HCをランキング2019

今シーズンのHCを並べてみよう

枕詞は昨シーズンを観てもらいましょう。18-19シーズンをトータルで振り返ってどこのHCが良かったのか。新任HCは結果がわかりやすくて有利なんだけどね。

ところで、1年前の枕詞はこんなことを書いていました。

評価する対象は2017-18シーズンのみです。スティーブ・カーについては本当に高く評価していますが、昨シーズンは酷かったね。ルーク・ウォルトンに戻って貰った方が良いくらいだった。プレーオフは4人を酷使して勝利したから単なる巨大戦力モードでした。ディフェンスは良かった。あくまでもウォーリアーズはディフェンスのチーム。でもそれを作ったのはマーク・ジャクソン前HC。厄介なのでした

はっはっは。ワラエナイ。1年越しに4人を酷使して負けました。

◉トータルランキング2019

1位 ブーデンフォルツァー(バックス)
2位 ケニー・アトキンソン(ネッツ)
3位 テリー・ストッツ(ブレイザーズ)
4位 マイク・マローン(ナゲッツ)
5位 ニック・ナース(ラプターズ)

うーん、ムズカシイネ。

1位は文句なしのブーデンフォルツァー。何が凄いって、ベンチまで含めた全員に戦術を徹底させたこと。突貫小僧でしかなかったブレッドソーがあんなにチームプレーを出来るとは予想もしなかった。でも、やっぱりプレーオフでは見事に裏切られたね。代役ジョージ・ヒルは予想外だったし、それを勇気をもって起用したね。

バックスの特徴はオフェンスはある意味ワンパターン。パターンがひとつってことではないけど、やるべきことは同じだよね。

それに対してディフェンス面は意外といろんなことを設定してきました。オフェンスリバウンドよりハリーバックのトランジションディフェンスを重視し、チームディフェンスにはブロック数が少なかったはずのブルック・ロペスを最大限利用し、ヤニスと合わせて2つも3つもリムプロテクターを用意し、ブレッドソーによりハーデンへの異様な対策を用意し、と講じる対策がそれぞれ異なる層の厚さもパターンの多さもある。

バックスの勢いは本物か ~ブルック・ロペスの貢献度~

もともとバックスはジェイソン・キッドが難しいというか、「普通は出来ないだろ」みたいなディフェンスシステムを用意していました。だから理論はわかっても実践できなかった。なお、ブログトンが出来ちゃったんだけどさ。

その流れを引き継いで、実行可能な内容に落とし込む代わりに複数のパターンと全員への戦術徹底をもたらしてくれました。本当に素晴らしかったぜ。

課題は単調なパターンで何とか出来てしまったオフェンス。プレーオフでは狂ってしまった計算。それはシーズンで上手く行き過ぎた故の苦悩でもあります。プレーオフで勝てないと言われるHCの問題は、次の一手から5手先くらいまで進化出来るのかどうか。

2位 ケニー・アトキンソン

おなじみのHCにして、ネッツを見事にプレーオフに導いたので2位。シーズン開幕直後はディアンジェロを脇役にしておき、ラベートを中核に置き劇的なブザービーターとかきめさせていました。が、ケガで長期離脱。そこからディアンジェロの大ブレークという路線変更もありました。

ブレークするLeVert

見事な育成能力は、クルッツやグラハムといった若手たちに活躍の場を作り上げるだけでなく、キャロルやダドリーみたいなベテランを有効活用する事にも優れ、見事なチームに仕上がってきました。FAで大型補強もあるのですが、デュラントだけにして、このまま若手たちを伸ばしてほしい。(と思っていたらこんなことに)

こちらもネイピアーみたいに出番が少ない選手でも、試合に登場するとしっかりと結果を残すのだから、モチベーション能力も含めて素晴らしいのでした。えっファリード?

