バックスvsラプターズ

イーストファイナルの再戦

さて、ここまでのゲームレポートは全て両チームが初登場の組み合わせでしたが、さすがにそこまで都合よく対戦カードが組まれていないので、バックスが2試合目の登場となります。

ラプターズはジャパンゲームにいましたが、そこから少し変わっています。本気なら違うって事ですが、一番はラウリー&ガソルが元気に出場している事。そしてアヌノビーがスターターになっている事です。逆にベンチのプレータイムが非常に短いとか。そういえばジャパンゲームの解説がドラフト外の選手とかを推しまくっていたよね。

◉バックスさせるラプターズ

プレーオフの対戦では4連敗を喫したバックス。それはラプターズ側がほぼ完ぺきなバックス封じを体現したことによる戦略的勝利でもあり、レナードが個人で突破し続けるのを辞めたことで生まれた勝利でもありました。

バックスの良さを消す

出来るならシーズン中にも多くのチームが実行したはずですが、出来ないから困ったことをラプターズは出来たわけですが、この試合はヤニスのインサイド突破で幕を開け、そこから3P連発というバックスらしいバックスとなります。

全く止められなかった上に、オフェンスでもヤニス&ブルックというリムプロテクターコンビの餌食となり、ビビり、得点が伸びないラプターズ。ラウリーが3Pを決めたくらいで、全く得点がとれない1Qとなりました。

バックスは出番のなかったディヴィチェンゾが前の試合で4本の3Pを決めたことでノッたらしく、ベンチから出てくると3Pを連発します。これで後手後手のラプターズディフェンス。バックスのパス回しに追いかけては打たれてしまいます。

ディフェンスでパワーを使ったからか、オフェンスはさらに低調に。詰まっているインサイドに突っ込んでは潰される。マット・トーマスが登場したのでアウトサイドへしっかりと広げろという意図なのでしょうが、全然ダメだったラプターズ。

1Qは36-17とバックスが圧倒。こんなに圧倒しているのに残り1.2秒のヤニスのフリースローで、わざわざブルックを投入しオフェンスリバウンドとスローインのロングパスを防ぎに行くブーデンフォルツァー。なのでガソルを戻してリバウンドを確保しに行くニック・ナース。

◉アヌノビーが守れたところで・・・

ドライブとパスアウトでしっかりとミドル・3Pのフリーを作っていく修正したラプターズ。ヴァンブリードとトーマスがしっかりと決めるもイバカがミスだらけ。イバカあるあるでオフェンスは流れが出来ても決めきれない2Q序盤。

守ってもアヌノビーがヴァンブリードの見事なヘルプも借りながらヤニスをレナード張りに抑え込んでいくのですが、周囲は気にし過ぎなのかマークが甘く、大量リードもあって好調なバックスのシューター陣がイージーに決めていきます。決めすぎです。

そしてトランジションでアヌノビーが他の選手をマークした瞬間にストライドの大きいステップでダンクを決めるヤニス。とっても冷静なヤニスはアヌノビーに止められてもスムーズにパスアウトしてオフェンスをけん引しているし、こうやってマークが変わったらシンプルに飛び込んでしまいます。アヌノビーはレナード並みに止めているけど、ヤニスからするとレナードみたいなプレッシャーは感じていないわけです。

スターターが戻ってくる時間。どうしても両コーナーまで守り切れないラプターズ。落ち着いて両コーナーまでパスを回すバックス。そのコーナーにいるのがコーバーとかいう悪夢。

ガソル、アヌノビー、シアカムと3Pを決めていき、何とか対抗するもそもそも19点差。守れないと追い上げられないけど、何一つ守れていない。バックスからしてもラプターズ相手に気を抜くつもりは毛頭ない雰囲気。

結局は延々と19点差の2Q。しっかりと得点できているバックスと取り返せているラプターズですが、「取り返している」という時点でもうダメなんだよね。眠くなってきた管理人。

それでも残り1分半からラウリーがディヴィチェンゾを騙して3Pファールドローでフリースローを決め、アヌノビーがヤニスを止めてターンオーバーを誘発。ラウリーのキックアウトからアヌノビーが3P。そしてラウリーがドライブからリバースレイアップ。

