さようならクリッパーズ

語りたいことがなさすぎる

ナゲッツとのゲーム7で散ったクリッパーズ。優勝の最右翼とみなされながら、またもカンファレンスファイナルに進むことは出来ず、ファーストラウンドで負けた昨シーズンの称賛から一気に落ちてしまいました。

しかし、クリッパーズが負けた事については「ホッとした」のも事実。だって、こんなチームにこのまま優勝されたら、このブログは終了でしょ!

パワーハウスで押し切るのが最大の戦略とでも言わんばかりの戦い方は、いくつかの好不調と「プレーオフは違う」ことで負けていった気がします。

その理由を触れていくわけですが、頭の中で「書くことがない」と悩んでしまいます。そもそもロジックが足りないチームだから、ロジカルに理由を探すのも難しい。1つのことが2,3に波及もしない。1+1=2のチームです。

◎基本コンセプト

まずは「クリッパーズが優勝できる理由」を戦術面から考えてみましょう。オフェンスにルールがなく、選手たちの相性に応じたデティールにて構成されるのがリバース流。それは大きな視点での効率性には欠けるけど、一方で1つ1つのプレーが読みにくい良さがあります。

最高の効率を誇ったバックスはヤニスを止められた瞬間に全てが崩壊しますが、クリッパーズにはそんな弱点がありません。

プラスして多くの「主役キャラ」を集めてきたことで、1つのプレーに拘る必要がなく、オフェンスパターンも選手の数だけ存在します。それは「読みあい」になりがちなプレーオフで「読めない個人技が多い」という武器にもなるわけです。

これだけなら勝てないのですが、ディフェンスは「読みまくる」レックス・カラミアンがいるので、

読ませない個人技オフェンス
読み勝って止めるディフェンス

この両者が存在するのがクリッパーズの良さであり、「プレーオフ仕様のチーム」と言いたくなる要素でもありました。

〇プレータイム
レナード 32.4→39.3
PG 29.4→36.8

特に負けた試合だと+3分くらい増えるため、結局は2人のスーパースターのチームになりました。プレーオフなので普通の事ではありますが、この戦い方は個人の限界がチームの限界になります。

それでもレナードという特殊なスターによって強さを維持したものの「豪華な戦力を揃えたチーム」ではないし、「選手の数だけあるオフェンスパターン」は数が激減しました。

仕方がないともいえるし、だったらロスター構成が失敗だったともいえます。スター選手とサポートキャストの専門家を分けるべきでした。

〇マーカス・モリス
FG51% 3P48%

〇パトリック・べバリー
FG51% 3P36%

〇ジャマイカル・グリーン
FG56% 3P44%

ただし、このプレーオフで「サポートキャスト」となった選手たちは高いシュート成功率で結果を残しています。これがあったからゲーム7まで行ったし「惜しくも負けた」まで到達しました。

シーズンを終わらせることとなったナゲッツとのゲーム7が、シュートは決まらないし、本来は個人が止める設計なのにダブルチームでディフェンス崩れるしで何とも言えない形になりましたが、プレーオフトータルで見ると

本来の形ではないが、チームとしてバランスはとれていた

こんな状況だったと言えます。分厚い戦力の中で中心以外はシーズン以上に活躍したクリッパーズなので、何が正しくて、何をしたかったのか、リバースらしくよくわからないけど結果は出ていた感じです。

◎ルーの不調

しかし、最大の問題は「主役の不調」にありました。特にベンチから登場するルー&ハレルがマズすぎたことで、レナードとポール・ジョージに響いていきました。どんどん2人に依存していった。

〇ルー・ウィリアムス
26.2分(28.7)
12.8点(18.2)
FG43%(42%)
3P24%(35%)

()はシーズン中ですが、3Pが決まらなくて得点が奪えなかったことがわかります。ただし、FGはあまり変わらないので、より2Pはしっかりと奪えたことに。

これがナゲッツとのシリーズになると、平均10点、3P14%まで下がるので、不調というよりは「ナゲッツに抑え込まれた」ような印象も強いです。

〇ワイドオープン3P 0.9本
〇マッチアップ別
マレー 2/7
クレイグ 1/4
モリス 0/2
ハリス 0/2
グラント 0/2

ナゲッツは7試合でワイドオープンを6本しか打たせず、全て外しました。クレイグ、ハリス、グラントが相手になってしまうと特に苦しい傾向がありました。サイズ的に追い込まれた傾向が伺えます。まぁいつもの事ですが。