3位 テリー・ストッツ

またもブレイザーズを引き上げたストッツ。大型補強なんて夢の話なのに、しっかりと底上げしていくのだから、わかりやすい変化ではなく、日々の進化を促すことが出来る良さを持っています。

ただちょっと若手が伸びていないが悩みどころ。ていうか、そういう若手をドラフト指名できているのかも疑問。

このオフはアミヌがFAってこともありますが、まだレナードとハークレス、ターナーの契約が残るので、ストッツの手腕に頼るしかないと思いましたが、この4人を全員放出して、ホワイトサイド、ヘゾニャ、あと誰だっけ。いずれにしてもリラード&マカラム以外を再構築する様子です。

シーズン前にはクビって話もあったけど、限られた状況で結果を残しているHCと、限られた状況しか生み出してこなかったGMのどちらがクビかって話ですよ。これでGMが動いたのでプレーオフを逃しでもしたら、いったいどんな方向にチームは転がるのか。

理想に従うテリー・ストッツ

4位 マイク・マローン

更なる躍進を遂げたナゲッツ。成績だけなら2位でも良いHCです。

昨シーズンは自分の好みであるベテランを使ったり、ハンドラーを増やしてスローダウンしたりで失敗したのですが、今シーズンは逆にペースを落としながらもボールは動かし、結果的にディフェンスを強化するという自分の色を出してくることで成功しました。

ただし違ったのは若手を信じた事。変にベテランを使うのではなく、上ってくる若手に大きな仕事をさせることで評価をあげました。モリスとビーズリーを信じたことが好結果を生み出しました。

またアイザイア・トーマスを切ったことも評価できる。同時に開幕前は「どうせ守れない」わけだから問題ないと思ったけど、「しっかりと守る」から切ったわけで、その違いも面白いよね。

つまりマイク・マローンって「自分のやりたいこと」を「出来るかわからない若手たち」にやらせた事で成功したシーズンになりました。奇妙なる変化でもあります。

オーナーがタックスを支払う気がないので、常に若手たちを伸ばす必要があるナゲッツ。FAで良い補強を期待するよりも、常に次の選手に期待するのが正しい道です。マイケル・ポーターjrが最大の補強になる予定でしたが、またもケガっていう。

5位 ニック・ナース

優勝HCは非常に素晴らしいスタートを切った開幕当初から、レナード頼みの中盤と、ガソルの獲得から人数が足りなくてバランスが悪くなった終盤と苦しみに苦しみました。

しかし、苦しめば苦しむほどに、調整能力が発揮されるわけで、アジャストしていく能力は一定値を示せたと言えます。

そして一定値を大きく上回ったプレーオフ。バックスとのゲーム3以降は別のチームに生まれ変わらせました。このアジャスト能力は称賛に値します。各ラウンドをギリギリっぽい内容で勝ち上がるのに、次のラウンドでは明らかに強くなっているっていう。

ベースは既に出来ていたチームだけに、1位をあげることは出来ないし、レナードを使った戦力というパワーで押し切った感じもありますが、「パワーで押し切れる」と判断するのもまたHCの仕事。その意味では5位くらいはあげてよいのではないかと。

レナードがいなくなったことでパワーでは押し切らないので、来シーズンに内容と評価を上げていく事も期待しています。

新しい発見ランキング201

えーっと、昨シーズンはこんなことを書いていたのね。戦術的発見性があったHCを上位に持ってきています。それって管理人が知らなかっただけな面もあるので、今の管理人の知識だと新しいって珍しいよね。それでも捻りだしてみましょう。

1位 ドッグ・リバース
2位 マイク・マローン
3位 ジェームズ・ボレゴ
4位 グレッグ・ポポビッチ
5位 エリック・スポルストラ

なお、捻りだした結果が別記事の誕生になりました。

1位 フリースロー合戦と緻密な戦術+適当な交代のクリッパーズ

普通は自分たちが重要だと捉えるポイントは、逆に言えば「相手に渡したくないポイント」なわけですが、むしろフリースロー合戦に持ち込むような戦いをしたクリッパーズ。

そしてその戦略は緻密なゲームプランと適当にみえる選手交代で構成されているから意味がわからん。これで勝ってしまうのが不思議でしょうがないわけです。

フリースローの部分は新しい発見に近いけどマネできない。
緻密さと大胆さが必要だと示したような後者はマネできるけど上手くいく気がしない。

新しい発見をもたらしながら、それを模範とするチームが登場するとも思えない面白さもあるのでした。まさかのリバースが1位だぜ。

勝利を掴むフリースロー合戦

2位 シュートを打たないナゲッツ

ナゲッツといえば素晴らしいパスワークとシューター揃いの積極的なオフェンス。

なのだけど、その中身が「なかなかシュートを打ってくれない」という新感覚オフェンス。まぁマイク・マロ―ンっていうかヨキッチだけどさ。

同じようなチームにグリズリーズがありましたが、違いは明確でパッシングでシュートチャンスをしっかりと作っているのに、さらにしつこく「もうひとひねり」を加えてくる事。

