ニックス’21を妄想する

HCティロン・ルー
戦術:個人技主体
中心:ウイング陣

この条件でどうしていくのかを妄想してみましょう。

前回の続きです。前提条件はこれです。

ニックスで最も貴重なのはバレット&ノックスの万能型ウイング

オーナーが勝利に拘れとか、FAで(中途半端な)実力者を補強するとか、いろんな可能性がありますが、どの戦略をとったとしても大切なのはバレットとノックスを一人前にすることです。理想は3年で一人前になって、ラストピースでレブロンを加入させることです。

そのために、どんなことをしていくのが良いのか考えましょう。ちなみにそれ以前にノックス放出ってのもあるわけですが、放出したいほど悪い部分があることが知られている未知数の選手を高く売るのは難しいよ。せめて何が出来るか証明してから売りましょう。

◎個人型だけどパスを出せ

HCをルーにしたので、基本はチーム全体が鮮やかに連動するのではなく「個人の突破からチャンスを構築する」ことになります。そのまま個人がフィニッシュまでいく前提のシボドーよりもルーの方が良いのは、突破は個人でも、その後はシューターを絡ませたり、エクストラパスの連続を仕込むことも出来ることです。戦術レブロンで、ラブの能力を最大限に利用することは出来ないけど、シュート能力は大いに輝かせたように。

しかし、「バレットとノックスを一人前にしたい」ならば、コーナーでスポットシューターにしては意味がありません。ハンドラー的に何度もボールをもらいに来るシステムを構築しなければいけないわけです。ってことで、一番初めに出てくるのが

ボール持ちすぎPGはダメ
自分でクリエイトしたがるPGはダメ


この2点になります。ブログドン&マッコネルのペイサーズや、フォックスみたいなパスファースト、ラウリーのようにテンポの良いパッシングするPGです。はい、ということでデニス・スミスは失格です。放出しましょう。

①デニス・スミスの放出

それに比べるとニリキナはディフェンス主体のプレーが出来るし、パスを回すユーロスタイルをフランス代表でも実践してきました。シュート力も少しずつ改善しているので、残して育てる価値があります。べバリーを目指しましょう。

ただ、ペイトンの契約も残ります。こちらはシュート力には期待したくない存在なので、悩ましいですが、主役になる気持ちは薄いので、まぁなんとかなるといえばなります。ペイトンは実力者であり、契約が残り1年。これは「売り時」でもあります。強豪チームからすると短期契約で獲得できる方がメリットがある。

②ペイトンは残しても良いけど、売り時でもある。だからニリキナは残そう。

とにもかくにもウイング主体にするためにはPGを整理しましょう。ここを競わせている場合じゃない。主軸をニリキナにしておいて、後はドラフト2巡目でシニアを獲得しておこうぜ。

さて、前回も触れましたが、ここで違う案としては

デニス・スミス+ペイトン+指名権でクリス・ポール獲得

これも一案です。「指名権を出すのか、もらうのか」でGM能力が問われます。後述のランドルをつけてもOKです。サラリーが高いことがネックのクリス・ポールですがニックスにはキャップスペースがあり、ノックスとバレットを育てる間はお金がかからないので、お目付け役に大ベテランを連れてくる作戦です。オーナーもにっこり、ファンもにっこり、クリス・ポールはがっかり。ってなりそうですが。

③PGを整理してクリス・ポールを連れてくる。

なお、こちらもレブロン獲得の布石です。選手会長のクリス・ポールといえど、さすがに次回の契約更新では高額サラリーを要求してこないはず。
まぁボール持ちすぎ問題はクリス・ポールにもあるのですが、「ウイング達を育てるためのPG」と考えれば、オフボールの動きも少しずつ学ばせるってことで、ニリキナを育てるよりもベターかもしれません。そこまでノックスを信用できるわけじゃありませんが。

◎ミッチェルとランドル

PGがニリキナか、ペイトンorクリス・ポールかで事情が異なってくるのがセンターの役割。「ウイングを輝かせるならば、どんなセンターにすべきか」ってのは大切な論点です。

