マジックvsニックス

昨シーズンそのままのマジックと変わりすぎのニックス

◉フィジカルなニックス

ニックスのスターターはミッチェル・ロビンソン以外は新加入。話題のRJバレットがPGになる形はなんだかバレットではなく、エリントン、ランドル、モリスを起用したいが故に生まれたような形です。デニス・スミスがいない事情はあるにせよ、何かの縛りプレーでもやっているかのように。

ただ、この形はバレットがPGというよりも、ボール持ちたがりのランドルとのバランスがとれていて、なおかつモリスとエリントンがウイング的に振舞ってくれます。ウイングにバレットだと行方不明になる気もするので、ちょうどよいのかもね。

そしてランドルが次々に決めていきます。ミドルレンジをしっかり決めているので調子が良いのか、レベルが上がったのか。ディフェンスの良いマジックなので、あまりインサイドに侵入できていないものの、そんな時にでもしっかりと得点できる形です。

ランドルとモリスのピック&ロールなんて謎プレーもありましたが、あまりコンビプレーをしないニックス。悪くはないけど、良くもない。たまにランドルからロビンソンへのナイスパス。どうしたランドル。あっという間に10点くらいリードします。

要するにフィジカルで全ポジションが優位に立てそうな感じのメンバー構成にしたことで、グイっと押し込むことで個人の戦いを制そうとしています。ファールっぽいスクリーンも多いですが、このスクリーンをかわしていくのはスタミナを削られそう。

しかし、5分もたつとマジックが慣れます。インサイドへのドライブはゴードンとアイザックがブロックで叩き落し、アウトサイドはエリントンさえ押さえておけば大丈夫。さに交代で登場したアミヌもバレットのレイアップを止めて、マジックは少しずつリズムを作っていきました。

PGがいないことではなく、選手の組み合わせの中で各自の得意技が有効に組み合わさっていない印象のニックス。新加入だらけだからそりゃそうか。デニス・スミスがいれば解決するのかもわかりませんでした。ただスタミナは削っている。

◉オフェンスがないマジック

相変わらずなマジック。オフェンスは特にこれといって魅力もなく。試合開始からミッチェル・ロビンソンにブロックされていきます。でも、チームメイトがブロックされるのをみてブセヴィッチが3Pとポストアップでブロックできない形を作って決めていきます。ザ・エース。

そのうちディフェンスが整ってくると、ゴードンの3Pが決まったりして取り返し、バンバへの鮮やかな合わせと豪快なダンクもあって1Qのうちに逆転します。ちなみに新加入のアミヌのオフェンスが酷くて、ディフェンスが良かったというマジックらしさ。

さて、マジックの注目株がフルツ君。とりあえず抜いてもゴール下決められず、ファール貰うけどフリースローを外していました。でも最後にニリキナとの勝負になって連続で決め、しかもブザービーターのロング3Pも決めたニリキナによってニックスが再逆転して1Qが終わります。

2Qになってもオフェンスがおぼつかないマジック。大きかったのは本日がテレンス・ロスの日ではなかったこと。外しまくりなロス。オフェンス担当キャラが決まらないとこんなもんかな。

ということで2Qになってから触れることが殆どない。眠い。ブセヴィッチまでダンクミスしちゃって点がとれないマジック。でもディフェンスは止めるぜマジック。

ニックスのディフェンスは頑張ってはいます。特にエリントンがチェイスして3Pも打たせないのはお見事。他にもインサイドで踏ん張る感じはありますが、頻繁にアウトサイドが空いては外してしまうマジック。2Q開始6分で5点しかとれなかった。一方でニックスも8点。お互いにパスワークがちょっとずつ遅い。

スターターが戻ってくると、やっとフォーニエで連続得点。そしてフォーニエが引き付けてのアミヌへのキックアウトで3Pが決まります。さらにアミヌがディフェンスリバウンドからそのままレイアップへ。その次はまたレイアップを外した。

ロースコアでザ・マジックな試合。ちなみにニックスの方もバレットがちょくちょく空くのですが、3Pが全然決まらない。アイザックとアミヌのコンビがディフェンスで効きまくり、多少のドライブ&パスでは全て追いつかれてしまい、得点にならないニックス。

マジックは何故かゴードンを出さずにアミヌにしています。またオーガスティンではなくフルツ。その心がなんなのか。全く活躍しないフルツなので、わかりません。

ということで、結局はオフェンスが機能しないマジック。ランドルがタフショット決めたら、簡単にニックスが逆転。お互いに現代NBAを無視したような展開で、前半は44-42でニックスがリードして終わります。