これがトランジションマックスの現代NBAにおいて異質な存在感を放つし、『粘り強く勝てるチーム』になったし、「ディフェンスの向上」にも繋がりました。要するに無駄な失点が減ったわけだ。

このオフェンスシステムを継続できるかがカギになる来シーズン。そしてミルサップを残したこととマレーの契約延長で薄くなったベンチに新戦力が登場するのか。

最先端バックスと異端に進むナゲッツ

3位 スーパーケンバシステムとセンター・MKG

シーズン前半を沸かせたケンバのホーネッツ。「ケンバが凄い」っていうか「ケンバに得点を取らせる」ことにフォーカスしたシステム構成が重要でした。

これだけ1人の選手を上手く使うシステムってのも珍しく、カリーが1人でチームを背負っていたらこんな感じかもしれません。カリーパパのチームがそれをやるんだから面白いよね。

そして時にスーパースモールラインナップを発動し、3ガードに2ウイング。センターがMKGになる奇策にして、シーズン前にお勧めした手法を取り入れてくれたボレゴ。あれだけ動けてフィジカルに守れるMKGの現代的な使い方の正しさってのがありました。

そんなわけで新感覚なオフェンスをしてくれたボレゴですが、一方で示してしまったのが「それだけじゃ勝てない」という悲しい事実。1人のスターに頼るシステムは、長いシーズンで結果をもたらすのが簡単ではないのでした。

スーパースモールとMKGも「どんな相手にも使える」ってわけじゃないので、柔軟性も大切だよね。

4位 ローテが変なスパーズ

2Qの終盤に出てくるユニット。それは多くの場合、そのチームで一番強いユニットです。

ところがスパーズは違うんだ。時に全員がベンチメンバー。完全セカンドユニットになるのです。その場合は2Qの頭がスターターユニットだったりしてさ。

1Q スターター→ベンチ
2Q スターター→ベンチ

というのを各Q毎にやることで「元気な方が勝つ」ってのを示したようなポポビッチ。もちろん、これをやらない試合の方が多いのだけどね。だれかスパーズファンの人、これをやるケースとやらないケースの差異を教えておくれ。

スパーズのベンチメンバーvs相手のスターターという構図がちょこちょこ登場しつつ、動ける選手たちで互角だったりするんだよね。なお、ホークスなんかも同じようなことをしていましたが、ヤングと若手たちの相性構築や負荷軽減みたいな理由もあったのだと思います。

5位 アデバヨがストレッチするヒート

ケガ人だとか、なんだとか。いろいろあって気が付いたらアデバヨがスターターになり、気が付いたらコーナーでボールを待っているんだ。アデバヨだぜ。アデバヨ。

15本の3Pを打ったアデバヨ。つまりそれは重要じゃないんだ。コーナーから高速の合わせで突っ込んできたり、リバウンドでスーパープットバックかましたり。

ストレッチしているけど、アウトサイドでプレーするわけでもない。ただただスピードを使ったプレーでストレッチしている。それがアデバヨ。

感覚的にはネッツのクルッツに似ているのだけど、やっぱりアウトサイドがないセンターにこれをやらせて成立させているってのは特別です。なお、アデバヨ自体はボールプッシュもするし、ミドルも打つし。割と万能系に羽ばたきたい衝動がありそうです。

振り切ったヒート

他にもマブスがガード並べまくって、でもパウエルとかいて何かやっていた気がするけど思い出せない。ドンチッチではないよ。

ロケッツのスーパー・ハーデン・システムもランクに入れようかと思ったけど、新発見ってわけでもないしね。さようならクリス・ポール。

ブレイザーズはヌルキッチのポイントセンター化はすごかった。新感覚ではなくウォリアーズの模倣って感じだからこちらもまた。

ウルブズはサンダースになってからパッシングのスターターとドライブ(ローズ)のベンチっていう全く違う組み合わせは新感覚といえば新感覚。でも既存の組み合わせに過ぎないし、ローズのための苦し紛れ感も。

