ディアンジェロいないじゃん。トレードされたの?
八村が戻ってきたのでディアンジェロと一緒に確認してみようの試合でしたが、もうウォリアーズは誰を見れば良いのかわからないね。ただ3Pシューティングが好調だそうです。ノー・ブラザーズ・バット・スプラッシュ
八村ってことで日本語放送にして食事を作りながら聞いていたのですが、
「ビールのミドル」
「八村のドライブからキックアウト」
「ウォリアーズは3Pが好調です。既に2本決めていますがウィザーズは0本です」
「アイザイア・トーマスのミドル」
うん、ちゃんと観ていなくてもウィザーズダメじゃん。ミドルしか打ってないのね。たださ、ウィザーズはハイスコアゲームの連続だよね。それはハイペースって事ですが、
ミドルを中心にすることでハイペースで打てる
これも最近の事情ですね。ミドルなんてマークしてこないチームがあるよ。ビールやアイザイアを中心に、シュート力あるビッグマンを獲得しているので、その戦術的狙いは面白そうだよね。
ところが、守っては3P打たれまくるのでハイペースに持ち込むために狙ってミドル打っているとは思えない。ミドルと3Pの打ち合いしていたら負けるに決まっているじゃねーか。ミドルをうって、ミドルを打たせるなら間違いではない。
ウォリアーズの3Pはバックスみたいに3Pラインの1m後ろってことじゃないし、ハーデンみたいに問答無用のステップバックでもありません。ただただ打てるから打っている。
ということで、どっちの方が良いオフェンスをしている、とか、ウォリアーズの3Pが良く決まる、なんて話ではなく、こんな風な展開していたら勝てるわけないだろってね。多分、ちゃんと守らなくても3Pさえ押さえておけば、ウィザーズってもっと勝てるんじゃないの?
知らない男たちで戦っていた時は、もっとペースが遅かった気がしていて、その分守れたよね。うーん、なんだろうか。
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ハイペースという意味ではウォリアーズも同じですが、こちらは開幕から全く形になっていなくても同じ戦い方を続け、若手たちがこの戦術に慣れ始めています。ちょっと選手の質が低い問題があるので苦しいのですが、スプラッシュブラザーズがいないことで選手を伸ばす環境を大いに利用しています。
じゃあウィザーズと何が違うのかというと、ひとつにはミドルは打たれているし、ビールやアイザイアを止められないけど「フリーの選手は作らない」ようなディフェンスが出来ている事。オンボール・オフボールともにスイッチとローテのルールが浸透してきています。
トランジションの連続ですが、それでもウィザーズにはなかなかフリーの機会が訪れません。全員が戻っているし、走っているし。ちなみにウィザーズのビッグマンは殆どローテしないので、そういう守り方って事です。
ただし、ウォリアーズのディフェンスはカバーの意識が低いというか、1on1のシチュエーションを作れていればオーバーヘルプしません。本来はドライモンドやイグダラ、そしてデュラントがカバーにくるのですが、意図的にカバーしていない気がします。ルーニーがいればやったかもね。
そのため個人能力で勝るウィザーズは徐々に押し込み始めます。前半残り4分半で同点。ウォリアーズの課題は1人で4人くらいをカバーしていたイグダラとまでは言わないまでも、高速ヘルプディフェンダーになりえる選手を手に入れる事かもしれません。ドレイモンド1人だと全く目立たない高速ヘルプになっています。
試合はこのままウィザーズが逆転すると思いきや、どうも落ちないウォリアーズの3P。1Qに続き2Qも9本のアテンプトで決まり続けます。ていうか、ウィザーズが守っていないだけなんですが。
一方でアイザイアが4つのFG全て外してしまった2Q。ダメだよ。「アイザイアにはハードワーカーがセット」なんて常識だろ。
残り1分50秒で61-61だった試合は、72-63でウォリアーズ9点リードになって折り返すのでした。肝心なところでエースがさ。
◉わかりやすく修正して失敗する
ハーフタイムを挟んで「さすがに打たせ過ぎだ」とばかりにディフェンスを修正してきたウィザーズ。3Qは5本のアテンプト(うち3本がバークス)にとどめます。わかりやすく打たせませんでした。その結果2Pを決められまくります。
〇ウォリアーズの前半→3Q
3P11/18 → 2/5
2P11/28 → 10/16
笑えるようなスタッツです。インサイドに引きこもって3P以外を守っていた前半から、3Pチェックに行ってボッコボコに決められることになりました。
〇フリースロー 22本 → 2本
また前半もFGは確率悪くても実質的にはファールで止めていた感じですが、3Qはファールする余裕すらなくなっています。あまりにもチームディフェンスが出来ていないウィザーズ。8つのアシストで壊されました。
そういえばウォールとウーブレイがいた頃も守れていなかったけど、それでもこの2人の個人ディフェンスで何とかなっていたんだね。エースキラーがわかりやすかったぜ。今もペイトン息子が頑張っているけど、そこを個人で頑張ったところで、あまりにも・・・。
シュートを止める事よりも、シュートを決められた後の切り替えを考えているようなディフェンス。それくらい切り替えが早いのはポジティブなのですが、もはや「マイボールになってから早い」のではなく「シュートを決められると早い」気がしてきます。慣れすぎじゃねーか。