〇速攻 2.4→0.9

その中にはトランジションによるオープンショット減少も含まれていて、ノロノロナゲッツに吸い込まれてしまいました。軽やかさこそが命みたいなルーですが、ハーフコートでゆっくりにされると、リズムを失っていくし、何よりレナードとポール・ジョージがいたことで、どうもね。

〇フリースロー 5.2本→1.9本

そしてそのハーフコートでナゲッツは徹底した「ルーにはファールしない」ディフェンスをしてきました。ナゲッツは時にルーのドライブコースを空ける事さえしていました。「ディフェンダーがボールマンを避ける」というかなり謎な行動です。

ルーは3Pアテンプトも4.8→3.9と下がっており、ナゲッツは「3Pを止めてドライブさせる→ドライブ時にファールしない」というディフェンスをしてきたわけです。なので、結構楽に打てるはずだったルー。

ただ、そこにはサイズ問題がありました。逆サイドからヘルプに来てブロックするグラントは見事過ぎましたが、高さのあるナゲッツディフェンスに小さなルーがファールなしで得点するのが意外に効率が悪かった。

〇FG%
ノーチャージエリア内 8/20(40%)
ペイント内 11/17(67%)

そのためこんな現象が起きました。ゴール下まで侵入したほうが確率が悪くなるルー。その前にフローター打っておけば、そんなに問題ありません。フリーレーンでドライブさせてゴール下を叩き落す。ナゲッツの作戦にドはまりしてしまったルーです。

ルーの場合はマブスとのファーストラウンドは、そこそこ普通のスタッツだったので、不調というよりはナゲッツに捉まりました。特にファールドローできないとこうなるのは非常に面白い現象でした。

これがエース中心になってしまったプレーオフ故に大きく響いたのも事実です。セカンドユニット優位性が使えないのはクリッパーズの良さをはぎ取られた感じでした。

ちなみに、ルーの得失点差は+6.8なので、そんなこと言いながら試合に出ている間はプラスだったのも面白い。ゲーム6だけが△10で、他はプラスなので不調なんだけど・・・アレ?みたいな。

◎ハレルの不調とズバッツ

ルーとは違って純粋に悪かったのがハレル。とはいえ、プレーオフになってから戻ってきたので、こんなものなのも事実です。実際、マブスとのファーストラウンドに比べれば、これでもかなり良くなりました。

〇VSナゲッツ
19分
11.7点
FG55%
リバウンド 2.6

堅実な押し込みが戻ってきて、ルー&ハレルのコンビプレーも少しずつ出てきました。しかしシーズンで7.1あったリバウンドが壊滅的。最後までインサイドファイトが戻りませんでした。いや、インサイドっていうか運動量での圧倒が戻りませんでした。

〇ルー&ハレルのプレータイム
23.5分→15分

トランジションが減ったルーでしたが、同時にハレルとコートに立つ時間も減っていました。基本的にはハレルが19分しか出なかったからですが、それだけズバッツを優先したかった事情もあります。もちろんリバウンドがとれないってこと。

ヨキッチとハレルはある種のメリットの奪い合いみたいなところがあって、ハレルはヨキッチを全く止められないけど、ランニングゲームに持ち込めばヨキッチを疲弊させることも出来ます。しかしオフェンスのメリットは全く出せませんでした。

〇ハレルのレーティング
オフェンス 97.5
ディフェンス 109.2

ハレルの不調、ズバッツの存在、ヨキッチの脅威といろいろ重なって、そんなリスキーな策は取れなかったことはよくわかります。プレーオフって事さ。

またハレルは単にヨキッチにやられるだけでなく、コンビディフェンスの悪さも露呈しました。ズバッツもヘルプに行っては穴を作っていましたが、それでもやることはハッキリしていたけど、ハレルの方はピック&ポップに対して無策すぎ。

総じて機動力系センターのハレルですが、攻守に機動力を発揮できませんでした。ハレルがもっと守れれば、このシリーズは違う展開をしていた気もします。

〇ズバッツのvsヨキッチ
FG48%
3P6/15

一方のズバッツはそこそこヨキッチを抑えました。ヨキッチを完璧に止めるなんて無理なので、それでよいのですが、ただどうしても3Pを決められてしまった。そこは理解した上でのズバッツ起用なので、ヨキッチがしっかり決めたことを誉めるしかないし、決定的なほどの穴にはなっていません。