そんなところかな。ADとミロティッチがいなくなっても成立させたペリカンズは新感覚とは全く違うけど素晴らしかったね。

◉モチベーターランキング2019

昨シーズンの圧倒的1位ブラッド・スティーブンスが沈みまくった今シーズン。スティーブンスのためのランキングだったのに、ワーストに転落してしまったのは難しい世界という事を感じさせてくれました。

1位 ケニー・アトキンソン
2位 ネイト・マクミラン
3位 マイク・ブーデンフォルツァー
4位 ロイド・ピアース
5位 ビリー・ドノバン

1位 ダンシング・ネッツ

ここはもう。チームの盛り上がりってことでは右に出るものはいないチームになったネッツ。

しかし振り返るとディアンジェロ君はトレードの駒にされているなど、シーズン当初は決して良い状況ではなく、ラベート中心のチームになり始めていました。そこで発生したケガからディアンジェロ中心になり、しかし勝負所はディンウィディーが決め、ケガ人が増えるとネイピアーが救うのでした。

クルッツ、RHJ、グラハム、ダドリーと並ぶPF陣はセンター役さえも奪いながら、誰もが高い集中力で出番がくると結果を残していくのはチーム状況の良さを感じさせてくれるのでした。

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間違ってもカイリーなんか獲得するんじゃないぞ。(この記事はドラフト前に書いています)

カイリー㏌ネッツの疑問

2位 今シーズンもペイサーズ

同じようなメンバーで、同じように高いテンションで戦い切ったペイサーズ。オラディポがいなかったことなんて忘れてしまうチーム力。

えっっと、まぁ、それくらいさ。チーム全体のテンションを上手く維持して、誰もが自分の役割に徹していたね。普通なんだけど、普通を続けられる強さ。

そしてまたも1位になれなかったのはタイリーク・エバンスを持て余したことかな。そこの迷いとターナーがオフェンスでシュートを打ちたがらないってのがモチベーション的にどうなのか。

マジックの強さ、ペイサーズの弱さ

3位 リーグ最高勝率

バックスもまた出てくる選手が次々に活躍する素晴らしさ。ディヴィチェンゾかと思ったらカナートンだったりして、ジョージ・ヒルまで活躍するプレーオフに、DJウィルソンの将来にも期待したくなり、クリスチャン・ウッドはさようならしたけどさ。

そして良くも悪くもブレッドソーってのは前も書いたね。まぁ凄かったよ。長いシーズンを戦うためには、こうしてチーム全体にモチベーションを保たせ、必要な時に必要な選手が働けるってのは大切なんだと知らしめてくれたのでした。

4位 再建だから何だってんだホークス

このチームはトレ・ヤングとジョン・コリンズなわけですが、実はそこにプレータイムがまちまちな選手が混じっていて、でも「自分を証明するんだ」とばかりにハッスルしまくり。

他のHCがモチベーターとしてベンチまで高い意識を保たたせているなら、ピアースの場合は「常に競争意識を保つ」ような使い方でした。アレックス・レンがこんなプレーするならサンズは手放さなかっただろうに。

チーム内にライバル意識がありそうなホークス。仲が良いかどうかは知らない。

5位 めちゃくちゃだけどサンダー

ある意味ね。ある意味だけど、あれで勝ててしまえるチームって凄いんだよね。ラプターズとウォリアーズの戦いから逆算したときに対角にいそうなサンダーだけど、個人の気持ちの強さみたいな部分で戦っている異質さ。

ここは何といってもポール・ジョージ。だってさ、そういう選手じゃなかったじゃないか。むしろ苦しい場面で強気に行く事が出来ないみたいな問題があり、クラッチショットを決めた経験が皆無だったのに、どうしてこんなに長くタフに戦える選手になったのか。

サンダーで育成して、他のチームで輝く選手は多いんだ。それは選手としてのベースメントがどこにあるべきかを示し、それだけじゃ優勝は程遠いっていう事実も示している気がするのでした。

そしてサンダーの最高傑作もまた他のチームで輝くのかどうか。これ以上、輝くことになったら気持ち悪いし、面白キャラでもあるのだからターンオーバー0とか言われたら逆に引くかもね。

