WCSF⑤クリッパーズvsナゲッツ

クリッパーズ3-1ナゲッツで迎えるゲーム5

ゲーム2を制し、そのまま連勝と行けそうだったゲーム3を4Qの攻防で落としたナゲッツ。勝ったクリッパーズはそのまま連勝して王手です。ほんの少しの差だったけど、それが疲労と「すべて出しちゃった」ファーストラウンドによって、パターンが全てクリッパーズが理解していたことにも繋がっていたかと。

そんなんで簡単に引き下がるナゲッツじゃないのはわかっているが、ジャズとは違って1人のエースに頼りもしないし、逆にエースを使わないなんて選択もしないさクリッパーズ。

◎エース以外の差

強固なディフェンスを構築している両チーム。PG13はハリス相手にエアボール、マレーはべバリーに張り付かれるのでヨキッチにボール運びを任せる。唯一、本日はレナードを止められないグラントという感じで始まります。

しかし、ハリスがマッチアップから外れれば簡単にショートジャンパーのPG13だし、スクリーンでべバリーを離せばプルアップ3Pのマレー。そしてマレー&ヨキッチからヨキッチのミドル。次第にレナードが問題外に止まらなくなり困っていくと、マレーはフェイダウェイも外さないでついていきます。

ただ、ちょっと差があったのがレナードのパスアウトからモリスやべバリーが3Pを決めたのに対して、ルーズボールにダイブしたヨキッチが繋いだのにゴール下で負けたミルサップ(しかもカウンター速攻)、そしてパスアウト3Pが決まらないグラント&ミルサップでした。

堅いディフェンスと、それをものともしないエース。同じような構図だけど、その次に差があるぜ。なんで、エース以外の方が疲れているんだ?とも言いたくなりますが。

8点差になったところでマイク・マローンはヨキッチを残してMPJ、プラムリー、クレイグ、モリスを出してきます。プラムリーってのがポイントだよね。ビッグマン並べた。初めは走られたもののPGプラムリーによって空けられたインサイドにモリスがフリーでレイアップ。モリスはさらに個人技レイアップ。

守っても明らかに運動量で上回っていて、こっちの方がハードワークが効いています。この傾向はジャズとのファーストラウンドからあったけど、オフェンス勝負になりがちだから信じ切れなかったんだよね。

クリッパーズはいつものルー&ハレルね。でもレナード戻ってきて、ドライブ&ワン。この1本が効いて28-23でクリッパーズリードで1Qが終ります。12点のレナード。さすがの別格さを醸し出していました。ここを止めないといけないからグラントを引き延ばすしかないナゲッツでした。

◎その他が違いすぎて16点差

クリッパーズはレナードを休ませる時間なのでルーにPG13もコートに出します。そしてジャマイカルの3Pにべバリーのドライブ。そしてハレルがペイント外からのフローターで10点差になります。サポートキャストはクリッパーズの方が元気だ。なんでだろ。

一方のナゲッツはとにかく3Pが決まらない。そんなに決まらないからマレーのアタックに3人寄ってくるのでマレーも決まらない。問題はMPJ。このためにいるはずなんだけど、全然通用していないのね。マレーとモリスが広いスペースを使うならMPJは動けないのかもしれない。

「もっと全員がボールに絡まないと」っていうのは事実であり、狭いスペースで仕事をできない言い訳でもある。どんな選手になりたいか次第ですが、今のところはジャンプシュートの正確性を武器にするデュラントタイプなので、狭いスペースで決めるスキルを磨いた方が良さそうだけどね。

お互いにスターターが戻り始めると、広いスペースを使ったレナードの突破に対して、ポジションを半歩ずらしてパスを受けたPG13が3P。今度はトップ近辺で自分に2人が寄ったところでスリップしたシャメットが3P。共にオフボールのちょっとした動きだぜ。MPJはこれで決めるの見たことないな。

そんなわけで快調なクリッパーズ。エースに寄ってきたディフェンスをサポートが決める。ちゃんとポジションずらしてから打って決める。

そんなわけで苦しすぎるナゲッツ。だからマレーとヨキッチが行くしかない。それでも期待に応えるんだから凄いな。でも、サポートが決めないと止められるわけだから、楽ではない。

そしてレナードはディフェンスを3枚抜いてダンク。えぐいな。サイボーグは疲れを知らないのか?

