスにはブーデンフォルツァーがくるわけですが、広いインサイドを1人で担当することでスピードのメリットが活かされています。これがウッドには良い方向に出ました。

しかし、1人で担当するにはフィジカルが足りないよね。そしてブーデンフォルツァーの戦術をこなすには戦術理解力も足りない。バックスでは13試合に出場したものの、好調なチームの中で居場所を見つけることが出来ませんでした。

たまーに見かけたときに、迷いのあるプレーをしていたのが印象的なので、戦術的に対応しきれなかったのが一番の理由なのだと思います。シーズン終盤の3月にプレーオフを見据えたバックスからウェイブされました。

しかし、ここでペリカンズが拾います。ADのケガとか、ミロティッチの離脱とかいろいろあったので、この手のタイプが欲しかったペリカンズ。主としてADが出ていく前提だったこともあります。8試合で平均24分しかプレーしませんでしたが、ペリカンズでの成績は見事でした。

●ペリカンズ
16.9点
7.9リバウンド
FG53%

しかし、7月15日にペリカンズからウェイブされました。ADのトレードも決まり、ドラフトでザイオンだけでなくヘイズやNAWなんかも手に入れたので、ロスター枠が足りなくなるってことだと思います。FAもレディックやフェイバーズが加入したし。

ということで、活躍したって残れるとは限らないのがNBAの怖さ。とりあえず、1年間で自分の存在を印象付けることくらいは出来ました。

◎19-20シーズン

ペリカンズがウェイブした2日後にピストンズが拾います。グリフィン、ドラモンド、モリス、メイカーなどがいるチームが、どうしてウッドを拾いたかったのかは不明です。FAになれば自分で好きなチームを選べたウッドですが、必然的にピストンズに加わることに。

不遇が続くかと思いましたが、ラッキーだったのはグリフィンが離脱したこと。1月までの50試合中18試合しかプレーしなかったグリフィン。これによってウッドにもプレータイムが回ってきました。

●1月までのウッド
17.3分
10.1点
5.3リバウンド
FG57%
3P37%

運と違ったのはソン・メイカーとの競争には勝ったこと。より多くのプレータイムを手に入れました。そういえば、メイカーも高い身体能力とオールラウンドであることが強みであり、線の細さが問題です。ビッグマンがフィジカルに課題があると、こうやって伸びないことがわかります。特にメイカーはリバウンドが取れていない。

さらにチームの不調に伴ってドラモンドがトレードで放出されると、ウッドは一気にチームの中心になっていきます。レジー・ジャクソンとモリスも放出されたので、ドゥンブーヤと共に若手を伸ばす形に切り替わりました。

●2月以降のウッド
33.0分
21.6点
9.6リバウンド
FG56%
3P41%

一気にエース級にのし上がってきたウッド。ブルース・ブラウンに次ぐプレータイムで中核になったのでした。20点10リバウンドが期待できる選手に生まれ変わったわけです。

ウッドにとっての問題はフィジカルな戦いでしたが、ドラモンドもグリフィンもモリスもいない中でビッグマン扱いされたことで成功した不思議な形でもあります。一方でインサイドから選手がいなくなり、ローズのドライブを中心にした切り込む系統が増えたことは、スピードで振り回すウッドには良い影響がありました。

センターのポジションでスピード勝負

これがウッドが成功した要因だったと思います。ちょっとジャイルズっぽいな。そんなウッドのプレーをダニエルの動画も見てもらいながら考えていきましょう。

◎3Pの改善

ウッドがスピードを使うプレーを得意とする中で、3Pの成功率が高くなったことは非常に重要でした。1試合平均0.9/2.3で38.6%とアテンプトは少ないながら効率よく決まるようになったわけです。これによってドライブの怖さが増しました。

これはウッドを語る上で最も重要なポイントです。「ウッドが欲しい」と思っているチームもあるでしょうが、フィジカルに課題のある選手として認識して欲しいのと、何故ピストンズで成功したのかを知っておく必要があります。

ウッドの3Pはローズやブルースのパスからワイドオープンになって決めたものです。自分でクリエイトして打つタイプではありません。またオープンショットの確率も高くないので、しっかりとフリーにしてあげましょう。ビッグマンにフリーの3Pをセットできるチーム。

●ディフェンダーとの距離別
タイト(4フィート以内)  30%
オープン(4~6フィート) 31%
ワイドオープン(6フィート~) 44%

センターでプレーしたことで、ウッドのマークマンもセンターであることが増え、ツーメンゲームからワイドオープンになりやすくなりました。ピック&ポップが効果的に決まったわけです。ウッドが欲しいチームはピック&ポップを活用するオフェンスが向いています。