◉采配ランキング2019

やばいね。超困った。あまり思いつかないぞ。采配の上手さってので勝ったチームってどこだろうか。クリッパーズは勝った試合も負けた試合もあるぞ。そんなわけで思いつかないから適当に並べて終了にします。

1位 ニック・ナース

だって優勝したし。プレーオフでの采配は見事というか、上記の通りアジャストしまくって、少しずつ改善して、最後には超強くなってしまったラプターズ

なお、ドゥエイン・ケーシーはシーズン中にラストプレーでカルデロンを使ってのサインプレーで勝利を奪った試合があったよね。それをシーズンでしか出来ないってのがケーシー。

2位 テリー・ストッツ

素晴らしかったのかどうかはわからない。だけど、プレーオフになってヌルキッチがいなくて、カンターが活躍したことでアミヌとハークレスを諦めるとか普通の神経じゃできない。

ところが、そのカンターよりもレナードで得点を奪いに行ったりしてさ。レナードなんて、ずーーーーーーっと何の役にも立っていなかったのに、カンファレンスファイナルで突然、得点を取ることが予見できるって普通じゃないぜ。

3位 グレッグ・ポポビッチ

これといってないんだけどね。うん、ないんだよ。これといったエピソードは。

ただ、スパーズって「ベストメンバーは誰か」というのがオルドリッジとデローザン以外は決めずにシーズンを戦い続けた感じだったのが凄い。ゲイやホワイトのプレータイム調整なんていう事情もあっただろうけど、本当に様々な組み合わせで長時間プレーさせていた。

それでしっかりと結果を残しているのだから、采配が上手いというか、チームワークを練りこんであるというか。

4位 ケニー・アトキンソン

vsキングスの4Qが全て

4Q25点差の大逆転劇

ネッツの選択した奇策

5位 スポルストラ

ケガ人多かったしね。上手いことウェイドを使いながらもチームバランスを崩さずに戦っていました。

ねっつまらないでしょ。この項目って「戦術」と「采配」が違う事から作った項目だったのですが、采配の妙で勝たせていた感じのチームは、大体がそれぞれの事情に合った戦術を新しく組み込んでいるんだよね。

1年前だと「戦術」はダントーニ、「采配」はブラッド・スティーブンス、「戦略」はクイン・スナイダーみたいなイメージがあったのになぁ。

◉クビになるのは誰か

このテーマで書かなかったですね。結果論で言えば、ウィザーズのスコット・ブルックスがクビにならないのは意味が分からない。サンダーのビリー・ドノバンはシーズン中にクビにする意味はなかったけど「まだ継投させんのかよ!」という印象だったのに事情が大きく変わってしまった。

レイカーズのルーク・ウォルトンは迷走しすぎ

キングスのデビッド・イェーガーは選手と気持ちに乖離がありすぎなのと、ヒールドが3P決めて叱責とか。

キャブスの誰だっけ(ルーの後任)は、対戦相手のスターター(クルッツ)について質問された時に「誰それ」っていうのが、HCとしての仕事をサボりすぎ

というわけで全員がクビになりました。他にもグリズリーズのビッカースタッフはいくらなんでも現代戦術を無視しすぎでした。なお、後任は若いHCなのですが、サマーリーグのプレーは好感が持てるし渡邊雄太にはチャンスがあるHCです。

サンズのココスコフは悪くないと思うのだけど、サンズはやっぱりサンズだった。スローダウンして1つひとつのプレーでポジションその他を気にするシステムはサンズというチームの性に合わなかった様子。

オフにクビになったのはこれくらいか。なんか、あまりクビになりそうなHCがいませんね。30しか席がないのに、空けてくれないから行列が出来ていそうです。そして空いたと思ったらルーク・ウォルトンが座るんだもんね。

◉余談

ドラフト前に記事を書き始めて、「クリッパーズのフリースロー合戦」と「ナゲッツの異端」を別記事にしておきたかったから長引いてしまいました。

そして、振り返ってみるとプレーオフについては「勝ち進むチームほど記事が増える」というのは良いのですが、オフの激動のせいで特定のチームに偏っている気がしてきました。もう少しバランスよく書きたいと思っているのですが、ニュース性も必要だよね。

