フランスvsオーストラリア

実は超豪華メンバーなフランス

2日に1試合ある大会は、日本を優先し、そこにアメリカもいるので、なかなか他の国に触れにくかったりします。リトアニアやカナダが頑張った中で、観る機会がなかったフランス。前の試合でリトアニアを接戦で上回りました。

フランスのメンバーはニリキナ(ニックス)、フォーニエ(マジック)、バトゥーム(ホーネッツ)、ゴベアー(ジャズ)とNBAプレイヤーが並ぶ豪華な感じ。しかも、フォーニエとゴベアーはアメリカ国籍だったら代表に選べられていてもおかしくないレベル。ンバイも良い選手。

ヨキッチ、アンテトクンポ、ブセヴィッチとオールスターがいる中で、オールスター選手こそいないけど、豪華にNBAプレイヤーを並べているのです。

オーストラリアはミルズ、デラベドバ、べインズ、そしてイングルス。フランスには劣るメンバーですが、名前だけならボーガットも含めてオーストラリアの方が有名なんだろうね。しかしバスケはチームスポーツ。チームとしてはオーストラリアの方が強そうなのも事実。

◉ゴベアーの攻防

ミルズが動き回る中で張り付くニリキナ。今年こそブレーク出来るのか。ディフェンス力は折り紙付き。そこにインサイドでゴベアーが待ち構えているのだから強力そのもの。でも、そのゴベアーにファールさせたミルズ。

べインズはカナダのバーチに苦戦しましたが、格上でもゴベアーならば戦いやすそう。パワーで負けないので、しっかりとファイトしまくって嫌がらせをし、セルティックスで身に着けた3Pでおびき出す。見事なべインズでゴベアーを手玉に取ります。

デラベドバとミルズの3Pも加わって、イングルスが寝ている以外は好調なスタート。管理人も眠い。

フランスは連続でニリキナ。離されて守られるのでミドル連発です。さらにバトゥームもピックを使ってのミドルで同点に。NBA同士のマッチアップが多いとミドルは空きやすいのかもね。

ゴベアーが下がるも、オーストラリアもボーガット登場で大ブーイング。そしてべインズと違って3Pがないので、あまり効果的に崩せなくなります。なったら、今度はイングルスが連続3P。

フランスはミドル連発に、今度はボーガットがついてこないのを見越してセンターがアウトサイドから決める。1Qは24-23とお互いにスコアしていきました。白熱した戦いに眠気が覚め始めます。

◉白熱する気持ちの戦い

白熱する試合はワンプレーでの盛り上がりが凄いし気持ちがはいっている。直前の日本とは大違いだ。オーストラリアが分厚いNBA層を活かしてローテーションでデラベドバとミルズを並べて見た目は強そうですが、バトゥームのみでも役割分担して成立しているフランス。

この時間を互角で過ごせたことで、ニリキナ以外のスターターが戻ってきたときに優位性を生み出すフランス。でも、オーストラリアもすぐにスターターに戻します。どちらも譲れない。

ちなみに負けたほうはノックアウトラウンドがアメリカ戦から。勝った方はこの試合前にチェコにかったギリシャ。まだギリシャの方が良いよね。勝っても負けても次のラウンドへ進めますが、勝った方が遥かに良い組み合わせです。

お互いに負けたくない試合は、それまでのハイスコアが止まり始め、1つひとつのシュートが難しくなっていきます。意地のディフェンス。そんな中でタフショットを沈める能力で上回ったのはフランス。バトゥームとフォーニエ。特にフォーニエはこれが通常営業だから怖い。

一方で攻め手を欠き始めたオーストラリアですが、そんな時はアウトサイドで空くべインズが3P。さらにフォーニエにつっかけていったイングルスがファールドローして、残り1分半で賢く追いついたオーストラリア。

ラストプレーと思われたところで、またもファールしてしまったフランス。ところがゴベアーを止められずにオーストラリアもファール。ちゃんとフリースローも決めあって46-46の同点で終わりました。途中で確かにローペースになったのに、そこから片方が決めたら、もう片方も決め返す。白熱しすぎの戦いは、ディフェンスで止めあったり、オフェンスで決めあったり、どちらもリードを奪えない展開になった前半でした。

◉エース&6thマン

意地・ザ・意地な空気は満載。その中でまたも1人だけワイドオープンのべインズが3Pです。本日はべインズの良い日。これがなければオーストラリアは厳しかったかもね。ミルズの見事なレイアップでリードします。

が、フォーニエのタフショット。ワンスクリーンで3P。結構珍しいタイプのスクリーンでボールサイドから抜けてパスを貰い、そのままゴベアーのスクリーン使って3P。言葉では書きにくいね。ゴベアーのポストアップに逆サイドから合わせてファールドローのフォーニエ。ザ・エースムーブで逆転。

