ペイサーズvsホークス

久しぶりにペイサーズ

開幕当初は問題があったのにさ。戻してくるの早すぎるぜペイサーズ。特にディフェンスが良くなっちゃってさ。調整するの早すぎるぜダン・バーグ。スコアだけ見ていたらいろいろと移り変わりがありそうですが、本来は分厚い戦力が売りなわけでそりゃそうか。

◉ヤングvsブログドン

トレ・ヤングからのプレー以外に可能性を感じさせてくれなくなったホークス。でもハンター、レディッシュとルーキーたちなんだから仕方がないのか。コリンズとハーター不在が重くのしかかっている感じ。

本日もそのヤングから。ステップバック3P、ハーフスピードからのアリウープパス。同じ形でフローター。上手い!上手すぎるぞヤング!

そのヤングに対抗心を燃やすかのように、しかし、ただただ淡々と「そんな上手いプレーしなくても決めることが出来るぜ」みたいなブログドンが連続得点で返します。シンプル。極めてシンプル。止まってジャンプシュート打って、前が空いたらドライブして。難しいシュートは何もない。ただただ普通のプレーを異常に普通にやっていくブログドン

よし、本日の動画はトレ・ヤングvsブログドンで決定だな!試合を見ながら編集したいけど、それは出来ません。非現実的じゃ。

ところが割と早々にヤングはベンチへ。となれば一気にペイサーズの流れになりそうなのですが、そこは流石のペイサーズ。堅実なオフェンスはミドルも多く突き放すことにはならず。スターターが4人入れ替わったとは思えないほど、昨シーズンとほぼ同じじゃねーか。

みんなペイサーズなんて気にしないから驚かないのだろうけど、ここまで入れ替わったのに、開幕から20試合もすれば同じようなバスケしているって恐ろしいわ。

そういえばホークスも現時点のスターターは昨シーズンと4人が入れ替わっています。まだまだなんだね。ハンターがドライブを決め、レディッシュも同じく。徐々にやるしかないんだ。コリンズがいないことをポジティブに捉えたいね。

1Qは23-22とロースコア。ロースコアってことはペイサーズなんだけど、さすがに少しはリードを持っておきたい内容でした。ブログドンが8点、ラムが6点。ガードは点が取れていたけど、強みのインサイドが加点出来ませんでした。

◉どうしたサボニス

2Qになるとミスから失点したペイサーズ。それをホリデー兄弟が取り返します。両親が会場に観に来ていて、ニューオリンズじゃなくてインディアナを選んだインタビューされていました。

しかし1Q長く休んでいたので、ここでプレーしていたヤングが1人でプレーを決めていきます。抜け出してのレイアップを決めたり、抜けなかったらファールドローしたり。でもダミアン・ジョーンズへのアリウープは1Qに続いて失敗。連携が使えていないヤング。

一方で連携といえばサボニス。本日も素晴らしい連携を生み出す能力でゴール下を作っていくのですが、どうにも決まりません。誤算。どうしたことかサボニス。

しかもディフェンスリバウンドを取り切れず、レンやフェルナンドに押し込まれていきます。そしてヤングに1on1を仕掛けられ3Pを食らったサボニス。

2Qのペイサーズは21点どまり。1Qと大して変わんないけどね。フリースローを落とすから得点が伸びず。一方のヤングはFG2/8ながらフリースローで5点を稼ぎました。ホークスは31点とちょいちょい得点してリードを得ることに成功しました。

それが何だったのかっていえば、動画を見たところでわかりません。たまたまだろうね。たまたま。

さて、サボニスとターナーのポジションについて触れておく必要があります。この2人を同時起用することは共にPFタイプだけに一見すると問題ないのですが、プレーエリアがセンターライン(トップから45°までとリングを繋いだライン。)で同じっていうコート上での問題がありました。

ターナーがケガで離脱したこともあって、そのセンターラインはサボニスのエリアに固定された印象で、ターナーの方がコーナーにポジション取りすることが多くなっています。要するにオフェンスでは昨シーズンまでのサディアス・ヤングのポジションにターナーが納まりました。

ただサボニスはたまにエンドライン担当もやっていたので、ターナーがセンターラインにあがることもあります。そんなときにはラムとウォーレンがしっかりとコーナー側まで広がることが大切です。ウォーレンは元々ですが、ラムが目立たなくなったのは、むしろ自分のポジションを理解しているからだと思います。

が、これって基本はブログドンとサボニスがしっかりとプレー構築できるっていう信頼からきています。それが成功したから成績がよく、失敗したから前半は得点が伸びなかったのでした。

