クリスマスゲーム①

ラプターズvsセルティックス

日本時間26日深夜2時から始まるクリスマスゲーム。オープニングの組み合わせはニック・ナースvsブラッド・スティーブンス。ここから始まる5試合を雑感スタイルで、何試合目まで観ることが出来るか。すでに眠いぜ。

1つの試合にパワーを割かずに書いていきたいと思っていますが、割かなかったところで5試合を見るのは厳しいんだよね。どうなることか。

◉10-0、9-0

イバカ、イバカ、ラウリー、ラウリーで10-0のオープニングを切ったラプターズ。キレっキレだぜラウリー。ここ2シーズンはパサーの要素を増したことで安定した良いPGになっていますが、本来は決まる時と決まらないときの差が激しいイメージ。試合序盤に決めまくると終盤に失速するイメージがあります。

タイムアウトのセルティックスは当然ラウリーへの警戒を強めるよね。するとラウリー以外の選手がドライブしてパスを狙ってはターンオーバー連発。今度はセルティックスが9-0で1点差にします。どんなオープニングだよ。

お互いにディフェンスが良いというか、インサイドへの収縮・カバーリングが良く、それでもドライブから合わせのプレーを使うラプターズとミドルレンジからのシューティングを強めるセルティックスと。

ラプターズ側はラウリー以外のアウトサイドが決まっていないし、キックアウトパスが機能していないので、息苦しくなっていきます。でも、シューティングに頼っているのはセルティックス側なので、安定しそうな空気感もなく。それでもカンターが出てくるとインサイドでの合わせからファールを貰い、スクリーンでケンバをフリーにして3P。そしてポストアップで2人をひきつけてグラント・ウィリアムスのゴール下をアシスト。

カンターは止まらずゴール下の合わせでリバースレイアップ、ポストアップからのフックを決めて明確にオフェンスをけん引しました。スターターにドライブ系が多いのでベンチスタートなのは理解できるのですが、やっぱりセルティックスはインサイドの合わせ役が課題なんだなと思いたくなる内容で一気に加速して28点まで伸びる1Qになりました。

ラプターズは10点をとってから殆ど得点がとれなくなりました。個人のディフェンスでセルティックスに止められてしまった。速攻以外は戻ってきたラウリーのプレーメイクによるブシェイの合わせくらいで、7つのターンオーバーを喫し19点に留まる1Qでした。

◉インサイドの攻防

2Qもカンターのゴール下で始まり点差は二桁に。カンターはオフェンスリバウンドも押し込んでチームを強烈に助けていきます。しかし、ラプターズのブシェイもラウリーのパスを貰って押し込むプレーを続けると、今度は3Pも決める。そしてRHJのゴール下押し込みもあって反撃に。

ラプターズのインサイドコンビはラウリーに使われることで力を発揮できているのですが、警戒されているはずがシュートチャンスを作り上げるキレっキレなラウリー。で、セルティックスのワナメイカーがラウリーに対してカニばさみ。酷い、酷すぎるぜ。なんでフレグラントじゃないんだ。解説にWWEと笑われているよ。

RHJがスティールから速攻にいくと、2人に囲まれながらのレイアップをミス。でもシュートが落ちた所には走ってきたブシェイがプットバックダンク。ほぼラウリーとインサイドコンビだけで成立させているラプターズ。ブシェイはまたも3P。

セルティックスはケンバのシューティングによってオフェンスはそこそこ機能します。カバーリングで待ち構えるラプターズディフェンスをすかすように、いつも通りにアウトサイドから打っていくと、次第にディフェンスが広がるからオフェンスリバウンドも目立つようになってさ。ただし、ちょっとでも深入りしたドライブするとスティールもされています。

それでもラウリー以外のプレーメイクが足りないラプターズに比べるとヘイワード、テイタム、ブラウンも少しずつ加点するバランス力があったセルティックスなので、なんだかんだでリードを守っていきます。

やっと働き始めたヴァンブリードに逆襲を食らうも、しっかりと追い込めており、とにかくイージーシュートだけは許さないディフェンスでシアカムのいないラプターズオフェンスを苦しめた前半。

最後は再び登場したカンターのゴール下合わせで55-47と8点リードで終わらせました。空気感としては互角ですが、ターンオーバーからの速攻で差が生まれた感じかな。それを覆すほどのオフェンス力は今のラプターズにはないのでね。あとはミスをしない事なのでした。

セルティックスはスマートがいないので、ケンバがいない時間の構築には困っている印象です。とはいえ、懸念されるディフェンス面はスマート不在を感じさせないチームディフェンスでした。こういう部分は昨シーズンと大きく違うのかな。

