反撃の12月になっているのか?
ブレイザーズは12月のスケジュールが楽なので、カーメロも加わったし反撃態勢を整えておきたいところです。「です」っていうか、もう「でした」の時期になってきましたね。しっかりと8位に上がってきましたが、「上がってきた」のか「周りが下がってきた」のか。後者ですね。
いずれにしても、どんな感じになっているのか、そろそろ確認して年末を迎えましょうって感じです。昨シーズンはウエストファイナルまで進んだのにクリスマスゲームに選ばれなかったって、なかなかの悲劇にして、リーグは「今シーズンのブレイザーズのメンバーって怪しくないか?」と開幕前から考えていたのかな。
◉ノー・コンリー
ジャズは元々コンリーをベンチにした方が良いと思っていまして、というのもコンリーは割とタフショットが多いタイプだし、ドライブしてのイージーシュートが少ない一面もあって、「素晴らしいPG」と思われながら「得点効率の悪いガード」でもあるのです。
ジャズにはドノバン君とボグダノビッチがいるので、ゲームメイクさえしてくれればOKだし、あるいは3Pをしっかり決めてくれる方が大切なわけで、だったらイングルスがいるじゃないかとね。そして6thマンとしてはフル回転するだけの働き場所もあります。
あとフェイバースがいなくなってオニールがスターターになったので、イングルスくらいのサイズがある方がベターというドノバン君の事情もあります。
そう思っていたのですが、コンリーがケガで実際にイングルスがPGやっています。試合開始からバカみたいに決めていくイングルス。4本の3Pノーミスで決めればドライブしてもパスフェイクからイージーレイアップ。あっという間に15点を稼いで大量リードをもたらします。
しかも組み立て始めるのが3Pラインの2mくらい後ろからなので、コートを広く使わせてくれます。コンリー先輩は結構な内よりスタートのミドル好きなので、コートは狭くなりがち。
そしてドノバン君はシンプルにパスをはたいてボグダノビッチに打たせ、ドライブしても自分でフィニッシュにはいかず、キックアウトしてオニールが3P。序盤はチームメイトにやらせておいて、、、ってのが2年前のスーパーエースの姿だったので、こうして前振りしまくっているなら面白いことになりがちです。
そして1Qも半分が過ぎると、万雷の拍手に迎えられ、ジョーダン・クラークソンが登場します。
・・・えっ?なんでクラークソンがジャズにいるの???
※管理人は試合は観まくるけど、NBAニュースは見ないので情報に疎いです。
全く理解できないジャズにクラークソン。一体何で獲得したんだ?解説はエクサム放出っていってるけど。いや、他に狙える選手いただろ。昨シーズンはコーバーを獲得して、いったい何を得たんだ?フロントはスナイダーの求める要素を理解しているのか?
そのクラークソンがタフショットで初得点。タフショット役が増えたのか。とはいえ、コンリーいないからドノバン君がいない時間の繋ぎなのかな。積極的にアタックしているけど、ジャズオフェンスを理解できるのかな。
疑問しかないのですが、さらにムディエイ、ドノバン、クラークソンを並べるので意味不明です。なお、得点取ったのはニヤング。ドノバン君はラストプレーでやっと初得点でした。1Qは37-22なので、イングルスの活躍と補強が一応は上手く言った形で終了したのでした。
◉なんちゃってプレーオフ
イングルスが3Pラインの2m後ろから組み立てるなら、リラードはそこから決めるよね。開始早々に大量ビハインドになったけど特に気にしないようなリラードのゲームメイク。
自分は外からうって広げておいて、後はインサイド頑張れよ。まだまだ自分がやりまくるような時間じゃないぜ。
ということでカーメロ先輩の出番ですが、復帰当初は得点を取ったとしてもポストアップの確率は大したことなかったよね。ある種の逃げのシュートが多かった。
しかし感覚を取り戻してきたのか、同じポストアップでも押し込んでのステップワークを使い始めています。単なるフェイダウェイならプレッシャーかけといて外すの待ちですが、ステップワークの中で使われるとプレッシャーかけすぎると抜かれちゃうわけで。
そういえばフッドがケガで離脱したことでカーメロをSFに持ってくる案が可能になりましたが、ザック・コリンズがまだなのでベイズモアでした。
2Qでリラードがいない時間。ベイズモアがスターターに回ったことでローテが難しくなりましたが、サイモンズとラビシエリ、トレントをスターターと組み合わせるような形にしています。プレーオフみたいだな。プレーオフだとしたら、ちょっと寂しいメンバーだな。
このメンバーで徐々に反撃していきます。カーメロ中心かと思いきやサイモンズが再びサード・オプションに浮上してきたのか、スルスルっと抜けていく系のドライブと軽いシュートで2Q半分が経過すると6点差まで縮めます。