今シーズンはチーム最長のプレータイムで中心的役割を果たしたランドルをセンターとして残すか、それともFG70%オーバーという驚異のミッチェル・ロビンソンを主軸にするか。まぁ後者はファールキングなので主軸化は無理なので、あと2人は連れてこないといけませんが。ギブソンいるし。

・ウイングにフィニッシュさせるために、インサイドを空けるセンター
・ウイングのドライブから高確率で押し込んでくれるセンター

センターが戦術を決める時代なので、どっちのタイプを優先するかは大事な話です。正解は両方のタイプを用意するウォリアーズスタイルなのですが、ニックスの場合はランドルのサラリーが高いことが問題です。

④ランドルをストレッチ5にするか、放出するか

これを決めないといけません。無視する手段もありますが、それは10M未満のサラリーの選手ならば響かないのですが、ベンチから15分の選手にするには高すぎるよね。サラリーキャップの無駄遣い。

PGニリキナでボールを持つ時間を短くするのであればランドルと組ませてゲームメイクし、ウイングがフィニッシュ役になる形も出来そうです。クリス・ポールだと違うんじゃないかな。いずれにしてもボール持ちまくるランドルなので、使い道をしっかりと定義しないと、若手の成長には妨げにしかなりません。

「ウイングを個人技で使う = 全員でボールシェア」 なのでシェアできそうにない選手の入替は必要だよ。

ミッチェル・ロビンソンの場合は、もう1人は走れてインサイド担当のハードワーカーが欲しいです。これはギブソンね。ランドル放出したらハレルも獲得できるかも。もう1人の控えセンターにストレッチ5を連れてこないといけません。多分、Gリーグに落ちてるよ。

◎シューターとドラフト

ガードに加えてウイングにもボールを持たせるわけですから、ボールを持つ時間が短くて働いてくれるシューターは必要です。ティロン・ルーならば尚更ほしくなるでしょう。ってことでドットソンは残留させましょう。

ドットソン
ブルロック
エリントン

こう見るとシューターが揃っていますが、ビッグマン系のシューターがいません。ランドル放出ならセンターに1枚は欲しいし、コーナー担当のストレッチ4も出来れば欲しい。

ここはドラフトで狙うべき選手になります。シュート能力が高いウイング系統かセンターを探しましょう。ワイズマンをとれるなら、そこから考えても良いだろうなー。ってことで、いくつかのモック・ドラフトサイトを見てみましょう。

PG Tyrese Haliburton

http://www.tankathon.com/mock_draft

PG/SG Killian Hayes

http://www.nbadraftroom.com/p/2020-nba-mock-draft.html

SF Deni Avdija

https://www.draftsite.com/nba/mock-draft/2020/

PG Killian Hayes

うーん、見事にPG予想でした。なんでだよ、って感じですがロッタリー前なので指名順位が6位ってことと、ニックスへの不信感から再びPGってことなのでしょう。2つのサイトが予想しているキリアン・ヘイズなんてニリキナと同じフランスだぜ。

唯一、ウイング予想されたいたのが Deni Avdija ですが、ここの項目で管理人がドラフトに求めていたタイプ的にはバッチリです。

ヘゾニャにならなければよいのですが、成功するか失敗するかは、いろんな要素が絡み合うのでおいといて、主題となる「ウイング主体のチーム」を作るならば、3人目のウイングとして適した選手な気がします。変に「ポジションバランス考えて」ではなく、若手のウイングを並べてチームを作るっての方向性として適切だと思っています。

Deni Avdija をドラフト指名しろ

理想は1位指名権を手に入れることでしょうが、ロッタリーに外れたら狙って悪くない人材です。その大前提はウイング主体のチームを作る事なので、レオン・ローズがどう考えるのか見えてきそうなドラフトです。なお、1位指名権を手に入れたら、今回の記事は白紙に戻ります。