〇前半のクリッパーズ
レナード 14点
PG 13点
その他の3P 5/10

エースを中心にしながらもしっかりと周囲が3Pを決めたクリッパーズ。ちょっと充実しすぎなんじゃないの。ルーが4点しかとらなくても問題ないのでした。

〇前半のナゲッツ
ヨキッチ 9点
マレー 15点
その他の3P 1/7

それに対してハリスの1本しか決まらなかったナゲッツ。多分、それ以外は負けていないぜ。エース対決もディフェンス力も対抗できているけど、マジで3P決まらなかった。3Pだけじゃないけどさ。

ところでさ。べバリー、PG13、レナードと3人のディフェンダーがいるのは大きくて、ハリスがなかなか空きません。シューター役なわけだけど、そこだけは離さず、グラントとミルサップを空けにいったクリッパーズでした。なお、ミルサップは途中から「オレは決まらない」とばかりに、インサイドファイトに切替ました。それは良い判断だったぜ。そしたらモリスに絡まれた。モリスを出場停止にしないから、こんなことを繰り返してんだろ。

前半はクリッパーズが大量リードで、シリーズを終わらせにきています。3勝の余裕。

◎突然のミルサップ

後半も同じようなスタート。両チームのディフェンスは固い。固いけどねじ込みに行く両チームのエース。そしてパスアウトを決めるべバリー。ただ、ここでやっとグラントが3Pを決めたので10点差。ちょっと流れが来たかナゲッツ。

そうなるとギアを上げるようにレナード。上げたのはディフェンスのギアで、タイミングをうかがって自分のマークを捨てて、ヨキッチに襲い掛かりスティールしかければ、なんでもないボール運びに突然顔を出してスティール。そして1on1で止められたと思いきやステップインでフローターを決める。疲れを知らないのかお前は。

ナゲッツはモリスにイチャモンをつけられたミルサップがコーナーから3Pを決めると、さらにポストアップから強引に押し込んでファールドロー。でもフリースロー1本外しちゃった。

タイムアウトのクリッパーズですが、明けるとディフェンスリバウンドのヨキッチからミルサップへのワンパス速攻で6点差に。この後、グラントが3P外して、マーカス・モリスが3P決めたので反撃が止まります。その3P大事だったぜグラント。

モンテ・モリスが取り返すも、マーカス・モリスとレナードが3Pで流れを引き戻したクリッパーズ。再び点差を二桁に戻しました。しかし、ここから再びミルサップ。インサイドに強引にツッコんでファールドロー、そして3Pを決め・・・ライン踏んでて2Pだった。

残り1.2秒でペイント外からのフローターはチャージドローを狙いに来たべバリーのディフェンスファールとなって、フリースローを決めたミルサップで7点差になって3Qが終りました。このままだと何もしないで終わりそうだったミルサップが、突如としてチームを救う活躍。火をつけたのはマーカス・モリスか?

◎ザ・ナゲッツ

モンテ・モリスのスティール速攻から始まる4Q。再びベンチモブで対抗しに行きます。調子のよいミルサップはコートに残したままで。珍しい。

クリッパーズも2Q同様にPG13を残してルー&ハレルと共に構築していく。うーん、結局のところ今のクリッパーズってルー&ハレルのサラリーが安いことが大きいよね。主役多いな。

主役の人数で劣るナゲッツはマレーがプルアップ3P、そしてマーカス・モリスを守り切ったプラムリーが、その流れで先頭を走ってMPJからのパスをアリウープダンク!これで一気に2点差にします。

4Qになって無得点だったクリッパーズはタイムアウトからハレルのゴール下。PG13のカッティングで取り返しますが、ヨキッチが自分でバランス崩して放り投げたシュートに何故かハレルがファールコールされるアンラッキー。そして次はちゃんと打ったヨキッチで離せません。

そしてここからマレーがプルアップ3Pをボードにあてて決めると、アイソの形からパスアウトでヨキッチが3P。これで逆転すると、もう1本ヨキッチのミドル、そしてトランジションからマレーがコーナー3Pで残り5分を6点リードで迎えます。

ザ・ナゲッツ、ザ・マレー&ヨキッチ。そんな簡単に引き下がるメンタルはしていない。でも、早々に勝負を決めるようなメンタルもしていない。最大16点ビハインドからのカムバックです。

◎MPJ!MPJ!MPJ!