スルスルっと、ってそれはディフェンスが悪い疑惑ですが、個人的に今シーズンのブレイザーズはザック・コリンズとサイモンズ、リトル(あとトレント)を育てるためのシーズンだと思っているのでポジティブに捉えましょう。でも残りの2人が出てこないんじゃ意味ないか。
スターターが戻ってくると、イングルスが5本目の3Pも決めますが、リラードがあっさりと打ち返します。トランジションはスピードで振り切ってのレイアップ。一気に個人としては17点まで積み上げます。
前半の締めなのでビハインドを消しに行った形ですが、どうにもベイズモアがイングルスのマークを仕切れず、というかイングルスのドライブからゴベアーが空きすぎてしまうホワイトサイド。
さらにベイズモアがポストのカーメロに出したパスをニヤングに奪われ、マカラムのシュートは全然決まらず、ホワイトサイドへのアリウープはフィニッシュされず。そしてドノバン君にフローターとジャンプシュートを食らい、ボグダノビッチのポストアップも決まって、結局は点差を二桁にされてしまいました。
それでも最後はリラードお得意のクラッチ3Pと見せかけてのドライブキックアウトからベイズモアの3Pをアシストし、62-52で前半が終わるのでした。
◉リラードとミッチェル
前半がFG1/8だったマカラムの3Pで始まりますが、ここのマークはメインがドノバン君です。それに苦しんだマカラムなわけですが、ジャズのディフェンスはオフボールでのスイッチ対応が増えており、マカラムが動いてもシュートチャンスにならない状況です。
それに比べて、前半にあんなに決められたのに未だにフリーになってしまうイングルス。ブレイザーズのディフェンスは何をしているのか。
ジャズはゴベアーだけがインサイド固定の守り方で、コンリーがいなくなったことで他の4人はスイッチしても大差ない形になっています。ここにコンリーがいると、ミスマッチがいろんな形で出来てしまう気が。ムディエイもそんなにマッチアップ選ばないし。
一方でコンリーに加えてフッドがいないことで、どうしてもミスマッチが生まれてしまうのもブレイザーズ。ボグダノビッチのマークがリラードなので、ゴール下勝負を挑まれまくります。そうするとマッチアップ変更するしかないじゃん。誘導されまくりのブレイザーズ。ハークレスとアミヌがいればこんな事には・・・。アミヌはケガしたけど。
ほぼPGのドノバン君から放たれるパスはシンプルにして流動的。時にドライブするとタフショット決めるは3人に囲まれながらキックアウトパスを通して3P決めさせるは。トドメとばかりにステップバック3Pを決めて20点差になります。
ムディエイと交代してもドライブをエンドラインに追い込まれながら、目の覚めるようなバウンズパスをゴベアーに通してフローター。どんどん広がっていく点差。イージーモードのジャズ。
アレもダメ、これもダメ、守れもしない。じゃあどうする。答えは「リラードがやりまくる」です。
自分が打てると思ったら躊躇なく放っていくリラード。距離関係なく3Pを打って行けば、ドライブすると体を預けてファールドロー。それだけやったと思ったら、3Pと思いきや逆サイドの遠い所にアシストパスを通してトレントの3Pに。3Qだけで10点のリラードが引っ張り上げます。
アンサーしに行くドノバン君。それまでパスをメインにしていたのに、突如として全くパスしなくなります。「パスをしなくなる」というのがウエストブルックみたいにドライブしてからの話ではなく、そもそも簡単にはたいていたのに、自分でコネコネドリブルして、突っ込んでいくスタイルへの変化なので非常にわかりやすい。
リラードに4つ目のファールをさせると、ドライブしてはファールドロー。止まるとフェイダウェイしてのミドル。最後の10点を全て自分で奪うアンタッチャブルさで、3Qだけで16点を奪ったドノバン君によって、最終的に20点差で終わるのでした。
両エースがしていることは似ていて、基本的にはパスを振っといて他の選手にプレーさせる。必要な時間が来たら自分で得点を取って点数と時間を調整する。
ただ違ったのはチームメイトが決める能力。よりチームメイトが決めた方が自分が決めるのも楽だったということでした。
◉4人のオフェンス
本日キレッキレのサイモンズがヘジテーションで置き去りレイアップを決めれば、寝ていたマカラムが連続でアウトサイドを決めます。20点差でリラードに無理させても仕方ないしね。
マカラムのキックアウトからカーメロの3P、サイモンズのロングフローター、なんとリラード休ませたら3分半で10点差にします。休んでいた間にリラードが1人で奮闘するから目を覚ましたのか。
一方のジャズは、よく見るジャズ問題に突入します。ボール回して3P打って決まらないパターン。これをみてGMは「シューターが欲しい」って言ったのでしょうが、それはディフェンス力とセットで意味がある話だよ。決まらない時間なんてどこのチームにもあるさ。クラークソンに何をさせたいんだ?
