タイラー・ジェンキンスの次代改革

グリズリーズのヘッドコーチは35歳

プレーオフ圏内にいるグリズリーズ。選手の顔ぶれは豪華ではないけれど、現代的な戦術を植え付けられた若きチームは躍進を果たしています。その中心にいるのはタイラー・ジェンキンス。一体、何者なのでしょうか?

◎キャリア

07-08シーズン(ジェンキンス23歳)にスパーズでインターンを始めたのがコーチングキャリアのスタートでした。翌年からDリーグのAC~HCを5年間務めます。

んっ!?ちょっとまって。インターン1年でDリーグとはいえ翌年からコーチなのか。早くないか!?

13-14シーズンから4年間をホークスのACとして過ごします。これはスパーズのACだったブーデンフォルツァーがホークスのHCに就任し、そして辞めるまでなので、スパーズでの仕事をブーデンフォルツァーが評価し、自分の手元に引っ張ったことになります。かといって、再建することになったホークスのHCには選ばれなかった。

さらにブーデンフォルツァーがバックスに移籍すると、ジェンキンスもついていきました。言うまでもなくリーグ最高成績を収める手助けをしたわけです。

前回はウルブズのサンダースを「ウィナーズマインドを学べていない」と評しましたが、ジェンキンスはブーデンフォルツァーの下で常にイーストのトップチームがなんたるかを学んできたわけです。

ジェンキンス自身が有能であることは間違いないですが、そのキャリアは勝てるチームの中でマインドを学んできたからこそ育まれた経験でもあります。この写真だけで超強そうだ!

こうしてブーデンフォルツァー率いるトップチームでのアシスタント経験を評価され、34歳にしてグリズリーズのヘッドコーチとなったジェンキンス。グリズリーズのレジェンドであるマルク・ガソルと同年齢のヘッドコーチなのでした。

2020年1月には早くもコーチ・オブ・ザ・マンスを手にします。恐ろしいスピードで結果を残していくジェンキンスがグリズリーズの何を変えたのか考えていきましょう。

◎バランチューナスとクラーク

ジェンキンスのオフェンスで最大の特徴はセンターにあります。管理人が「戦術はセンターで決まる」派閥だからそう思えるのかもしれませんが、スタッツ的にはかなり特殊なチームに見えます。

センターはバランチューナスとクラーク。万能スキルとパワーのバランチューナス、身体能力と運動量のクラーク、タイプの違う2人を交互に起用する方式を採用しました。ところが、スタッツを見ればリバウンドに大きな差がある以外は似ている2人です。

〇2Pアテンプト
バランチューナス 9.3
クラーク 7.2

〇3Pアテンプト
バランチューナス 1.3
クラーク 1.0

ちなみにバランチューナスはオフェンスリバウンドが1.5本多いので2人のアテンプト差の主たる理由になっています。

この数字だけ見ると「ワンセンターをゴール下要員として使う」わけですが、実際にはグリズリーズのオフェンスは全員が3Pラインの外に広がる5アウトを使うことが多いです。

基本的にはセルティックスと似た考え方で、モーションオフェンスと呼ばれるプレーコールを主体に、両コーナーに選手を置いてコートを広く使い、トップ周辺の3人がポジションを入れ替えながらプレーを構築します。

にもかからわずセンターの3Pが少ないというのが、ちょっと現代っぽくない形になります。ブーデンフォルツァーっぽさも薄いのですが、このセンター役をヤニスにやらせると似てくるのかもしれません。ヤニスがモンスター過ぎてさ。

さて、このオフェンスについて動画を探してみたら、グリズリーズとセルティックス両方があったので貼り付けます。なお、動画が長いので観なくても良いように話を続けます。

ともに似たようなシステムでコートを広く使ってドライブをしていくのですが、コンセプトとして決定的に違うのが「主役たちが得点を取る」ためのセルティックスと、「チームで連動する」ためのグリズリーズということで、その差はプルアップの本数に出ています。

