ファイナル雑感②
かつて優勝するにはウイングが重要とされていましたが、今シーズンはハンドラーとビッグの組み合わせが復権しました。ただし、その中身はかつてとは違い「ハンドラーでありビッグである」というスタイル。総じていえば「コートの中央(センターライン)を攻めるスター」というのが大切になってきています。
「ハンドラー兼ビッグ」の選手はあまりいませんが、コートの中央をエースが攻めるのはスタンダードになっていると思います。
ところで、じゃあ昔はどうだったのか。本当にウイング(サイド)から攻める選手が重要だったのかが気になるので、マイケル・ジョーダンのハイライトを見てみました。これだと確かにハーフコートではサイドから仕掛けているプレーが多く、ウイング(サイド)からの得点力が勝利をもたらす気がしてきます。
かつて「プレーオフではアシストよりも得点のとれる選手が価値が高い」なんていいましたが、サイドから攻める場合はヘルプが来ない(少ない)ことが多く、ジャンプシュートに踏み切れば自分で決めきることが出来ることが大切でした。別にウイングに限らずカール・マローンのようなローポストアタックも似ていますね。
アイソレーションも片側のサイドを空けることで実行していました。おそらく日本語の『バスケ戦術本』みたいな本ならそんなことが書いてあるでしょう。このタイプのアイソレーションは日本では福田吉兆が有名です。しかし、現代ではアイソの基本はトップからです。ハーデンだって同じコーナーにシューターを置いて、センターラインにドライブする形の方がメインです。
「得点力のあるウイングが大切」というのは、こうやって個人で得点を奪うことにありました。しかし、現代はセンターラインを攻めるのがエースの役割になりました。それは
「センターラインを破って得点することも、キックアウトでアシストすることも大切」
に変化してきたからともいえます。コートの中央を攻める選手はパスアウトしてチームメイトに得点させることも大切。それがインサイドに収縮させるハンドラーやビッグの役割ってのはわかりやすいわけです。ハンドラー兼ビッグじゃなくてもよいから、エースはセンターラインを攻めようぜ。そしてキックアウト3Pを生み出そうぜ。あとエンドライン合わせのダンクもね。
ところで、福田吉兆から派生して何人かのアイソレーションのフォーメーションを調べてみました。ドンチッチはバカみたいにパターンが多かったので載せられなかった。レブロンは今シーズンを調べるのが大変過ぎたのでありません。いずれにしても「片側のサイドで1on1」という構図を作るのは極めてレアでした。
ハーデンとリラードは右利き、左利きの関係でスペースの作り方が異なる
テイタムとヤニスはキックアウト3Pを打てる選手の人数が異なる
リラードとドノバンはエンドラインにセンターを置く
こうやってエースのタイプとチームの狙いによってアイソレーションも形が色々です。そしてあくまでも「エースから始まる」のであって、展開する方法も含めてシステムが組まれています。
この初期配置で重要なのは
①どこに自分が打つ(ドライブ)するためのスペースが用意されているか
②エンドラインでの合わせ担当を用意しているか
③シューターはどこに、何人配置されているか
です。③は同じポジションに重なっている場合はシューターとして用意されていないことになります。
◎戦術レブロン
まぁこれは戦術レブロンですね。レブロンにボール持たせておいて、周囲はパス待ち。個人能力に頼った形ながら、ロジカルな破壊力がありました。もっともウエスト相手だとレブロンの個人突破がそこそこ止められるので成立しにくいってのが毎シーズンの出来事でもありました。
しかし、特別な存在のレブロンだけでなく多くの選手が戦術レブロン型になったということは、システムが進化し、単なる個人突破だけではないロジカルな一面を持ち始めたということと、ハンドラーだけでなくビッグにもよって生み出される多彩さが存在しています。
戦術レブロンはコーバーとラブを除けば、ほぼほぼ固定砲台でしたし、パターンとしてもレブロンのドライブから・・・しかありませんでした。しかしこれが今では変わっています。
