そこのけそこのけカリーが通る
第1戦をカリーの爆発で勝利したウォーリアーズ。べバリーがデュラント担当だったのは正解なのかわからないけど、ブーイングされまくるべバリー。
それにしてもカリーが15リバウンドってのが驚きだよね。キーになっているのは、そこから走れるって事だ。スティーブ・カーがそれを仕組んだのか、それともマッチアップの関係なのか。
SGA、シャメット、ズバッツがスターターに並んでいるプレーオフチームってかなり凄い話なのですが、第2戦は若さが満ち溢れたスタートになり、それぞれのミスからトランジションに移行していくウォーリアーズ。
ここは大切なポイントで、「質と量」の対決と言いながらも、質で上回るほうがイージーオフェンスを繰り返せるなら楽勝だよね。量の方が運動量勝負を挑むならまだしも、ターンオーバーから失点を増やしては意味がないのです。
ところが、調子よくスタートした中でカズンズがスティールから、ルーズボールになったのを追いかけたところで、太ももを強烈に痛めたようでロッカールームに下がります。リーグの中でもトップクラスに走らない男が、懸命に追いかけてしまったんだ。
代役のボーガットになると、やっぱり走るウォーリアーズ。でもボーガット自身はそんなに走っていません。シェイプされているけどね。初めの17点のうち11点が速攻だったウォーリアーズ。だけど、怖いのはリードが5点しかないこと。そしてガリナリの3Pで2点差に。
走ればリードを得られるけど、走り続ければ次第に流れが変わりそう。それが質と量の戦い。
◉苦しいんだクリッパーズ
しかし、実際にはクリッパーズはここから困り始めます。それはファールコール。どうにもカリー近辺がコールされてしまうのです。でも、別に「レフリーが・・・」ではなくトランジションの連続なのに、ハードにやろうとしすぎてしまったから目立っていた。
加えてルーのシュートが決まらず、内容のわりに決められなかったともいえるし、それが質に対抗できない量ともいえるし。トランジションが多かった割に25点のクリッパーズはオフェンスに苦しみ、8点リードの1Qになったウォーリアーズでした。
なお、デュラントはほぼ何もしませんでした。トランジションでもカリーを探していたし、自分でやる必要がないとばかりに休憩モードだったデュラント。働くのは4Qなのか、それともファイナルなのか。
2Qのウォーリアーズはファイナルまでの道を考えてか、それともリードの余裕からか、クレイ・トンプソン以外をベンチメンバーにします。ちょっとプレーオフらしくない。
2年前ならいざしらず、今のNBAでウォーリアーズのベンチに負けてしまうのは苦しい。イグダラが絶好調なくらい体が動いていて、相変わらずのスーパーヘルプディフェンスをしながら、オフェンスでもプットバックダンク。質でも量でも負けていないウォーリアーズ。
ルー&ハレルは成功するも、テンプルが3Pエアボールしたりレイアップをミスしたりと流れを作れないクリッパーズ。ルーがデュラントにパスを出してしまい、カウンターでイージーバスケのウォーリアーズ。
もっとウォーリアーズの良さが出てくるならともなく、本日はどうにもクリッパーズの煮え切らなさが目立っています。
◉全てはカリーのために
カリー以外がサイズのある選手を並べたウォーリアーズに対して、SGA、ルー、べバリーを並べたクリッパーズ。これがかなりの失敗で、インサイドでの不利益を被り、高さで押され始めます。15点差。
ところが、そこから変なディフェンスで回復し始めます。まずハレルがカバーリング専門でルーニーを無視。ならばルーニーはエンドラインからの合わせにするのですが、オフボールでマークを入れ替えて、最後はゴール下をハレルがカバーするような形。
要するにゾーンみたいなマンツー。その狙いはカリーが動き回るのに対応する事。そこを封じることでオフェンスの流れを悪くし、ルーニーとかは微妙な感じで何とかしようみたいな。
これが成功して一回は追い上げるのですが、最近のカリーが怖いのはかつてよりもオフバランスシュートが良く決まること。スペースのない所でステップバック3Pをヒットし、一気に流れを持ってきます。
またクレイ・トンプソンを延々とベンチに座らせ続けたスティーブ・カー。その理由はパサーを増やしておきながら、スクリーナーとしてのルーニーやデュラントを確保しておくこと。
要するにカリーを止めることにしたクリッパーズに対して、カリーを止められないようにしたかったわけで、その狙いは前半ラストショットも見事に3Pを決めたカリーで大当たりします。カリーを動かすためにプレーしていたようなウォーリアーズと、期待に応えて決めてしまうカリー。クレイジーに23点のリードを得て前半が終わります。
◉ウォーリアーズの長所と対策
こうなってくると、何か起きるまで黙ってみているだけです。だってウォーリアーズの方が強いのに20点以上のリードがあるのだから。眺めていればよくないか。
せっかくなのでプレビューについて少し触れましょう。
今シーズンのウォーリアーズの欠点はインサイドの得点力不足です。ケガとかなんとかいろいろありましたが、勝率的に苦しくなった理由は、イージーシュートが減ったことです。弱くなったというよりも、イージーが少ないから安定感を失った。
「インサイド」と「イージーシュート」は似て非なるものです。そもそもビッグマンが強かったわけではなく、アウトサイドにストレッチさせまくるスプラッシュブラザーズの存在と、流行したプリストンオフェンスの組み合わせで、バックドアプレーなどを増やすことでイージーシュートを作るのが得意技でした。
つまり今シーズンは、そんなプレーへの対策が進んだことがウォーリアーズを苦しめたと言えますし、プリストンをしていなカズンズってのも少し影響していました。まぁほぼリーグ全体が対策を進めたってのが大きいです。
だから今のウォーリアーズは高いシュート力のチームになりました。そこの強みは変わらないけど、プリストンの利点ってのは強みではなくなったよね。
しかし、こうして点差が開くとディフェンスとしてはアウトサイドまで追いかけることが増えるし、勝っている方は気持ちよくシュートを打てます。クイン・クックがカリーみたいに3Pを決めていく3Q。
ジャマイカル・グリーンが対抗するように3Pを決めていくので点差は変わらないものの、クックまで決めるから反応せざる得ないクリッパーズディフェンスはイージーシュートも食らってしまいます。点差は縮まらない。
そんな中でも必死に食らいついてディフェンスを諦めないべバリーに「なんで俺だけ」みたいな状態のデュラントが苦しみます。
べバリーってケガの危険性があるディフェンスをするので嫌いなのですが、ここまで観る限りはケガの危険性はないけど、とにかくしつこいだけです。それを20点以上の点差がある中で実行するのだから偉い。
◉クリッパーズの強み
プレーオフチームの中で最も弱そうなクリッパーズ。しかし、ウォーリアーズとの相性が他のチームよりも良さそうな理由が何かといえば、ウォーリアーズにはない「量」の強さがあるうえに、その強さが「乱戦の強さ」になるからです。
今のNBAで大切なのは3Pではなく「ラッシュ力」だと思っています。ラッシュするために3Pは効果的だよね。3本連続で決めれば9点なわけで。
でもラッシュを生み出すのはスティール速攻ってのが一番良い武器です。サンダーにはそれがあるから強いけど、最近はディフェンス力が怪しいから勝率も落ちた。
普通のチームはトランジションの連続でラッシュされると急激に苦しくなります。トランジションと3Pがあるウォーリアーズとか悪夢みたいなもんだ。
だけど、クリッパーズはトランジションの連続になって乱戦になると途端に強くなります。押されているはずなのに、気が付いたら点差を縮めていたりしてさ。
その理由はベンチから登場するルー&ハレルがスピードに強いこと。ピンポイントディフェンダーもいるしね。ウォーリアーズが強さを発揮したときに、自分たちも負けずに強さを発揮できるってのは、相性的には大切な要素です。
そんなわけでウォーリアーズが余裕のリードで気持ちよくシュートを決めていき、得意のイージーシュートも増やしてリズムを得ていった3Qが終わってみると、何故か14点差に縮まっていたのでした。
自分たちが走って有利になっていたのに、気が付いたらより走っていたのはクリッパーズ。それは一瞬のラッシュ力ではなく、長く続いたトランジションの連続で強みを発揮できる奇妙なチーム構成です。
ウォーリアーズファンからすると内容で上回っていたはずが、点差が縮まっている納得のいかない3Qになったはず。
◉カラミアンとシャメット