ここまでは良かったのですが、どうしてもヨキッチを抑えたくなってしまったレナードなんかをマークさせることにしました。そうなればズバッツはスイッチ誘導もされてしまい、マレーとのマッチアップやミルサップとの勝負が増えていきました。

〇vsマレー
FG11/20
3P3/6

〇vs ミルサップ
FG6/6
3P3/3

〇vsハリス
FG4/6
3P3/4

ズバッツに求める要素でないことはわかりつつも、どうしてもね。スイッチ誘導当たり前の時代なので、センター相手に守れるだけじゃ仕方ない。だからズバッツは終盤に出てこないわけですが、そこでハレルが散々だった。

相手がヨキッチじゃなければ、こんなトラブルにならなかったかもしれないクリッパーズ。ただし、次がADだったので勝っていたとしても苦しかったし、オフェンスで何とかするしかありませんでした。

ハレルの不調は苦しかったし、ズバッツでは守り切れなかった。でも、それを織り込んだうえでの現状だったはずさ。

◎レナードの△1.9

しかし、いろんな要素を並べたところで約40分出ていたサイボーグ・レナードがナゲッツを上回れなかったことが最大の誤算だったはずです。そこには理由とかなく、純粋に、ただただ純粋に「レナードはすごい」という圧倒的な信頼感でしかありません。

勝った3試合でレナードの得失点差は全てプラス
負けた4試合でレナードの得失点差は全てマイナス

つまりはレナードとともにあったクリッパーズという構図は、何一つ変わらなかったことになります。

〇レナード
39.5分
24.3点
FG44.2%
3P35.9%
8.6リバウンド
5.9アシスト
2.6ターンオーバー
2.3スティール

立派にモンスターだったレナード。普通ならMVPクラスのスタッツですが、クリッパーズのこの戦い方では不十分だったというオチでした。ちょっとかわいそう。

特にリバウンド、アシスト、ターンオーバー、スティールは申し分ない数字。問題は得点が少なかったことくらいです。それは2Pの確率が悪かった。レナードにしては。

このシリーズでレナードは8つのブロックを食らいました。3つがグラント、3つがヨキッチ。1試合に1回以上ですが、インサイドに押し込む形で失敗しています。一方で面白いことにレナードのペイント内得点はシーズンよりも増えました。

〇ペイント内 9.5→10.0

〇アテンプト数
ノーチャージエリア内 4.0→5.3
ペイント内 4.5→4.3

プレータイムが9分くらい伸びているので得点増は当たり前なのですが、その内訳をみると、ゴール下までアタックしていたことがわかります。一方でペイント内が減っており、得意とするショートレンジの脅威が減ったので、ちょっと通常と違う構図になりました。

ゴール下が増えたことを「スマートシュート」と評価されて良いのだけど、そこにはカバーが待っていて止められてしまったから、得点が伸びなかったとも言えます。65%だったノーチャージエリア内が54%まで抑え込まれました。多分、この数字以上に「打てない」シーンが多くあるはずです。

ナゲッツはレナードのゴール下を塞いだ

ここが勝因になるわけですが、その理由の一つが皮肉にもシーズン中よりもズバッツと同時にコートに立つ時間が長かったことです。結果的にレナードは人数の多いインサイドを攻めることになってしまいました。

〇マッチアップ別
グラント FG46%
     3P10/20
クレイグ FG43%
     3P3/7
ハリス  FG25%
     3P0/2
マレー  FG62%
     3P1/3

メイン担当はグラントとクレイグ。しかし、ハリスもレナードを抑えてしまうため、マレーを狙えない限りは苦しかった構図です。本当はヨキッチを狙うべきですが、それをさせないのがナゲッツの守り方でもあります。

この数字だけ見るとグラントはそこそこの確率で決められ、やられているのですが、7試合で合計72点、16アシストとなっており、殆どの時間でマッチアップしていた割には非常に少なく、実は「そもそもシュートを打たせなかった」ことが大きく響いています。

