シューティング時代に登場したアンチ・シューティング・ポイント・センター
トレ・ヤングのことを書こうと思っていましたが、ポイントセンターに触れたのだから現代の新感覚ポイントセンターであるアデバヨについて書く流れになってきました。そもそもポイントセンターってのは、ポストアップ以外の形で、そしてトップの位置からプレーメイクするからPGっぽいセンターみたいな位置づけだったのだと思います。そこにはセットで「3Pを打てる」みたいな要素があって、アウトサイドでフリーにされないからこそ機能する一面があります。
ところが今シーズンになってヒートのアデバヨは3Pやアウトサイドを打たずにポイントセンターと化し、オールスタープレイヤーにまでのし上がりました。モンスターではあったけどフィニッシュとハードワークが仕事だったルーキーシーズンから2年でまさかのハンドラーになったアデバヨ。その中身を見ていきましょう。
◎チームスタイルの変更
〇パス数
17-18シーズン 19.9本
18-19シーズン 25.2本
19-20シーズン 47.9本
〇アシスト数
17-18シーズン 1.5
18-19シーズン 2.2
19-20シーズン 5.1
ホワイトサイドのトレードもあってプレータイムを大きく伸ばした一面はありますが、それにしても驚くべきパスの増加があります。合わせてアシストに繋がる確率も上がってきています。やはり突然のポイントセンター化という捉え方が適切です。
従来のヒートにおけるインサイドのプレーメイク担当はジェームス・ジョンソンでしたが、アデバヨの成長によって明確にプレータイムを減らしました。3P36%とプレーの選択肢としてはアデバヨよりも多いジェームス・ジョンソンでしたが、そこは求められなくなったのが今シーズンです。
ウェイドの引退、ウィンスローのケガ、Jリッチのトレード、タイラー・ジョンソンのトレードとSGだらけだったチームからガードが抜けまくったことは、さらに大きな影響をもたらしています。明確にプレーメイカーが必要になった今シーズンだったので、白羽の矢がアデバヨにあたりました。もちろん、突然当てたのではなく、そういう選手として考えていたからです。
バトラーが加入したヒートですが、シューターとして育ててきたダンカン・ロビンソン、不良債権(ホワイトサイド)の処理だと思われていたメイヤーズ・レナードの獲得、突如登場したケンドリック・ナンとヒートはスターターを一新しました。これだけ一新して勝っているチームはかなり珍しいです。
そしてスターター陣は明確に分業制を敷きました。SGだらけの昨シーズンまでとは考え方自体が一新されています。ここは以前に触れましたね。
ホワイトサイド以外はオールラウンダーを並べていた体制から、シュート担当を増やすユニットに変更したことはアデバヨに求める役割を大きく変化させたことになります。その期待に見事にこたえたアデバヨなのでした。
プレータイムを増やし、チームの中心になったアデバヨ。昨シーズンまではモンスターダンクが特徴だったのに、今ではアシストが特徴のセンターに変わったのでした。ところで、実際にモンスターダンクが減った印象があります。ハイライトと言えばダンクだったのにね。
凄まじい身体能力なわけですが、ビッグマンとしては異常なアジリティがこの動きを支えていて、パスへの反応速度が段違いかつ、反応してから体が浮き上がる速度が異常なのがアデバヨでした。ところがポイントセンター化に伴い、特徴的だったアリウープは大きく本数を減らすことに。
〇アリウープ数
17-18シーズン 53本
18-19シーズン 81本
19-20シーズン 41本
今シーズンはまだ終わっていませんがプレータイムとしては、1368分⇒1913分⇒2234分とすでに過去2年を上回っていますが、アリウープの本数は3年目で最も少なくなりました。
ポスタライズ・ダンクを減らし、アシストを増やした3年目
かなり珍しい部類の選手になった気がします。そもそも3Pがないのにポイントセンターってのもおかしいのにさ。なお、アリウープのようなプレーはデリック・ジョーンズが引き受けるようになっています。
◎アデバヨの特徴