4Qになると突如ジェレブコを起用するウォーリアーズ。理由はストレッチさせるPFを置きたかったということでよくわかる。インサイドも頑張りつつ、トランジションディフェンス優先だし、アウトサイドに広がってミスを減らすことも大切。
そこは特に関係なく、出てきたのはリバースの問題点。ルー&ハレルの酷使。酷使というか、せっかくベンチから登場し、相手よりも元気で走れる状況で上手い起用をしているのに、困ってくるとプレータイムを長くしてしまい、むしろ1回休んだ相手のスターターに相対するから、押されてくるのでした。
開始1分半もたずにボーナススローに突入したウォーリアーズ。ちょっと足がついていかなかったクリッパーズ。
ファールが増えた理由のもうひとつは、この試合カリーの相手をしているシャメットが若さを見せている事。その守り方じゃ守れないだろうという雰囲気満載です。
クリッパーズのディフェンスACカラミアンは評価の高いACですが、シーズン中もちょっと理解不能なことをします。だから評価しきれない一面があるのですが、シャメットをみていると難しいのは、明らかにディフェンスそのものは向上していて、シクサーズ時代よりも厄介なディフェンダーになってきました。
つまり、育成というか戦術化する能力の高さがあります。だけど、カリー相手に左側を守り過ぎていて、結構な感じで打たれてしまいます。おそらくステップバックを嫌がっているのだと思われ、カリーが利き腕側にステップバックする確率よりも、逆の方が確率が高いと踏んでいます。前半に決めたステップバックはそっちだったし。
でも、それをシャメットに守らせたことでファールが増えてしまいます。若かったんだシャメット。これがイージーにフリースローを与えてしまったので、点差を縮められないクリッパーズ。
順調に時間を消費していくウォーリアーズ。ところが、またもべバリー。シャメットと似たような意識の守り方ながら、そこは経験が違うんだとばかりに、強めのディレクションをしながら、かといって(腕を掴んだりして)カリーに逆を取らせず、そしてスティールから速攻を生み出します。
シャメットがべバリーになることはないでしょうが、カラミアンと共にシーズンを過ごすことで、少しずつディフェンスの意識と戦術化能力が向上しそうです。だけど、まだまだシャメットには時間が短すぎたような。
◉空気に敏感なファン
でも、カリーよりデュラント優先を徹底するカラミアン。デュラントが登場するとすぐにべバリーにマークさせます。どうみてもデュラントのオフェンスファールがべバリーのファールになってフリースローとか不運。
一方でウォーリアーズもガリナリの特殊性に苦労します。デュラントとグリーンなら守れるのですが、上手く引き出すことに成功して、ゴール下がサイズのミスマッチに。さらにコーナーにポップしてきて3Pをヒットし、8点差にしたガリナリ。
何だか変な状況に会場の雰囲気も異様な感じに。べバリーがボールを持つとブーイングなのが、むしろウォーリアーズへのブーイングみたいな。ファンが誰よりも異様な空気を感じているわけです。自分たちのペースのはずが、どんどん縮まる点差。
そしてルー&ハレルで得点を奪い残り5分半には3点差に。なんだこの試合は。タイムアウトのウォーリアーズですが、べバリーにリズムを狂わされているデュラントが高確率のミドルを放出できず、ルーにリバウンドを押し込まれてしまいます。
例のですラインナップにしたウォーリアーズ。本当はハレルにやられるのでルーニーを起用したいはずですが、スティーブ・カーの選択はオフェンスで押し切ること。それはクリッパーズも望むところのはず。ところが、クリッパーズはべバリーがオフェンスファールで退場してしまいます。
お互いに動けるメンバーを並べ、緊張感のなる中でインサイドが広がり、ドレイモンドとハレルがそれぞれぶち抜くように。でもこれを繰り返していたらハレルが上回るんだけどな。
◉クラッチタイムの・・・
べバリーがいなくなったのでデュラントのポストを使いますが、ヘルプを早めるクリッパーズの前に冷静にパスを振るけど、上手くいかないウォーリアーズ。
ならばトップでボールを持たせスイッチを促してvsハレルにしてドライブダンクを決めるデュラント。苦しくなったらデュラント頼みってのはパターンですが、散々べバリーに苦しめられながら、ここで決めるのかデュラント。
ところがリバウンドから速攻に持っていくと、今度はハレルに対してチャージングのデュラント。そしてSGAがドライブからハレルのダンクです。ハレルはFG9本全て決めている。
ドレイモンド相手にアイソレーションを仕掛け、しっかりとファールを引き出したルー。フリースローを決めて残り1分半で2点差まで詰め寄ります。
デュラントがカリーにスクリーンをかけると、これがオフェンスファールに。これで6つ目となりべバリーと付き合うように退場します。このプレーはとっても微妙で、まぁデュラントのファールだと思います。間違いなく。
ところが試合開始から、かなり同じようなスクリーンをしていたのに、全くコールされていませんでした。クリッパーズには不運でしたが、デュラントからしても試合中にやっていたのと同じプレーがファールになるとか納得いかないよね。
デュラントと交代で出てきたのがルーニーなのでスティーブ・カーの苦悩もわかります。そして、ルーが問答無用のミドルを沈めて残り1分でクリッパーズが追いつきます。あんびりーばぼー。
それもつかの間、カリーが3Pで3点リードに戻します。イグダラとのシンプルなハンドオフスクリーンプレーでしたが、またもマークについていたシャメットがイージーに振りほどかれています。それはプレーオフでは苦しいし、それ以上にカリー慣れしていない。SGAじゃダメだったのか。
タイムアウトのクリッパーズは慌てず、全てをルーに託し、ミドルで1点差に。トンプソンがフリーで3Pを打ちますが、あまりにも久しぶりのシュートだったので決まらず。
クリッパーズはSGAがドライブからフリーになりますが、慌てず打たず、ディフェンスが寄ってきたところでシャメットへ。これをシャメットが値千金の3P!カリーを止められなかったけど、決め返したシャメット。
大喜びのスティーブ・パルマ―。クリス・ポールとグリフィン時代には優勝を強く意識してプレーオフだっただろうに、今はそうではない立場で王者を追い詰めるのだから、興奮も5割増しだろうに。
残り16秒のウォーリアーズ。もちろん怖いのカリー。シャメットが張り付きスイッチさせられてもハレルがしつこく守って、苦しい3Pを打たせると決まらず。リバウンドはルーニーが頑張りルーズボールになりますが、不運にもハレルに落ちてきてしまいます。
ファールゲームのウォーリアーズ。ハレルは2本のフリースローをしっかりと決めて残り5秒で4点差に。プレーオフなので諦める段階ではありませんが、異様すぎるゲームと指示を出すカラミアンに全てを任せるリバースで見事に勝利を掴んだクリッパーズでした。
◉31点の大逆転劇
最大得点差は31点。カズンズが離脱したとか、デュラントが退場したとかあるけれど、3Q終了時点までは「よしよし今日も勝利だ!」って感じの会場でした。
だけどキーになったのは3Qだよね。
ウォーリアーズのペースになって走りまくった結果、31点差になって、その結果が3Q終了時点で14点差なんだ。意味わかんないよね。
そしてこれこそが「ウォーリアーズと相性が良いのはクリッパーズ」という証拠でもあります。走りあってオープンな戦いをすれば、クリッパーズのペースになるという。6人が2桁得点ってのはクリッパーズ的には少ないし、ウォーリアーズも6人なんだよね。だからこの試合は「量」で上回ったと言っては失礼だよね。相性の勝利。
デュラントはFG5/8でフリースロー11本決めて21点も9つのターンオーバー。なんと4つがオフェンスファール。
結局のところ、管理人的にはカラミアンとリバースの作戦に脱帽です。だって、どうみてもカリーにべバリーをつけるべきでした。内容的にはカリーをどうするかってのが第1戦から続く悩みだったので。
だけど徹底してデュラントを嫌がったクリッパーズの作戦は4Q終盤になって突如として花を開きました。あまりにも完璧すぎる作戦は「素晴らしい作戦」ということ以上に「自分たちのゲームプランを信じる」という強さだったかもしれません。
くしくも今のラプターズが悩んでいるのってシーズンを通しての総合的な能力が下がってきたことであり、試合の中での改善は出来たのにゲームプランが間違っていたということでもありました。カラミアンはラプターズのACだったからね。
言い表すことが出来ない試合でしたが、個人的には
どうだ!クリッパーズはウォーリアーズと相性が良いだろ!
という思いと、それ以上に
カラミアンのゲームプラン恐るべし
というちょっと想定していなかった恐怖でもあります。さて、これに対してスティーブ・カーが用意してくるのは何なのか。
注目すべきは「ウォーリアーズはスローダウンするのか」ということです。本日の展開ではトランジションの連続で優位に立ったのはクリッパーズでした。それが大逆転劇につながったわけです。
ならば「スローダウンしても強いウォーリアーズ」というのを見せつけたいところ。実際にファイナルでは戦力的にキャブスを上回れると判断した時点で、スローダウンしてケガをしない方法論で戦いました。強いよねウォーリアーズ。
じゃあ何で強いのか。それは史上最強のオフェンスマシーンであるケビン・デュラントがいるからです。
そしてクリッパーズのゲームプランはデュラントを試合から消し去ること。
さぁカラミアンに脱帽!
なんか25年前に観たスタークスやペイトンのMJに対するマークの様な光景は今の時代に観るとこうも異様にうつるのかと思いました。
ずっと目がイッテる状態でKDに抱きつき続けたベバリーでしたがベバリーoutまででKDが18点5アシスト5リバウンドとは素晴らしい仕事ではないですか。
おまけにオフェンスファールも引き出しまくりクローズに居なくさせた。
RS後半KDにポイントフォワードをさせていたGSWですがそれをさせない守りに拍手しました。
POで最強の矛と楯を一個ずつもってる強みが出ましたね。
ルーニー放ったらかし気味の割り切りはGSWのオフェンスの流れを崩すには有効だったように思います。最後にはカリーも疲れていて立て続けに外しましたしね。
カズンズは戻らないので早くもイグダラの出番でしょうか。彼がルーを止めるのかガリナリやハレルはどうするのか。GSWは前半の守りをやり続けられれば良いのですがそれをぐちゃぐちゃにしてしまうルーのサーカスショット連発問題。
今シーズンSACはGSWと常にいい勝負してましたが打ち合いに持ち込みKDを第一に守るのは共通しています。
守りの強度とクラッチの強さの無さが負けた原因ですが。LACにはどちらもありましたね。
興奮して分析より感想しか出てきませんが次が楽しみです。
多くのチームがカリー対策を考える中で、GSWと互角に戦えるチームはデュラント対処法から戦略を構築している気がします。
ブレイザーズはアミヌとハークレスが個人で対応する大前提があり、他の選手を徹底して止めてデュラントをスーパースターにしました。理由は最後はアミヌが止めると信じているから。
昨シーズンのプレーオフは第3戦からだったかアリーザがベバリーばりの密着マークに移行しました。もう存在すら消すんだという気概。
デュラントの数字が低かったのは、そもそもデュラントがプレーに参加しなかったからで、ベバリーが絡みつくなら周囲に頑張らせたわけで、スティーブ・カーはトンプソンをベンチに座らせてまでパサーを増やしてデュラントの代役にしましたね。
だけど、結局は最後にものを言ったデュラント封じなのでベバリーのディフェンス力と作戦が素晴らしかったです。
本当は4vs4で攻めるなら楽なはずが、そうなるとクリッパーズの方が強かったりして難しいです。たしかにデュラントがトップでパスを振らないってのが響いたような3Qまででした。
30点離れてるのにあのDFを続けられるのは本当に凄いと思う
チームプランを信じて実行できるいいムードなんでしょうね
他の選手もノリますし
ただ、あと3勝できるイメージは湧きませんが、消耗させればさせるだけ他のチームは嬉しいでしょうね
この勝利が単に1勝ではなく、ウォーリアーズを悩ませる大逆転だったのが、効いてくるかどうか、リードを奪っても安泰ではないとされたので、スティーブ・カーの出方次第では。
タレント差でGSWと書いたはずが、チームとしての機能面でLACが凌駕してきました。ビバリーのディフェンスも凄いし、ガリナリの安定したスコアリングも凄い。他にも目立たないけど、終盤につれ落ち着いてプレイしたSGA、インサイドの繋ぎ役のジャマイカルも。パッシングはそれほど鮮やかではないですが、職人気質なプレイヤーを組み合わせて試合を構築する様子はどことなくSAS的な強さを感じます。まあカラミアンはジョージカール門下なんですけど。
ところで、GSWのオフェンスセットで最近ホーンズをあまり見なくなった気がします。勘違いだったらすみません。
ただきょうの試合みていて、もう少しオフェンスにバリエーションが欲しいと感じていて、ホーンズなら前にボガットがいた時に使っていたので、導入にも難しくはないような気がします。プリンストン以外のオフェンスの取り入れ、どう思われますか?
ジェリー・ウエストの方針なのか、個人技よりも合わせで力を発揮する選手を揃えてきましたよね。でもアシストは少ないし、ミドルはかなり打ちます。すぐにルー頼みのオフェンスにするし。
SASとはかなり違うのですが、チェイスの守り方は似ていますね。カバーの考え方は違いそう。
GSWのオフェンスチョイスはよくわからなくて、ドレイモンドがとにかくPGやろうとし過ぎてバランス壊しまくっても放置しますからね。
ウエストが居なくなってポスト役として能力の高い戦士がいなくなったのもプレーの幅を減らしている気がします。
今回はクリッパーズを褒めるべき試合でしたね!!
この勝利内容は他のチームにとっても朗報でしょうね!!
なのでデュラントに対する対策は加熱していくことでしょうから、今後デュラントにはより一層的確なプレー判断が問われると思っています。
クリッパーズはウォリアーズにも勝てる力を示しましたが、カズンズが離脱となればトンプソンの攻撃オプションが増えるのではと予想してます。
ルーのディフェンスに手を焼いているトンプソンですが第3戦からのトンプソンの攻守の出来次第で、また違ったウォリアーズにクリッパーズは立ち向かう必要があるかもしれないですね。
にしてもプレーオフは選手も熱くなりますが、観てる方も熱くなって楽しいです。
うーん、難しいのは他のチームはトランジションの連続ではGSWには勝てないんですよね。むしろデュラントにスローダウンさせたいかも。
ルーを止められないというのがトランジション勝負で苦しくなる要因というのは間違いなく、終盤のクラッチ力は見事でした。チームとしてどう守るかも第3戦の見どころです。
ルーが失速したら、クリッパーズはかなり苦しいかと、ハレルもガリナリもシャメットも、もちろん素晴らしいんですが、良いリズムを作ってるのはルーだと思うので↑↑
なので管理人さんの意見と第2戦の結果を踏まえてなおウォリアーズは早いトランジションの真っ向勝負と予想してます。
予想が外れたら恥ずかしいので、その時は記事たくさん更新して埋もれさせて下さい 笑
そして今後のコメントは自重します
いや、私もトランジション勝負してくると予想しています。そんな事で自分達を変えるほどメンタル弱くないからこその王者ですし。
そしてトランジションの中でデュラントに打たせればベバリー関係ないですから。
べバリーを好まないようですが、敢えて。凄すぎませんか。対人エースストッパーの概念や限界を拡張しました。
アリーザ・レナード・アレンがKD、ティロン ルーがAIは想定内、体格やリーチでKDに対抗可能、AIは小さい。もう5㎝でもアイバーソンが大きければルーのディナイを無効化できると思っていました。所が、べバリーは体格、ポジション、体重を乗り越えましたからね。小柄のべバリーが大柄であり最高級エースデュラントを、ですからねぇ。シリーズ総合で勝っていけるか。
速攻なら無効化できるんですか。そんなこともないかと。
べバリーを嫌いなのはケガをさせるようなディフェンスをするからです。
アンネセサリー・コンタクトは全てリプレーで厳しくなったので、かつてのディフェンスだと即退場です。
だけど、今のべバリーはそういうプレーではないので、高く評価していますよ。
サイズ差はあまり関係ないってのが今のNBAですが、べバリーは自分が小さいことで得をする部分を上手く生かしていると思います。
アリーザのようなハンドチェックやブロック力がない代わりに、小さいことでより低い位置から押すことがファールになりにくいです。
シュートを打たれるのは致し方ない、だからこそ嫌がらせってのがべバリーなので、それがデュラントにハマった感じですね。