第2PGをみれば何がわかるのか

PGって得点力がないと評価されないけど、ベースには得点以外の能力が重視されているっていうのが前回の話。その上で気になっているのがアシスト/ターンオーバー率。もう一度、上位を並べると

〇アシスト/ターンオーバー率
タイアス・ジョーンズ 6.96
モンテ・モリス 5.71
ライアン・アーチディアカノ 4.27
コーリー・ジョセフ 4.01
フレッド・ヴァンフリート 3.74

彼らは全員がベンチスタート。だからミスの少ないプレーよりも、アグレッシブにポイントを生み出す能力がないとスターターにはなれないということであり、スターへの道も遠いってことになります。

その一方で違う見方も出来ます。

ベンチには堅実性の高い選手を配置したい

PGにエースクラスの選手が増えた中で、この考え方は納得性があります。ロケッツはダブルPGにして解決した新しさがありましたが、「重要なポジション」であるわけですが「高い質の選手を2人揃える」ってのは、サラリー的に厳しいものがあります。

〇オフェンスレーティング オン/オフコート
カリー 119.5 ⇒ 106.3
リラード 116.0 ⇒ 104.3
アーヴィング 113.4 ⇒ 106.3
ウエストブルック 112.4 ⇒ 101.4

これは当たり前のことでもありますが、エースクラスのPG達がベンチに下がると一気にオフェンスが悪くなります。この中ではアーヴィングが差異7.1なわけですが、ロジアーとスマートがいるチーム事情が伺えます。なお、こられの数字は別にPG1人の能力ではなく、スターターとしてプレーしている事情も大きいので7の差異を大きいと取るか、小さいととるかはチーム事情によります。

〇ロケッツの場合
クリス・ポール 112.4 ⇒ 114.4
ハーデン 116.6 ⇒ 107.6

ロケッツは衝撃的な数字が出てきます。クリス・ポールいない方が高いっていう。それでもハーデンですら差異9しかないわけで、個人技頼みのロケッツが何故強さを発揮できるのかといえば、ダブルPGの存在だけでなく、エース不在でも成立させる戦略性があるようです。

〇ペイサーズの場合
ダレン・コリソン 109.6 ⇒ 106.4
コーリー・ジョセフ 107.6 ⇒ 108.5

チーム全体にオフェンス力不足なペイサーズですが、ベンチにジョセフがいることで試合を通して落ちない形が構築できています。ミスの少ないコリソンが大きなアドバンテージをもたらしていない一方で、ジョセフでも落ちないってのは重要なのでしょう。

〇ナゲッツの場合
マレー 112.8 ⇒ 106.6
モリス 109.4 ⇒ 111.8

そんな傾向が強いのはナゲッツ。マレーの存在は大きいけれど、ベンチから登場するモリスは高い得点力がなくてもチームをしっかりとリードできています。まぁこのチームのPGはヨキッチなわけですが。

ところで、実はナゲッツではもう1つ顕著なことがあって、マレーがいないとディフェンス力が向上します。

〇ディフェンスレーティング
マレー 108.0 ⇒ 104.4
モリス 105.1 ⇒ 108.1

マレーがコートにいると失点が増えるってのは個人のディフェンス力問題もありますが、それよりもモリスの方がミスが少ないという事情も絡んできます。余計な失点を減らそうぜ。

ベンチには堅実性の高い選手を配置したい

というのがテーマですが、ここには2つの要素が混じってくるわけです。

①エースクラスのPGは替えが効かない
②得点力低下を補うために失点を減らす

こんな構図は成立しそうです。「センターを見れば戦術がわかる」なんてわかりやすさはPGにはないのですが、ここで仮説が立てられます。「第2PGをみればチームの考え方がわかる」ってことです。どんなタイプの選手を第2PGにするかで、チームが何を優先するかがわかりそうってことです。

◎ディフェンス優先チーム

ジョセフ&モリスのペイサーズとナゲッツは「ミスの少ないPGで無駄な失点を減らす」ような考え方だと思います。それはHCの考え方を色濃く示していそうです。ペイサーズの場合はコリソンも同じなので見えにくいですが、ナゲッツはマレーが果敢に攻めるから違いが出てきます。

〇マジック 
DJオーガスティン ⇒ マイケル・カーター・ウィリアムス

MCWが第2PGかといえば微妙すぎる(本当はジュリアン・グラント)のですが、ディフェンス面の狙いが大きかったマジックの特徴がありました。こちらは「ミスを減らして」ではなく、単純にMCWが積極的にボールを奪う能力を最大限に利用してきました。ディフェンス力勝負のマジックらしさであり、オフェンス力を一芸で補っている雰囲気もあります。