そんなアデバヨの特徴を考えてみるわけですが、いきなり今シーズンになった上手くなったわけではなく、前述のハイライトにある2つのプレーからも身体的な特徴がうかがえます。
ひとつ目はバグリー相手にコーストtoコースト気味に決めたダンクです。このダンクは自らボールを運び、バグリーをゴール下で押し込み、ターンからのダンクというシーンですが、2つのことに注目したくなります。
①ドライブの流れから自然と押し込んでいる
バグリーに対して強くフィジカルコンタクトしているわけではないのに、ゴール下まで押し込んでしまっています。NBAルールでは正対しないコンタクトは簡単にファールコールされるのでバグリーが体を張れなかった面がありますが、それだけアデバヨのスピード&パワーに対抗するのは難しいということで。ありそうでないプレーです。
②バグリーがいるのに振り向きざまダンク
ただし、バグリーもしっかりとついて行っており振り切られていません。後はゴール下勝負というところでアデバヨはリングに背を向けた状態で踏み切ってターンしながらダンクしています。まるでシャックみたいなディフェンスを無視したダンクです。
しかしアデバヨのサイズは6-9なので、通常はここまでのダンクは出来ません。アデバヨの凄いのは「スピードドライブ+パワームーブ+平面のアジリティスピン+空中のパワーダンク」が融合していることです。
様々な身体能力を高いレベルで融合した形で発揮できる
アデバヨがモンスターといっても1つひとつの身体能力の部分はこれまでのセンターにもありました。スピードもパワーもあったドワイト・ハワードとかさ。なんだけど、全てを融合した形で一連のプレーで出来てしまうアデバヨってのはかなりレアな能力の気がします。
そして1位のプレーは、こんなプレーを連続してできてしまう驚異的なハードワーク能力を足してしまっています。チェイス指摘手の全力ジャンプでブロックしたアデバヨでしたが、着地が恐ろしいほどにスムーズで足が全くぶれません。ランニングジャンプをワンステップの着地で吸収してしまうってクレイジーです。しかもそこから反転して走り出します。
速攻に参加したアデバヨは走りながらボールの行方を追い、走りを辞めることなくリバウンドに飛んでプットバックダンクをかまします。1つひとつのプレーですらすごいのに、これを一連の流れの中で全て完遂してしまうスタミナというかハードワークは異常です。絶対に「気持ち」だけでは出来ないプレーです。
③チェイスダウンブロックをワンステップで着地し、反転して速攻に参加
④走ったままリバウンドのタイミングをあわせプットバックダンク
マンガみたいなプレーをしているのがアデバヨなのでした。
ここまでは昨シーズンまでのアデバヨ。しかし総合的に見たアデバヨの特徴として
様々な能力を複合的に発揮でき、しかも連続して発揮できる
というのはポイントセンター化する中で極めて重要な要素になっています。まずわかりやすいのがその運動量。センターながらガードやシューター並みの運動量を誇ります。
〇今シーズンの走行距離 157.5マイル(10位)
とにかくよく動いているアデバヨ。チームとしてのヒートは13位とハードワークのイメージと違い、ペースが遅いので順位は低めですが、その中で献身的に動き回っています。
〇タッチ数 66.5回(44位)
一方で動き回っている割にはボールタッチの回数は少ないのも特徴です。1位が同じくポイントセンターのヨキッチなのですが、その回数は97.6回と圧倒的。ということでアデバヨは
ボールを持つ回数以上に、運動量でチームを動かしている
といえるのでした。これはディバッツよりもサボニス親子に近い特徴なわけです。自分自身がアシストしなかったとしてもスペースとタメを作って、ディフェンスを崩していく。アウトサイドシュートがなくてもポイントセンターになれている1つの要因なのです。
それでいてスピードもパワーもあるのだから極めて厄介。アジリティで反応することが出来るから広い範囲をカバーしているわけだ。
うん、それってウエストブルックの考え方に近いじゃないか。あっちはボール持ちすぎだけど、それでも極めて広いカバー範囲でチームを助け、アウトサイドシュートがなくてもゲームを作り、スピードもパワーも持つ理不尽野郎。