◎まとめ

こんな感じで妄想してみました。振り返ってみましょう。

【ハンドラー】1人
ニリキナ(クリス・ポール)
トリアー

【シューター】ベンチ要員
ドットソン
ブルロック

【ウイング】主役
バレット
ノックス
Deni Avdija

【ビッグ】違う系統を複数
ミッチェル・ロビンソン
ギブソン
シューター系センター

意外と現状のメンバーでも悪くない感じが見えてきました。ますます今シーズンは何だったんだ、となってしまいそうです。ただ、このチームは「20勝すれば良い結果」って感じ。そう考えるとクリス・ポールを獲得しておいても悪くないかな。25勝まで伸ばせるかも。

ランドルの放出に成功すると、クリス・ポールを獲得してもまだお金を使えるので、センターにそれなりの選手を連れてくることも可能。全然思いつきませんが。まかり間違ってハレルを連れてこれたら、いろいろ面白いけどね。

ニックス’21を妄想する” への8件のフィードバック

  1. 一位指名を取った場合はどうすると思いますか?
    やっぱりラメロ?
    エドワーズかワイズマンでしょうか。

    ニックスが一位引ける気がしないなぜだろう、、、

    1. ポジション的にワイズマンだと思います。誰が才能あるのかとかは全く分かりませんが。
      インサイド側をどうするのか、未知数なので。

  2. やはりジュリアス・ランドルの放出ですよね、難航しそうなのは。
    ケンタッキー大の時から疑問符でしたし、レイカーズの高指名も?だしニックスの獲得はホンマにアホかと。
    ドレイモンドクラスにDF良くなきゃベンチで5milでと払えるかレベル。

    それはさておき、バレットも将来託すのにふさわしいか自分は疑問です。
    バレットこそ今のうちトレードにならないかなと。
    代わりに誰とってくるか対案浮かばないので、あれですが。

    1. ランドルはペリカンズは割と上手く使っていましたが、その理由は同じポジション3人主役制の1人だったことだと思います。ベンチの6thマンでも良いのですが「主役」ポジションにしてあげないと難しい選手ですね。ウイングを主役にするにもガードを主役にするにも合わないかなーと。ウルブズにでも行くかなー。

      バレットもノックスもフィジカルのあるウイングという意味では良いですが、スターになれるかはどっちもわかんないです。
      これについては、みんな一緒なので実は試合で目に見えている姿よりも、トレーニングで感じるパーソナリティが大切なので、ニックスがチームとしてどうみているかですね。
      1年目は期待されていたノックスが、2年目に期待されないのはパーソナリティを評価していたのか、いないのか、ちょっとわかないのも✖です。

  3. バレット、ノックス、そしてフランキー!!
    良いですねー!!
    ここに補助的選手がチラホラと入れば未来は明るい!

    …とならないのがニックス。
    モリスランドルギブソンに耐えたファンなら何が来ても驚きませんよ!

    今年のドラフト戦略は候補が候補だけに難しいですね。
    GSWも上位指名権あってもな…みたいな空気出してますし。
    半ばロールプレイヤー目的の1巡目下位〜2巡目の方がチームにとって価値のある選手が取れそう…苦笑

    1. 一応、下位指名でドットソンやミッチェル・ロビンソンを当てていますし、上位指名よりも下位指名の方が成功していますよね。
      ただ、ロールプレイヤーとして使い切れていない印象も。

      今のニックスに必要なのは賢い選手だと思うので、このピンチをチャンスにできるシニアを探してほしいです。

  4. ルーHCは勘弁して欲しいですね ドーランの言いなりにしかならなさそう
    ルーは行くならネッツ辺りが向いてると思います
    アトキンソンかMジャクソン 若手の育成に長けたHCが理想です

    1. ルーはプレイヤーズコーチなので、言いなりにはならないと思います。育てるのが上手いとは全く思いませんが。
      Mジャクソンにしてください。アトキンソンはダメです!

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