また、コーナーからのアテンプトが40本でしたが、あまり得意ではありません。慣れてくればもっと決めるかもしれませんが、コーナーでは3Pだけでなくドライブが効果的に決められないことも関係してきます。同じく左サイドと右サイドを比較すると右サイドの方が3Pアテンプトが多くなります。

ピストンズは左利きのケナードもいますがケガで離脱しており、ピック&ロールを右サイドから多く仕掛ける理由はありません。そのためポップするウッドも右サイドでのプレーは少ないはずです。でもアテンプトは多い。理由はシンプルで、ウッドのドライブは殆ど右へ行く形になっており、

左サイドから右手でのドライブが多い

ってことです。逆に右サイドでボールを持ったらドライブするよりも3P打ってしまう。要するにドライブになると右手プレーが多すぎるんだ。だからコーナーもあまり得意ではない。

この弱点を克服できる自信があるチームかつピック&ロールを使いたいチームじゃないとウッドを獲得するのはおススメしません。バックスで生き残りにくかった理由でもあります。

3Pの改善はウッドのドライブ力を引き出すようになりました。でもドライブ自体にも課題が残っているので、完璧にフリーにして3Pを打たせるか、左サイド中心の崩しにしてあげましょう。かなりの難題です。

◎ウインガーとしてのウッド

3Pが改善したものの、ドライブパターンが少ないウッド。それはコーナーでのプレーを困難にもしています。センターとしてハンドラーとの絡みであればスピードで威力を発揮しているけど、ウインガーとして個人勝負で抜くのは難しいし、狭い範囲でプレーするにはフィジカルが足りていません。

広い範囲でスピードのないビッグマンを相手にするのが最も生きる形

これがウッド最大の長所であり課題でもあります。使う方からすると、どうしてもセンターとして使うことになり、だけどそのわりにはフィジカルが足りません。オフェンスとディフェンスで役割を交換してくれる相棒でもいないと厳しそうだ。

同じことはディフェンス面でもいえます。

ブロックする能力があり、スピードも対応できるのでウッドは使えるディフェンダーっぽいです。ただし、互角のスピードを持つ相手に強みを発揮できておらず、特にフィジカルな対応をしないのでマンマーカーとしては課題が残ります。

先読みが上手いわけでもなければ、スイッチで万能に守れるわけでもない。ジョナサン・アイザックは同じ細身の選手ですが、ウインガーとして相手エースに張り付くディフェンスをしながらヘルプでのブロックもするけど、ウッドの場合はあくまでもリムプロテクト出来るだけ。目立つプレーは強いけど、目立たない部分は弱い。

もしもウッドがペリメーターディフェンスでも強みを作れれば、オフェンスのパターン不足なんて何も問題になりません。ポジションレスの時代に適合していけば良いだけなのですが、攻守にポジションがセンター近辺に限られているのが現状です。

ウインガーとしてもっと使いやすくなること。それがウッドの大きな課題。

◎スクリーン&ダイブ

ハイライトを見ていても気になるのが「スクリーンが成立していない」こと。どうもスクリナーとして、しっかりとディフェンダーを剥がすことが出来ていません。ウイングとしてプレー出来れば、問題ではありませんがビッグマン扱いなので、もう少し頑張ろうぜ。

ところがウッドはディフェンダーを剥がしていないのに、スピードのあるダイブによってアリウープを何度も成功させてしまいます。しっかりとスクリーンがかからなくても得点出来てしまうロールマン。フィジカルコンタクトしないからこそダイブできるとも言います。

そんな中途半端な状態のピック&ロールから、何度も見事なダイブプレーを成功させて得点を稼いだウッド。ポップしてよし、ダイブしてよし、だからピック&ロールさせるのが最も効果的な使い方に見えます。

ただピストンズはそんなにパスの上手いチームではありません。ウッドは被アシストが3.5本もあり、チームメイトのターゲットとして機能していますが、根底にあったのはドラモンドもハイポストからダイブしていた事でしょう。このパターンになれていたチームメイトたち。

ウッドの得点は75%以上が「アシストあり」です。ドラモンドは58%と6割を切っているので、よりチームメイトとの関係性が重要になる選手ということです。

インサイドをスピードで攻略できるスペース
ダイブに合わせるパスをするオフェンス

意味としては同じです。前者があれば後者もある。ウッドのフィニッシュはダイブしたところにパスが出てくるのが基本なので、そういうオフェンスシステムのチームを選びましょう。これは言い換えると