ラウリーの見事なるクラッチ仕事で点差を縮めたものの、バックスはジョージ・ヒルのパスアウトからスターリン・ブラウンがコーナー3Pを決めて66ー50と16点リードで折り返します。

ヤニスは前半で17点6アシスト。確かにアヌノビーは止めているけど、マークが違う時間に畳みかけているのが印象的でした。

◉スコアラー・ラウリー

ハーフタイムで「このまま終わってはだめだ」といわんばかりに覚醒するラウリー。3年前くらいまではこんなプレーだった気がするくらいに強気の3Pを打っていきます。

試合開始から気になっているのは、成長したヴァンブリードの方が正PGみたいになっていること。どうしても2人を並べる必要があるラプターズのチーム事情もあるので、どうやって共存させるか、バランスよくハンドラーとなる方法を作り上げたいわけですが、ラウリーはゲームメイクよりもスコアラーといった雰囲気です。

多少遠くても関係ないとばかりに打っていくラウリー。調べてみると16-17シーズンは9試合あった30点オーバーが、昨シーズンは1試合まで減っていました。それを大量ビハインドのこの試合は3Q終了時点で34点。あきらかにスコアラーとしての働きをするラウリー。

それでも守れないから二桁点差が変わらない。と思っていたら、アウトサイドへの警戒を強めにしたことと、さすがに前半で決めすぎたか、バックスの3P精度が落ち始めます。

そこまで強力に守れているわけではなく、3Q29点取られたラプターズですが、3、4本続けてポンポンパスを繋がれるのは避けたような守り方。

前半がよかったバックスはローテを通常営業よりもベンチ多めに回しており、スターターが減ると少しずつ劣っていきました。悪くはないのだけど、勝てるほどではないといった感じのバックスベンチ。3Pが決まっている試合は長く、決まらないと短くなりがちなのですが、長くしたことで反撃されてしまいました。

ラウリーに引っ張られたラプターズは、ラスト1秒スローインをシアカムのゴール下にもつなげることに成功し41点を奪った3Q。「守れないと追いつけない」と書いていた管理人ですが、攻めることで追い上げたラプターズが5点差まで縮めて眠気を覚ましてくれたのでした。なお、半分くらい寝ていたのですが・・・。

◉ザ・MVP

この勢いのまま押し切りたいラプターズでしたが、ラウリーを休ませたら、またもシュートが決まらなくなる。フリーになっても外してしまうイバカ。イバカがダメな日。交代で出てきたガソルはゴール下のターン時にイリャソバのディフェンスにオフェンスファールで5つ目に。終盤に困りそうですが、そんなことを考えても仕方がない展開。

そういえばロケッツ戦でバックスはヤニス退場後にブルックのポストアップでオフェンスを成功させて勝利を手にしました。しかし、ヤニスのいない4Q序盤はミドルトンとブレッドソーがつっこんでミス。5ファールのガソルなのだからポストアップを使えばよいのに、そうはいきませんでした。ここが3Pの決まらないときに泣き所になりそうなバックス。

たまらずヤニスを戻します。今度の相手はイバカ。引いて守るイバカ相手に見事に3Pを決めるヤニス。シアカム、アヌノビー、イバカとタイプの違うディフェンダーを交代で当てられても対抗していくMVP。

トラベリングにしかみえないくらい大きなスライドを使ったステップイン(トラベリングではない)からのレイアップや、スティールからのワンマン速攻。ザ・MVPなヤニス。

ただ、バックスはヤニス以外はダメダメに。流れがラプターズの中で、MVPが個人技で対抗してくれて助かっています。守ってもシアカムのスピンムーブをノーファールで止めるヤニス。攻守にヤニスで5点リードをキープ。

オフェンスはヤニスに任せるしかないバックスですが、それは3Pが決まらないときあるあるなので、気合を入れて本当の武器であるディフェンスでなんとかしのいでいきます。3Q40点を失ったけど、4Qは開始9分で10失点のみ。

しのぎにしのいでいるし、3Pがきまらなくなったラプターズでもある。

◉スタミナ

残り3分までガソル、イバカ、シアカムを並べていたこともオフェンスの停滞に繋がっていたラプターズはアヌノビーが戻ってくるとドライブからのバックパスでヴァンブリードが3P。これが外れるもリバウンドがアヌノビーで再びヴァンブリードに打たせて4点差にします。