クレイグも似たような感じですが、こちらは21本打たれているけど、決めさせなかった感じです。

〇キャッチ&シュート
アテンプト 3.2本→3.3本
EFG  59%→59%

〇プルアップ
アテンプト 10.1→8.0
EFG 47.1%→38.4%

〇10フィート以内
アテンプト 5.8本→7.6本
EFG 58%→57%

キャッチ&シュートはあまり変わらず、プルアップ系統が打てないし決まらないしという結果になりました。逆に10フィート以内に侵入する回数は増えた。スマートオフェンスになって得点が減った。

ドリブルを突き始めたレナードに対してはシュートを打ちにくいように上手く阻害しました。グラントの手足の長さもあって、なんとか厚いインサイドまでくるように求めた感じです。勝ち負けの試合別にFG成功率を見ていくと

〇勝った試合の2PFG
ゲーム1 11/14
ゲーム3 8/13
ゲーム4 8/18

〇負けた試合の2PFG
ゲーム2 4/13
ゲーム5 7/12
ゲーム6 5/13
ゲーム7 4/15

ゲーム5を除いてナゲッツの狙いがハマった試合で負けています。「レナードのインサイドを止める」という難しそうなミッションを完遂してしまったことがナゲッツの勝因でした。もっとも、7試合中3試合しか出来なかったんですけどね。

そしてゲーム5に何があったかというと3Pを12本も打っています。それでバランスよく得点できて36点を奪ったレナードでした。しかし、チームの中で最も悪い△12の得失点差でした。

レナードが活躍しなければ勝てないが、活躍しすぎても勝てない

なんだよ。メチャクチャ難しいな。ゲーム5は4アシストだったこともあり、個人では点が取れたけどチームは失速。勝った3試合は29点、23点、30点だからこれくらいがベストってか。難しすぎるだろ。

とはいえ、これも想定されていた事項です。ハンドラー継投が多いチームなので、誰かがボールを持つ時間が長ければ成立しないのではないかという懸念が最後の最後にあらわになりました。

ゲーム5はルーがFG2/10でフリースローもなし。レナードに集中するほどにチームはバランスを欠き、それを超越するほどレナードが働けば勝てる、くらいのクリッパーズだったのは、今に始まったことではなかったです。

◎何が正解だったのか?

レナードが止められて負けた

というのは良いのですが、レナードはシュート本数を減らされており、確率が酷かったわけでもありません。その一方で前述のとおり、サポートキャストは決めてくれました。理論上で言えば

レナードは得点できなかったが、チームメイトへのパスで効果的にオフェンスが決まった

こんな現象が起きても変ではありません。それが起きなかったのは何故なのか。このパスがどうなったのか観てみましょう。

〇レナードのパスからのシュート
2P4.7/10.1(47%)
3P2.9/8.7(33%)

1つには2Pの確率が悪かったです。これはインサイド合わせが出来ていない事情があり、ズバッツとハレルの2人で19本のシュートに留まりました(全体で71本)
スモールでドライブを決めきる想定のチームなので、合わせのセンターが少ないのは仕方がないのですが、レナードも決めきれないと苦しい。

では3Pはどうだったのか。確率33%なので、そこまで悪くありません。これを選手別にすると

〇レナードのパスから3P
ポール・ジョージ 8/16
ルー 1/10
モリス 5/14
べバリー 2/7
シャメット 1/7

PG13はしっかり決めているし、モリスもOKです。ダメだったのはルーなので、ハンドラーを並べた事で失敗している印象です。

ルーが7試合で打ったワイドオープンは6本のみ。決まらなかったことも大きいけれど、ハンドラーはハンドラーであり、役割が違う事が響いた感じです。せめてレナードと同時に起用するのはシューターのシャメットを優先すべきだったかもしれませんがルー→シャメットは勇気がいる決断です。

またべバリーも確率が悪かったのですが、実はシーズン中にはレナードから最も多くのパスを受けていたのがべバリーでした。それがアテンプト減になっているのも通常とは違いました。両方に言えるのが

シーズンとは違う起用法によって発生した問題

ということなので、やはりレナード中心なら、それだけのシステムを作っておくべきでした。ディフェンスで狙われていたルーを起用してハンドラー過多となり、攻守にデメリットが出てしまったのは、日常と違ったからだったからかもしれません。

べバリーのケガ
ルーの不調
リバースには不運も重なりましたが、本職PGなしで代役をシャメットにやらせたことも含めて、準備不足だったことは否めません。あーレジーがいたか。うーん。

