ファイナル① レイカーズvsヒート

いよいよファイナルです。新型コロナが流行する中、バブルという環境を作り出し、感染者もなくここまでこれたことに感謝しかありません。あとは最高のプレーをみせてもらうだけ。

レイカーズはハワードをスターターにしてきました。ヒートは通常通りです。初得点はドラギッチのドライブキックアウトからクラウダーの3P。ヒートにはまだ魔法が続いていそうです。

◎魔法のヒートと緊張のレイカーズ

通常のダンカンアタックからではなく、ドライブパスアウトが多めのヒート。スポルストラらしいやり方です。一方でAD、AD、AD、ADのレイカーズ。誰から始めてもシュートを打つのはADでした。

バトラーの3P、KCPのフェイダウェイなんかも決まって落ち着きが出てきた頃からアデバヨが目立っていきます。レイカーズはそれが嫌だからハワードを起用しているわけですが、オフボールでの貢献をしてしまうので、ちゃんと守っていても簡単には止められない。逆にレイカーズのビッグマンはオフェンスファールやテンディングで緊張しているようにも。

レブロンとADの息も合わないし、より連携が簡単な方のレイカーズがミスをし、全員で連動しているヒートの方が鮮やかに繋がっていきます。ドラギッチとバトラーの合わせ、コーナーで待っていたバトラーからエクストラパスでクラウダーの3P。アデバヨがインサイドで目立った後は、アウトサイド側での動きながらの合わせが決まり、チームオフェンスで上回るヒート。

気が付いたら13点差。そしてアデバヨがベンチに下がってイグダラ登場のスモールになると、更に振り回されるレイカーズディフェンス。またクラウダーが決めているのはヴォーゲルに責任はないわな。なんだあいつ。

ただ、レイカーズってオフェンスそのものは悪くない。シュート決まらないのとミスがあっただけ。そしたら例によってKCPが3P連発で救います。するとアウトサイドからADのドライブも決まった。KCPはダンカンとのデートでも異常に貢献しており、レイカーズの中で唯一高い集中力を見せています。ダンカンだけが決められないヒート。

ベンチに下がっていたキングが戻ってくるとパワードライブからアデバヨのファールを引き出します。その前にADのリバウンドでもコールされていたアデバヨは2つ目。どっちも「ファールなの?」くらいなので、リスペクトされていないなアデバヨ。

レイカーズはADに無茶ぶりのロブパスばかり出していき、サイズ差を使っていき、1Qのうちに13点差を追いつくと、最後はボールムーブからコーナーのカルーソ3Pで3点リードになって終わるのでした。31-28

まぁ序盤のヒートは出来すぎだったので、二桁リードは偶然だけど、だからといって追いつかれるかね。空気読まないKCPとグッドディフェンスなんて関係ないADの押し込みでした。

◎ハードワーク

2Q序盤はAD不在でモリスなのでスモール対決に。ここも面白いよねスタートはADとハワードがいて2ビッグをやるのに、AD下がるとスモールなんだ。

当然レブロンが仕掛けてからのパスアウト。ほぼパスアウト。ここからクズマ、ロンドと決めてリードを保つレイカーズですが、うーん、今度は流石にレイカーズの方が出来すぎだな。

ヒートはスティールからの速攻、ドラギッチやバトラーのドライブなどで組み立てていきます。クズマが良いディフェンスでシュートを落とさせたりしていますが、内容はヒートの方がよい。そしたらヒーロー連発で逆転します。タイムアウトのヴォーゲル。

ADも戻ってくる中で、次第に2人のスーパースターに依存しなくなり始めるのも通常の姿のレイカーズ。ダニーがコーナーからドライブしてキックアウトをADが3P。カルーソはパスフェイクからドライブレイアップ。タイムアウトのスポルストラ。

来るかな。来るかな。ゾーン来るかな。

まぁ一応来たのですが、いまいち狙いがわからないうちにダニーに3P食らいます。レブロンに2人行くわけでもないし、そして何よりヒートの得点が止まったのでゾーンになる機会も少ない。

そんなヒートオフェンスはバトラーがドライブでファールドローをするも、ヴォーゲルがチャレンジ。エルボーが顔に入っていたのでオフェンスファールに。チャレンジ成功は良いのだけど、これにチャレンジ使わなきゃいけないってのはなぁ・・・。

レブロン中心に攻めていくレイカーズですが、ヘルプが集まってゴール下を外させたり、1on1でバトラーがスティールしたり。実際、そんなに怖くないハーフコートのレブロン。しかしハードワークは欠かさないから、全然崩れないレイカーズディフェンス。ルーズボールにクラウダー、レブロン、バトラー、KCP、イグダラ、ダニーと集まりまくるハードな戦い。

クズマのドライブにコーナーからカッティングしてきたADのダンク。もう1つADの合わせでダンク。ハードに守らせないプレーが出来てきたレイカーズが徐々に、ジワジワとリードを広げていった感じでしたが、ディフェンスストップが増えたので2Qのヒートを20点に押さえ込み、65-48と大量リードになりました。

しかもラスト1分でドライブしたバトラーが自ら足をひねらせてしまいます。ロッカーに下がっ・・・たのはADだったけど。

3P7/16と決めまくったヒートでしたが、そこが生命線になってしまい、インサイドで得点できず。しかもダンカンはKCPの熱烈な愛情デートで2本しか打てませんでいた。

一方のレイカーズは3P11/17の65%でした。まぁ出木杉なわけですが、だったらゾーンで3P防げばよいじゃん。そうはさせないじゃんレブロン&ADって感じでもありました。9点しかとっていないレブロンなんだけどね。

◎しゅーりょー

ドラギッチがベンチスタートとなり、ヒーローになったヒート。ひょっとしてベンチにもいないのかなと思ったらケガで戻れないとESPNから伝えられました。

フリースローは外すけど3Pは決めたレブロンは、ヒーロー相手にポストで押し込むのに自分では打たずパスアウト。マジでよくわかんないし達観しているよね。それでもダニーは3Pを決め、ADが落とした3Pはハワードがリバウンド。エースと仕事人の組み合わせが機能しているレイカーズ。

続いてハワードとADの強さでねじ込んで20点リードになります。

アデバヨが個人アタックで取り戻しに行くのですが、ハワードのファールでフロアに倒れ、そして次のアタックで指をケガしてロッカーに下がります。この試合じゃなくてセルツの時にケガしたのが痛そうです。

これでドラギッチとアデバヨという2人のプレーメイカーを失ったヒート。投入されたナンが個人技でかき回してくれることくらいが唯一の救いになっていて、シューターとドライブ担当ではどうにもオフェンスが構築できず。

ノリノリだったレイカーズだけど、3Q28点なので良かったわけでもなく、19点しか取れなかったヒートの問題が大きく出てしまいました。ナンがうっぷんを晴らすかのように大活躍しているのが唯一の救い。どうにもならないので、終了です。

20点差の4Qになってもバトラーを起用し、諦めない姿勢を発揮するヒートとレブロン&ADを下げずに手を抜かないレイカーズ。インテンシティは下がっているけど、その分は張り切りロンドがカバーする感じで、ずーっと20点差でした。

マジでナンがバカみたいに決めまくったので、ゲーム2のスターターはナンでしょうね。後半20分プレーして18点。

◎スポルストラの失敗

この試合はスポルストラの策が裏目に出てしまいました。ただし「裏目に出た」というのはスポルストラあるあるです。いろんなことを仕掛けてくるHCですが、それがことごとく成功するかっていうとそうでもない。

「相手が予想していないことをする」のが得意技ですが、そんなので毎回成功するなら苦労しないよね。プレーオフになって当たりまくっていただけなのと、無策のペイサーズ&バックス、読みすぎのセルティックスを相手にしてきたので、うまくいきすぎていただけさ。そういうのがラプターズ相手に通じたのかなーみたいなポイントでもあります。

試合開始から振り返ってみると目立つのは3点

①ダンカンで始めず、ドライブ&パスアウト

これまで試合序盤はアデバヨのハンドオフを活用したダンカンと、インサイドにカッティングしてくるバトラーなどへアデバヨからパスが出るのが通常でした。前者はKCPが止めに来ましたが、そもそもアデバヨ起点にしなかったのでカッティングオフェンスをしませんでした。

代わりにドライブキックアウトを増やし、これはクラウダーの3Pと共に成功しています。スポ様の策はポジティブに始まりました。

②アデバヨのファールトラブルとドラギッチの離脱

ところが、その間にアデバヨがファールトラブルになってしまいました。ドライブの後で再びカッティングを多用出来ればよかったのですが、アデバヨ不在でドライブオフェンスが続き、次第にオフェンスが停滞していきました。

それでもイグダラ投入でスモールはレイカーズディフェンスをかき回しましたが、3Pが高確率で決まっていてもインサイドの突破はなかなかできません。あと3P打っているのがクラウダーとヒーローばかりなので「ビッグマンを引き出すシューター」になりませんでした。

アデバヨは戻ってきますが、今度はドラギッチが離脱します。ナンではなくヒーローを起用したことも含めて、ずっとドライブ系の選手がコートに残ることとなり、多彩さの欠片もないオフェンスになっていったイメージです。アデバヨが普通のセンターだった。

