4年36Mで契約更新!
ジャズの3年目26歳のロイス・オニールはベイラー大出身のウイング。ドラフト指名されなかったもののGリーグでのプレー経験が1試合しかないレアキャラでもあります。
ドラフト外なので今期のサラリーが1.6Mです。それが4年36Mの契約をしたので年平均は5倍以上になりました。うん、なんか思ったよりも多くないね。ていうか、ドラフト外の無名でもNBA契約ゲットすれば1.6億くらいもらえるわけだ。
最近ではドラフト外も珍しくなくなってきましたが、オニールが珍しいのは1年目から活躍している事とウイングということ。もちろんドラフト外のウイングもいっぱいいるけど、オニールクラスに活躍しているウイングはあまり見ないよ。
ドラフト外で伸びてくるウイングに共通するのはディフェンス力。オニールもまたディフェンスを最大の武器にして成り上がってきましたが、今シーズンはオフェンス面でも活躍中。
〇今シーズンのオニール
プレータイム 29.5
得点 6.2
FG 47%
3P 43%
はっはっは。6点しかとっていないじゃないか。でも3Pの確率の高さは特筆すべきものがあります。打ってないだけなんだけどね。ということで、やっぱりディフェンダーとしてサラリーを勝ち取ったわけです。
〇vsカワイ・レナード
45.4回
FG4/18
3P2/9
うーん、今シーズンからのマッチアップデータの回数が理解しにくいね。それは置いといてレナードを抑えています。フィジカルでしっかりと追い込む系のオニールはスティールもブロックもゼロでした。
〇vsヤニス・アンテトクンポ
42.0回
FG6/14
3P2/5
ターンオーバー2
同じくヤニスに対してもフィジカルに守れています。ターンオーバーも2つなので、SF系統のウイングですがインサイド側でもしっかりと。
〇vsカイリー・アービング
41.1回
FG9/13
3P3/4
ターンオーバー2
〇vsディアンジェロ・ラッセル
37.4回
FG8/17
3P2/6
ターンオーバー1
一方でハンドラー系統でフィジカルを使いにくい相手はあまり好きではありません。ディアンジェロが3P外してくれたから助かったみたいなスタッツ。
ウイングを止めないといけない上にインサイドでの踏ん張りも必要なウエストっぽいディフェンダーになっています。一方でガードが相手にならないから、全試合でディフェンスが目立つわけではありません。なお、苦手なのがこれ
〇vsブランドン・イングラム
81.0回
FG15/29
3P4/10
ターンオーバー3
ブロック1
今シーズン43点も奪われているイングラムは天敵です。ウイングだけどフィジカルを全く使ってこないだけに苦手なのかもね。
〇リバウンド 5.1
〇スティール 0.8
〇ブロック 0.3
リバウンドでもそこそこ頑張っており、欠かせない戦力となってきたオニール。しかし、どうでしょうか。4年36Mの価値があるのかどうか。数字の上ではちょっと苦しい気もしてきます。
印象度では単なるエース担当だけじゃなくて、カバーディフェンスもしているので非常に有能であり、かつジャズらしいベーシックな部分で貢献しているのが印象的なのでした。
◉ドノバン・ミッチェルと共に
3P43%の高確率ながら、殆ど打っていない理由は今シーズンのジャズがボグダノビッチを補強したことでスコアラーが増えたことにあります。
〇3Pアテンプト
ボグダノビッチ 7.3本
ミッチェル 6.4本
イングルス 5.2本
コンリー 4.9本
今シーズンはリーグNO.1の確率を誇るジャズだけに、シューター揃いで全員が打っていくのでオニールは控えめに。選手のバランスの中で成立していますし、アシスト数がそこそこあるのもパスを回せばOKだからって感じです。
ちなみにクラークソンが5.8本も3P打って33%しか決まっていないので、何故補強したのか理解できません。
それはさておき、オニールにはスコアラーとなる相棒が必要という事であり、逆にスコアラー陣にとっては確率良く決めてくれる上にディフェンスが良くハードワークしてくれる頼れる選手でもあります。
イングルスが22年、ボグダノビッチが23年まで契約が残っているので、そこにオニールを加えるのはバランスの良いスターターになります。9Mはちょっと高いかもしれませんが、それでもチームのサラリー総額を圧迫しない範囲で、主力似合うスターター1人を確保したことになります。
そして何よりもドノバン・ミッチェルのためのウイングでもあります。来シーズンに間違いなく5年マックス契約で延長するでしょうから、チームの中心選手に合わせるためのオニールです。
サマーリーグではミッチェル&オニールで試合に出ないのにベンチで若手たちのリーダーのように、HCのように振舞っていたコンビであり、ディフェンスの意識が高いコンビなので、チームの幹として期待されています。
エースのために合わせるウイングだけにそのシュートは徹底した「ゴール下か3P」になっているのも特徴です。
若手の少ないチームだけにドノバン・ミッチェルの相棒として伸びていくべきオニール。意外とジャズの命運を握る存在になるのかもしれません。
オニールの課題は今のところ特にありません。それは全ての能力を上げろって事でもあります。ドライブで切り裂くことも、速攻で先頭を抜けることも、ブロックでディフェンスを救う事も、スティールで流れを変えることも、全て必要なオニール。
一芸みたいなプレーを武器にすることが多いドラフト外の中で、わかりやすいディフェンスを武器にしつつ、全てを伸ばすことが期待されるのも珍しい。珍しいというかウイングに必要な事ですね。
そしてウエストで勝ち抜くためにはレナード、レブロン、ハーデンを止めるストッパー役は必須。さらにはドンチッチ、マレー、モーラントらの若手ハンドラー達も台頭してくるので、優勝のためにはディフェンスもさらにレベルアップしないといけません。
厳しい練習を武器に戦うチームを作れる反面で、あまり若手を伸ばせないジャズだけど、そんなハードワークを主に置いたカルチャーの中で伸ばしてきたオニールが手に入れた4年契約でした。
私は最初「4年36M!?いいプレイヤーなのに安!!」と思ってしまいました(笑)が、確かにこの記事で管理人さんの仰る伸び代を考えると妥当かと納得しました。ミッチェルの契約延長と彼との関係性、ジャズとの信頼があるのでしょうね。個人的には今のコンリーならジャズには必要ないと思うので、トレードなりで他のところを補強したらどうかなと思います。
凄いですよねー ロイオニ
ドラフト外でも夢があるなぁー(ワタナビーに期待しているとこでもあるし、馬場君にも同じように期待している)
グッドロールプレイヤーの鏡みたいなロイオニ。ミッチェルとも仲良しなら尚更いいコンビで。
上の方もおっしゃってましたが、コンリーが契約の割に…なので、今年はお試しだったとして、来年からPGのとこどーすんでしょーね。ウイングは安定&タイプの違う選手を揃えられたジャズだけに、PGとPFのとこ(そんなに重要じゃないチーム構成だけど、優勝狙うなら、ばちっ!!とハマらないと狙えないし)
にしてもロイオニ 良い選手。僕もこんたタイプの選手と一緒にプレーしたい
クラークソンは手っ取り早いベンチスコアラーの獲得だけでなく、オニール延長の為にエクサムを放出してキャップスペースを作らなければいけなかったというのが1番大きいと思います。インサイドの補強が最優先ですが、エクサム+指名権じゃ希望のCorPFは狙えなかったのでしょう。
月末〜来月でロケッツ戦が3つあります。昨POの惨敗から3P%が改善したジャズがどこまでやれるのか楽しみです。ゲームレポートお待ちしておりますm(_ _)m
クラークソンの補強に対するご意見には超同意です。
ベンチメンバーはガード過多なんだから、インサイドの補強を優先すべきだったと思います。
スナイダーはブラッドリーがプレイオフで使えると踏んでるんでしょうか??
ジャズファンとしてロイスの記事は凄い嬉しい。今期のPOでも是非ディフェンスで存在感示して欲しい所さん。
でもクラークソンの件は同意できませんね。必要以上にアンセルフィッシュにこだわりがちなジャズにとっては貴重な存在ですよ彼は。気合いでシュートに行く姿も私の目にはジャズに来た理由、役割を理解していると映りました。
ミッチェルが休んでいる時、ノータイムの状況ではクラークソンにボール集まってますしね。
私もクラクーソンをトレードて獲得したとき同じ事を感じました。しかし、試合を観てみるとプレイメイク出来ないセカンドユニットの中で1人奮闘してインサイドにアタックしてる印象です!シュートセレクションは悪い気がします。けれどもコンリーがフィットせずイングルスをスターターで使い、オフェンスメイク出来なかったセカンドユニットには意外と悪くない補強になっている気がします!