他にもテレンス・ロスの個人技任せな部分もあったりして、「ディフェンス優先」「個人の特性」みたいなHCの考え方を示しているベンチメンバーだったと思います。

〇ジャズ
ルビオ ⇒ エクサム

こちらはスターターのルビオはディフェンスが怪しいけど、オフェンスでの貢献度が高く、ベンチのエクサムは逆になるパターン。どちらもシュート力が足りないので、時にドノバン・ミッチェルやイングルスがPGになることもあります。ケガも多いし。

しかし、どちらがジャズっぽいかといえばディフェンスのチームとしては後者です。それは全員のオフェンス力が落ちるベンチメンバーの時に守れることを優先しているからと捉えることが出来ます。

〇ネッツ
ディアンジェロ ⇒ ディンウィディー

前の2チームとは違って、「第2PGがチームカラーを示す」とは異なります。単純にディフェンス優先の場面でディンウィディが登場するってだけです。こちらもミスの少ないPGなので、試合終盤になるとディンウィディが優先されてきました。

ただし、過去形。ディアンジェロがそんなデメリットを上回る個人力を見せつけてきたため、終盤でもディアンジェロの場面が増えたし、必要ならば両者を並べることにしました。この並びでは例外だし、チームカラーでもないけど、それはエースが成長がもたらした変化だし、結局は得点力が上回った例です。

◎ベテランを抱えたい

考え方はディフェンス優先だったり、ミスの少なさに近いけれど、そこは「ベテランの力」みたいなことを優先しているチーム。言い換えれば「計算しやすい選手」をベンチに抱えておくことで、チームが苦しくなった時にバランスを保たせる役割を担っています。つまりは試合中の変化に対応したいチーム。

〇スパーズ
ホワイト・フォーブス ⇒ ミルズ

スターターでよかったはずのミルズを敢えて外して、フォーブスとホワイトを起用していたスパーズ。ヘンテコローテーションのチームは、相手のスターターにミルズを含めたベンチメンバーをぶつけたりと、あの手この手を志向してきます。

そんなミルズはトニー・パーカーがいるとスターターにもなっていたわけで、ポポビッチのチョイスに特徴が出ています。意外とスターターの方が若くてプレータイムを長めにして成長させつつ、大事なところはベテランね。でも、フォーブスとホワイトが頑張ったから。みたいなシーズンでした。

〇バックス
ブレッドソー ⇒ ジョージ・ヒル

典型的になったのがバックス。ミルウォーキーでは「ブレッドソーをオールスターに」みたいな運動も起きたし、オールディフェンスチームにも選ばれたし。ところがプレーオフになるとジョージ・ヒルが中核みたいになってきました。強気にプレーするブレッドソーでメリットを享受しようとし、怪しくなったらジョージ・ヒルに戻す作戦がプレーオフを支えていました。ブログトン不在ってのも大きかったけど。

もうひとつ面白かったのはプレーオフになったら、ブレッドソーが悪いことよりも「ヒルが良い」ことが目立ったこと。キャブスでは散々だったわけで、その違いは第2PGに求める要素の違いだと思っています。アーヴィングみたいなことを求められてもヒルには出来ない。

〇マブス
ブロンソン ⇒ JJバレア

ここはそもそもブロンソンはスターターなのかってのもあります。バレアがケガしてしまったしね。ドンチッチもいる中で、若手たちに経験を積ませつつ、それでもバレアが主役になったりするから変なチームだ。

バレアに限らず、ベンチはそんなに若くないのが特徴なマブス。特定の有望株を優遇しながら、そこに安定したベテランを合わせたい要望が強く出ています。ポルジンギスとの相性はどうなのだろうか。っていうか、バレアの後継者は誰なのだろうか。

〇グリズリーズ
コンリー ⇒ シェルビン・マック

ここはベテランを第2PGとして備えているというか、そもそもベテランだらけだから関係ないみたいな。でもさ、だからこそ1人くらい若手をベンチで試しまくってもよかったわけで、ブルックスのケガから停滞し続けていました。

HC交代とドラフトでモーラント指名により、大きく流れが変わったわけですが、そうなると第2PGもメルトンみたいになっているし、様変わりしそうです。再建するチームなのだから第2PGにベテランを求めても仕方がないと考え方が変更された様子。