〇プルアップ2P
グリズリーズ 13.5本
セルティックス 13.1本

〇プルアップ3P
グリズリーズ 7.8本
セルティックス 14.8本

2Pの本数は変わらないのに、3Pは倍近い差があります。モーラントが全く打とうとしない事情も大きいのですが、プルアップの本数はセルティックスの3位に対して、グリズリーズは22位と似たようなオフェンスとは思えない差です。

コートを広く使って「崩す」ための5アウト

センターの3Pが少ないのも、プルアップ3Pが少ないのも、オフェンスのスタートはあくまでも「インサイドを崩す」部分にあり、フィニッシュのためにプレーメイクしているセルティックスとは考え方が異なっています。

センターはアウトサイドまで広がる。だけど、3Pではなくインサイドに侵入していく。ジェンキンスは効果的にインサイドを使いたがっていて、そのためにアウトサイドに大きく広がっています。

◎ペイント内

「インサイドを崩す」ことや「プルアップ3Pが少ない」ことをみると、スパーズな匂いがプンプンしてきそうですが、ここにもまたジェンキンズの狙いが数字として出てきます。

〇ペイントタッチ 25.3回(4位)
〇エルボータッチ 11.8回(11位)
〇ポストアップ  8.4回(16位)

どれが、どこでボールを貰ったと判断しているのかわかりませんが、ペイントタッチが多いのに、エルボーやポストアップは少なめになっているのは、面白い特徴です。

これは簡単に言えばセンターがペイント内で止まってボールを貰うパターンで構築していないという事。つまり

動きながらペイント内に侵入する

なんてことを狙っています。ポストアップ系統が多いスパーズとは大きく異なる特徴です。バランチューナスとクラークはアウトサイドで起点に参加し、そのまま動きながらインサイドで受けなおすのがベストってことです。佐藤寿人か!

〇ペイント内得点 56.3(1位)

この形でリーグ最高のペイント内得点を誇っています。でもさ、考えてくださいよ。

センターがバランチューナスとクラークのチームがリーグで最も多くのペイント内得点

これって凄いことです。ヤニスやエンビードらの強力インサイドが陣取るわけじゃないのはもちろん、レブロンやレナードらの強力ウイングがドライブで押し込むわけでもない。このチームにいるのはモーラントとJJJの1・2年目コンビなのに、リーグ最高なんだぜ。

ジェンキンスはペイント攻略の達人HC

こんな事が言えそうです。本当にすごいことだぜ。ペイント内を使いたがっていたとしても、このメンバーで実現してしまうなんて。まぁ3位もホークスなんだけどさ。ちなみに順位を並べてみると

1位 グリズリーズ
2位 レイカーズ
3位 ホークス
4位 バックス
5位 ネッツ

レイカーズ以外はホークス、ブーデンフォルツァー、アトキンソン、ジェンキンスと上に載せた写真が全てを物語っているようです。ちなみにスパーズは最下位です。

あとさ。あれだけ徹底してペイント内を塞ぎに行くブーデンフォルツァーってのも間接的にジェンキンスが示してくれているのかもしれません。バックスだと「ヤニスがいるから」で済ませてしまう内容を、モンスター抜きで成立させているのだから。

〇ペイント内失点 46.3(10位)

オフェンスほどではないにしろ、ディフェンスも意識しているようです。そしてペイント内の得失点差は+10点なので

ペイントを制すものは試合を制す

みたいな。ジェンキンスとセンター、そしてペイントの攻略は極めて特徴的だといえます。

〇ペイント内得点
バランチューナス 11.0(20位)
モーラント 10.6(27位)
クラーク 9.1(47位)

3人とも微妙な順位なんだけど、プレータイムが短いという特徴もあるので、3人も50位以内にはいっていることも凄い。モーラントかセンターがペイント内で得点しているって形なので、わかりやすいけど、止めきれないほどうまく連動しているのがジェンキンス流。