◉圧倒のペイサーズ

後半はディフェンスからの速攻っていうペイサーズの得意技が出て先行します。一気に13-0のラン。

レディッシュがショートレンジのフローターを外し、守ってもラムに1on1でぶち抜かれるなど集中力の切れたルーキーっぽさを出してしまうのでした。

ダミアン・ジョーンズもターナーの前にビビったようなプレーになってしまい、ブロック(ファールっぽい)からの速攻。イリーガルスクリーンとオフェンスがバラバラに。ただし、ヤングだけは別格でロング3Pやドライブフローターを決めていきます。あとはベンブリーくらい。若さが漏れ出過ぎなホークス。

ジョーンズをベンチに戻してレンをいれたらターナーの腕をひっぱってオフェンスファール。即交代。こうなってくるとヤングにはどうしようもない。

ペイサーズのオフェンスは前言撤回。多くのポゼッションがターナーとサボニスの両者をセンターラインにおいて、ダブルスクリーンとして機能させながらブログドンのゲームメイクになります。大体はリングにダイブするサボニスとポップしてアウトサイドを狙うターナー。

なるほど。これはなかなか面白い変化で、ともにPFタイプでスキルがあるから「2人がセンターラインでプレー構築」と「1人はコーナー担当」を混ぜられるとディフェンスは対応しにくいのがわかります。

もう一つ、ここでは出てこなかったけど、ブロックしまくるターナーがトップでポップするって事は、トランジションディフェンスで必ずターナーが戻っているという事。カウンターを食らいにくい形です。これがサボニスがいないと誰もオフェンスリバウンドに絡まないから意味がないしね。

なんと3Qだけで4ブロックのターナー。ホークスはイージーバスケのチャンスをことごとく潰されました。しかも、ブロックからペイサーズのトランジションが早すぎ。何でだよってくらい全員が早い。スティールは速攻になるけど、ブロックも速攻になってしまうのか。

ズルい。ズルいし、これこそがペイサーズ。見慣れたペイサーズ。ランス・スティーブンソンは元気かな?

一方でもうひとつのペイサーズらしさであるベンチの貢献がなかったここまで。ホリデー兄弟が積極的にアタックしますが、決めるのがターナーとウォーレンだったりして、ちょっとベンチ陣の貢献度には悩んでいるのかな。

ただ、この2人を中心にディフェンスは強力。マッコネルとアーロン並べたらサイズ的に苦しそうなのに、関係ないもんね。ホークスオフェンスは沈黙も沈黙。次第にシュートにすらいけなくなっていきます。

ということで圧倒したペイサーズ。3Qはなんと11点しか許さず。自分たちが29点しか取れなかったことなど関係ないような盛り上がりで、72-65とします。

・・・これだけ圧倒しておいて、未だに7点差かよ!?という内容です。

◉ホークスの末期症状

ビターゼを起用せず、スモールなユニットのペイサーズ。ホークスはレンとジョーンズを同時起用しています。その狙いがなんなのかは知りませんが、とりあえずヤングが3P。ユニット関係ないけど、スクリーンはしっかりと用意してもらえます。ヤングのドライブ→パスアウト先がジョーンズで3Pエアボールなんてプレーが出てきたから、やっぱりユニットの意味はないので早々に1枚センターに変更。

でも、狙いはわかります。どうにも機能しないからヤングに自由にやらせる形で、その代わりインサイドを厚くしてイージーな失点を減らすことです。幸いにしてペイサーズは3Pが決まらない。

1人でやりまくるヤング。もともとヤングについては「1人でやる」といっても、そこから魅力的なパスが出てくるのですが、パス出してもベンブリーくらいしか決めてくれないので自分で打つのが大前提のヤング

ただ、それはミスも生み出します。そこは個人で守れるホリデーブラザーズやマッコネルの特徴。それでもヤングにやらせるしかないホークス。末期症状だな。

それでもヤングの個人技アタックとパスアウトからベンブリーのドライブで対抗していくホークス。お得意のブロック速攻がないとリードを広げることが出来ないペイサーズ。

そしてバカみたいに打っては決めるヤングで残り5分でホークスが逆転します。あれよあれよ・・・ていうか、もともと7点差なのでね。内容のわりにリードが少なすぎたペイサーズ。

再びターナーをコーナー担当にしてスペースを広げてのブログドン&サボニスを中心にし、堅実なオフェンスを展開していくと、あっさりと逆転。スペースが広がった分だけラムのアタックも増えるからね。ウォーレンは待機し続けるだけ。

ヤングで来ることはわかっているのでダブルチームも仕掛けますが、スルスルっと後ろに下がってダブルチームを避け、スルスルっと抜けていくヤング。ピック&ロールするとダブルチームが終わらず、パスを出すしかなくて、パスを出すとチームメイトのシュートは決まらないから嫌そうなヤング。