止まらないブレイザーズ。止められないジャズ。シュートが外れるの待ちのディフェンスは苦しく、またオフェンスではオフボールで動かなくなってきたのでインサイドに陣取るゴベアー頼みになっていきます。
5分が経過しリラードが戻ってくると、ブレイザーズのオフェンスはシュートが決まらなくても良い形で打っているのでリズムが生まれ、それはディフェンスの良さにも繋がります。そんなことを思っていたらタフなフェイダウェイ3Pを沈めるマカラムによって残り5分半で5点差に。完全に目覚めたね。
さらにサイモンズも並べてフルアタックモードにすると、3人のハンドラーが次々にアタックしていきます。その間のジャズはボールも回さずに単発シュート。なんで4Qになってこれなんだ?ミスマッチあるだろ。使えよ。
マカラムのレイアップで1点差になったことでタイムアウトのジャズ。選ぶのはドノバンとイングルスのピック&ロール。ていうか、ドノバンvsカーメロを匂わせてのプレーです。実際にはドノバンはそのままサイモンズ相手に仕掛ける選択もします。
そしてダブルチーム気味に仕掛けられたら、3P決めまくっているイングルスにパスアウトなので効果的。それぞれがドライブして決めることでタイムアウトあけ2連続オフェンスを成功させます。
ホワイトサイドではなくラビシエリをそのまま起用しているブレイザーズ。高さよりも早さのヘルプが大切という選択です。3ハンドラーなので、出来ればカーメロじゃなくてアミヌを使いたいけどね。
まぁオフェンスは関係なく3人に囲まれながら3Pを決めるリラード。なんだそれ意味わかんないぞ。3Pラインの外で敵味方に囲まれているのに決めるのかよ。アンサーするドノバン。3Pは外れるもリバウンドを繋いでくれたのでドライブ&ワン。
今度はマカラムがドライブフローター。うーん、4Qになって突如としてブレイザーズっぽくなってきた。同点を狙ったカーメロのポストアップは決まらず。ていうか、4人が仕掛けてくるから厄介ではあるぜ。
ジャズはターンオーバーになりかけたのをゴベアーがラインぎりぎりで拾ってボグダノビッチが3P。ゴベアーがラインを踏んでいたけど、リプレーの結果は触った段階では踏んでいなかったとね。NBAじゃなきゃわからないコンマの世界だわ。
しかし、リラードは変態。またも3Pラインの1m後ろから流れながらの3Pを普通に決めます。そしてアンサーするドノバン。ボグダノビッチに渡しておいて戻ってきたのを3P。
残り1分で115-110に。すぐにフローターを決めたマカラム。お前もなんだそれ。しかし、次のオフェンスがリラードが苦しくなり、カーメロの順番になって、ゴベアー相手にタフ3Pです。それはおかしいだろ。ゴベアー相手ならドライブでぶっちぎらないと。
これでファールゲームになったブレイザーズ。ドノバンがしっかりと2本決めて残り18秒で5点差をキープ。そのまま逃げ切ったジャズでした。ちなみにその後も早々に返したブレイザーズでしたが、プレッシャーディフェンスが成功しそうになったら、オフボールでカーメロがオニールにファールしやがった。
ジャズは逃げ切ったっていうか、4Qが始める段階で20点差だからね。最大23点差を流行の大逆転になるのかと思いました。
〇4Qのマカラム
17点 FG7/10
これで試合トータルが25点です。マカラムが決めないから負けたのか、マカラムが決めたから接戦になったのか?