◎アデバヨとバトラー
こうしてオンボールだけでなく、オフボールでも崩していくようなアデバヨ効果はバトラーのスタッツにも関わってきています。周囲をシュータータイプに囲まれたことで、バトラーとアデバヨの2人がインサイド担当になったようなヒートですが、この3P時代に3Pアテンプトを減らすエースという珍しい構図が生まれました。
〇バトラーの3Pアテンプト
17-18シーズン 3.4本
18-19シーズン 3.0本
19-20シーズン 2.2本
〇バトラーのアシスト
17-18シーズン 4.9本
18-19シーズン 4.0本
19-20シーズン 6.1本
よりアシストを増やしたバトラーですが、自分のパスから3P40%近く決めてくれるチームメイトとの関係が大きく影響しています。一方で単純なパス数だけをみるとアデバヨとのコンビでの意味が浮き出てきます。
〇バトラーのパス数
16-17シーズン 45.7本
17-18シーズン 40.6本
18-19シーズン 33.8本
19-20シーズン 50.0本
昨シーズンはシクサーズに移籍した後に大きく減らしたことも関係していますが、とにもかくにも今シーズンはキャリアで最も多いパス数になっています。ちなみに16-17シーズンをあえて載せているのは、ここがパッシング&スクリーンのホイバーグ時代だったから。ウェイドとロンドがいたチームでは、やっぱりそれなりにパスを出していました。
〇バトラーからアデバヨへのパス 15.0本
〇アデバヨからバトラーへのパス 10.5本
そんなバトラーのパスは30%くらいがアデバヨへのパスです。ロンドで7.4本、ウェイドで6.3本、最も多かったKATで10.4本だったことを考えると、アデバヨとの関係性の中でパス数が大きく増えていることがわかります。
しかもアデバヨはフィニッシャーの動きを大きく減らしているので、プレーメイクのためにパスを出していることに。これまでシュートに結びつくパス以外は出さずに、個人で攻略したがっていたようなバトラーでしたが
バトラーのパスを引き出すオフボールのアデバヨ
っていう構図が見えてきます。ヒートはバトラーとアデバヨがプレーメイクするチームなのですが、これまでよりもバトラーが「プレーメイク」という空気を感じさせるようになったのには、ボールを引き出しているアデバヨの存在が関係していそうなのでした。深堀するとバトラー回になるからやめよう。
◎スムーズなパス動作
縦横無尽に駆け回るオフボールのアデバヨについて触れましたが、肝心のパスそのものはどうなのか。ここでも前述の身体能力と同じような特徴があります。
まずアデバヨは「パスセンスにあふれているか」と問われると「?」って感じです。見ている方が驚くようなパスってのは少ないし、コート全体を俯瞰しているようなキックアウトパスってのも少ないです。これはドライブが少ないことも関係しているけどね。
まずは18点11アシストしたシクサーズ戦のハイライトを見てみましょう。
ほぼほぼ特別なアシストはありません。どちらかというと、オフボールの時点でマークをずらしておいてのドライブフィニッシュが目立ちます。アシスト自体はハンドオフからの3Pや、自分にマークが寄ったときにフリーになった選手に出しているくらい。そのズレを生み出すのがオフボールのプレーメイカーだわな。ハレルもこんなタイプかな。
しかし、それだけで11アシストも稼げるわけありません。アデバヨの特徴は単純なハンドオフなんかでもシュートに結びついてしまっていることです。
意外と長くドリブルをついていることがおおいアデバヨですが、ディフェンスの反応が遅れることが多いのがわかります。それはドライブ・パス・シュートと基本的なプレーの組み合わせですが、
何を選択するのかディフェンスが反応できない
ということにあり、センターではあるもののルックアップして周囲をみてからシュートを打つような落ち着いた判断力もあります。様々な身体能力を連続で使えていたアデバヨですが、ドリブル・パス・シュートというスキル面においても