一方でトランジションにしているけど3Pが決まらないウィザーズ。トランジションの狙いは「フリーの機会を増やす」ってことですが、かわりに「早い展開で正確なプレーで出来ない」ことがあります。
ウォリアーズがシーズン序盤に失敗を繰り返してもトランジションの中で正確なプレーを出来るように判断力を鍛え、シュートを磨いていったわけですが、ウィザーズはどうかな。相変わらずのバータンズやイシュを除けば、早い中でも適切なポジショニングが出来ているのかどうか。
ビールが積極的に攻めた一方でアシストが伸びない。3Pも1/6だったので、どうにも出力が上がらないのでした。おかしいな。修正したら点差が13点に広がりました。まぁ結局は守れないってだけなんだよね。
◉ビールの個人技とスモールラインナップ
ビールが個人技でミドルと3Pを決めていくと、タイムアウト明けのスローインをイシュがスティールしてビールのダンクに。点差を一桁にしたエース。エースなのかイシュなのか。
さらにトーマス・ブライアントがブロックで速攻を生み出すのですが、ここで速攻をタフショットにしてしまった八村がミス。さらに返しのオフェンスで八村のスクリーン対応を狙ったパスカルによってイージーに決めきって、二桁リードに戻します。パスカルは1on1じゃない狙い方をしていたので引き出しあるね。重要なところで連続ミスになった八村。
プレータイム制限もあるのでバータンズと交代。するとバータンズは3P。ディフェンスもヘルプ要員となりますが、かわりにリバウンドがとれない。あっちをとればこっちがとれず。そこをトーマス・ブライアントがカバーできると良いのですが、こちらはインサイドで強みを発揮するけど、ペリメーターにおびき出されるとチームはカバーできない。
ウォリアーズもこんな時はスモールラインナップにしたいわけですが、パスカルとドレイモンドのコンビにはしてこない印象。もうちょっとレベルアップしようぜパスカル。
・・・と思ったら残り4分からそんなスモールラインナップにします。すると空いたインサイドにカッティングのバークスと見事にアシストするドレイモンド。完璧な論理性のスティーブ・カー。インサイドをビッグマンに塞がれたからスモールにして強引にでも空けさせる。
そして目論見通りに空けてくれるウィザーズ。で、こっからがビビるんだ。八村をコートに戻すブルックス。スモール合わせかと思いきやバータンズ、トーマス・ブライアントとスリービッグにします。マジかよ。
基本的にオフェンスはビールに頼っているから高さの利は存在せず、守ってはスモール気味のウォリアーズに速攻を食らい、ドライブで切り裂かれました。これがさ、ビッグ3人がみんな頑張っているから切ない。
ということで追い付けるはずがないだろウィザーズ。ビッグ3人になったことでビールのドライブから益々パスが出てきませんでした。ちゃんちゃん。
〇ブラッドリー・ビール
43点 FG15/30
本日も見事な活躍をしたビールですが、これがチームオフェンスに還元されていない。還元されるようなオフェンスになっていないんだよね。
〇ウィザーズ
117点
2P33/61
3P 9/22
11ターンオーバー
トータルで見てウィザーズのオフェンスは悪くないんだよね。でも、どうみても3Pが少なすぎです。ビールがこんなに決めているけど、キックアウトで広げるための仕組みがないから、初戦は単発なビールアタック。
3P自体はバータンズが確率良く決めてくれるわけですし、他は確率は高くないけど、打てる選手が揃っているので打たせて伸ばせばよいだけさ。でも、「打たせるための仕組み」が足りないんだ。ポジショニングね。
そんな部分でわかりやすく打たせ続けてきたのがウォリアーズ。バークスとダミアン・リーの2人が積極的に打っていきました。そこにカッティングが混ざり始めると止められないよね。でも、現状では強引にねじ空けることは出来ていません。
ディフェンスもフリーを生み出さないように頑張っていました。でも、フリーを生み出さなくってもこれくらいの失点を重ねてしまうチームです。やっぱりキーになるのはパスカルとクリスなんだろうね。高速ヘルプを身に着けることが出来るのかどうか。
・・・ディアンジェロいる?
そんな問題が発生しますが、現状ではだからといって手に入れたい選手もいないし、良い話が来たら動けば十分って感じかな。むしろ来シーズンに勝率が上がってからコビントンやイグダラが欲しいよね・・・んっイグダラはFAなのか。
◉本日の八村
復帰初戦なので、まぁ良かったでしょうね。実況&解説が褒めちぎるから違和感ばかりですが、復帰したばかりのルーキーなんだからこんなもんでしょ。
気になったのはボール運んで速攻のドレイモンドとの1on1で攻めきれなかったこと。そして追い上げている時に速攻がタフショットになったこと。ボール運ぶけど、速攻の形を作るのが上手くないんだよね。止まってジャンプシュートでも良かったと思うけど。
まぁでも、そんなもんだな。気にするほどでもない。八村っていうかウィザーズがビールに対しての合わせ方が不明なので、そこを責めても仕方ないだろうしね。
どうしてもバータンズの方が良いのですが、理由はわかりやすく3Pを狙っていくバータンズに比べると狙いがわかりづらいってことだな。わかりやすいポストアップを決めただけにね。