◉リラードとコンリー
リラード、マカラム、カーメロ、サイモンズと4人がそれぞれ仕掛けていく形は確かに守りにくいね。これはクリッパーズ系統の流行系ではあります。それはリラードのゲームメイク力を使って成立させてくれますが、それだけオフェンスで打ち勝つ必要があり、打ち勝つには最後まで走らないとね。だからラビシエリだった。
〇リラードの3P 7/13
一方で日常的にこんなに決まるわけはなく、リラードが自分で行く時間帯にはハードワークでフォローする選手が欲しくなります。10分しかプレーしなかったリトルですが、出てきた時間はそんなリラードの時間でした。
4人が守れる選手なら現状の4人のアタックモードでも問題ないのですが、4人ともディフェンスが怪しい選手じゃねーか。ということで使い方がムズカシイネ。
まぁそれでもポジティブに捉えるなら、リラードのゲームメイクはカーメロに得点を取るようなプレーを促せることです。シューター的な動きを求めない。
そして本日もまた必要な時は自分でガンガン点を取りに行きました。出来ればやっぱりハークレスかアミヌが欲しいです。まぁアミヌだな。そこをリトルが埋めてくれるかどうか。幸いにもラビシエリはキングス時代には出来なかったハードワークを身に着けようとしています。
そんなリラードを目標にしていたドノバン・ミッチェル。ドンチッチがハーデンタイプで多くのプレーを自分で構築するのに対して、基本的には周囲にやらせておいて勝負所は自分が行くっていう形。まぁドンチッチとハーデンは全く違うけどね。イメージねイメージ。
PG的な位置づけが多かった3Q半ばまではリラードっぽいPGっぷり。スコアラーになった3Q途中からはリラードっぽいスコアラーっぷり。特に前者が素晴らしく、ミスの少ないプレーで自分で打開しまくるのではなく、狭いスペースに行って広いスペースをチームメイトに使わせていました。
ジャズの試合はあんまり観ていませんでしたが、トップスコアラーにドノバンがこないことが多くあります。「まぁきっとこういうことだろうな」と思っていた通りの内容だったのは嬉しいけど悲しい部分です。チームを支配はしているけどスタッツ的には目立たない。
とはいえ、管理人はこの形が好きなので、ジャズが2年前のようにストーリ仕立てのオフェンスを作り上げてくれれば先が楽しみです。
が、コンリーいる?ドノバンのPGっぷりはジャズらしさを表現するのに適した形でした。ムディエイも落ち着ているし、クラークソンよりも得点力あるウイング取るべきだったのでは。そうね、いうなればコンリーとラブをトレードしたほうが、まだ狙いは理解できました。どっちも守れないのは同じ。
コンリーいなくて成立してしまったジャズ。それでもプレーオフを勝ち抜くためにはどうすればよいのか。コンリーはやっぱり必要なのか。
っていうか、コンリーはケガばかりでサラリー7割削減しろよ。
管理人さんがご存じかどうかはわかりませんが、ジャズはジェフグリーンを解雇してGリーグからSGを1人とってきました。ジャズのインサイドってそんなに層が厚いイメージはないのですが、こんなことして大丈夫なんですかね?
コートの上では論理的なのに、コートの外は意味不明ですね。
ただでさえPFいないのに両ウイングこなす選手を出して守れないSGとGリーガーつれてくるなんて・・・
せめて渡邊を連れてきてくれ!
少しずつトレード始まりましたね。
でもジャズさん クラークソンって… ならバークスやフットでも良くない?ダメだから出したんでしょーが。ヒートから誰かしらSG貰えばいいのに(ウェイターズじゃない)
ドラギッチとコンリーをトレードしたらだめかな-?(PGじゃん)ヒートがスタートダッシュにこけてたらドラギッチ取れたかもだけどもう無理っぽいしー
うーん ドノバン君役の控え問題は悩ましい。
ブレイザーズはオフェンスに振って誤魔化してるだけ感もありますよね。あっちがたてばこっちがたたず。でも、それでも修正してくるテリー・ストッツらしさ。
でも、ディフェンス安定しないとやっぱ難しい。ディフェンダーが欲しいっすよねーブレイザーズは(ホワイトサイドがやっぱりいらない問題はヌルキッチとコリンズが帰ってこないとどーしよーもないしなー)
悩ましい両チームですねー ユタとかブレイザーズってスモールマーケットらしいのでこれが精一杯なのかなー 自前でドラフトで当てないと、なかなかチームに残ってくれない。大都市チームはズルいと言いたくなる気もする
あっ、でもNew Yorkは…失礼しました
ナゲッツやセルティックのように期待したいけど、期待しきれないここまでの両チームです