OJISAN’S

キング・レブロンもおじさんだ

〇レブロン・ジェームス
34.9分
25.7点
7.9リバウンド
10.6アシスト

今シーズンもキングっぷりを発揮しているレブロン。いや、「さらに」といえるかもしれないくらいディフェンス面でも手を抜かないプレーはレイカーズに大きな変革をもたらしています。

そんなレブロンも35歳。とても35歳のスタッツじゃないわけで、いまやリーグNO.1の選手じゃないかもしれないけど、未だにリーグNO.1を競っていること自体が驚異的な存在です。なお、カーメロも35歳なわけで

カーメロくらいの衰えが普通
レブロンが異常

というのが正しい状況です。要するにレブロンがおじさんに似つかわしくない活躍をしてしまうから、普通のはずのカーメロが衰えたみたいに思えてしまう。逆だよ逆。

さて、若手は次々に出てくるリーグなわけですが、今シーズンで35歳以上のベテランは実は12人しかいなかったりします。

〇35歳
レブロン
カーメロ
マルク・ガソル
レディック
ミルサップ
バレア
セフォローシャ
〇36歳
イグダラ
〇37歳
タイソン・チャンドラー

〇39歳
コーバー
ハスレム

〇43歳
ビンス・カーター

3試合しか出ていないハスレムは置いといて、いずれも各チームで重宝されている存在。セフォローシャがなんか見劣りしちゃうね。あとチャンドラーは出番ないか。

そして別格の43歳であるビンス・カーターが目立っています。コーバーがいまいち活躍出来ていないこともあり、イグダラから7歳離れていながらの活躍っぷりは称賛に値するどころか、異次元の存在と言えます。

まぁレブロンが43歳の時はもっと活躍していそうですが。控えPGとかになってたらウケるな。

◉減ったオジサン

ところで35歳が7人いますので、1年前はこのリストに入ってこない選手達でした。(バレア・カーメロ・レディックは誕生日の関係で昨シーズンの終わりは35歳なので、正しくは4人)

しかし、1年前はオジサンは21人もいました。一気に減った感じがあります。いなくなった選手達を並べると

ゴータット
レイモンド・フェルトン
パチュリア
デビン・ハリス
チャイニング・フライ
ネネ
カルデロン
パウ・ガソル
ジャマール・クロフォード
ウェイド
トニー・パーカー
ノビツキー

華々しく引退した最後の3人(+ガソル兄)を除くと、ゴータット、カルデロン、パチュリアあたりは引退を明言していた気がしますが、他はどうなんでしょうね。

一世を風靡したとまでは言わないですが、それぞれ特徴的な選手が多く混じっていて、その一方でスピード不足の選手が多い気がします。トータル能力が足りなくなって引退だったり契約満了だったりしているイメージです。今シーズン残っている選手達よりも特定の役割を引き受けるような選手が多い。

それでは更にもう1年さかのぼってみましょう。さらに3人増えて24人のオジサンがいたシーズンです。

ジャミーア・ネルソン
エメカ・オカフォー
トニー・アレン
ザック・ランドルフ
デビット・ウエスト
ジョー・ジョンソン
ニック・コリソン
ダミアン・ウィルキンス
リチャード・ジェファーソン
ジェイソン・テリー
ジノビリ

今度はチームの2番手・3番手あたりの選手が増えました。彼らはベテランになってベンチの得点源になっていることが多く、それを延々とこなしていたジノビリが象徴的かもしれません。

なお、ここで初めて「ダミアン・ウィルキンス」という謎のオジサンが登場します。ペイサーズでプレーしていたのですが、なんと5年のブランクを経てNBAに戻ってきました。オジサンNBAプレイヤーは「みんなが名前は知っているような選手が多い」わけですが珍しい例外かもしれません。

ここまでの特徴をまとめてみましょう。

オジサンは元スター選手もいて知られた存在が多い
ここ数年でオジサンの割合が減った
2年で23人がリーグでプレーしなくなっている
スピードのないオジサンが置いてかれた

