まずはこれを読んでくれ。
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「さて、今日は最近気になっていることについて考えていきたい」
「はて、どんなことが最近は気になっているんだ?」
「それはな、ルーキーについてだ。ルーキーですぐに活躍した選手と言えば誰が思い浮かぶ?」
「レブロンとカーメロやな」
「そんな時代もあったな」
「言いたいことは、ここ数年でルーキーの選手が即戦力になっている気がする!というものだろう?」
「そうだな。」
「気になっていることはルーキーだけか?」
「あともう一個あるんだけど、パラダイム・シフトについてだな。パラダイム・シフトが起こっているんちゃうかなと思っているんだけど」
「パラダイム・シフトって言いたいだけのような気がするけど、つまりどういうことだ?」
「パラダイム・シフトとルーキーの活躍が密接に繋がっている気がしてな」
「なるほど。では、本題に入っていこうか」
「最初にダントーニが全部悪い」
「ダントーニが悪い」
「彼のせいでどのチームもトランジションをするようになり、どのチームも運動量で守れるようになってしまった。スモールラインナップのグローバル化とスタンダード化はダントーニによってもたらされたと言っていいだろう」
「それの何が悪いのか」
「現在のNBAはトランジションが重要な様子だけど、それはある程度はスモール勝負を出来ることが前提になっている。真の意味でストーミングをしているのは2年前のシクサーズくらいだ」
「確かに古いタイプのビッグマンをトレードした監督のバスケを見ると、あほほどに走ってしまうチーム多いもんな。」
「順序は逆かもしれんけど、ナゲッツもヒートも動けるビッグを武器にしている一方でスローダウンも全然行けるだろう。つまり、今の時代はトランジションはできて当たり前、仕込めないのはどうかしているからだ!という世界観になっている」
「昔はウォリアーズくらいしかトランジション3Pしていなかったのにな」
「それにしてもポポビッチの弟子が現実的な志向よりも理想的な志向なのも反動なんだろうか。」
「話がそれたな」
「で、運動量には対応しないといけない。となると、スモールラインナップも大事だが、ビッグマンもそれなりにトランジション3Pに適応する必要がある」
「なるほど。そろそろパラダイム・シフトの話になるわけだろ」
「そこで大切になってくるのがトランジションと運動量を当たり前としていた環境で育ってきた選手が必要になってくる」
「確かにシステムバスケをしていた選手が、アンストラクチャーで攻めろ!と言われても困るだろうしな」
「で、トランジションといってもチーム全体で繋ぐチームと個人の能力で運ぶチームがNBAにはあった」
「もうちょっと詳しくいこうか」
「サンダーには独特の文化が昔からあってな、かつてウエストブルックで殴りあうように突貫したり、ウォリアーズみたいに全員がボールを運んでトランジション3Pを打つ文化があった。」
「しかし、あれやろ、トランジションに全フリしすぎたり、最終的にモンスターに潰されたり、ボールを持ちすぎるからチームで孤立したり、終いには技術はあるけどバスケは下手とかディスられるんやろ」
「その要素は今でもあるんやけど、身体の小さい選手が何で勝負すんねん!と考えたときに、トランジションとハードワークに全フリは悪くない博打だと思うんだけどな」
「博打か」
「普通にバスケしていても何者にもなれなそうなら、何者かになれるような道筋を選ぶのはありやろ」
「で、何がパラダイム・シフトなんや」
「そういう選手って、トランジションに全フリしたのになぜか後ろのポジションで使われることが多かったんだ」
「なんでや?」
「彼らの目指していたものが5人抜きだったのかは定かではないが、それは無理だろ?でも、鍛えたボールを持つ能力がリバウンドをとるとトランジションの機会を増やすことで発揮されたからだ」
「ここでトランジションで3P決めるカリーとトランジションを生み出すウエストブルックのどちらが優秀なPGか問題が出てくるわけか」
「で、ヨキッチの登場だ」
「なるほど。PGがリバウンドでボールを運ぶチームだったのがポイントセンターがボールを運ぶようになっていたのか」
「今でもPGでどうにかこうにしかしよう!というチームもあるけどな。」
「で、なんなんや」
「つまり、最近のルーキーはトランジションがうまい。そういうバスケを小さいころからやってきている。ビッグマンはスキルフルな選手が評価されている。例え、フィジカルがちょっと劣っていても。なぜなら彼らはボールを失わないし、ボールを運べるし、ときには突破もできるから。さらに、最近の流行りでもあるプレー原則や配置的な優位性によって孤立しにくくなっているというおまけつきだ」
「それはパラダイム・シフトなのか」
「よくわからん」
「やはり言いたいだけだったか」
「センターのパスの精度が上がっているように、各々でしっかりボールを持てることが当たり前の時代になってきたということが言いたい。」
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まぁどうでもよい話なんですけどね。何がいいたいかというと、今シーズンのルーキーはモーラントとザイオンがジャマして評価が難しくなっているという事です。あとはヒーローと八村くらいがいわゆる「活躍したルーキー」と言われます。
ところが実際には
ディフェンダーのデアンドレ・ハンター
オールランドディフェンスのグラント・ウィリアムス
便利屋のカム・レディッシュ
運動量のカム・ジョンソン
フィジカル担当のセイク・ドゥンブーヤ
などなど、得点以外の仕事を任されて貢献しているルーキーが多くいました。初めから地味役をこなせるのは戦術的な能力が高いことと、オールラウンドな能力を持っているからだとも言えます。
マーティンツインズとか、エリック・パスカルとか、マティアス・サイブルとか、上級生でNBAに来た選手がハイレベルにこなしているのも重要な気はするけど、ルーゲンツ・ドートみたいな飛び道具もいるしね。
いわゆるベテラン達が入り込めていない部分にルーキーたちが結果を残しているのは面白い所です。まぁ上記の文章とは脈絡がないのですが、
みんなトランジションとか、3Pとか、スモールへの対応とか、出来て当たり前じゃん。
でも、その上で戦術理解してディフェンスで貢献出来なきゃダメじゃん!
なんていうルーキーがゴロゴロいるんだ。それはパラダイム・シフト・・・なのか? わからんけど、まぁ育成時代から3Pもトランジションも普通なうえで戦術適応力が高いとか、マジで勘弁してほしいよね。
サッカーだろうが、バスケだろうが、進化していき、その中で育成年代を過ごした選手は強いぜ!育成を間違えたら、そうはならないんだけどね。