でも、そう上手くいかなかったのがゲーム3だよね。なんせレナードがいるから。豪華戦力のクリッパーズだけど、なんだかんだで、大事なところで段違いのプレーをするのは常にレナード。こうやってナゲッツの流れになった中でアイソ気味からプルアップ3Pで断ち切ります。

それも連発。なんでそこ空けちゃったんだグラント?理由は前半から周囲が決めているからだよね。レナード怖すぎるけど、前段階が効いているぜクリッパーズ。

しかし、グラントが起死回生の3Pで返します。3Qは流れを止めてしまったけど、ここでレナードから取り返した。さらにヨキッチも続いてギリギリの戦いに強さを見せるナゲッツ。ギリギリまで強くないナゲッツ。

残り2分。パスアウトでフリーになったコーナーのべバリーは打たずレナードへ。レナードはハリスに追い込まれてヘルドボールの形になりますが、パワーで強引に引っ張るとハリスのファールがコールされます。6つ目で退場。サイボーグめ! このフリースローで2点差。

マジでレナードの別格さがすごい。PG13が可愛く見える。

ここでべバリーを下げてルーをいれたリバース。オフェンス勝負と踏みました。そのルーが3Pを外すと、MPJが突然の3Pで5点差にします。マークしていたのはルーなので、身長差だけで打ちました。デュラント的な。でもべバリーだったら打てなかっただろうね。そしてなんでミルサップじゃなくてMPJなのかマイク・マローンも謎。謎だけど、この些細な選手交代が生み出した3点でした。

PG13の3Pは決まらず、しかしヨキッチのポストアップをカットしたPG13。そのままボールを運んでゴール下のズバッツへ渡すも、ズバッツのダンクをMPJがブロック!!!

マジかよMPJ。ここで結果を残すかMPJ。

ファールゲームのクリッパーズ。オフェンスには時間をかけたくないわけですが、ここでもサイボーグが簡単に3P決めます。なんだお前。

「クリッパーズはジャズとは違うわ」と思っていた試合ですが、終盤になると同じようになってしまいました。全部レナードに託しておくべきだった。ドノバン・ミッチェルに託さずに3連敗したバカなコンリーだったけど、まさか「PG13に持たせるな、レナードに全部やらせろ」と言いたくなるとは。

しかし、ファールゲームのフリースローを4本決めたMPJ。まじで必要ないレイアップに行ったときはどうなるかと思ったけど、幸いPG13のファールがコールされて助かったMPJ。危険分子だけど、まさかまさかの試合をクローズさせたMPJでした。

ラプターズはうらやましいだろうね。全然クローズしてくれないエース。クローズしてくれるベンチの若手。ということで、ゲーム7に行くのでさようなら。

WCSF⑤クリッパーズvsナゲッツ” への4件のフィードバック

  1. レポートありがとうございます
    まさにすべてで少しづつ上回れての苦し過ぎる2連敗でG2一つ勝っただけではしゃいでコメしまくったのが恥ずかしくなってきてたんですが、一矢報いてくれてホントよかった

    >マレーとヨキッチが行くしかない。それでも期待に応えるんだから凄いな
    あれだけマークされてるのにホント凄いですよね
    でももっとボール回せって言うMPJ君(>_<)
    明らかにリズム悪いの見てあの発言のせいか終わったなと思ったら、まさかルーの上から3沈め、値千金のブロックまでするとは
    MPJ君は将来スターになる可能性はありえそう
    ベバリーがコートにいたらの解説なるほどでした
    今日はミルサップのオジキががんばってくれましたけど、マレーとヨキッチ以外のステップアップ以外勝機はなさそうです
    昨シーズンからゲーム7が続いてるナゲッツなのでもつれて欲しいっす

    1. ナゲッツ強いので、そんな簡単ではないと信じてはいましたが、本当にギリギリにならないと強くない!
      今シーズンが優勝しようが、クリッパーズに負けようが、とにかく来シーズンの課題は「序盤で試合を決めろ」ですね。

      そのためにはMPJなのかもしれません。
      終盤じゃなくて前半に活躍してくれないかなー。

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