プレーとプレーのつなぎ目が極めてスムーズ
予備動作がなくシンプルだけど読みにくいプレー
マッスル系のアデバヨは、その筋力を非常にうまく活用できています。ここまでスムーズに動けるマッスル系は非常に珍しい。同じくハンドリングが良くパスを出しているドラモンドはパスを出すときはパス、というのがわかりやすいから機能しきれないのに比べると、アデバヨはシンプルなプレーながら、小さい動きで決めてしまう厄介な選手です。
ハイレベルなセンスやスキルというよりも、全てのレベルが高く、自分の持つ能力をうまく融合できている印象があるのでした。
◎得意なプレー
コートのどこにでも顔を出し、いろんな動きでディフェンスを崩しているアデバヨですが、ヒートにとって重要になっているプレーはハイポスト近辺にアデバヨが構える形です。「ハイポストにセンター」ってオールドスクールなのですが、そこで見せているプレーがポイントセンターの良さって感じです。
ヒートはダンカン・ロビンソンを中心にアデバヨのハンドオフを利用し、しかもカッティングも狙いまくります。これらのオフボールプレーの組み合わせの中で、コートの中心であるハイポストが起点になるのは論理的です。
そしてこれらのプレーでディフェンスが動いたところでアデバヨが自らのドライブも含めてプレーチョイスを行います。
・アウトサイドでハンドオフ
・インサイドのカッティングへパス
・自らドライブ
これを正しくチョイスする判断力をアデバヨが持っていると信じて構成されているわけです。なお、NBAのチャンネルにある動画からこれらのプレーを抜き出しましたので、これを観てください。
今回は冗談で4コマ漫画を作ったり、この動画編集したりで疲れました。フィジカルモンスターのくせにスキルフルなセンターになってしまったアデバヨの責任です。
だから説明省きます。
◎新時代アデバヨ
ということで3Pなくてもポイントセンターになれることを示しているヒート&アデバヨ。それは
ポストを起点にした現代オフェンス
の可能性を膨らませ始めています。いわゆるプリストンオフェンスがキーワードになっていたポイントセンターですが、似たような形だけど、ハンドオフを使った3Pを加えるために、起点をインサイド側にずらしたのがスポルストラの工夫って感じです。
オールラウンドなプレーをしているアデバヨですが、シュートだけを考えればセンターっぽいわけで、こんな形があると新たな可能性を示してくれました。とっても興味深いぜ。
ロケッツがウエストブルックをセンターみたいにしていますが、ひょっとしたら似ているのかもね。もっともっとセンターにした方が良さそうなことをアデバヨに示されたのかもね。
アデバヨが良かったのは、あくまでもビッグマンって事かもしれません。ハードワークを欠かさず、自分が合わせるプレーも頻繁に実行しているので、「余計なことをしない」「オフボールでも仕事をする」そんなポイントガードだと思えば価値も高まります。
ヒートの選手構成故に輝いているのか
アデバヨがヒートを輝かせているのか
どっちにもとれるわけですが、これが他のチームに移籍しても同じことをするのかはちょっと興味深いものがあります。だけどヒートは絶対に手放さないでしょう。
そんなオールスターセンターに成長した3年目のポイントセンターでした。
スポの工夫は凄いですね、腕のあるコックの創作料理といった感じがします。他のコックはこの素材は普通に料理しそうなもんですが
ライリーとのコンビでの機能性が高そうですね。基本はライリー色で選手や戦術を形作っているのですが、現場のスポルストラが現実的な細かい工夫を施すのが機能している雰囲気!
アデバヨ個人の良さは判断の良さと早さに加えて、マッスル系の動きの速さでディフェンスが間に合わないって感じでしょうか!?ハードワークっていうのも大前提でしょうけど。
ウエストブルックと似ているというのは全く気付いていなかったのでとても興味深かったです。あと主さんと同様、アデバヨがヒート以外のチームに入ったらどうなるのかはすごく気になりますね。アデバヨを中心に優勝を目指すチームがあらわれるとしたら、どのチームがどんなメンバーを揃えるのか!?