まぁ結局は「これで優勝されたら溜まったもんじゃない」という理由が、そのまま結果になった気がします。リバースの起用法や戦術もさることながら、省エネのシーズンを過ごしてきたので、プレーオフで突如モードを変えても上手くいきませんでした。

レブロンもADもシーズン中からハードに働かされていたわけで、これで負けていたらやってられなかったね。その前にナゲッツに倒されたけどさ。

◎ポール・ジョージのこと

正直、あまり興味ないのですが、触れておかないとダメなんでしょうね。非常に微妙なパフォーマンスをしていたポール・ジョージ。

ナゲッツからしても「レナードを止める」ほど重要じゃないし、ハリスに任せておけばOKって感じだし。ディフェンスは本来はガード相手が得意なわけではないし。

〇ポール・ジョージ
21.7点
FG44%
3P38%
5.4リバウンド
3.6アシスト
2.0スティール

全員がダメだったゲーム7だし、負けたゲーム5とゲーム6にはしっかりと戦えていたので、こんなもんじゃないでしょうか。イメージ程悪くはなかった。

もちろんスーパーではない。プレーオフになってステップアップしてくれなかったことを敗因とするなら間違いないけど、シーズン通りくらいには力を発揮しています。正直、この傾向は今シーズンに始まったことではないので。

ただ、やっぱりオールラウンドなディフェンスは魅力だし、ハンドラーもやればリバウンドも取ってくれるので便利な存在です。ファーストエースにはしたくないけど、セカンドエースとしてシュートも上手いから、3P38%も含めて及第点だと思います。

そして残念ながら試合を決める活躍は出来ず、「セカンドエース」な選手というレッテルは剥がせませんでした。マレー、ドノバン・ミッチェル、ドンチッチ、テイタムとは違うよ。

逆に言えばチームへの組み込み方は間違えてはいけません。上手くレナードに合わせてあげよう。まぁサンダーがエースとして扱ったからこうなったんだけど、あれもPGウエストブルックがいるわけだしね。

可もなく不可もなく、ステップアップもせず

なんともコメントしにくいポール・ジョージ。これが不満ならトレードするしかないけど、それよりも仕事量を減らして、やるべきことに集中させてあげた方が良い。

じゃあ「やるべきこと」ってなんだ?
クリッパーズ自体が整理されてないから、よくわかんないよ。

◎もういいや

一応、書いてはみたものの、書きたいことがなさすぎたので、何書いているのかよくわかりませんでした。基本的に「出たとこ勝負」なチームなので、良くも悪くも結果を受け止めるだけみたいな。

結果論で見れば「豪華戦力」といいつつも、フルで働いたのはレナード、PG13、モリスの3人くらい。あとズバッツとジャマイカルは自分のミニッツは働いた。ルー、ハレル、シャメットなんかが働きぶりが微妙で、べバリーはミニッツが増やせなかった。

それぞれの働きぶりは置いといて、これって1年前から比べると「ガリナリ+SGA」が「レナード+PG13」に変わっただけでした。それは大きなレベルアップではあるけど、「豪華」かといわれると微妙。質は上がったけど、量はかわりませんでした。

リバースは量を扱う上手さで続投になったはずが、やっぱりプレーオフで同じことは出来なかったね。リバースが悪いわけじゃなくて、それが普通だ。だからエースと上手く組み合わせるサポートキャストが大事だし、そこには多様性が欲しい。

そして、どうもプレーオフになると戦力が揃わないのが伝統になっています。かつてはクリス・ポール&グリフィン問題だと思われましたが、今回はプレーはしたけどルー&ハレルがダメとかさ。

エース2人が割と安いサラリーであること
ルーが激安サラリーであること
シャメット、ズバッツ、マグルーダーも安いこと

チームとしては、良いサラリーバランスになっていて、モリスとハレルの契約がなくなって、小さく動くことも出来ます。足りなかった要素を埋めに行くオフになるわけです。

しかし、(HCを除けば)足りなかった要素ってなんだろうか?
それすらも結構悩んでしまいます。わかりやすくセンターを求めたところで、エースクラスを引っ張れるわけでもありません。PGは欲しい。

「ケミストリーがなかった」は事実かもしれませんが、要素として見えな過ぎて苦しい。べバリーみたいな選手もいるから、ハードに戦う選手を連れてくるってのも正しくないような。。。