◎ショートレンジ

「ゴール下か3Pか」という発想の中でスマートオフェンスの「ゴール下」の部分を強化している感じのジェンキンス。それだけのペイント内得点を誇っています。

が、実はこれもちょっと違います。

〇ゴール下(ノーチャージエリア)
アテンプト 29.7本(11位)
成功率 63.6%(14位)

成功率はどんぐりの背比べなので、順位にそこまでの意味はありませんが、ペイント内得点がトップなのにアテンプト数も成功率も中位に留まっています。ということはノーチャージエリア外のペイント内が多いって事です。

〇ペイント内(ノーチャージエリア外)
アテンプト 20.8本(1位)
成功率 44.6%(2位)

4本もの差がある2位のジャズ以下は15位のセルティックスまでが15本以上のアテンプト数となっており、グリズリーズだけが群を抜いて多い本数打っています。しかも成功率はペイサーズに次ぐ2位。

ゴール下ではなく、ショートレンジを確率良く決めている

これがペイント内を攻略しているグリズリーズの特徴なわけです。そしてこの確率の良さを支えているのもやっぱりバランチューナスで52.7%決めています。アテンプト数と成功率でバランチューナスを上回るのがヨキッチとトバイアス・ハリスしかいないので、実はジェンキンズにピッタリのセンターなのかもしれません。

若いHCの割にインサイド重視は古い時代の考え方なのか、次の時代を進んでいるのか。後者なんだろうな。ところで、このショートレンジについてはGリーグにも確率良く決めている選手がいます。

〇渡邊雄太
ノーチャージエリア 74/99
ペイント内 35/63

ゴール下の本数から考えると多すぎるショートレンジですが、それを56%決めているので大きな武器になっています。メンフィス・ハッスルはフロントコート3人が両コーナーから動いて合わせる形が多くて、グリズリーズとは少し形が異なりますが、連動してインサイドに侵入してくる渡邊もペイント内アテンプトが多くなっていました。

◎アシスト

コートを広く使うチームの多くは「強力な個人技を使いやすくする」ことを目指しますが、動きながらインサイドを攻略するジェンキンスは、個人での崩しではなく3人くらいが絡む形を得意とし、タレント力に優れているわけではないグリズリーズを5割に導いています。

この複数人の関係性からアシスト数が多いのも特徴です。

〇アシスト数 27.0(2位)
モーラント 6.9
タイアス・ジョーンズ 4.4
メルトン 3.0

PG陣を中心としながら、最も多いモーラントでも7本なのでチーム全体でアシストすることを志しています。この先モーラントが成長すると逆にチームアシストは減るかもしれません。

〇アシスト数
2P17.5
3P 9.5

〇アシストなし
2P15.7
3P 1.4

アシストはインサイドにもアウトサイドにも供給していますが、一番の特徴は「アシストなしの3P」が1.4本しかないことです。プルアップが少なかったように、徹底してキャッチ&3Pを狙います。

〇アテンプト
3P 31.1本(25位)
ミドル 9.4本(21位)

3Pのアテンプト数は少ないですが、その理由はチームでセットできていない状態で打ちたくないからです。一方でミドルも少ないので「3Pに拘らずミドル」みたいな考え方でもありません。

連携で崩す前提がありつつ、ここまでの内容からジェンキンスの優先順位を考えると

①インサイドに侵入してゴール下
②インサイドに侵入してショートレンジ
③パスアウトからキャッチ&3P
④ドライブやパスからミドル
⑤プルアップ3P


こんな順序です。④はちょっと適当ですがミドルはプルアップ3Pより優先ってことで。この中で特徴的なのは②と⑤です。3Pを優先しないのはアンチ現代的なわけですが、④があるので時代遅れでもありません。これを定義すると