◉プチ情報

期待のアイザックがミドルを連続で決めて始まった後半。堅実なオーガスティンの3Pを挟んで、またもアイザックの速攻。オーガスティンのフローターを挟んでアイザックの3P・・・がエアボール。乗り切らないな。

それでもランドルとのパワー差に苦しみながらもタフショットしか打たせないアイザックは、ロビンソンのゴール下もブロック。守れるのでジワジワと痛めつけていくと、今度はブセヴィッチがゴール下、3P、ゴール下。フォーニエの3Pも決まってマジックがリードを二桁に広げます。

攻め手のないニックス。基本的にパスの上手い選手がいないのでマジックのカバーディフェンスに引っかかりまくります。一番うまいのがランドルだよね。

なので単発の個人技とランドルのパスアウトくらいしか得点する手段がない。マジックのディフェンスが良いとはいえ、ネッツ相手に得点が取れた理由ってなんだったんだろうか。

ベンチメンバーが増えると残ったランドルが優位になり始めますが、今度はフルツが取り返した。なんていうか、スムーズじゃないのだけど、鮮やかっちゃあ鮮やかなフルツ。

書くことがないからプチ情報を混ぜていこう。

バンバ:前半に快調に決めて3Pもあって良さげ。と思いきや、ピックの跡がポップしてばかりで、インサイドの合わせが出来ません。高さと運動能力を生かすために何をすべきなのか。

ノックス:どっかに消えてた。消えさせられていた。得点はパスアウト待ち。主役の役割は全くもらえていない。何でだろ。

ニリキナ:フルツとの勝負は勝てそうなんだけど、そこから勝負するオフェンスパターンはなかった。献身的に動こうとするけど、かなり無視されていた。

はい。そんなことでロスが得点できないマジックのベンチ陣はやっぱりブレーキ。マジックが72-67と5点リードに縮められて3Qが終わります。

どこかで個人が爆発することで連続得点のリードをもたらすディフェンスのマジック。基本は個人の仕掛けなんだけど、かといって勝てそうなマッチアップを狙っているわけでもないフィッツデイルっぽさのニックス。爆発はしないけど、大崩れもしにくいってやつだな。

マジックが28点も奪ったのが信じられない3Qでした。開始直後に7点とってからは21点だったともいう。早くまとめに行きたいけど、接戦だからそうもいかない試合。

◉最後はフォーニエです。

ポーティス、ランドルが決めて同点。2分半得点がなかったマジックは溜まらずスターター陣を戻してやっと3Pで得点します。決めたのアミヌだけど。続いてオーガスティンとブセヴィッチのコンビプレー。堅実さ。

ニックスは消えていたノックスが3Pで対抗。ゴードンが3Pを返します。

ZZZ

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残り5分を84-80で迎えます。あとはフォーニエとブセヴィッチがなんとかして終わるんでしょ。

ランドルとコンタクトしながらハンドチェックまでしてノーファールのアイザック。そのアイザックのパスからゴードンが3P。ブセヴィッチのシュートミスもゴードンがフォロー。

ニックスは意外にもここにきてノックスのオフボールムーブから3Pなんてプレーを使ってきます。かといって残り2分で交代したノックス。なんだろね。よくわかんないわ。

フォーニエがステップバックのミドルで残り1分半で9点差に。あとはランドルをアイザックが止めて、モリスのミスからゴードンが速攻ダンクで試合は終わりました。よくわかんない試合でした。

〇FG
マジック 42%
ニックス 38%

どっちもシュートが決まりませんでした。特にインサイドは苦しかったです。

〇ペイント内得点
マジック 15
ニックス 13

〇3Pアテンプト
マジック 32
ニックス 31

だからといって3Pを多く打ったわけでもなく。

〇ターンオーバー
マジック 7
ニックス 11

そして共にこの時期としてはターンオーバーが極小です。お互いにミスが少なく、堅実なペイント内での勝負を増やし、そしてシュートが全然決まらなかった。

どんな試合だよっ!