敗戦は敗戦。理由も明確。ヨキッチとADがいるウエストを勝ち抜かなければいけないことも変わらない。

次戦ったら勝てるかもしれないけど、考えてもわからないから、もういいや。来年のプレーオフ見てから考えようね。

さようならクリッパーズ” への12件のフィードバック

  1. シーズン中から観る気の起きないレベルの面白くないチーム。
    ナゲッツやヒートがチームとして何かをするのに対してどんな場合でも個人でどうにかするしか無いクリッパーズでしたね。あれだけバックコートにおんぶにだっこと言われるブレイザーズでももっとチームとしてやっているのに。
    ただブレイザーズと同じだなと思うのは得点源二人に連動性が無いということ。LAの2チームが優勝候補と言われましたがそこがレイカーズとの1番の違い。そしてロールプレーヤーまで重たい選手ばかりのクリッパーズ。
    レイカーズはあくまでも中心2人で他は走る。余りにもチームのレイヤーがぺらぺらだったクリッパーズでしたね。

    1. アー確かに。エースに連動性がないこと自体は、悪くないのですが、隣り合うポジションだと苦しいですね。
      カーメロもこれまた連動しない選手だし、それがヌルキッチが働きすぎ問題に見えたのだろうな・・・

      クリッパーズにはヌルキッチが足りませんでした。オフに奪い取りに行ったらウケます。

  2. 自分なリバースは三国志演義(史実ではなく)の劉備みたいな人なんだと思っています。
    元プレイヤーだしいい人で人格者なのは間違いないから人望はあるが戦略・戦術家ではない。
    彼で優勝するならBOSの時と同じでスーパースターが3人、それも優勝する為ならある程度自身の成績を犠牲にするのを厭わないマインドセットの持ち主、が必要でしょう。

    1. 諸葛孔明つれてきて!ティロン・ルーじゃなくてさ!

      レナードもポール・ジョージも犠牲にするのは大丈夫そうなので、3人目ですね。それがルーってのがハンドラー過ぎました。
      ポジション的にはPGかセンターに欲しくなるのかな。
      あと当時のロンドみたいな若手を探してこないとサラリー的には苦しいですね。

  3. 基本的に出たとこ勝負のチームなので正直コメントがないというのはわかります。 
    オフは取り敢えずPGの補強が急務ですかね 

  4. 昔はPG好きだったのになあ。
    スキルを流れの中で活かすのが苦手で、ドライブすると誰よりもトラベリングに見える危なっかしい選手です。
    レナードがPGを望んだ時点で、「みんな自分のマッチアップを抑えて、オレが2点取ればいいじゃん。」的な雰囲気を感じました。
    でも今のバスケってラッシュや爆発力があって、それをずっと抑えるのは難しい。それよりも自分たちが一回でもそういった形を出せるような戦術を用意しないと、と思います。

    1. 物凄いディフェンスの戦いになっていった今シーズンが、プレーオフになってドノバン・ミッチェルから始まるオフェンスの流れになったのは面白い現象です。両カンファレンスのファイナルも、ここまで数字的にはオフェンスの戦いです。

      良いディフェンスがあるからこそ、ラッシュして稼げないと苦しくなっている印象です。レイカーズのゾーンしかり、マレーのタフショットしかり。

  5. LALとLACのHC.ACが最初から逆だったらどうなってたかな なんて考えてしまいます
    オフェンスにあまりにもシステムがないので体力の消耗も大きかったような思えました
    レナードはシステム、規律がないチームが初めてで戸惑ったんじゃないでしょうか ディフェンスのミスコミュニケーションの様なシーンも数多く見られました
    まあ全て分かった上でLACを選んだレナードの自己責任なんですが

    1. レナードがリバースとやりたい宣言ですもんね。
      まぁ優れたHCの下にいるのが幸せとは限りません。プレー自体は自由になったレナードなので、本人が幸せならそれで。

  6. ドック・リバースは一発屋です。ボストンで当てた貯金でヘッドコーチ生活を続けていますが、ナゲッツとのシリーズで芸の無さが露呈してしまいました。それでもレナードという強力な後ろ盾がいるので残留が基本路線のようです。

    1. それでリバースは勝てるとされて、ダントーニは勝てないと非難されるのが許せないブログです。

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