「ゴール下か3Pか」⇒得点効率の高いシュートを選択

という現代バスケのデータ主義的な部分から

「ペイント内とキャッチ&3P」⇒確率の高いシュートを選択

という現実主義に移った考え方になっています。ゴール下と3Pは否定していないけど、ハーデンもヤニスもいないチームが、現実的にそんなに効率よく決まるわけないじゃん!っていうね。

ひょっとしたらグリズリーズにスーパースターが加わったら、ブーデンフォルツァーのようにゴール下とプルアップ3Pが増えるかもしれません。ただ、モーラントは3P打ちたがるタイプじゃないし、JJJもゴール下に課題があるわけで、今の選手たちの中でオフェンスを構築するために調整した結果かもしれません。

1年目から独自性を見せたジェンキンス流オフェンス
勝つための戦術調整が出来るジェンキンスの采配

グリズリーズのみで、それも1シーズンに満たないわけですからジェンキンスを定義しきることは出来ません。ただ、このチームにいる選手の質を正確に把握して戦術を構成している気がするのでした。

いずれにしてもサンダースには足りなかったウィナーズマインドを持っているHCに見えてきます。それは理論と現実をすり合わせる能力であり、勝利のために調整する能力なのだと思います。

◎ディフェンス

どうだい?ジェンキンスは凄いだろ!
特集されるだけのHCなんだぜ!

ここまで読んでそう思った読者の方は管理人の手のひらの上で踊らされています。だって、こんなに「凄いぜジェンキンス」とか言っておきながら、結果は伴っていなかったりして

〇オフェンスレーティング 
チーム 108.9(20位)

JJJ 108.4
モーラント 107.9

称賛していたけどチームとしては下位グループのオフェンス力だし、モーラントはチーム平均を下回ります。つまりこのオフェンスは効率よく得点を稼いではいません。しかも、その最大の理由がペイント内のショートレンジにあったりして

〇フリースローアテンプト 21.3本(25位)

ゴール下を攻める理由にはファールをもらうことも含みますが、ペイント内を攻めているけどフリースローはもらえていないわけです。強引に押し込むよりもショートレンジ打つからね。

ということでグリズリーズが勝率を上げたのはディフェンスの方が重要でした。

〇ディフェンスレーティング 109.9(15位)

あれっ?思ったよりも良くないですね。オフェンスが21位でディフェンスが15位で5割近い勝率か。単純にレーティング差を並べると

〇レーティング差
15位 グリズリーズ △1.0
16位 ペリカンズ △1.0
17位 サンズ △1.0

単純な数字だとライバルと大きな差はありません。これで勝利数はペリカンズより4つ多いので巧みに勝っていると言えます。まぁそんな単純な話ではありませんが、うまく勝利を積み重ねてきたといえます。

さて、グリズリーズのディフェンスですが、ニャンとも言えない数字なのでディフェンスそのものには今回は触れません。ジェンキンス流オフェンスの特徴から「失点を減らして勝つ」という構図を考えます。

〇速攻
得点 17.9点(4位)
失点 14.6点(23位)

グリズリーズの特徴は速攻の得失点差が+3.3点もあることで、これが相手との差を生み出しています。ブーデンフォルツァーっぽい考え方ですね。自分たちは速攻を出し、相手には出させない。この速攻の失点を勝敗別にすると

〇速攻の失点
勝利 12.5(17位)
敗北 16.8(29位)

※順位は全チームの勝利時/敗北時の失点数比較

勝った試合の順位はそこそこなので勝利へのキーポイントではないのですが、負けた試合での失点数の多さは際立っています。「速攻を出されたら負ける」のがグリズリーズですし、65試合中33試合は速攻を出されて負けています。

速攻を出されると負ける(守れない)
しかし2試合に1回は勝っている(速攻を出されない)

「速攻を止めるディフェンス」がしっかりと構築できているなら、こんなことにはなりません。じゃあ、なんで出来ていないのかといえば

オフェンスの終わり方次第で、速攻を出される

なんてことが考えられます。段々見えてきた感じです。

〇ターンオーバー数
平均 15.3(23位)
勝利 14.6(19位)
敗北 15.9(28位)