だからもうピックが来る前にロング3Pすらも打ち出します。スーパーワンマンチームのホークス。ハーデンのためにスペース作ったり、ハーデンに合わせるロケッツとは全く違う。チームメイトが邪魔なだけのヤング。

それでも対抗しているのですが、今度はオフェンスリバウンドの争いでチームメイトがファールし、その結果がペイサーズにボーナススローを与えることに。何もせずに失点しているヤング。

唯一頑張ってくれるベンブリーがサボニスへのパスをカットし、速攻に持って行くもレイアップが決まらず。

残り38.9秒でペイサーズ94-92ホークス。まだ1本抑えればチャンスがあるディフェンス。ここで十分に時間を使ったブログドンがハンドリングミスでターンオーバーすると、ヤングはドライブを選択し、残り11.5秒で同点にします。

こうしてスーパーヤングタイムによってオーバータイムに突入するのでした。繰り返しますが

ホークスは酷かった
ヤングとベンブリー以外はどうしようもなく酷かった

でも7点差を追いついて同点なんだぜ。ペイサーズのオフェンス力が足りなすぎなのか、ヤングがスーパーすぎたのか。

〇4Qのヤング
21点 FG7/9

〇4Qのベンブリー
7点 FG3/5

〇4Qのその他
1点 FG0/4 2ターンオーバー

なんで追いつくんだよ。おかしいだろ。末期症状なホークス。本当に酷いんだ。ヤング以外はね。。。。。

◉考え方が異なる両チーム

珍しいラムとターナーのピック&ロールから得点したペイサーズ。メインがブログドンとサボニスだけど、隠し持ったパターンがあるというか。

さらにサボニスをコーナーに置いて再びラム&ターナーでターナーが3P。ズルいぜ。オーバータイムになって違うパターンで来るのか。

で、ホークスはヤング。みんな知っているヤング。ドライブしてきたらトリプルチームも辞さないペイサーズ。トリプルチームされる前にロング3Pのヤング。

チームメイトがカバーしてくれるのを知っているからターナーですら3Pにハイプレッシャーだけど、それでもシュートチャンスを作って決めるヤング。珍しいブログドンの判断ミスもあります。

ダブルチームにも強引に自分で攻め込もうとしますが、やっぱり限界がきてパスアウト。でもやっぱりジャバリの3Pは決まらないし。それに対してこの試合沈黙していたウォーレンがコーナーから3P。やっと回ってきた出番を決めたウォーレン。そう回ってこなかっただけ。

ということでオーバータイムに出てきた現象は両チームの発想の違いを感じさせてくれるものでした。

絶対的な武器がないペイサーズはシンプルなプレーながら手を変え品を変え、それをひとつひとつ成功させることで、足りないオフェンス力をカバー

ヤングという武器だけはあるホークスは、周囲があまりにも決めてくれないのでヤングに頼りまくるしかない。ただただオフェンス力が足りない結果に。

どっちも足りていないのですが、同じ足りないでもペイサーズの方が不足を感じさせないような戦略に出来ています。

〇オーバータイムのヤング
8点 FG3/5 3P2/4
〇それ以外
2点 FG1/4

お疲れヤング。残り3.2秒で4点差になるも、そこでも3Pを決めて諦めない姿勢も含めて見事だったぜ。1人で49点を奪い、ヤング以外は55点でした。9つものターンオーバーをしたけど、「得点を取ってもミスが多ければ意味がない」なんてことはなく、チームメイトが酷すぎる中で自分で点を取るしかなかっただけさ。末期症状なホークス。

「ヤングが絡まなければどうにもならない」
から
「ヤングが打たなければどうにもならない」
に格下げ

ジャバリを重用しているのはヤングを補う得点源のつもりかもしれませんが、勝ち負けじゃない部分でチームオフェンスを構築するにはターナー、クラブ、そしてビンスおじさんを起用したほうが良いと思いましたとさ。

ペイサーズはスターター5人が二桁得点。でも105点止まりなのはベンチ陣が誰も二桁にならなかったから。合計19点では話になりません。層の厚さはどこへ行った。

まだまだ調整中のペイサーズ。とりあえずスターターは整ってきたから、次はベンチメンバーを整える

ような段階になっているのかもしれません。伸びしろですね。

◉悲報

管理人は本日の内容をもとに動画を作成していました。試合全てを録画してキャプション入れて、クレームされたからスローも取り入れて、説明まで加えて 「49点のトレ・ヤングのハイライト?そんなの知るかっ!」 って動画を作っていました。