総じてベテランを備えるのは試合の中で巧みに対応しておきたいチームです。試合中は大小様々なトラブルが発生しているわけで、それらをコントロールすることはできなくても、いつでも対応できるように備えているといえます。

◎同系統を並べる

そんな「対応する」ことを目指しているチームと違い、同系統の第2PGを備えているチームは「同じように戦える」ことを優先しているチームになります。

〇シクサーズ
シモンズ ⇒ TJマッコネル

サイズから何から違う2人ですが、共通するのがパッシングゲームをしたいパサータイプだということ。全てにおいてシモンズが上回るけど、唯一パッシングゲームを構築する能力についてはマッコネルが上回るという変なコンビ。

また同系統の良さは2人を並べても機能すること。機能するっていうか気が合うっていうか。シモンズとマッコネルは2人並べても面白いコンビでした。だけど、同じことを繰り返すシクサーズの戦い方を象徴してもいました。

〇ウォリアーズ
カリー ⇒ クック

ながらく第2PGが大いなる課題だったウォリアーズに定着したクック。コントロールじゃなくて、ディフェンスでもなくて、ほぼシューターな選手です。カリーの代役として機能させてくれました。

しかし、カリーの代役って要するに「サラリーが超安い選手」である必要がありまして、カリーから20レベルくらいダウンしています。だからチームとして同じことは出来るけど、結果は程遠いことになるのでした。こちらも2人を並べても問題ないっていう特徴があります。

〇ブレイザーズ
リラード ⇒ セス・カリー

カリー弟は兄以上にPGらしさがありませんが、逆にその良さを狙ったようなブレイザーズ。リラードの得点力(シュート力)の部分のみを引き継がせるベンチメンバーで成功しています。

ある意味、リラードの要素の中でシュート力だけは引き継げるからサラリーが安かったみたいな。それ以外はマカラムにやらせるから、ある意味3人のPGを揃え、しかも全員がコートにいても成立する構図を作り上げました。なおPGの控えはターナー感じでもありますが、最終的には出番が減った。

〇サンダー
ウエストブルック ⇒ シュルーダー

そこでシュルーダーというサラリーが高くて、かつてホークスでエース的な存在だった選手を加えたサンダー。しかし、やっぱりウエストブルックの役割なんて誰もこなせないのでした。エースの負担が大きいチームなので、シュルーダーは苦しかった。

一方で意外とウエストブルックとのコンビは悪くなかったよね。もちろんシュート力問題があるので総合的に良かったとは言い難いわけですが、2人の相性みたいなところはシュルーダーが一歩引いたこともあって、予想外に好印象でした。

〇ラプターズ
ラウリー ⇒ ヴァンフリート

似たような2人を並べて優勝したラプターズ。でもレナードがいない時間は2人を並べることにしました。そしてそれは問題なく機能しました。同じタイプを並べる良さを感じるわけです。

ただし、同じタイプというけれど、ラウリーはアグレッシブだし、シュート力もあります。ラプターズに優勝を貰たしたのは、子供が生まれたから意外に得点を取りまくった、「生まれ変わったヴァンフリート」でもあります。ラウリーに近づいたってことです。

〇レイカーズ
ロンゾ ⇒ ロンド

ちょっと例外にみえてくるのがこのコンビ。ロンゾが・・・、ロンドが・・・、ということではなくて、パサーの2人が組み合わさって面白さを発揮するかと思いきや、そんなことはなかったねと。同じタイプで両立するのかと思ったけど、ロンゾの方が遠慮がちになってしまったので、本領発揮できなかったともとれるし、単純にケガが多すぎたとも。

チームとしての狙いはパサーを揃えてトランジションの強化でした。だからカラーは感じられる第2PGです。問題はディフェンスってのがカラーにならなかったことかな。ロンドに需要がありそうでないってのは、こういうことなのか。

◎スコアラー型

なんとなく見えてきた第2PGの存在意義。多くのチームで採用しているのが「ベンチには安定感」なディフェンダー&ベテランの構成か、「同じタイプをベンチに」という戦術一定化。それに対して、割と少ないのがベンチにオフェンス専任、というかスコアラーを設置する形。

〇ウルブズ
ティーグ ⇒ ローズ

ローズなのか、タイアスなのか議論もあるけれど、主としてハンドルするのはローズ。50点を奪ったように、個人で得点しに行く力は特に爆発を生み出します。ちょっとしたオールドタイプでもあります。ただし、その活躍度とは裏腹にチームとしてはユニット構成に困っていました。ローズの周りを誰で固めるのが良いのか論争。そしてハードワーカーで固めることにしたわけです。