まずターンオーバーが多いチームになっています。アシストの多いチームあるあるですが、オフェンスでのミスが失点に繋がっているので、「速攻を止められない」のではなく「オフェンスの課題が大きい」ということに。ここは精度をあげていくしかありませんが、言い換えると

オフェンスのミスを減らせば勝てる構図

みたいのが出来上がっており、自分たちがシュートを決めることで有利になるわかりやすさ。それは「確率の良いシュート」を求めている現状ともマッチします。

〇FG成功率
平均 47.0%(7位)
勝利 49.7%(2位)
敗北 44.4%(7位)

負けた試合でも7位と順位は良いのですが、明確にボールロストの回数が増えてカウンターの危険性が増しています。

「両コーナーに選手を配置し、センターラインの3人がインサイドに侵入する」というオフェンスは、ボールを失ったときにハリーバックできる選手が少なくなります。ブラッド・スティーブンスがアイザイア・トーマス時代に得意技にしていたカウンターだし、キャブスがファイナルでウォリアーズにやられたカウンターですね。

ジェンキンスのディフェンスは速攻に弱い
しかしオフェンスが成功すれば速攻は減る

アシストオフェンスはターンオーバーが増える
アシストオフェンスを辞めるとFG成功率が落ちる
この2つのせめぎあいがありそうですが、ターンオーバーは多いながらも、確率の高いシュートを選択していくことでトータルでギリギリ勝てるラインを進んでいる気がします。ここに3Pに拘り過ぎるとカウンターばかり増えてしまうのかもしれません。

自分たち独自のオフェンスを作り、速攻の差で勝利するジェンキンスの方程式なのでした。

◎プレータイムシェア

こうして結果を残しているジェンキンスですが、プレータイムは最も長いモーラントでも30.0分と、全員がシェアすることで健康を保っている面もあります。バランチューナスとクラークの2人で交代しているセンターが成立するのも、2人で18試合の欠場に留まっているから。うーん、18試合って少ないのか?

結局のところ、結果に繋がった最大の理由はけが人も少なければ、1試合の中でもプレータイムがシェアされていて

元気な方が強い

という超現代的な要素が機能しているからかもしれません。「強豪ひしめくウエスト」といっても、今シーズンは7位マブスより下、つまり半分のチームは5割を下回っているわけで、ギリギリのラインを制してきました。

5割未満のチーム 24勝13敗
5割以上のチーム 8勝20敗

自分たちと同等以下の相手からしっかりと勝ち星を拾ってきたのが、今の成績を保てている理由です。これもとっても大切な要素だし、5割以上のチームにも1勝ずつあげていたりするので、ペイント内を攻めるオフェンスで強豪にも立ち向かえています。

〇今後のスケジュール
ブレイザーズ
スパーズ
ペリカンズ
ジャズ
サンダー
ラプターズ
セルティックス
バックス

再開後は初めの3試合が重要です。ここを乗り切らないと残りは強豪ばかり。プレーオフモードとなってモーランドのプレータイムが増えるのか、それとも最後までシェアしていくのか。あとJJJって出るの?

ジェンキンスになって最大の特徴は、ロスター全員が自分のプレーを表現できていることです。カイル・アンダーソンとか難しいタイプなのに、得意の遅くて正確なプレーは、それはそれで役に立っている。あるいはジョシュ・ジャクソンがディフェンスを頑張っていたりと、持ち味発揮が明確です。

コンセプトはしっかりとあるし、アシストの多い連携チームだけど、実際には特定のユニットに頼ることなく、選手全員が個性を発揮している。最も興味深いのはチームにエネルギーが溢れていることであり、メンタリティの面で成長している気がすることでした。