PGジョージ・ヒルにしっているバックスは、トランジションからファールドロー。これでシアカムが退場します。チャレンジするニック・ナース。何のチャレンジかよくわかんなかったけど、ファールが正しかったので退場です。

ところでチャレンジ失敗するとタイムアウトが減るわけですが、そもそもタイムアウトくらい時間がとられるから一緒か。

ところが、その後のオフェンスが非常に中途半端なプレーコールになっていて、ヴァンブリードのパスを受けたアヌノビーのすぐ後ろをヴァンブリードが通るから、マークしていたブレッドソーがアヌノビーのボールを後ろから叩きます。

この速攻を最後はヤニスがプットバック。アヌノビーとヴァンブリードしか戻れていなかったラプターズだったのに、参加していたヤニスなので、ビッグマンのスタミナ差が如実に出ていた終盤でした。

ブレッドソーがもう1本ドライブを決めてゲームフィニッシュとなりました。苦しんだバックスでしたが、前半の貯金をディフェンスでキープ出来た試合になりました。オフェンスだけでもディフェンスだけでもダメ。両方があるから強い。

チームが強いだけでもダメ。ヤニスという絶対の個人技があるから強い。でも個人技だけじゃダメ。チームとしても強くないとね。というバックスでした。

最後はスタミナ負けといった感じのラプターズ。ヴァンブリードを41分も起用しないといけない理由がわかりません。そこはせめてパウエル使えばよいのにね。

「スタミナ」といっても単なる体力だけでなく、オフェンスの展開力にも関わってきます。どうしても際の攻防を制せなくなっていたヴァンブリードなので、オフェンスが停滞しがち。しかも3ビッグを並べちゃったから、なんとしてでもヴァンブリードとラウリーで突破しないといけなかった。無理。

せっかく26点のビハインドを追いつきそうだったのに力尽きてしまったのは3人目のプレーメイカー不足。4アシストのアヌノビーですが、オフェンス面でレナード役は出来ないわけで、もう1人をどうするかが課題です。

シアカムのFG7/19ですが、そもそもフィニッシャーなのでプレーメイクは出来なくて、ヤニスに抑えられてしまった感じ。8アシストのヤニスとはプレーそのものが違う。

ガソルを使うならば、周囲を動いて活用できる選手がいればよいので、個人の突破ではないタイプの控えPGを連れてきたいところ。それすら出来ないとなると苦しすぎです。個人的にはプレーメイカーじゃないけどRHJにパサーやらせれば良いじゃんって思うのですが、起用されないもんね。

シーズンは開幕したばかり。ニック・ナースは練習で積み重ねておいて次第に起用する選手を増やしたいタイプだと思いますが、その前にスターターがつぶれてしまわないように。シーズンを戦うスタミナという面で不安なラプターズでした。

〇3P
バックス 34.2%
ラプターズ 41.7%

最終的に確率で逆転されたバックス。それでも勝てたバックス。それってヤニスのスーパーさを除くと、試合終盤で強度を保てたディフェンスだよね。スタミナといえるかどうかは難しいけれど、ローテを守っても勝ち切ることに成功しました。

プレーオフ仕様すぎたラプターズ。プレーオフの事も考えたいバックス。バックスはスターリン・ブラウン、ディヴィチェンゾ、カナートンの誰が信頼できるかを確かめるシーズンになりそうです。コーバーも含めて、そこそこやるぜ、が多いよなぁ。こっちももう1人はプレーメイクできるベンチにしたい。

ウイングシューター不足のチームとトレードも考えたいところです。

バックスvsラプターズ” への2件のフィードバック

  1. 昨シーズンよりも対策が進んでヤニスを中で囲うDFが上手くなっている気がします。
    加えてブレッドソーは離れて守られるせいで切り込めずにスリーの無駄打ち。
    ミドルトンはプレーメイカーじゃないから流れを変えられないジレンマ。

    1. ヤニスのアタック位置が変化している事と、ヤニス以外にインサイドをやらせる形が思ったよりも上手くいっていないこともありそうです。ロビン・ロペスがもっと機能すればよいのでしょうが、ツインズ同時起用も出来ないし、選手の組み合わせが難しいです。

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