◉足りないラプターズ

前半から感じるのはケンバとヴァンブリードのマッチアップにおいて、攻守に完全に、とまでは言わないけども、オフェンスで全く困らされていないケンバの優位性が目立っている事。どうしてもここの差で点差が縮められないラプターズ。

ヴァンブリードが頑張ってレイアップを決めても、ケンバはイージーに3Pをヒット。必ずしも自分が打たなくても良い状況を楽しむかのように余裕がある中でシュートを選択しています。

テイタム&ブラウンのところでも優位性が生まれてもおかしくないのですが、そこはマコーも良く守っています。あとテイタムの相手がラウリーなんだよね。ただアヌノビーはこのままじゃ厳しいぜ。シアカムがいない分だけ点取ってくれないといけないのに、個人勝負が出来ていない。

ということで足りないラプターズに対して、徐々に差をつけていくセルティックス。ブラウンの3Pで15点差にします。アヌノビーはカンターをブロックし、そのまま走ってディフェンス2人の間を抜け出したのにレイアップ外すしさ。アヌノビーがケンバをブロックしてからの速攻はラウリーがトラベリング。ノレないね。

ちなみにカンターのマークをアヌノビーにするファンキーなラプターズディフェンス。アヌノビーの役割はただカンターを守るのではなく、ピックやら何やらでは迷いなくスイッチし、イバカがゴール下ヘルプ専任になるとかね。グラント・ウィリアムスがベンチに下がると即座にマーク変更しているし、すげー難しいコンビネーションを普通にやっています。

しかし、ウイングからの単なる個人勝負で得点していくブラウンにより、そんなチームディフェンスでは止められない要素で加点していくセルティックス。ワンフェイクからサイドステップの3Pも、ワンドリブルからのミドルも決まるブラウン。ちなみにテイタムはダメな日です。

決して「素晴らしいオフェンス」だったわけではないセルティックスでしたが、点がとれるところで着実に増やしていったような3Q。その武器の数がラプターズよりも多かったね。テイタムがダメでもブラウン、ヘイワードがダメでもケンバ。

最後もブラウンがタフなターンフェイダウェイミドルを決めて88-69と19点差まで広がったのでした。本日は長い1日なので、ここらで休憩と行きたいわけですが、大逆転が流行だからなぁ・・・。

◉まとめながら観よう

マブス戦の感想と同様にオフェンスが苦しいラプターズ。ラウリーは素晴らしいし、ベンチメンバーもRHJとブシェイが結果を残しており、チーム力としては上がってきたよね。なお、マブス戦同様に4Qはフルコートプレスに出ました。スティールに成功するも、そこからのカウンターでミスしちゃうオフェンス問題さ。ファールっぽいけど。

オフェンスの構築としては悪くないので、後は決めるだけなんだけど、決めきれないんだよね。それがシアカム不足ってことだし、レナードとダニー・グリーンがいなくなった部分でもあります。

特にアヌノビーは期待されているだけでなく、この状況はルーキーシーズンの3&D専任だった頃よりも悪いじゃないかってね。フィニッシュを磨いていかないと「今の勝利」じゃなくて「未来の勝利」に対してチーム構成を考えないといけません。

まぁ逆に言えばチームの問題よりも個人の問題って事でした。1年前はレナード頼みのプレーを混ぜまくったので「チームとして大丈夫か」という感じでしたが、大エースがいなくなったらチームオフェンスしているんだよね。

セルティックスは盤石なわけですが、こちらもオフェンスが素晴らしいってわけでもなく、ただケンバ、ブラウン、テイタム、ヘイワードを揃えているのはズルい。ズルいってことは4人がそれぞれの形で邪魔をしないオフェンスが構築されているって事です。

良くも悪くも「カイリーが」と言いたくなる1年前とはバランスが全然違うわけです。あの頃はモリスもいたしな。ホーフォードが絡まないとチームオフェンスが生まれなかったけど、今はそんなことなく、あくまでもチームオフェンスの中で個人が光ろうとしています。決まらなかったテイタムも含めて。

そしてそれ以上にディフェンスが個人が全く目立たなかった。個人で止めるわけじゃないって事だ。個々が踏ん張りつつもチームとしてカバーしてイージーショットを打たせない。これが攻守に出来ているからチームとして安定しています。

強烈なまとまりが見えているわけで、2年前が懐かしい。なんで昨シーズンはあんなことになってしまったのだろうか。今の状況ならばホーフォードは残りたかったかもね。

ただし弱点はあるので、それすらもチームとしての戦略で埋めてしまうのかはラプターズ相手ではわかりません。バックスやシクサーズのインサイド力にどうやって対抗していくのか。シーズン中の結果によってはトレードってのも含めて考えていくかもね。

ってことで、次の試合はバックスとシクサーズです。この試合は安定しているセルティックスを見る限り大逆転がおこる匂いがしないので、休憩モードにしましょう。

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