ジェンキンスが育てるウィナーズメンタリティ。35歳の新人HCが、このチームをプレーオフに導けたら大成功のシーズンになるでしょう。

タイラー・ジェンキンスの次代改革” への10件のフィードバック

  1. 以前からジャの事で思ってるのは物凄くジェンキンスにコントロールされてるなぁということです。
    ジャが打ちたがらないタイプであるのならまだ理解出来るのですが、そうだとしてもどうなんでしょうか?僕はもっと自由にやらせてもいい段階なんじゃないのかなーなんて。非常に抽象的な感想なんですが前からそう思ってます。
    ジェンキンスはインサイド重視なのは一目瞭然で利にかなってると思う戦術なんですが、育成段階でそれやっちゃうとこじんまりとまとまりそうで…。
    ドンチッチやヤングの成長スピードをみると対比でそう思ったりするのです。ポポビッチ並みに面倒見切れるなら全然いいんでしょうが。
    ジャに限らず全部の選手にいえることでしょうけども。

    1. やらせ過ぎて伸びない選手もいるので、役割限定でポイント絞るのは悪くないと思います。ジェンキンスはPGらしいPGにしたいんでしょうね。確かにちょっとこじんまりですが、ディフェンスとリーダーシップが優先なんでしょう。

      役割減る代わりに試合終盤は自分で勝負しろ!という匂いがあるなら許しても良いかと思います

  2. ヘッドコーチまとめるんですか。もしやるなら、現代ヘッドコーチ陣のなかでのラリー ブラウンの立ち位置を教えてください。

    管理人さんのお気に入りは今回のジェンキンス、アトキンソン、ナース、ダントーニ、ルー、ストッツ辺り。ブラウンは現代ヘッドコーチ陣よりも優れていますか。

    ブラウンは現代ヘッドコーチ陣の下地になっている、みたいな結論になりそうですが。ブラウンのバスケットより現代の方が複雑で工夫がなされている気がします。

  3. タイアスとメルトンっていう控えガードがしっかりプレイメイクしてるのも良いですよね。スターティングでもベンチでも同じセオリーでオフェンスを展開できるので。ウィンズローもパスを捌けてペイントにガツガツ攻められるタイプなため、怪我さえ治ってればクラウダーよりハマるかもしれないです。シューターは何とか足りるでしょう。

    1. JJJが離脱して急激にバランス悪くなったのが問題でした。クラウダーもいないものだから、防げないっす!
      オフェンスはクラウダーの3Pなんて決まらないし、ウィンスローはこのオフェンスに合いそうなので期待したい!

      今シーズン勝つためにはクラウダー必要でした。長い目では別に。

  4. 記事の内容から少し離れた連想ですが、1on1アイソマシーン(KDやレナード)がいることの効果はDF面でも少なくないのかなと思いました。
    ある程度一人で完結してくれることが分かっているのでコーナー担当はハリーバックすることができ、特にパッシングチームにおいては速いペースのためにTOから自壊するのを止める効果がある。なので例えOF単体だとそこそこの効率でも守備まで考えると効率がいいみたいな…。
    更に連想して、アイソプレイヤーが背が高い方がTOしても第一DFとして上を止めれるので更に(守備まで含めた)効率が良くなるということがあるのではないか?みたいなことを思いました。
    データ化はできなくはなさそうですけど、パラメータが多すぎてまとまる気がしませんし、特に後者に関しては風味付けみたいな感じですけど、こういう想像をするのは楽しいですね

    1. それは間違ないと思います。

      2年前のロケッツはハーデンにやらせておくことがリスクマネジメントにもなっていましたし。
      その前提って「ハリーバック」なわけですが、トップから仕掛ける選手にやらせる場合は適切に戻るウイングが必要になります。ロケッツならアリーザやバーアムーテ。そんな選手がいないと、あまり意味なかったり。

      デュラントが凄いのは、単なるシュート力でアイソを完結させてしまうから、
      アウトサイドから打っておしまい→自分が余裕で戻れる
      ってことでハリーバックも自分がやっちゃいます。

      あと単純にパスミスしないからカウンター速攻もされないし、意外と守りやすいと思います。

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