スピードとパワーを併せ持つ選手ってのはレアですが、たまにいます。そこにスピードとパワーが一体化したプレーが出来るまで加わるとなかなかいない。って感じです。
パワフル系のガードにいるような特徴だと思いました。でも本職ガードだと余計なことしがち。それがセンターだから少ないってのが魅力です。
アデバヨはアウトサイドでほんとにスムーズですよね。
才能の片鱗は見せているキングスのジャイルズがアデバヨみたいになったらなぁと思ったりします。
膝をやってるのでアデバヨの様な爆発的なジャンプ力は有りませんがジャイルズも非常にスムーズです。
ヒートはドラギッチをジノビリ的なシックスマンにして多くの選手でアシストを分散させる形ですね。この方がシュート%は上がると思うので非常に効率的。
周りの環境故かそれとも本人の能力ありきかと言えば前回書きましたがどちらも当然ありますが、よりビッグマンとしては器用なアデバヨありきだと思います。
ここで詰まることがないので他に支配的なハンドラーがいなくてもバランスアタックが成立する。
この形のキモはやはりビッグマンですね。
キングスで比べられないのはフォックスの存在ですね。あくまでもPG発信なので、アデバヨくらいボール持たれるのも意外と苦しかったり。
デュークでテイタム&ケナードと組んでいたジャイルズ
ケンタッキーでフォックス&モンクと組んでいたアデバヨ
ニーズがありそうなので、じっくり育てる気持ちが必要です。
ハンドオフ→スクリーン→シューターにアシスト
ハンドオフ→フェイク→ドライブ→フィニッシュorダイブした味方にアシスト
オンボールの仕事は基本的にこのイメージ
それを確実に成功させる判断力、攻守において脅威的な身体能力を複合的に発揮できるなんて神はどれだけバムを愛すのでしょうね。贅沢言うならウイングスパンがもうちょっと欲しかったけど
ドラモンドももっと練度あげてチームメイトが動くようになればバムに近い形になりそうですよね、ラリーナンスJrもこのタイプに近いと思うのに3P撃つだけのビッグマンになってしまった
シーズン再開も目処が立ってきたし企画物はまた次のオフになりますかね?東と西のプレイの違いなんかにスポット当ててはどうでしょう、何か違いがあるかは私も知らない無責任なことですが
ドラモンドを輝かせるヒントに溢れてますね。それはハンドラーが長くボールをもってはダメなので、ピストンズもキャブス も違う。
東西格差はあるのですが、ニック•ナース、ブーデンフォルツァー、ブラッド•スティーブンス が無理やり埋めてしまう印象です。トップチームにはあまり差がなく、真ん中くらいから開きますね。そこが語りにくい。
筋力・瞬発力・判断力をハイレベルに備えたセンターで、器用なアロンゾモーニングみたいな選手ですよね。親父サボニスみたいなスキルの多彩さはまだ無いと思いますが、運動量で凌駕しているというか。
ただ試合終盤になると、自分で攻める雰囲気が無くなる印象があって、エースキャラでは無さそう。もちろんバトラーがいるっていうのも影響あると思いますが。
クレバーな選手であることは証明できているので、勝負所でもう少し強引に点を取りに行ければステップが上がる気がします。これは同じ年齢の頃のガーネットやボッシュも言われていた点だと思いますし、逆に言えば既にそのレベルまで近づいている。凄いこと。
その意味では一番プレイオフで見てみたい選手だったんですけど、早くディズニーで再開しないですかね。
自分で得点するのが優先の選手ではないので、終盤は難しいですよね。その終盤にもこんなチームオフェンスをするのが、それとも個人に託すのか。ヒートは後者でやってきたので、バトラー任せでしょうね。
書きませんでしたが、イグダラとクラウダー加入したので、アデバヨの周りを動く選手が減りました。そんなことも関係してくると思います。
いつも楽しく読ませて貰ってます。
読んでいて思ったんですがスキルセット的には殆どシモンズと一緒な気がします。もしシクサーズがエンビードを出してバトラーを残していたら同じようなことができていたでしょうか?
エンビードかバトラーではなく、周囲の選手をオフボール担当にするべきだったかと。それは2年前のシクサーズです。路線としては正しかったと思いますが、急激にパスを回さないメンバー構成にしてしまいました。
コビントン、シャメット、イリャソバが残っていればシモンズ はアデバヨみたいに輝いていたんじゃないかなーと。
とてもわかりやすい考察で面白かったです。
アデバヨのポイントセンターは、HOU、LAC、BOS等のスモールボールで、リムプロテクターが複数いないチーム相手だと、アデバヨがリムプロテクターを引き寄せて、ペイントエリアから追い出せるので効果的で、逆にMILやLALみたいに複数のリムプロテクターでインサイドがガチガチだと上手く効果を発揮しない、という感じですかね?
ポイントセンターの存在は、選手のスキルの向上や戦術の進化ももちろんですけど、スモールボールのような戦術トレンドの副産物的なところもありそうだなと思いました。
リムプロテクターの人数というか、インサイドを手厚く守ってくるチームに対してカッティングが効かないと手詰まりになるイメージですかね。ロケッツとセルツは1on1で空けないことをベースにした守り方なのに対して、レイカーズやバックスはカバーリングの徹底で最悪3Pは諦めるみたいな感じです。
アデバヨに得点力・アウトサイドシュートがあれば、カバーリング相手にももっと有効になりますが、今のところアデバヨへのプレッシャーは弱くてOKなので、ドライブアタックを止められるヤニスやADがいると厳しくなりますね。