じゃあオーストラリアのエースは誰? それはジョー・イングルス。見事なステップバック3Pで同点に。

即座にアンサーするフォーニエが&ワン。さらにハーフラインでゴールデンを追い込んでターンオーバーを誘発。このゴールデンに手も足も出なかったのになぁ・・・圧倒しちゃうのかよフォーニエ。

イングルスがベンチに下がったこともあり、一気に7点リードにしたフランス。さすがNBAのエースクラス。あと、ベンチから登場するデ・コロが巧みにスキをついて得点していくので、フランスはNBAプレイヤーだけじゃないよ。ニリキナ出てこないし。

ここでちょっとミルズの話。イングルスがいなくなるとオーストラリアの絶対的な中心に。アジリティのドリブルでチャンスメイクもすればオフボールでも動き回り、スクリーンを使って3P。

あれ、これってスパーズの得意技そのもの。でもポポビッチUSAには存在しないパターン。ジョー・ハリスがいるし、ケンバもいるのに。同じことをUSAがやったら怖いのだけど、ゴベアーたちがいないから、スクリーナ不足なんだよなーと。

9点差まで離されたオーストラリアは再登場したイングルスが3Pを決めると、ミルズもピックを使ってのプルアップ3P。これだよこれ。ボールを回してゲームを作るパッシング系のPGだから何だってんだ。それをやった上で得点も奪うミルズ。どっちかだけじゃ意味ないぜ。

ちょっと止まり始めたフォーニエをベンチに戻し、デ・コロが加点したフランスがせっかく奪ったアドバンテージを失うことなく3Qが終了します。6thマンとして結果を残したデ・コロ。

初戦のドイツ戦が3点に終わってから、19-15-21点とスコアリングで助けてくれるベンチメンバーの活躍でフランスが75-71と4点リードで3Qが終わります。

27点のフォーニエ、26点のミルズ。イングルスが17点でバトゥームが13点。デ・コロの16点が響いています。

◉スーパープレーズ

またもべインズが3P。そこは空くんだ。間違いなく空くんだ。ファジーカスに守れらているのかってくらい空くんだ。ゴベアーはディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーだぜ。笑っちゃうぜ。

フォーニエのミドルが外れるとリバウンドからワンパス速攻。ニリキナのドライブをベインズがテイクチャージ。さらにンバイからもべインズがテイクチャージ。2回目は演技っぽかったぞ。

流れを得たオーストラリアがそのべインズのゴール下で逆転します。3P以外って初めてゴベアーと向かい合って決めたべインズ。次にイングルスがゴベアーのブロックの上からレイアップを決めると、何故かゴベアーとにらみ合い。よくわからん。これでオーストラリアが3点リードにします。

見事な逆転劇なのですが、「これだけのスーパープレーを繰り返して、やっと3点かよ」なんて気もしてきます。濃すぎる空気の中で戦っている両チーム

その空気の中で疲労が溜まってきたか決まらなくなってきたフォーニエ。フォーニエが決まらないと個の力が足りなくなりがちのフランス。ということでデ・コロの出番。上手いなー。さらっとドライブ決めてくるデ・コロ。

なんとなくミルズ&イングルスvsフォーニエ&デ・コロっぽくなってきた。

◉行き過ぎた「気持ち」

残り3分半でオーストラリア3点リード。そこから先に決めたのは外し続けていたフォーニエ。1本目のシュートをミスするもリバウンドが落ちてくると、ドリブルでコーナーに移動しての3P。余裕。さらにデラベドバのパスをカットしたデ・コロが速攻レイアップ。逆転のフランス。

ところが当たり過ぎのべインズ。当然のようにドフリーになっての3Pで逆転のオーストラリア

ミルズ番のアルビシーがここにきての3P。ニリキナ?ベンチに座ってるよ。また逆転のフランス

でもアルビシーがミルズにファールしちゃって同点。残り2分。

またもべインズ。ゴベアーのショルダータックルからテイクチャージ。働きすぎだぞべインズ。ゴベアーを圧倒するパフォーマンス。さぁ3P決めてヒーローになるのか。

ところがスクリーンに行ったべインズも、ハンドラーのミルズからアルビシーがスティール速攻。やられまくっていたアルビシーが終盤に一気に借りを返していきます。やべー、気持ちやべー。本日は「気持ち」の日です。

その気持ちが行き過ぎのゴベアー。アウトサイドでイングルスにファールしてオーストラリアがフリースローで同点。

残り1分。均衡を破ったのはイングルスのレイアップ。スポッとコースが空いてしまう、空けてしまうお見事なイングルスであり、3P決められまくっていたゴベアーがアウトサイドにいました。2点差。時間はまだまだ。

vsミルズから抜け出して、あっさりと同点にするデ・コロ。が、またもゴベアー。ゴール下に飛び込んできたデラベドバのフェイクに2度引っかかりファール。バカだ。お前なら飛ばなくてもブロックできただろう。

行き過ぎた「気持ち」のゴベアー。止めたい気持ちはよくわかる。それがゴベアーの仕事。でも、肝心な時に肝心なポジションにいなかった上にファールで止めてしまう。気持ちはある。気持ちだけじゃダメなんだ。5ファールで退場です。

そして再びデ・コロが取り返します。スゲーなこの選手。

残り10秒のオーストラリアは急いでのデラベドバがドライブ。これをファールで止めたフランス。デラベドバはフリースローの2本目を外しますが、リバウンドを抑えたのはべインズ。

しかし、その直前のポジション争いでオーストラリアがオフボールでのファールコール。ファールじゃなければタイムアウトなしでのオフェンスになったのに、プレーコールする余裕を与えてしまった。

ラストオフェンスのフランス。これを決めるのがフォーニエ。マジフォーニエ。何度も見てきたフォーニエのクラッチ力。

しかし、フランスが選んだのはデ・コロ。ところがスローインのパスをカットしたのがミルズ。サイドラインを割りそうになりながら、ボールをコートに戻し、逃げ切ったオーストラリアでした。

◉ファイナルで再開できるのか

いやはや。凄かったぜミルズ。

PGとしてゲームメイクし
プレーメイカーとしてアシストパスを出し
ハンドラーとしてボールを動かし
シューターとして動き回ってキャッチ&シュートし
そして最後は試合を決めるスティール。

これがPGのお仕事だってのを示しまくったのでした。ただし、今回のオーストラリアはイングルスがいるので同じような役割を分業しています。これが非常に止めにくいことに。

パティ・ミルズ 30点
ジョー・イングルス 23点

エース2人が結果を残したオーストラリアでした。間違いなく働きまくったエース2人。

試合を決めたのはミルズでも、劣勢の中でオーストラリアの流れにしたのはアーロン・べインズ。3つのテイクチャージでフランスのドライブを抑え、3P5/6でゴベアーの存在感を台無しにしました。

フランスで怖いのはリムプロテクター・ゴベアーの存在。それが全く怖くなかったことでオーストラリアは100点を奪ったのです。それもこれもべインズが欲しい時に3Pを決めてくれたから。簡単には点が取れない流れだと思ったら登場するドフリーのべインズ。

そしてその3Pでゴベアーが我を忘れてしまいました。こえー、こえーぞ、べインズ。バーチにいじめられたのは内緒だ。

一方で負けたフランスも見事。途中からバトゥームの存在感がなくなったし、フォーニエのシュートが決まらなくなったけど、6thマンのデ・コロが取り返しまくり、そこにアルビシーが続きました。

勝負強いプレーもあるだけに悔やまれるのがファールでフリースローを与えすぎた終盤戦。これまでになく疲れていたのかもしれないけれど、そこでグッとこらえてオフェンスで取り返す選択が出来なかったものか。

ということでファイナルで再開してもおかしくない試合でした。

が、敗れたフランスはアメリカと。そこで勝ってもセルビアが準決勝に出てくると予想されます。比べてオーストラリアはギリシャと。それはそれでヤニスがいるんだけどね。勝てばおそらくスペインとの準決勝。かなり違う印象です。

どちらかというとアメリカはオーストラリアの方がやりやすかっただろうから、フランスのゴベアーを考えるのは嫌だろうね。どうする。またスマート出す?

フランスvsオーストラリア” への8件のフィードバック

  1. 間違えてたらすみません。
    最後デラベドバが2本目のフリースローを外した際のリバウンドですが、ベインズがオフェンスリバウンドを取ったあとラインを踏んでフランスボールになったのかと理解していました。フリースローのあと若干時計が進んでいたので、、

    1. あーそうなんですね。オーストラリアの選手が2人を抱え込んで倒れていたのでファールかと。

    1. ナント・デ・コロも元スパーズですよ?
      ミルズがルーキー位の時なら、被ってたかな・・?
      試合にはあまり出なかったけど、2~3年いたはずです。

      1. スパーズファンあるある。
        「みんなスパーズで学んだんだ」

        良い選手ですね。NBAにいないのがもったいないくらいです。
        でも6thマンが限界だろうから、ユーロに行く気持ちもわかります。

    2. 申し訳ない。

      途中で観た時はリーグの結果がギリシャが上だったんです。FIBA怖い。

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