ガードのドライブを主戦としているチーム

になります。ドライブのためにスペースを作り、そこにビッグマンもダイブするよ。また、スクリーンがイマイチなので、スリップを多用するチームも好ましいです。ファイナルでのオリニクは象徴的でしたが、ウッドが目指すべきはオリニクなんだと思います。センターとしてもウイングとしてもプレー出来ないと使い方が限られてしまう。

ウッドは素晴らしいスピードを持ち、高さでフィニッシュできる選手です。そこに3Pが加わったことでプレースタイルとして確立されました。どのプレーも大前提は広いスペースがあること。細かいスキルとフィジカルは持っていないので、スピードで上回れる環境を用意しましょう。

◎期待は「期待」

注目のFAとなったウッド。その能力は素晴らしく、3Pの改善もあって大いに期待しましょう。

でも期待は「期待」です。『優勝へのラストピース』と考えるのは危険で、フィジカルな戦いへの懸念、ドライブパターンの少なさ、そして3Pへの信頼は未知数なので、プレーオフの戦いを見据えたら他の選手を連れてきた方がベター。チームオフェンスも限定されての活躍ってことを忘れてはいけません。

逆に未完成なチームや、セカンドユニットの中心にしたいなら面白い選手になります。最終的には6thマンが最も似合うタイプで、ベンチから10~15点稼がせることを目指しましょう。最終的、なので当面はスターターを本人も望むだろうね。

バックスでもペリカンズでも印象的なプレーをし、その前はシクサーズ傘下で圧倒的なプレーをしました。それでもNBAに定着してこれなかったのには、こういう事情があったと捉えるのが自然だと思います。単に細いだけなら問題ないのですが、スピードで勝てないと手詰まりになってしまいがち。

ただし、そこも含めてザ・脇役に育成するチームがあっても面白いかも。それこそデリック・ジョーンズみたいに身体能力とウイングスパンを生かしてマルチディフェンダーにするのは面白いわけです。

目立つ割に足りなかった実力を、目立たないプレーに落とし込めれば化けるウッド

いずれにしても「どうやって花開かせるか」のビジョンをもってから獲得しましょう。本当はコーナー担当としてのプレーを磨き、ヘルプディフェンダーにすれば使える選手になったはずですが、ピストンズでは主役として輝いたので、性格的に向いていないのかな。

◎どこへ行くのか

そんなわけで「育成」に自信があるチームも含めると行き先が多すぎて挙げきれません。一応、現行の能力をベースに考えておきましょう。でも、そうなると行き先が一気に減る。

ピストンズ

これが一番幸せです。本人も分かっているでしょう。なので残留が濃厚路線で、問題はサラリー面のみ。ピストンズが「そこそこ」で契約すれば勝利、10M超えたらギャンブルになります。
特にグリフィンが戻ってきた時にプレーエリアが丸被り。コーナー担当にするのか、セカンドユニットにするのか。あるいはグリフィンをトレードするのか。個人的にはウエストブルックを連れてきてほしく、その時にインサイドを空けるウッドは良い影響がありそうなので、グリフィンをトレード派閥です。

ロケッツ

でも、ロケッツからしてもウッドは魅力的。カペラ時代のオフェンスパターンを使えばポップしての3Pもあり、ハーデンの魔法のロブパスもありで大活躍する可能性を持っています。ビッグマンを終盤に起用しない可能性も含めてウッドのような選手をセンターに置けば理想的。問題はスイッチングディフェンス。

マブス

ロケッツの新HCはマブスのACだったサイラス。マブスのオフェンスもハンドラーに多くを託しますが、その中でビッグマンは3Pラインの外に構えながら、スピードでダイブしてフィニッシュすることが求められます。まさにウッドの役割。

ってことで、カーライル系統のチームに行くのは相性が良さそう。そして本家のカーライルは局地戦を展開するのでウッドの能力も使いこなしそう。ただし、ここにはポルジンギスがいるんだ。

ニックス

サラリー積みます。スターターにします。
そんな条件をもっとも提示してきそうなのがニックス。そもそも主軸がバレットしかいないんでしょ。アウトサイドでも待てるウッドは適した選手です。問題はシボドーがビッグマンにはファイターを求めること。フィジカル足りな過ぎるぜ。

セルティックス

ビッグマンをアウトサイドで使いながら、インサイドでも合わせをさせる意味では適したチーム。ウッドは活躍できそうです。
でもセルティックスからすると辞めておいた方が良い。ディフェンスとかプレーオフとか考えると補強ポイントはウッドではないぜ。