◉いつも通りさマジック

とはいえ、マジックについては予想通りの通常営業です。特に驚くこともなく、いまいちなオフェンスを展開しながらもミスが少ないからカウンターも食らわず、それでいてフォーニエとブセヴィッチがポンポン決めていく時間帯でリードを得る戦い方です。言い方を変えれば「ミスを許容するくらいの爆発力あるオフェンス」は初めから考えていません。割り切り。

予定外だったのはロスがFG1/10だったこと。とはいえ、これもあるあるだね。爆発しなけりゃただのお荷物なロス。でも爆発すると手に負えないのもロス。

アイザックが素晴らしいディフェンスをしていた一方でゴードンは15点11リバウンド。どちらかがディフェンダーとして対峙したときに、一方がリバウンダーになれるコンビとしてのディフェンス力があるウイングです。

そこにアミヌまで加わって、オフェンス力なんて関係ないとばかりに守っていました。あとはカウンターを食らわせられればOKなんでしょうが、ニックスもミスが少なかったね。

7アシストのオーガスティンのプレータイムを28分にしてフルツを20分起用していますが、1アシストどまり。コンボガードでコンビを組ませないとフルツは苦しい気がするのです。シューター系のフォーニエとは合わないでしょ。頑張ってロスと合わせるくらいですが、これまたオフェンスは期待できないMCWがいるしね。

とりあえずスターター+ロスだったチームに+アミヌとなったマジックでした。しぶとく戦うしかありませんが、しぶとく戦えるチームです。いつも通りだ。

◉1年契約のニックス

1年前の開幕戦でニックスのスターターは

ニリキナ、ハーダウェイ、カンター、ランス・トーマス、バークの5人でした。今ではニリキナしかいませんが、そのニリキナもスターターではありません。

ルーキーのバレットはともかく、主力をランドル、モリスにしているニックスっていうのは、1年後をどうしたいのかよくわかりません。なんだか1年契約のチームにすら見えてきます。

ニリキナ、ドットソン(トリアー)、ノックス、バレット、ロビンソンを基本としながら、そこにランドル、モリス、エリントンを絡ませていくなら未来も感じるのですが、相変わらず気持ちの悪い方向性を示しているフィッツデイルです。

1年前は単なる競争でよかったのですが、今度は競争させられるはずの若手はベンチからロールプレイヤー扱いなのが非常に気になるのでした。

ランドルは良いプレーをしていたものの、ランドルの悪い所は自分でプレーメイクしたがり、周囲が伸びにくい所。この試合もそんな感じでした。真ん中にどっしりと構えているので、周囲はスペースを使いにくいし、かといってパスが連続で繋がるわけでもない。

確かにミスは少なかったですが、それってチャレンジしていないからです。うーん、1年前ってそれぞれがチャレンジしていた気がするけど、記憶は曖昧。

ポジティブにいえばフィジカルなのでインサイドを中心に固いブロックを形成しています。ただ、アウトサイドは頻繁にフリーが生まれます。ここまでフィジカルに固めてくるチームは珍しいのでディフェンスリバウンドを確保し続ければチャンスは生まれるという部分もあります。

ちょっとマジックに似ているんだよね。でも、マジックは5人が役割分担しているけど、そういう分担制は感じなかったニックスでした。

なんかすごいネガティブだな。

マジックvsニックス” への6件のフィードバック

  1. 待ってる物好きも少なそうですが久しぶりのニックス記事ありがとうございます!
    おっしゃる通り、若手の育成+FAベテランかと思いきやそうでもなさそうな雰囲気。。
    トリアー、ドットソンなんかをもう少し使って欲しいのですがなかなか出てこない。去年唯一の光明だった若手の飼い殺し感がでてる。
    バレットのカットインからの得点パターンが一番広がりそうなのにインサイド渋滞。。DSJもいるし、もう少しオフェンスを組み立てられるコーチに変えた方がいい気がします。

    1. 昨シーズンに光明があったところが、見事に潰されるとなると苦しいですね。
      もともとフィッツデイルのオフェンスは個人技を交代で仕掛けるような形なので、素晴らしいシステムではないのですが、代わるがわる仕掛けるから結果的にパターンが多いし、対策が難しいものでした。少なくともそこには競争原理があって良かったはずが・・・アレっとなっていますね。

  2. 開幕以来DSJ が全然出てないのはなにか理由があるんですかね?
    コンディション不良?
    構想外?
    マブスで好きな選手だっただけにもっと出場時間をあげて成長を期待したいです

  3. この試合は親戚の葬儀?か何かでお休みだったみたいですが、開幕からはシュートが入らず、PGはペイトン、ニリキナ、バレットがメインになりかけてる状態です。。
    もう一つ成長して活躍してほしいですね。

    1. デニス・スミスはもともとシュート率悪くて、マブスが弱かったことと、周囲に堅実な選手がいたことでルーキーシーズンは活躍しましたが、ドンチッチに手も足も出なくてトレードされた感じ。だから意外と使えない可能性もあるんですよね。

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