日本vsニュージーランド

ゲーム3だよ、ゲーム3.お互いに何をしてい来るのか理解しているぜ。

本日よりBSでの放送がディレイドに。ダゾーンだぞーん。八村に加えて篠山もいないらしい。おっとっと。ダゾーンの解説は普通にファジーカス守れない問題に触れます。

本日は田中&比江島のガードコンビ。これは八村不在がもたらしたスライドなので、実は問題になるのが渡邊の控えをどうするのか。普通に考えれば竹内をスタートにもってくる考え方もあったはずなので、ラマスの変なこだわりがみえてきます。

一皮むけた感じのあった馬場が、アメリカ戦で自信を深めたようで、個人突破をしていきます。本日は八村のエース代役が馬場という状態。もはや空気な比江島。ファジーカス、渡邊がいて、エースキャラを馬場が受け持って、必要な時に自分でせめることができる田中。空気な比江島。

そんな感じなので日本はオフェンスは良いよ。さすがにアメリカと違うのがコンタクトで簡単には負けませんし、普通のパス回しをしていればスティールされることもない。アメリカはそれをカットしてくるからパススピードを上げないといけなかった。

しかし守れない。単にニュージーランドがいくらなんでも3P決まりすぎなだけですが、なんで決まるかっていうと「日本って3P守ってこないだろ」というのがバレバレだから。テストマッチ1試合目はビビっていたけど、2試合目でアジャストしていたし、3試合目なら楽勝なニュージーランド。

問題なのは日本に「3Pを守ろう」という意識がこれまでよりはあるからか、インサイドガラガラ。これなら竹内をスタートにしておくべきだったラマス。比江島がオフェンスで意味がなく、3Pで広げられ、インサイドを攻略され、リバウンドも取られる。

とはいえ、そんな状況での3P高確率が延々と続くわけもなく、ちょっとシュートが落ち始めたニュージーランドに対して、馬場がベンチに下がったことで自分で行きまくる渡邊。それに対してマークマンが1Qなのに3つ目のファール。

さらに誓也&田中のガードコンビにしたことで、起点が増え、田中のドライブからキックアウトで誓也の3P。ファジーカスが異常に良いシュートタッチでイージーではない3Pを決めまくったことで、あっという間に日本が追いつきます。ファジーカス決めすぎ。オフェンスリバウンドも押し込むぜ。

29-29ハイスコアゲーム。既に17点のファジーカス。ニュージーランドはアジアではないけど、予選レベルでは圧倒的な得点力でチームをひっぱり、本選レベルでは致命的なディフェンス力のファジーカスという難しい存在。

あと単純に1人だけアメリカ戦の疲労がない。16分しかプレーしなかったので。

◉人数すくないとバランス崩れるよ

そのファジーカスから3人がかりでディフェンスリバウンドを死守したニュージーランドをみて、竹内と交代させます。今度は3Pもピックも守る竹内に。ちなみに譲次ですが、これまでの内容だとファジーカスと交代なら公輔だろ。

日本は渡邊が登場しますが、ちょっと仕事量が多すぎるかも。オフェンスの中心になり、トランジションで戻って速攻を止め、ストッパーとしても守れば、ヘルプディフェンダーにもなり、そしてリバウンドもとらないといけない。とれない。ファジーカスがいるときはとれたのに。

ニュージーランドがちょこちょこミスってくれるので助かっているのですが、どうにもならないのでファジーカスが戻ると再び3P。ヤバいぜファジーカス。なお、守れていないから取り返すしかないんだけどね。

渡邊が休むと、 必殺アルバルクアタックの時間です 今度は誓也がファジーカスを囮にしておいての自らのアタックが良い形で登場します。篠山と比江島にはなかった形。でも、ゴール下を外しまくった誓也。何してんじゃ。

そして馬場もボーナスタイムが終了します。自信を深めたとはいえ、それは100%実力ってわけじゃないんだよね。またもファジーカスが3Pで救ってくれますが、遂にそれ以外の攻め手がなくなります。戻ってきた比江島。逆に言えばそこまで戻してもらえなかった比江島。

でも、特に何も起きません。渡邊をコーナーに置いて比江島にやらせるのに、何も起きないってのはオフェンスパターンがどうしようもない。

ファジーカスが戻って以降ニュージーランドは走りまくります。イージーイージー走っておけばイージー。

そこに何があるかっていうと、代表の話ではなく日本という国のバスケは「走られたら勝てない」であり、自分たちとしては「インサイドで上回らないと勝てない」になっているのかもね。確かに育成年代ってその匂いがするよね。みんなで飛竜高校しようぜ。

前半は55-39と大きなビハインドに。

〇3P
ニュージーランド 9/16
日本 8/16

決められまくったのは1Q序盤だけ。実はそれでディフェンスバランスが崩れたのでインサイドをボコボコにされました。インサイドを・・・ってのはトランジションも関係しています。

〇2P
ニュージーランド 12/18
日本 5/27

日本の2Pが19%しか決まっていません。予選時からラマスのオフェンスは、全員を連動させるためのシステムを組み、そこそこ良い感じでした。

が、 八村の登場で頼りまくるポイントがハッキリし、 ファジーカスの登場で連動しなくてもシュート力で誤魔化す時間が増えました。その結果、大正義八村不在になったら、肉でも魚でもないオフェンスに劣化してしまったのでした。