まぁ敢えて書き直さなくても、みんながわかっているような内容ですね。年を取ってスピードが落ちて、ベテランの味だって発揮しきれなくなっていったわけですね。
ちなみに16-17シーズンからビンスおじさんは最年長だし、ハスレムはほとんど出番がありません。特殊だな。

◉新陳代謝

今シーズンのオジサンに戻ると、センターはガソル弟とチャンドラーしかいません。チャンドラーは8.2分しかプレーしておらず、ガベージタイム要員になっており、戦力にはなれていませんので、実質はガソルのみ。他には大活躍のミルサップがインサイド担当くらいです。

それに対してこの2年で9人のビッグマンがいなくなりました。オジサンビッグマン受難の時代となってきました。かつてはビッグマンの方が年をとっても残れていたイメージですが、大きく変貌してきました。

そんな中でカーメロ先輩は(レブロンを除けば)頑張っています。ペイント内4.5点、セカンドチャンス1.9点、速攻1.4点とアウトサイドに頼らない形の得点も出来ています。オジサンだと考えれば、優れた成績を残せているわけです。マジでレブロンが悪い。

〇来シーズンいなくなりそうなメンバー
バレア
タイソン・チャンドラー
コーバー
ハスレム
ビンス・カーター

お役御免なビンスおじさんとハスレム以外では、ロスター枠的に厳しそうだしケガも多いバレア、戦力に慣れていないチャンドラー、引退していてもおかしくなかったコーバーあたりが辞めるかもしれません。それ以外だとセフォローシャくらいかな。この2年間でリーグを去った選手数に比べるとグッと減ります。

もしもこのメンバーが引退すると、現在36歳のイグダラが最年長になり、リーグ全体でみれば「若返り」が進むことになります。

そしてレブロンを筆頭に残ったメンバーはあと3年くらいはプレーしそうなので、新陳代謝がひと段落した感じすらあります。

リーグ全体のオフェンス志向・ペースアップ・3P増・ポジションレスといった傾向は新陳代謝を促してきたわけですが、それに対応できるオジサンの時代になってくるのかもしれません。

あとがき

なんか面白いことが書けそうだと思ったら、意外と書けませんでした。

OJISAN’S” への6件のフィードバック

  1. 面白かったですよ。

    カルデロンはまだやれそーなんすけどね スリーそこそこ入るし。

    ディフェンスはあんまイメージないのでそこと年齢が懸念点でかなー。カルデロンをベンチに置いとけばいい気はするけどなー。

    ガソル弟とレブロンさん同い年かぁー なんか不思議

    レブロンさんの今シーズンの活躍っぷり(ディフェンスおさぼりしなくなった)のは何が変わったんでしょーね? 昨シーズン、休んだからだけなのかなー ADとかダニグリとか フロント陣の戦略が自分に合うとか、色々なんでしょーけどね PG役出来るから負担軽減とかなぁー 色々あり過ぎて分かんない 

    1. レブロンが今後達成しそうなことを予想してほしいです。
      カールマローンが40歳でトリプルダブルをしてますが、引退してなければレブロンもできそうですよね。
      また控えPGになってたらウケるとおっしゃっていましたが、ザイオンとかドンチッチのメンター的存在になってレイカーズ含めて4球団で優勝とかしたら面白いです。

  2. NBA見始めた頃はレブロン嫌いだった私も最近は変わりましたねぇ。

    毎年MVPみたいな活躍してるのにそれが当たり前扱い。
    いつも味方の怪我に泣いて中々フルメンでGSWとガチれなかった。

    スコアラーとしてブレイク中たった若き日のハーダウェイJr.がレブロンにマンマークにされて以降絶不調に陥ったのは衝撃でした。

    モラントが「レブロンは見合ったリスペクトを得られていない」と語ってましたが、振り返るとそんな気がします。

  3.  いつも楽しく読ませていただいています。
     素人考えですが、今季GSWのように2way契約で若手を活用するチームが増えたことも要因の一つかな、と思いました。
     ベテランミニマムより安くすみ、うまく活躍すれば本契約に切り替えたり、アセットとしてトレードもできる、みたいな。

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