③使わなかったゾーン

レイカーズはかなりゾーン対策をしてきたはずです。コーナーとウイングに選手を配置し、しっかりとパスで崩したし、ADのカッティングも効果的でした。でも、だからこそなかなかゾーンを使おうとしなかったスポルストラ

ゾーンはこのシリーズのポイントなので、使わないこと自体が奇策になったわけですが、だけどそれで守れるなら、そもそもこんなにゾーンを使っていないよね。バトラーもいて「ディフェンスの良いチーム」という先入観がありそうですが、オフェンスが慣れてくるころにゾーンにしてしまうのがシーズンでした。

まぁいろいろあるけど、もったいぶっている間にオフェンスが機能しなくなって、点差が開いてしまったってだけです。

なので、スポ様の策は失敗したわけじゃないけど裏目に出てしまいました。むしろプレーオフになってから成功しすぎていただけなので気にすることもありませんが、ファイナルのゲーム1で気持ちよくプレーされてしまったのでいた。1Qの前半までは良かったけど、どうしても多彩さがだせないとオフェンスは苦しいよね。

アデバヨとドラギッチで3アシストは苦しいね。代わりにイグダラが6アシストでしたが。ゲーム2はもう少しオフボールカッティングを工夫してくるでしょう。

◎動かなかったヴォーゲル

ADの高さで強引に解決し、決まりまくった3Pでリードを得たレイカーズ。もちろん準備してきたパッシングが機能したし、的確なタイムアウトも光ったヴォーゲルですが、ほぼ何もしなくて良かったね。

これは1つのアドバンテージにもなります。どこかで使うと思ったゾーンは発動せず。それだけでなくダブルチームを活用したハイプレッシャーも不要でした。代わりにレブロンとADを最後まで下げられないのには困ったでしょうが、手の内をさらすことなく終わらせることに成功しました。

かなりの力押しで圧勝してしまったし、アデバヨがいなくなってディフェンスも普通で守れてしまったヴォーゲル。とっても気楽なゲーム1になったことでしょう。

ゲーム2はこの経験を生かしての修正や工夫を、と言いたいところですが、裏目に出すぎて得意技を使えなかったスポルストラと、出すまでもなかったヴォーゲルなので、これといってやることがないでしょう。もっとも、ドラギッチが出れない可能性があるのでスポルストラは大変でしょうが。

ファイナル① レイカーズvsヒート” への6件のフィードバック

  1. レイカーズのディフェンスに穴が無いからこそ、リラードやマレーの様な無理矢理こじ開ける理不尽な選手が欲しくなりますね。
    そして理不尽な選手がいないからこそ、作戦のミスチョイスが死に直結してしまうのも苦しいですね。レイカーズ 側は多少のギャンブルはレブロンとADの存在のおかげでしやすくなっている気がします。

    1. ゲーム1はアデバヨのプレーメイクを使わなかったですが、やっぱりヨキッチのプレーメイクとは差がある気がしてしまうゲーム1でもありました。
      こじ開けちゃう選手がいないと苦しいし、後半にカッティングしたレブロンなんか、同じことやっても他の選手ならパスすら出てこない気がしましたし。

      イーストではヒーローでこじ開けられたけど、ファイナルはどうかなー

  2. ヒートはADのいないスモールの時が特にですが3Pに対して意識低すぎたのかなぁと。
    その時間帯は3Pも本気でケアしないといけないのきロンドやグリーンにあっさり打たせるのは?でしたね。崩されたコーナーでもなく45度で詰められるのに。
    あとはヒーローがドリブル弱いのでその辺りのTOVで勢いつけられましたね。ADもアデバヨもいなかった2Qが勿体なかった印象。
    後半は早送りしましたよ笑

    1. あんな簡単に打たれたらブラッド・スティーブンスからクレームきますよ。あるいはスマート感覚で空けてしまったのか。

      ヒーロー単体よりも、ドライブばかりになったから、そりゃあ止められますよね。ヒーロー出てるとドライブ多くなりがちで、ドラギッチに制御してもらわないと苦しい感じでした。

  3. 色々な役割をこなすアデバヨを見て、何年か前のベン・シモンズを思い出しました。
    サボニスなら代役可能かも、とありましたが、ベン・シモンズはいかがでしょうか?

    1. 現時点で戦術シモンズの理想形がアデバヨになりました。
      トップでボールを持たないのもポジティブです。

      全ての問題はヒートにはエンビードがおらず、全員がオフボールで動く事です。
      これがKATなら全く違うのですが。

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