HCをランキング2019” への12件のフィードバック

  1. ストッツは毎年課題にアジャストしてくるので優秀だと思います。
    去年はオフではほぼ動かずに成績を上げましたが、
    今年はだいぶメンツが変わったのでどんなチームに仕上げてくるか楽しみです

    1. 割と我慢して起用することで調整するHCなので、シーズン前半と後半では同じことをしていても違う結果になりそうです。

  2. サマーリーグのウルブズのHCは今オフにオフェンスコーディネータとして獲得したパブロでしたが、チーム戦術がロケッツ寄り(3Porリング下)になっているという興味深いデータを見ました。ウルブズはレギュラーシーズンでもこのシステムを使っていくと思いますか?また、今のウルブズのロスター的にその戦術は合うのでしょうか…(ライアンは今年ドラフトしたカルバーやウィギンズにゲームメイクを一部担わせると発言しているので、ロケッツ寄りの戦術だけどロケッツとは違った形になるのかな?と個人的には思ってます)

    1. ウルブズのHCはてっきりプリジオーニだと思っていました。
      3Pを打っていく点ではロケッツ的ですが、そこにあるのは「ディフェンス」と「ルーズボール」というオコギー理論だと想像しています。
      オフェンス面に拘るよりも、そこはわかりやすいプレーをして、ロングリバウンドなどを制したいのだと思っています。

      特定のハンドラーではなく、タウンズに合わせることが目的なので
      ロケッツよりにはならないでしょうが、困るくらいなら3Pを打つのではないでしょうか。
      それを繰り返せばタウンズをインサイドでも使えるわけですし。

  3. シーズン10勝予想を覆してドアマットチームをスーパーディフェンシブチームに作り変えプレイオフに導きミドルジャンパー決めまくりマシーン相手に戦い抜いたコーチについて一言

  4. 好不調の波は非常に激しいですがシモンズとトレントの2人がどこまで伸びるか凄く期待してます。

    ただ控えがこの2人とラビシエ、ベイズモア達なのでシーズン通して守備で苦戦しそうです。ホワイトサイド頼むぞ。
    ロスター的にも怪我人即崩壊な面子なのでロードマネジメントは徹底してほしいです

    1. シモンズだと思いきや、観ていた試合がサイモンズだった。

      若手に失敗してきているので、そろそろガード陣には賭けてみるのかなーって気がしています。
      ただやっぱりディフェンスがね。シーズン後半には調整してくるでしょうが、前半で取り返しのつかないことにならないように。

  5. スコットブルックス
    ここ数年のウィザーズには期待もあっただけにブルックスをはじめ、コーチ陣にはガッカリ過ぎて憤るぐらいでした。八村に少しでもマシな環境でプレイしてもらい気持ちもあって早くクビにしろ!と思ってたところですが、もうされてたんですね。良かったです。

    ブーデンホルツァー
    今季のブーデンホルツァー効果には感服しました。ブレッドソーまで手名付けるなんて!オフにミドルトンを選び、ブログドンを手放したのは反対でしたが、ディビチェンゾ、ブラウン、コノートン、ウィルソンなどもっと起用してみたい若手がいる状態でもあるので来期は若手を絡めた変化に期待してます。

    ストッツ
    オフにウイングがゴッソリ持っていかれましたがストッツなら我慢して起用し続けてPOまでに誰かがプチ開花するだろうと楽しみにしてます。ホワイトサイドにとっては願ってもない様なコーチだから不貞腐れずに頑張ってほしいです。

    1. スコット・ブルックスはクビになっていないような・・・。タンクしたいなら、ビールと引き換えに指名権をもってきてもらいたいです。ウォール?クリス・ポール以上に動かしずらいです・・・。

    2. クビになったのはルーク以下なので、ブルックスは残っています。書き方悪かったかな。

      バックスはフロントが本気で優勝することを目指しすぎて、ベテラン補強に走らないか心配です。
      スモールマーケットなので、下からの突き上げがしっかりと機能しないと強化されないでしょう。

  6. クイン・スナイダーが行方不明になってしまいました。存在感が消えた理由って何だと思いますか?私も上手く説明出来ないんですけど、結局ミッチェルに頼りすぎたって印象を持ってます。オフェンス面もディフェンス面も。

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