ウルブズの最終的なローテはベンチメンバーだけでユニットを組むツープラトンタイプでした。それだけベンチメンバーなのに主役になってしまうと難しい要素が登場するってことです。

〇キャブス
セクストン ⇒ クラークソン

こちらはルーキーを補っているベンチという構図であり、得点面で助けてくれるクラークソンを試合によっては優先していた形。なお、途中からはデラベドバになったから、意外とそっちの方が戦術的なとらえ方は難しかった気がします。セクストンの代役に、よりオフェンスで強力なクラークソンって方がよかったな。

まぁ他のチームもそうですが弱いチームだと、再建においてここのポジションを深く考えないので、チームカラーなのか、単純に選手を集めていった結果だったのかって曖昧だよね。

〇ホークス
ヤング ⇒ リン

で、途中でトレードされたリンも似ていたね。リンサニティ現象を引き起こしたってのはローズの働きに近くって個人での得点と、そこから連動したい形。主役を張れると力を発揮するけど、わき役に徹するとなると自分の力を発揮しきれないみたいな。ホークスとラプターズの違いみたいな部分は明確になっていました。

◎特殊系

なんていうか分類可能なのだけど、分類するのが躊躇われるチーム

〇クリッパーズ
SGA、ベバリー、ルー

確固たるスターターがいないチームはブラッドリーも含めてディフェンス優先な構成をしておきながら、チームの主役であるルーはベンチから登場するという特殊系でした。ルーの特殊さはベンチだけどチームの主役っていう構図。

ある意味、「第2PGはディフェンダー」という構図なのだけど、実際にはベンチから出てくるのがスコアラーっていう。見方を変えれば、スコアラーをベンチから登場させたいならば、こうするしかないのかもしれません。

来シーズンはレナード&ポール・ジョージがいるわけで、明らかにチームの主役ではなくなるルー。それがベンチから登場してプレータイムを短くして主役にするのか、両エースと成り立たせるのか。クリッパーズのぜいたくな悩みです。

〇ネッツ
ディアンジェロ ⇒ ディンウィディ

再び登場のネッツコンビ。このブログがネッツファンだからですが、結局はディンウィディってスコアラーだし、ディフェンダーだし、だからといって飛びぬけているわけじゃないし、結論的にはディアンジェロと同じタイプだったのかもね。使い分け的にはディフェンダーだったけど、要素が難しかった。

〇ピストンズ
レジー・ジャクソン ⇒ イシュ・スミス

こちらは特殊ではないし、「ベンチからベテラン」に近いのだけど、こうやって分類してみると意外と珍しいことがわかりました。スコアラーのスターターPGに対して、コントロールタイプの第2PG。よくある構図なのに、意外とアグレッシブなのはイシュの方だったりします。

イシュが登場すると、ほぼイシュのプレーメイクからオフェンスが構築されるのに対して、レジーの方はスターターにグリフィン他の得点を取る選手がいるから、結構ガマンしていたんだよね。それは個人としては成長したからよかったけど、意外と本来は「スコアラータイプの第2PG」としてベンチから登場する方が正しそうでした。

要するに1年前まではオフェンスの主役だったレジーが、主役を奪われたけど選手としての評価はイシュより上だからスターターだったという感じ。ある意味、歴史がそうさせただけ。そしてHCのケーシーはラプターズで最強セカンドユニットを作ったわけで、ベンチからレジーにした方が趣向にあっていた疑惑。

〇ニックス
デニス・スミス、ムディエイ、ニリキナ、トリアー

結局のところ、ムディエイのブレークは何だったんだっていうね。ここは再建の初期だから致し方ないと思いますが、ムディエイ⇒ペイトンになって、さらにどうしたいのか混とんとしています。HC的には2人並べるのが好きだと思います。特殊っていうか、よくわかんないけど、いずれにしても何人もハンドラータイプを揃えて個人技アタックさせたい。

〇セルティックス
アーヴィング、スマート、ロジアー

ディフェンダーのスマート、同じタイプのアーヴィング&ロジアー。あるいはスコアラーのロジアー。捉え方はいろいろできるけど、意外とアーヴィングとロジアーの違いが大きくって、チームカラーが示されてはいませんでした。3ガードにすることもあるし、ロジアー&スマートの方がバランスが良いって意見もあるし、でもアーヴィングのレーティングは良かったし。

この捉えどころのなさがブラッド・スティーブンスらしいといえばらしい。

◎第2PGは何を示すのか

ディフェンス&少ないミスで安定した戦い方を目指す
ベテランで試合中の対応力で勝負する
同じタイプを用意して、変わらぬ戦術を展開する
スコアラーでツープラトン型を目指す

大きく分類すると4パターンになる第2PGという存在。全体的には若手有望株ではなく、安定感のあるPGってのが求められます。計算がつきにくい有望株にするならせめてスターターと同じタイプを!ってことかな。

試合の中で最も多くボールを触るだけに、チームの戦術をガラリと変えてしまうことがあるPG。特別な能力を持ったスターターPGがいると、そこまでは良くてもベンチに下がったときに困ってしまいがちです。キャブスのレブロンも似たような感じだったため、アーヴィングとラブがコートにいてもバランスが悪くなったよね。

チームには第2PGじゃなくてセカンドエースもいるわけで、そこをしっかりと活かすならばミスが少なく、ゲームメイクできるタイプが大切です。でも、その前提ならば初めからウイングに2人のエースを置いて、PGはスターターもベンチも安定感タイプの方が良くないか!?

理論としては、この要素が最も大きいと思いますし、だからこそウイングエースがリーグを支配しがちでもあります。ボールを長く持つ選手に多くを求めすぎると上手くいかないことが多い。でも長く持つ選手が違いを作れるチームは強い。

「戦術が先か、選手が先か」ってのはどちらもその通りなので、スターターPGは能力優先で集められ、そこから形作られた戦術に当てはまる第2PGを探す。

こんな流れなので、第2PGの方がチームカラーに近いってのは論理的に成立するとも思います。シュルーダーは第2PGとしては極めて能力が高いわけですが、ウエストブルッククラスの活躍は出来ないわけで、チームの底上げに繋がったかどうかが難しいね。シュルーダーが悪いのではなく、チームカラーがストロングってのを表していたような。

全チーム書くほどではないし、書いたチームもプレータイムとかを考えれば第2PGじゃない選手も混じっています。でも、なんだか特徴的だった部分を抜き出してみました。

そして、書かなかったキングスは曖昧だった第2PGにコーリー・ジョセフを求めました。なかなか面白いチョイスにして、安定感をもたらしてくれるのか、戦術的な難しさを示すのかにも注目です。だってルーク・ウォルトンっぽくはないし。

第2PGをみれば何がわかるのか” への9件のフィードバック

  1. キングスはもうボグダノビッチにハンドラーやらさなければなんでもいいです。笑
    って思っていたらまさかのジョセフなんで大満足。
    キングスの場合、第1PGのフォックスがチーム戦術の中心なので、それこそ彼の代わりを同じように出来る選手はいませんからね。
    同じ様にフェレルは速くてシュートはいいけどディフェンスの穴になってました。だから安定型のジョセフを選んだのは良かったかなと思います。今年は去年よりビッグにも得点はとってもらうはずですしね。

  2. 第1PGと第2PGの関係性だけを見ると
    強豪チームはどこも大体は顔ぶれが変わっても狙いことはブレていないように見えます。

    少し興味があるのは献身的に動くイシュが抜けてオフェンス担当のローズが入ったピストンズ。
    昨シーズンのケイシーは合わせによるオフェンスを重視していた一方、ウイングの得点力の無さに悩まされていましたが、これで改善するのかどうか。

    逆にイシュを獲得したウィザーズも、ウォール&サトランスキーからトーマス&イシュとタイプがガラッと変わりチーム全体として変化が生まれるのかは見ていきたいところです。

    1. イシュとカルデロンだったのに、ローズ獲得ってのはSG起用なのか、それとも方針転換なのか、よくわかんないですね。
      そもそもグリフィンとドラモンドってのが難しいチームなので、独自の考え方があるのでしょう。

    1. ウィンズローをどういうPGと位置付けるかが面白いですよね。
      特集しようとしたら、いろいろ変化していった選手。ケガも。

      実質的にドラギッチのみがPGで、SGたちを使いまくるチームなので定義しにくいです。

  3. サンズ……いや、分かります、ブッカーPGになったりならなかったりバックコートは不安定でしたので……

    1. なんで、あんなにコントロール型を嫌がったのか理解できないです。
      でも、結局はルビオだしなー

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