シューター側が動き回るヒート型
ドライブ以外からも展開するレイカーズ型
ファイナルはこんなイメージになりました。後者はわかりやすくポストアップも混ざるわけですが、ゲーム2ではロンドやカルーソがハイポストでの中継役にもなってゾーンを攻略しており、センターラインにハンドラーが侵入するのはドライブには限らないことを示していました。
ただし、これはバトラーとアデバヨがハンドラーをするヒートも同じ要素を持っています。特にポイントセンターがいるチームはポストアップ、ピック&ロール、ハンドオフといろいろな形から始まってキックアウトパスが出てきます。
戦術レブロンのようにスポットシューターが準備されていても、そこに渡るまでの道筋は多彩であるという事です。一方のヒート型が今回の中心テーマになります。
◎オフボールのヒート
ヒートはインサイドをアデバヨとバトラーが担当し、周囲をシューター系統で固める「役割分担」で成功したシーズンとなりました。この点では戦術レブロンとよく似ています。違うのはディフェンスの優先度が高いことくらいかな。
レナードやオリニクといったシュータービッグマンを使いこなした一方で、バトラーとトレードのJリッチだけでなく、ジェームス・ジョンソンのようなプレーメイクもするビッグマンをトレードで放出しています。代わりに得たのがイグダラとクラウダー。クラウダーは典型的な3&Dです。シュートが上手くないだけ・・・でもヒートに来たら40%決めるもんな。
キャブス同様に例外もいて、ダンカン・ロビンソンは動き回るシューターでした。特殊系統ですね。ゲームメイカーのドラギッチも構えていて、
起点担当・・・バトラー、アデバヨ、ドラギッチ、イグダラ
3P担当・・・ナン、クラウダー、オリニク、レナード
例外 ・・・ダンカン、ヒーロー
こんな構図でした。オフボールで動き回るシューターのダンカンに対して、ヒーローは個人で打開する担当でした。なので、キャブスとは違うものの、ヒートの構成はわかりやすいものがあったのですが、これがファイナルになって洗練されるように変化してきました。オフボールムーブからの得点が増えたのです。
・・・いや、正しくは「オフボールムーブが目立つようになった」のです。きっかけはアデバヨとドラギッチの離脱。つまり起点担当がぐっと減ったことで、その他の選手たちがコートに立つ時間が増し、彼らの動きがより目立ってきたということです。
動き回るダンカン+3P砲台のクラウダー(レナード)だったのが、ヒーロー、ナン、オリニクとよりオフボールで動き回りながら打つのが目立ち始めました。これがヒートのウイングの役割を鮮明にし、『オフボールのヒート』という印象を強めてくれました。
それまではダンカン・ロビンソンという選手の特殊性だと思われていたプレーが、チームとして機能させたい形になったわけです。
◎誰が主役なのか
レイカーズはダンカン・ロビンソンに苦労しました。KCPがデートしない限りは止められなかったオフボール。ただKCPだってデート中だから他の選手のカバーが出来ませんでした。次第に「KCPにマークされていない」ヒーローのオフボールに苦しみ始め、さらにナンが登場すると直線的にリングにダイブしてくるオフボールに苦しみました。
レイカーズが止めるべきだった選手はジミー・バトラー
レイカーズが苦労したのはヒートのオフボールムーブ
こうしてアデバヨとドラギッチがいないヒートでしたが、オフェンス面ではカバーすることが出来ました。起点が減ったけど代わりにウイングが目立ちまくって、さらにバトラーを楽にしてくれたイメージです。「アデバヨの代わりにイグダラ」だったらわかりやすかったけど、そうではない形でカバーしたヒート。
戦術レブロンをオフボールムーブで強化すると、ここまで強力なのか!?
という感想も出てくるのですが、こうなるともはや「戦術レブロン」ではありません。役割分担としては似ているのに、大きく違う戦術に移行しました。
何故、戦術レブロンではオフボールムーブが盛んではないのか?
理由はシンプルです。レブロンが使うスペースを潰してしまうから。あくまでもレブロンファーストなので、しっかりとドライブできるスペースを作りましょう。レブロンもプルアップ3Pを打ちましょう。そしてドライブから崩れたところで必殺キックアウトってのが戦術レブロンです。
しかしヒートの場合は逆です。スペースの多くはバトラーではなく、オフボール担当が使います。起点のバトラーやアデバヨはオフボールで空いた選手に確実にパスを通さなければいけません。要するにパスファーストです。
戦術レブロン・・・ハンドラーファースト
戦術オフボール・・・ウイングファースト
今回のテーマだと、こういう風に言い換えます。かつては3P砲台の「砲台」であることには大切な意味がありました。それはハンドラーのためにプレーがセットされているということ。
でも、ヒートの場合は逆です。主役ではないウイングのためにプレーがセットされ、そこから生まれたギャップを主役が使っていきます。これまで自分で行くのがファーストチョイスだったバトラーが生まれ変わった理由もここにあります。
ちなみにバトラーっていうか「シボドー」の方が正しいかもしれません。ホイバーグの時はファーストにしてもらえず、それは上手く使われていたんだけどね・・・。
こうして面白いことに
ハンドラー&ビッグのヒート
ファーストチョイスはウイング
こんな構図が出来上がりました。昨シーズンはラプターズが「全員がプレーメイカー」で優勝しましたが、そんな選手を集めるのは(サラリー的にも)難しいぜ!と思っていたら、見事に役割分担したうえでファーストチョイスを変えてきたスポルストラでした。
ウイングの役割を変えることで進化した戦術レブロン。実際、これをレブロンでやっても面白そうなのでしたが、オフボールで動き回っているのに、あんなに決めるダンカンは異常だし、ビッグマンでそこそこ出来てしまうオリニクも特殊。これはこれで簡単ではありません。なんせレイカーズは止まって打つワイドオープンすら決まらないのだから。
サラリー総額をあげずに強いチームを作るためには、単なる良いシューターではなく、オフボールが上手くて得点の取れる選手が必要です。そういう選手を探してきましょう。ピストンズのケナードとか、ネッツのクルッツとか、ナゲッツのハリスとかね。みんな3Pで苦しんでいるけど。
ウイングはわき役。だけどファーストチョイス
果たしてこの形は流行するのでしょうか。流行するならば隠れている有望株がいそうです。そんな選手を見つけ出せるスカウティング能力を鍛えないといけません。パット・ライリーおそるべし。
◎その他のチーム
レイカーズのウイングは次回に回して、3つのチームについて考えてみましょう。それはバックス、シクサーズ、ピストンズです。初めにピストンズ。
ヒートはオフボールが多いわけですが、ぴったりとパスを通すのは簡単ではありません。そこでハンドオフを多用するチームになりました。
〇ハンドオフ(プレーオフ)
ヒート 10.9回
ナゲッツ 7.4回
〇ハンドオフ(シーズン)
ヒート 9.6回
ナゲッツ 8.1回
ホークス 8.1回
シーズンでもプレーオフでもリーグで最も多くハンドオフするのがヒートでした。「個人勝負が増えるプレーオフ」なのに、ハンドオフが増えるのはチームオフェンスでやりきれるくらい戦術が進化してきたといえます。ナゲッツが減った理由は個人技がスーパーだったマレーなので明確です。
ヒートはエリントンを使ったハンドオフを前から多用していて、17-18シーズンは今シーズンよりも多い11.4回平均でした。ただEFG48.5%と効率が悪かったのです。今シーズンは55.4%とハイパー。なんせダンカンがEFG73%という異次元の数字を残しました。イカれているぜ!!
(エリントンは54%なので十分にエリート)
しかし、同じシーズンにヒート以上にハンドオフしまくったのがピストンズでした。シーズン平均で11.8回と圧倒的な数字。しかもこれが「シーズン平均」なのがミソで、グリフィンとトバイアスのトレードがなければ、もっと多かった可能性があります。
この時のピストンズは
・ポイントセンターになれそうなドラモンド
・オフボールでプレーできるケナード、ブラッドリー、ブルロック
・オフボールシューターのギャロウェイ
なんかが揃っていて、トバイアスとトリバーもいたので、現在のヒートに近いオフェンスをしていました。このブログではたびたび「2年前のピストンズは・・・」というワードが登場するわけですが、それくらい面白いチームになっていたわけです。
スタン・ヴァン・ガンディは解雇された時に悔しそうだったのが印象的ですが、観ている方からも同じ路線を続けて欲しかったです。それは3年後にヒートで花開くという皮肉な結果になりましたが、ヒートが同じ路線の選手を集めたのに対して、ピストンズは路線を変えてしまったのが大きすぎました。
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次にシクサーズ。こちらは昨シーズンのハンドオフが9.5回もありました。その前が7.8回なのでベン・シモンズを中心にブレッド・ブラウンの好きなパス交換オフェンスです。そして今シーズンは5.8回まで減りました。継続性のなさを示しています。レディックがいなくなったのも大きいですね。
「3Pのないアデバヨとバトラーはシモンズの可能性を示している」のは明確でした。一つの方向性として見習うべきものは多いでしょう。この点についてはピストンズと同じなので割愛。
問題はシモンズに3Pは必要なのか?ということ。それは戦術レブロンと戦術ヒートとの境目でもあります。
レブロンにはプルアップ3Pが必要でした。自分がドライブすることで始まるオフェンスなので、ディフェンダーが「ドライブ優先。死んでも抜かれない」みたいに下がって対応してきたときに、しっかりとアクションしないといけません。
この点は昨シーズン途中から今シーズンにかけてのシモンズと同じです。シモンズがドライブしないとキックアウト3Pにならないので、離されて守られたら3Pを打たないといけません。シモンズはそれでも強引に突破を望みましたが、機能するわけもなく。バブルではボールをもらう位置をインサイドに移して「バトラーではなくアデバヨ」になろうとしましたが、エンビードがジャマでした。
これがオフボールで3Pを狙いに行ける選手を並べると話は大きく変わってきます。レディック、ベリネリがいて、サリッチ、イリャソバなどがオフボールカッティングしていた頃が懐かしくなります。シモンズは「エースだけどファーストチョイスではない」立場が似あう選手であり、それで勝てることをヒートに示されてしまいました。
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最後がバックス。バックスっていうかヤニス。ヤニスのケースは3Pが必要な戦術レブロンなわけです。周囲はシューターとしてパスアウトを待っている。じゃあここもオフボール担当を連れてくれば良いかというと、ちょっと違います。あとディヴィチェンゾやカナートン、そしてイリャソバが既にいます。
そもそもバックスの場合はヤニスのためにインサイドに広大なスペースを用意し、アウトサイドに4人がシューターとして待つことで強力な戦術を用意しています。アウトサイド渋滞が起こりやすいので、オフボールのスペースが用意できるのか疑問です。
またパスファーストなシモンズ(とドラモンド)とは違って、自らの得点が重要で、ディフェンスを引き付けてからパスを出すのがヤニスのお仕事。より「ビッグ」の様相が強い選手なので、本当に欲しいのは「もう1人のハンドラー」です。
そのためバックスの場合は、レイカーズ型の方が向いているかもしれません。シューターをオフボールで動かしまくるよりも、ハンドラー&ビッグが攻略してからのパスアウトを狙おうぜ。雑にいえばこんな感じ
ウエストブルックを補強したらヒート型
クリス・ポールを補強したらレイカーズ型
次に補強する選手によって用意するウイングも変わってきます。だったら変えなくてよいクリス・ポールの方を補強すべきだよね。サラリー的には現実的ではないけど、バックスは補強できる選手によってウイングは変更する必要が出てきそうです。
◎レベルアップ