①1Q ブログドンvsヤング
②2Q サボニスとターナーの役割分担
③3Q ターナーのブロックから速攻
④4Q 末期症状のホークス

ということで、それぞれのプレーを切り出し、ストップモーションでのキャプションを加え、題名をつけ、ってやっていたんですよ。えぇやったんですよ。気合入れてやったんですよ。マジで。

そしたら④の最中にエラー発生でぶっ飛びました。録画していた試合映像から全てぶっ飛びました。

ということで、本日は動画はありません。現在深夜2時です。怒りに満ち溢れています。

明日もペイサーズの予定ですが、怒りが増すのは嫌なのでホーネッツにしようかな。

ペイサーズvsホークス” への4件のフィードバック

  1. 失礼ながらもオチに笑ってしまったw
    ペイサーズは1試合前のジャズ戦を見てましたが、ラムやウォーレンってスタータークラスなのか?って疑問をはねのけるくらい強くて、試合にも勝ってしまいびっくりしました。
    ジャズ戦もブログドンは凄かったのですが、オラディポ帰ってきたらどうなんでしょうね?
    ブログドンが起点としてボール持ってるのがよさそうだったので、オラディポとボール取り合ってしまう気が。
    まあ、オラディポがいつ戻ってくるかも把握できてないのですがw

    1. ウォーレンは割とどこでもスターターになれるクラスですが、シュートがあれなので試合終盤には出ないかも。ラムは逆かな。それを同時に使っているってのも凄いなーと。

      オラディポ戻ってくると単純にラムに当てはめるので良い方向に流れると思います。
      守ってからの速攻に迫力が増すので。ただ、オラディポのコンディションがマックスだとは思わない方が。

  2. クレーマーが通りますよー 皆さん気をつけて下さーーい。(この度はだだいなるご迷惑おかけしまた事を深く反省しておりまます。ごめんなさい)

    『ブログ読め』ですよね。本当。まじ謝罪。てかブログ大好きっす(か〇おくんさん なんてバスケ解説YouTuberなんて僕 知らない)

    チームとして安定感のあるペイサーズ ウォリアーズになりたいホークス

    どちらもやりたい事の為にブログトンとヤングを活かしてますよね。どちらが、スーパーかって評価しにくい問題。そりゃーヤングは今シーズ更に凄みは出てきましたが。

    話題になるのはヤングですが ブログトンは本当、お手本。まじ渋い。

    ヤングはcurryちゃん&リラード感マシマシ。顔以外は主人公感ありあり。

    ロゴの人いわく『スーパーな選手になるために必要なのはスーパーな技術でもスーパーな身体能力でもない 基礎の反復練習しか技術の向上は無い。基礎を徹底的に高める事が出来た選手がスーパーになれる』的な言葉が大好きっす。ミスタークラッチ。コービーもコレ聞いて練習したらしい。聞かなくても練習しただろうけどコービーなら。

    ヤングもブログトンもどちらも未来が楽しみっす。チームやチームメイトに恵まれる運も大切ですが。

    ヤングとブログトンでコンビ組ませたいなぁー。いいガードコンビにならないかなー。サンタさん2kください。スイッチも添えて。

    話を戻しますがS・カーいわく『ウエイト(体重の低い)curryにハーデン的なプレーをさすのは負荷が強すぎる』と言って、ロケッツ的な(ハーデン的な)オフェンスシステムはcurryにさせないと何かで読みました。

    ヤングには期待してますが、相当負荷が強そうで怖いっす。curryちゃんもリラードもこーゆー時期ありましたが、幸いにチームメイトに恵まれ(第二スコアラーや負荷を紛らわしてくれるベテラン等)今に至ります。

    ヤングにもそーなって欲しいですが、ホークスさん ヤングの事、大切にしてあげて欲しいっす。でも、こーゆー時期があるから理不尽力がつくともとれるしなー。

    各チーム1ヶ月終えて、予想以上に成功してるとこと、失敗している事がハッキリしてきましたが、ここからの修正力が大切。GMやコーチ陣 ケアスタッフの腕の見せどころ。ペイサーズはともかくホークスは修正出来るのかなぁー。キングスやホーネッツ並みに信用してません。

    いつも通り長くなりましたが、NBAを文章化してくれるブログ大好きっす。動画がなんだ。文字だけで楽しいっす

    1. ヤングはそこまで負荷が強くはなかったのに、コリンズいなくなったら一気にハードモードになってきました。
      ちょっとセーブしてあげないと苦しいかな。ただドンチッチがマックスで頑張っているから、負けるわけにはいかないような・・・。

      クレーマーにクレーム返すから!

さんじ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA