2019/04/08 ラプターズvsヒート

ウェイドのラストシーズン

ここにきてジョシュ・リチャードソンが離脱のヒート。唯一のスターターみたいな存在がいなくなったのは苦しい限り。
しかし、ウィンスローもマグルーダーも戻ってきたし、ドラギッチをスターターに持ってきたので、並ぶメンバーは悪くない。

シューターになったウェイターズの3P、PGもどきの緩急とフィジカルでドライブするウィンスロー、そしてスーパーマンのアデバヨがランニングプットバックダンクと快調なスタート。
トランジションも良く、ラウリー&シアカムによるワンパス速攻に対しても複数人が戻っており、レナードは止められないけど粘り強くゴール下までプレッシャーをかけ続けてシュートミスを誘います。

負けられないチームがみせる集中力が上回った序盤でしたが、そんな時に働くからラウリー。
アデバヨの出した何でもないパスを後ろからチャージして掻っ攫いイージーレイアップ。そしてコートを縦断するピンポイントなロング弾丸パスで速攻を生み出します。

エースはレナードだけど、チームの流れを作り出すのはラウリー。ラプターズのキーマンは大いなる存在感でリードを作ります。

ヒートが難しかったのはドラギッチ。ケガで離脱している間にヒートのオフェンスは急激に変化しました。
この流れに乗れていないようで、そもそも細かいフェイクでディフェンスを引きつけるのが上手い選手が、スペーシングの中で引きつける相手がいなくて困っている様子。

それは一旦ベンチに下がり、ホワイトサイドやジェームス・ジョンソンと一緒になると途端に機能した事からも明らか。
ドラギッチはオールドスクールってわけじゃないけど、周囲との連携は一朝一夕には成立しないよね。

ヒート、ラプターズ、ヒートと流れがきた1Qは終わってみれば互角なのでした。

◉良いゾーン、悪いゾーン

2Qになってもドラギッチ、ウェイド、ジェームス・ジョンソン、ホワイトサイドの連携は素晴らしく、長い時間をかけて培ってきた連携の良さを感じさせます。
今シーズンはケガが多くて、それも順番にケガしてたから連携が合わなかったけど、こうして長い時間を過ごしたメンバーだと全く違うのね。

そんな素晴らしいオフェンスと違い、いろいろ誤魔化すためのゾーンディフェンスが酷くて、思うようにリードを広げられません。
ウェイドを誤魔化すためのゾーンだと思ってましたが、そこにドラギッチとホワイトサイドは苦しい。

またジェームス・ジョンソンとマグルーダーの動けて高さもある選手を前に置いて、ウェイドとドラギッチがウイングを守るのですが、とにかくミスコミニケーションが多い。
気持ちでは負けないけど、気持ちではどうしようもないぜ。

このゾーンはウェイドとドラギッチがベンチに下がると途端に機能し始めます。ラプターズは3Pが決まらないわけですが、交代前は3Pを打つしかない状況にまで追い込めてもいなかった。

こうしてよくわかんないけど、13点のリードを得たヒート。すると今度はラプターズが変なゾーンをします。
シアカムを真ん中に置いた3-2ゾーン。でも下の2人がガソルとグリーンなので高さとスピード両方足りない気がする。

こんな時はコーナーにパスすればOKだし、最近のヒートはここに人がいる・・・はずがホワイトサイドだとパターンが違うのか。そしてメンバー交代でコーナーから打ち始めるけど決まらず。

最終的にはゾーンなのか何なのか、意味不明なディフェンスをしているラプターズ。トップのシアカムがコーナーのチェックに行くし、気がついたらゴール下がラウリーだし。
おそらくラプターズ的にはボックス&フリーマンみたいなルールがあるのでしょうが、意味不明過ぎて困ってしまったヒート。

ゾーンでリードを得たヒートがゾーンでリードを潰される最近良くある光景で終わった前半。ただゾーンを組まれる前に3Pを決めたウェイドで7点リードのヒートでした。

ラプターズはプレーオフでこれをやるのかな?
やるんだろうな。でもゾーンの時間は各回2分くらいにしておいた方が良いぞ。

◉ラウリーがいること

ラウリーがいるとレナード頼みにならないラプターズ。何が違うってシアカムのオフボールを見過ごさないから、イージーシュートが増えていく。
レナードはラウリーと一緒にプレーした方が良いよ。それでも移籍したいならブルックリンに行けばビッグマーケットで優勝も狙えるよ。

ヒートもまた上手いオフボールに合わせるアデバヨ。えっ!そうアデバヨ。そこにアウトサイドを組み合わせていきます。
ただ、またも目立たないドラギッチ。ウェイターズとの相性も悪いのか、ルーズなプレーでスティールされて速攻をくらいます。

互角の展開が続くのですが、スクリナーになったアデバヨがコンタクトの際にラウリーの膝あたりが腿に当たって倒れます。なお、一年前は同じような形でヴァンフリートの方が痛めたらしい。

するとオフェンスでミス連発になったヒート。スティールからの速攻をくらい、レナードのドライブを止められず、イバカの鮮やかなドライブレイアップも決まって逆転を許します。

ところが3Q終盤はまたもウェイドが3Pを決め、マグルーダーはファールを引き出してヒートが再逆転して1点リードで終わります。ウェイドは本当に引退するの?

◉シーズンのミス

ウェイドに頼ったオフェンスをしていくヒート。でも問題はディフェンスで、やっぱりドラギッチ、ホワイトサイド、ウェイドの3人のラインでミスコミニケーションを誘発されます。

ラプターズはハイポストにアヌノビーを置いて、パスを出して振り回せる選手をインサイドのキーマンにしていますが、その割にはミスが出てしまうアヌノビー。
本当はわざわざウイングをセンターの位置に置くのだからショートレンジを打たせたいのだろうけど、アヌノビーってフローター系が決まる印象ないんだよね。

そんなアヌノビーのナイスパスからイバカがダンクに行ったのをホワイトサイドが止めたこともあり、何とかリードを保てた中で時間が消費されていきます。
かといってドラギッチの速攻はイバカが叩き落としてさ。スターターの力が違うだけに、このディフェンスでリードを広げておきたかったところでもあります。

4Q中盤からはお互いにスターターが戻ってきて守り合いになっていきます。意地。
なので次第にエースの時間。レナードが3Pで逆転するもジェームス・ジョンソンのディフェンスには手を焼きます。
ウェイドはシュートに苦しむもスピードでヴァンフリートを振り切るし、スキをついてゴール下のアデバヨへパスを通し再逆転。

さらにウィンスローのドライブからダンクをねじ込むアデバヨ。コーナー3Pで取り返すレナードと、すぐに3Pでリードを奪うジェームス・ジョンソン。
攻守に効いているジェームス・ジョンソン。アデバヨがアウトサイドでも構えるようになっているので、動き回れるビッグマンコンビはガソルを困らせてます。

残り1分でレナードのドライブを微妙な判定で押したとさへたアデバヨ。フリースローてま同点。
ウェイドのアイソレーションはシアカムが止め、レナードのアイソレーションはジェームス・ジョンソンが止め、残り10秒ヒートボールに。ラプターズは何でスイッチさせなかったんだ?

決めれば勝利のラストプレーはスローインからウェイドへのパス予定が、動き出したウェイドに対してレフリーに何かを言うスポルストラでタイミングが合わずアデバヨへ。
アデバヨへ近づくウェイドへのパスを読んだラプターズの逆を巧くついてドライブしたアデバヨからキックアウトがジェームス・ジョンソンに出るもキャッチミス。
苦し紛れに打ったシュートをアデバヨが押し込むも、その前にタイムアップだったのでした。

痛恨のキャッチミスにしてプレーオフがこぼれ落ちるようなミスだし、その前のスポルストラも何だったのか。負けられないヒートのチグハグというか、自己責任みたいなプレーでオーバータイムへ。

◉苦しいシーズン

ダニー・グリーンの3Pで始まるオーバータイムは、さらに裏抜けのグリーンがレイアップでリードします。レナードは止めているのにさ。やっぱり課題があるウェイターズのスピード。

タフな3Pを決めてくれるウェイド様。ただし、それはチームとして苦しい状況でもあって、代えられないジェームス・ジョンソン、ウェイド、ドラギッチにアデバヨとウェイターズという構成がいまいち合わない。
コンビとしてではなく5人の役割分担が合わないんだよね。苦しいよスポルストラ。

ウェイターズを諦めウィンスローにした事でディフェンスは機能し始め、素晴らしい連携とハードチェックで止めるのですが、打っても打っても決まらない。
仕方なくディフェンスでボールを奪いにいくと、トラベリングっぽいラウリーがコールされず、ボールが回ったところでシアカムの3P。

まぁシアカムに打たせたのだから仕方ない。仕方ないけど、それを決められた事でシーズンの終わりが見えてきたのでした。
その後で再び登場して3Pを決めたウェイターズだけど、遅いんだよね。

ラプターズにも触れたいけど、まぁヒートだよね。相手がラプターズだから負けても仕方ないといいつつ、その内容は選手構成に悩み、失敗し、ウェイドに頼るというチグハグさ。
せめてディフェンス優先で考えていれば、って感じでした。守れない選手をゾーンで誤魔化しながら、というのはスポルストラらしい戦い方ですが、オフェンス力不足ってのもスポルストラらしい。

結局は個人技で解決する事を望みすぎです。なおフィッツデイルとそっくりなんだよね。そしてこのスタイルはウェイドだけでなく、レブロンも好むだろうね。

これでプレーオフがグッと遠くなったヒート。ピストンズがグリズリーズとニックスに負けてくれる事を祈らないといけません。フィッツデイルは協力してくれそうだけどさ。

これまでロールプレイヤーで何とかプレーオフに進んできたけど、その割にはエースが必要なオフェンスをしているヒート。
ウェイドの引退とプレーオフを逃す事で、そろそろ変革の時な気がします。懸念だったタイラー・ジョンソンを放出している事もあり、あと数人を整理できれば良いので、バーゲンセールして来年のFAを目指しながらタンクするのが良いのかもしれません。

マグルーダーをウェイブするなど、そんな空気感も出てきてますが、一応まだまだ可能性はあるので、奮起出来るのかどうか。


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