シクサーズvsバックス
「イーストファイナルのプレビューゲーム」と名付けられたクリスマスゲーム第2戦。そうはさせないためにセルティックスはどうするのかって話です。もちろんセルティックスだけじゃないけどさ。
「ヤニスは去年のMVPだけど、今年はもっと良いよね」と解説が話している通り、エンビードとの1on1でミドルを決めるヤニスでオープニングです。しかし、チームとしてはシクサーズのシューティングが好調な序盤で重苦しい雰囲気もなく、お互いが得点を重ねていきます。
◉深読みのマッチアップ
シューティングで得点取るのも大切ですが、このマッチアップでキーになりそうなのが両エースのファールトラブル。しかし、ヤニスにはエンビードが担当しています。インサイドアタックを止めきるなら簡単にシクサーズペースになりますが、止められずにファールトラブルになるとゲームプランに困るのでギャンブルな手法でもあります。まぁファール増えたらホーフォードが担当すればよいし、そうでなくても後半はホーフォードなのかもね。
そんなことを予想している間にエンビードをベンチに下げるので、ホーフォードがマーク担当します。深読みしすぎの管理人。するとポストアップをタフショットにし、これでリズムを狂わせたのか、3Pは決まる気がしない外し方に。これを観てかヤニスもベンチへ。
そうなるとコート上はシモンズの時間に。起点となってボールムーブを促してのトバイアスの3P、スクリナーとなってのトバイアスのミドル。ディフェンスが来なければ自分でレイアップ。そしてシンプルなパスアウトでホーフォードの3P。ちゃんと仕事しているシモンズなのですが、3P決めないとそんなに批判されるのかね?
バックスの方は絶対的な中心ではなくても、ジョージ・ヒルとイリャソバ、コーバーがアウトサイドから決めていきます。これをシモンズに求めているのか?
エンビードが戻ってくるとヤニスのいないインサイドで加点し、少しずつリードを奪っていきました。ヤニスは交代を待っていたのですが、なかなか交代できず、結局1Qは戻ってこず。その間に3Pも決めたエンビードによって38-30とシクサーズリードの1Qとなりました。
ディフェンスがどうなるのかを見る試合でしたが、おもいかけずオフェンスの方が上回ったような1Qでしたとさ。そろそろ眠くなってきた。早すぎるぜ。
◉勢いが違った2Q
2Qもエンビードがヤニスのマーク。そして見事にヤニスを封じていきます。ドライブしてもフィニッシュできないヤニス。これでバックスはペースが乱れ始めます。
それに対してノッているエンビードはゴール下でのフィニッシュに鮮やかなミドル。シンプルにはたいてジョシュ・リチャードソンの3Pと点差を二桁にします。止まらないJリッチは連続で3P。
ただエンビードあるある。ボールをチップされた時にファールコールされないとディフェンスに戻るよりもレフリーにクレームして、その間にヤニスが速攻ダンク。せっかく止めていたのに勿体ない。そして自分が好調だからとディフェンスでブロックに飛びすぎてファールコールされてベンチへ。
これでゴール下の戦いが苦しくなり始めますが、それでもシモンズが地味役で機能するシクサーズは、好調を維持するトバイアスのミドルに3Pでリードを守っていきます。58点の時点で半分以上の30点が3Pのシクサーズ。
バックスの方は3Pが決まらなくなってきた。ジョージ・ヒルだけがドライブからのフローターやミドルなんかを使い分け得点していますが、チームとしては苦しみまくった2Q。
〇前半の3P
シクサーズ 11/22
バックス 6/19
大きな差というか、チームが逆になったような3Pは69-48と21点リードをもたらしてくれた前半でした。
◉ファールとプレーオフ
「クリスマスゲームだからスター選手を退場させないように」とお達しされているのか、いつもよりコンタクトに寛容な気がする本日2試合目。ちょっと試合は荒れ気味で、ヤニスのアタックはファールっぽいプレーで止められてしまいます。
でも、これも難しくってプレーオフになるとどうなんだってね。これがイーストファイナルの前哨戦なら実際にプレーオフでどこまでコールされるかは怪しいよね。そしてヤニスを止められると苦しい今シーズンのバックス。まぁそんなことはめったにないだけさ。
20点以上離れたので、ここらで仮眠したいものです。適当にまとめながら点差の移行を観ておきましょう。
まとめるっていっても、ここまで好不調に差があると書くこともないんですけどね。シューターがいないことに困っていたシクサーズですが、アウトサイドが好調に決まるとこんなに違うって事を示しています。バックスの基本はリバウンド確保なので、3Pを打たれる傾向にあるわけですが、見事に決められました。
とはいえ、ファール同様にプレーオフの勝負で7試合中4試合でこんなに決まることはレアです。その意味では前哨戦としての情報収集度はどうだったんでしょうね。
ただ1つ言えるのはシュートが決まるならシクサーズは強いって事です。まぁどこのチームだって同じですが。それでもペイント内を攻めていた選手は少なく、実際にペイント内得点はバックスを下回っています(書いている時点の話)
なので、このシューティングがなければどんな形で攻めたのか。そんなことを考えても仕方がないから、プレーオフで直接対戦するのを待つしかありません。ちなみにゾーンが攻められないと評判ですが、バックスのゾーンに対してはコルクマズとトバイアスが3Pで崩していましたとさ。そんなゾーンだったってことか。
バックスはジョージ・ヒルが安定して素晴らしいパフォーマンスになっているので、これだけの勝率を残せてきた感じですが、スターターがここまで押されるとちょっと無理って試合でした。
まぁそれくらいです。ヤニスがこの感じでシクサーズと対戦することになるならエンビード相手にファールを貰えるかどうかが、いろんなカギを握ることとなります。
ということで次の試合まで寝よう。おやすみなさい。