シクサーズ

果たしてウッドはシクサーズに愛着を持っているのか。自分をトップに引き上げてくれなかったチームであり、長く所属させてくれたチームでもあります。
タイプ的にはトバイアスなので、獲得しない方がいいよ。でも、そのトバイアスを放出できるならメリットあるかもね。走れて飛べて、シモンズ向き。

ホーネッツ

ここも両ウイングにドライブさせ、ハンドラーとビッグで組み立てるチームです。現在はゼラーが務めていますが、まさにウッドのようなことをさせています。
戦術的には最もフィットしそうなのがホーネッツ。問題はグラハムとロジアーを組ませていること。さすがに2人も小さい選手なのに、そこにフィジカル不足のウッドは苦しい。逆にウイングの2人はインサイドも頑張れるから相性良さそう。

ウィザーズ

バータンズと再契約できるか怪しいウィザーズ。ウォール&ビールの突破を中心にするオフェンスなのだから、インサイドを空けてウッドに使わせようぜ。おそらくウッドはウィザーズに来れば活躍できます。八村的には困るだろうけどさ。
しかし、本当に困るのはディフェンス。ウィザーズでウッドは活躍するだろうけど、ウィザーズが補強すべきポイントはそこじゃない。ディフェンダーを補強しろ。

ホークス

トレ・ヤングの魔法はウッドを操りまくり、その身体能力は最大限に発揮されるでしょう。そしてホークスにはウッドを2段階バージョンアップさせたようなジョン・コリンズがいます。パスの受け方、体の角度、コーナーでのプレー、そしてディフェンスも改善してきているコリンズから学び、控え役が出来そうです。
でも、カペラとデッドモンがいるんだよね。チーム的には、もう1人加えてもなぁ。フェルナンドも良い選手だし。デッドモンを報酬しないといけません。

そんなわけでピストンズに残るか、ホーネッツに行くのがおススメ。特にホーネッツかな。ただ、そこはドラフト次第ってのもあるので、簡単には決まらないよ。

◎飛躍のシーズンに

ピストンズでの成功から注目のウッド。良い部分はわかりやすいけど、どうしてここまで定着できなかったのかを考えると、納得する部分もあります。チャンスをつかめただけに、チーム選びは大切。得点力が売りだけど、個人で突破するわけでもないし、安定したプレーを出来るのかどうか。

飛躍のシーズンにするためには、弱点の克服もしましょう。今は能力に比べて使い勝手が悪いけど、ディフェンスや左ドライブを改善させ、コーナーで待つことが出来れば、道は大きく開けてきます。

大きな契約を期待しながら、期待外れに終わるかもしれません。そこはコロナの事情もあるから仕方がない。単年契約よりも3年くらい使ってくれそうなチームを選んだ方が良さそうなのですが、これまで安かっただけに、どうするのかな。

クリスチャン・ウッドの運命は変わるのか?” への6件のフィードバック

  1. なるほど、適正価格がミドル程度という評価をネットで見て、注目度、活躍度からして安すぎない?と思っていましたが、フィジカル不足他明確な欠点、更に使い方が限定されるという弱点があるからその価格なんですね。そういったものを無視して高額契約を結んで不良債権になるまであるからデータは今の時代大事だなと改めて思いました。

    1. 10Mだして大成功する可能性もあれば、結局はベンチって可能性も否定できません。だからギャンブルなんですよね。ソン・メイカーよりは確実ですが。

      同じようなプレーをしていたとしても、20歳と比べてビルドアップされていれば、もう少し評価があがったかもしれませんね。

  2. スリーが打てるホワイトサイド…って印象ですかねー。エネルギーの足りないヤニス??まぁーホワイトサイドよりは走りそうだけど、なんか危ない香りがします…

    控えのビックマンなら有りですが、チームとの相性は凄く気にしなくちゃいけないタイプ。

    全然かんけーないけど、来季はGリーグどーなるんですかね?ワタナビーはフィジカル強くなったのかなぁー

    1. ヤニスって感じですね。でもヤニスもシュート力ないし、エネルギーがなくなったら急にトーンダウンしてしまいます。ウッドがもっとエネルギッシュになれるメンタルなら、もっと早く活躍していたでしょう。

      Gリーグないのだから、Bリーグに引き抜きまくればいいのに・・・

  3. 最近この手の選手は全部ロケッツいけよと思ってしまいます。
    ディフェンスとコーナースリーはタッカーおじさんが頑張ってくれるし髭の妖精もポストディフェンスはよいのでw
    比較的安いのもロケッツには良いかと

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