さて、ヒート型が成立している違う事情にリーグ全体のレベルアップがあります。もはや「3Pが打てるビッグ」なんて珍しくもなんともない。ヨキッチとカズンズによるポイントセンターも、サボニスやアデバヨも台頭してくれば、違う形でシモンズやヤニス、ドラモンドなんかも似たようなプレーをしてきます。それ以上にバトラーがやってしまったことは衝撃的でした。
3Pシューターもダンカン・ロビンソンだけでなく、ジョー・ハリスやジョー・イングルスなんかもいます。彼らはスターではありませんが、スターよりも効率的に得点を取ってくれる存在です。
「プレーオフではアシストよりも得点のとれる選手が価値が高い」
この価値観が揺らいでいる理由はリーグ全体、いや世界的なレベルアップが関係しています。得点を取る方法はいろいろ。エースよりも他の選手に打たせた方が効率的。
そんな選手たちにパスを供給しながら、強引にでも決める術を持つのがスーパースターの役割になってきたわけです。
面白いのはそんなウイングの潮流を作ったのはウォリアーズであることです。カリー&クレイのスプラッシュブラザーズは「オフボールで得点を奪うスーパースターコンビ」でした。その代わりセンターラインをイグダラ、ドレイモンド、ボーガットというパスを出せるサポートキャストにしました。
少ないボールタッチで得点を量産するスプラッシュブラザーズの脅威。ウインガーとして振舞うことで威力を倍増させてきたウォリアーズから始まった変化は、似たような戦術ながらスターとサポートの役割が真逆になるヒート型に結びついた印象すらあります。
ウォリアーズがいなくなったファイナルに登場したヒート
それはリーグ全体の面白い戦術変化だったと思うのでした。
ファイナル第3戦をみて、起点が一つでも多彩にオフェンスをメイクしているバトラーに驚嘆しました。以後はアデバヨも起点になりましたが、オリニクを使った3戦の形が最も強かった印象です。
昔のピストンズはドラモンドだけでは個人での突破が弱く起点になり得なかったのかなぁと雑感。
今回の記事にある起点の数と、ウイングのバランスを、個人の能力、状態で適切な形を見極めないといけないのかと考えます。根本的にディフェンスが必須なので、揃える選手が難しい。。。
バトラーの件は面白かったですね。
起点が少なくなったことで輝くっていう。
アデバヨはハンドオフフェイクからのドライブもあって、バトラーよりも「違うプレーをチョイスする」判断を混ぜてきます。
だから、流れとしてはバトラーの方が見栄えも良くなっていたのが、これまで驚きました。
オフボールが主役と言われると私も2年前のピストンズが浮かびます。シューターがぐるぐる駆け回ってて楽しかったですね。あのときレジジャクが捻挫しなければ……っていうかハンドラーがもう一人いれば今のピストンズは全く違った道を歩いていたのに……。ケナードは3Pよりも怪我に苦しんでる印象です。
ケナードは3Pが決まらない、ではなくて、どうやって打つかに苦労している印象です。
ハンドオフ時代は、打つ形が多くあったけど、今はキックアウトのスポットシューターみたいな。
そういえばケナードって、なんであんなにケガしているんでしょうね。そういうプレースタイルでもないのに。
本記事の要旨とは離れますし定義すること自体がナンセンスだと思いますが、主さんが「ハンドラー」「ビッグ」「ウイング」の役割を定義するとしたらどのようにするのか教えてください。
あ^、それ、超難しいやつです。
記事にしているのに、定義の方が難しいっていう。
ざっくりいうと
トップ近辺でボールを持って仕事する ・・・ハンドラー
インサイドで仕事する ・・・ビッグ
両サイドで仕事する ・・・ウイング
こんな感じです。ここの定義は働く場所の問題ですね。
実際にはウイングのダンカンがトップで3P打つわけなので、そういうのを掘っていくと、難しい。
ヴァン・ガンディはヒートでACとしてNBAのコーチキャリアをスタートさせて、そこからライリーから座を引き継ぐ形で初めてHCになれたのに、ヒートが球団初優勝するシーズンにHCの座をまたライリーに取られてるんですよね。色々とヒートにお株を奪われている可哀想なヴァン・ガンディ。。。
その後はマジックのHCとして当時はもの珍しかった1in4outのスタイルで優勝まであと少しだったのに、エースのハワードと揉めて解雇されたり。
画期的な戦術をNBAに持ち込んだのに、あと少しのところで力尽きて、数年後に別球団に”成功”を持って行かれる姿・・・ダントー二かな?
スタンがそんな戦術能力の持ち主だったのは驚きました。
どうもベンチで顔を真っ赤にしているイメージが・・・
本当はHCじゃなくてACの方が向いているんでしょうね。
そろそろ戻ってきて欲しいですがペリカンズってのはイメージつかない