あと、ラマスが少ない人数ローテで戦ってきたから、2人も欠けるとどうしようもないね。富樫と合わせて3人いなかったらツギハギだらけ。連動性はアルバルクに期待する以外ないのでした。

うーん、前日のベネズエラがちらつきます。あいつらのオフェンス力なんて、日本と大して変わんないけど、リスク回避して全員が戻っていたからなー。

◉オフェンス時代

後半は馬場がベンチで公輔登場です。比江島じゃなくて馬場なのは気になりますが、1Qに意味のなかったプレーメイカーを増やす作戦を辞めて、インサイドディフェンス重視です。

しかし、何の関係もなく3Pを決められてしまいます。やらかしたのはファジーカス。でもそれはわかり切っている。加えての比江島。比江島もジャマール・マレーのうっかりさんタイプです。

そしてオフェンスはファジーカスが目立ちまくったのだから、そこを囮にすべきなのに、やっぱりパスを出す比江島。お前は何のために出ているんだ?

また、公輔とファジーカスの役割分担が微妙。オフェンスリバウンドを奪って押し込みに行く公輔ですが、組み立ての中ではどこで何をすればよいのか。ファジーカスと組んだ時間が少なすぎる。

困ったのでゾーン導入した日本。これが成功しかけるのですが、オフェンスリバウンドを奪われてしまいます。3P&リバウンド作戦になっているので、得点が止まり始めたニュージーランド。だけど、ゼロにすることは出来ない。

こんな時は八村に何とかしてもらっていました。守っておいて、オフェンスはリズムがなくても八村へ。そのパターンがないと苦しいよ。久しぶりに自分で突破した比江島がファールを貰い、ショットクロックギリギリで3P決め。

こんなところが現代バスケあるある。「良いディフェンス」をしてもリスク回避してくるチームは、ゼロにはならない程度のオフェンスで誤魔化してきます。だから「良いディフェンス」で失点を減らして、「良いオフェンス」で得点を多く奪わないとリード出来ない。どっちかじゃダメなオフェンス時代です。

日本の方が上回った3Q中盤でしたが、点差は20点と動きません。単発の3Pとリバウンドで繋いでいるニュージーランドに対して、日本のオフェンスはしっかりと組み立てに行って、成功率はそこそこ。

3Q終盤はアルバルク4人(シェーファー含む)にして馬場のドライブ&ワン、譲次のドライブでファールドローと、まぁまぁ形になったアルバルク・ジャパン。結局はアルバルク・ジャパン。篠山がいない事情もあるけど、どうしても代表ならではのオフェンスの展開力に悩みがあるのでした。

ちなみにアメリカはリスク回避程度のオフェンスしかしないのに80点くらいは楽勝に奪ってくるチームです。クソつまらないオフェンスしているけど得点はとれる。代表っぽいといえば代表っぽいけどね。

◉ノーマジック、ノージャパン

田中→誓也ですが、継続してのアルバルク・ジャパンはボールを動かして馬場と譲次がアタックしていきます。ちゃんと連動してボールを動かしながらも、スペースが出来たら個人がアタックする気持ちを忘れないでね。

問題は意外と守れない事。ちょっと気持ちが切れちゃったのか、全体が遅れがち。先に戻ろうのハードワークが足りていないよ。

点差も24点と縮まりそうにないのでまとめです。

ひとつにはアメリカ戦の疲労です。さすがにこんなに遅くなかった日本が、明確にニュージーランドよりも遅れました。クソみたいなオフェンスをしてシュート外しまくって、リバウンドやルーズボールが増えたことでフィジカルコンタクトしまくって日本をいじめたアメリカ。なお、その試合で16分しか出ていなかったのがファジーカスなので、元気だった理由もわかります。

次にラマスとしては珍しく、「試合に応じた戦略転換」をしてきました。それが3P守りたい案件であり、結果としてインサイドをぶち壊されました。言い訳は八村不在ですが、代役を馬場・比江島コンビにしたのだから、今までと違うポジションバランスはデメリットも生み出したわけです。

さすがにテストマッチ2試合もしているニュージーランドなので、日本のやり方は理解しているし「3P守ってこない」と思っているわけで、自信をもって打たれました。

いろいろ重なったために起こた大敗ではありますが、見方を変えれば『ラマスマジック』が何一つ発生しなかった珍しい試合でした。それだけいろんな不思議減少を生み出してくれていたラマス。

気になることはアメリカ、ニュージーランドと続いた試合でラマスがヤル気をなくすことです。無くされかねない結果と試合内容だったと思います。

ラマスマジックがなければ戦えないので、継続しないといけないし、それを戦術的にこなせるようにならないといけない。おそらく日本人に合ったやり方を採用したラマスですが、試合が長くなると欠点が目立ってしまいました。

テストマッチから続く数試合でブレークしてきた馬場とは逆にファジーカスと比江島をどう考えるのか。予選での大活躍と本選での欠点と。あるいはシューターを活かす気持ちの薄いシステムと。

田中、馬場、誓也はファジーカスを囮にして個人での突破も混ぜてきます。ごくごく普通の事にして、おそらくBリーグで最高クラスのフィニッシャーであるアレックス・カークを擁するアルバルクが日常的にやっていること。

囮になりきれない一面があるファジーカスと、それ以上に気持ちがない八村ってのもあるので、使う方と使われる方。あれやこれやと混乱を生むようなニュージーランド戦でした。

アメリカ戦の経験は活きたの?

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA