2019/04/07 バックスvsネッツ

休日だから携帯で頑張って書いた。

3試合前はペイサーズやセルティックスを相手にしながら、ピストンズ、ネッツ、ヒート、マジックと揃って勝利し、2試合前はバックス、ラプターズ、ペイサーズ、セルティックスなどを相手にして全敗と仲良しのイーストプレーオフ争い。

そんな中でまたもラプターズ、ペイサーズ、セルティックスに潰された3チームに対して、ニックスに勝利したマジック。
続けて前日にホークスに勝利して40勝に到達しました。9位にいたマジックがここにきて6位まで抜け出し、サンダーとウルブズのウエスト勢に負けたピストンズとヒート。

唯一、試合のなかったネッツはミルウォーキーに乗り込んでのバックス戦です。つまり、みんな日程が苦しい。マジックもよくぞホークスとの殴り合いを制したね。両チームの傾向だとオフェンスならホークスなんだけど意地だね、維持!

本日はヤニスさんがお休み。バックスからすると主力を休ませてプレーオフへ調整に入りたいところですが、休ませまくると批判を受けそうだから、ヤニスのみにしたのかな。おそらく最終戦も休ませるでしょう。

◉クルッツの長短

試合はディアンジェロが5本全てのシュートを決めてネッツが先行します。決めまくるディアンジェロ。巧みなパスフェイクでロペスをブロックに飛ばさせず、レイアップも決めていきます。

ネッツで目立ったのはもう1人クルッツ。こちらはロペスをもろともせずレイアップ&ワン。
オフの事を考えると、誰を削って何を補強するかという視点でネッツには悩みもあります。

でも答えは簡単でウイングの強化。もちろんデュラントがくればそれで解決ですが、来なければクルッツとムサの頑張りに託すでしょう。
サイズのあるウイングが必要な理由は、クルッツの様にリムプロテクターに負けずにフィニッシュ出来ること。ジョー・ハリスなんかはドライブからのフィニッシュ能力が高いけど、クルッツの場合は強引でも決めてしまうからね。

しかし多くのチームがサイズよりもスキルを重視して選手起用する理由はスキルの方が大切になってきたから。ボールプッシュから何から出来ないとウイングも機能しないよね。

そしてバックスが狙ってきたのはクルッツの3P。不得意ではないけど、確率も高くないし、クルッツよりも他の選手を止めたいし。
だからかなり離して守っていました。半歩前に出るとスピードに振り切られてしまうから、クルッツには打たせた方が効率が良い。

ドライブこそ決めたけど3Pが決まらなかったクルッツ。ディアンジェロでリードしたネッツでしたが、その高確率がなければバックスペースになっていたはずです。
そして決まらなくても打たせるアトキンソンは、遂にクルッツの3Pが決まったところで交代させるのでした。良いイメージでベンチへ。

◉ヤニスの不在

バックスはエースがいなくても強いチームになりました。だからこその最高勝率。
大きくスペーシングしてリムプロテクターを許さない攻め方は、ブレッドソーがディアンジェロを抜いていくとフィジカルでフィニッシュ出来てしまいます。ロペスの3Pの方が怖いからアレンは外にいる。

最近はスターリング・ブラウンがディフェンスと速攻要員で結果も残しており、トランジションで攻めて、でも自分達は大きく広がっているから直ぐに戻れる体制をとります。

ほぼ問題ないスターターに対して、ヤニス不在が響くのはベンチメンバー。ある時期ヤニスが抜けているとブログトンのワンマンショーになりましたが、ブログトンもミロティッチもガソルもスネルもいない。
何で勝っているのか不思議なくらいケガ人だらけなのですが、スーパーエースの不在でセカンドユニットが困るだけってのもスゴイ。

突破力不足のベンチは、それでもフレイジャーのプルアップ3Pなんてウソみたいなシュートまで決まって対抗するけど、まぁ限界がありすぎてビハインドが広がります。
ブレッドソーはシュートされ決まれば良いガードだけど、致命的に決まらない。

するとブーデンフォルツァーは1Q終盤にミドルトン、ブレッドソー、ロペス、ブラウンを戻します。つまりエース不在を細かい交代で凌ぐ作戦に。

ラベートの突破に苦しみ二桁ビハインドを負うも、ミドルトン一辺倒のオフェンスで流れを取り戻していくバックス。ミドルトンの良いところってシュートが決まるよりも、ターンオーバーしないように攻めてシュートで終われる所だと思うのです。カウンター喰らわないから、流れが生まれやすい。

またもディアンジェロが決めまくってネッツの方が良い感じなのだけど、ラッシュを許さず、整えるバックス。ブレッドソーはチャージングコールされても怒らないし。

そしてミドルトンとロペスの3Pが決まって8点差で再びベンチメンバーに。
つまり普通は
スターター8分→ベンチ8分→スターター8分
なのを
スターター6分→ベンチ3分→スターター6分→ベンチ3分→スターター6分

にしたかったようなローテです。しかし、実際には元気でシュートが決まりまくったベンチが長くなり、またもクルッツに打たせて成功するディフェンスになります。DJウィルソン守る気ないだろ。
クルッツから素晴らしいパスがエド・デイビスに通るし、良い感じのクルッツだけど3Pが決まれば20点差になっていたかもね。

流れを掴んだベンチにブレッドソーとブラウンが混じると、2人が連続3P。ディアンジェロがベンチのネッツは良い合わせはあるのだけど、クルッツに限らず3Pが決まらず。

イリャソバがねじ込んでバックスが2Q残り3分くらいから15-2のラッシュで逆転します。要するに前半が終わってみれば、ブーデンフォルツァーの策は当たったよね。
3Pを打たせる選手を定め、自分達はラッシュされないように振る舞い、交代では元気な選手が出てくるようにし。

まぁネッツも自分達を失うような形にはならないので、最後はダドリーのフリースローで1点リードにして前半が終わります。

スペーシングをするオフェンスという点で一致する両チームですが、その中身がオフボールムーブとスクリーンを組み合わせ複雑なオフェンスのネッツ。代わりに動き回るからシュートには課題あり。
オフボールムーブよりもスペーシングが大切で、個人の突破力を使いやすくすることが中心のバックス。その代わりにラッシュされないように構成もしています。そんな違いはヤニス不在が地味に効いていたのでした。

◉入れ替わる戦術

ディアンジェロからアレンへ豪快なダンクになるし、ジョー・ハリスの3Pが決まるけど、またもクルッツが打たされて決まらず。決まらないけど、打つのは辞めない。
ちなみにバックスはクルッツにロペス、アレンにウィルソンにしています。そこでアレンが高さで決め、トランジションからジョー・ハリスの3Pで後半も先手を奪います。

作戦は成功しているのに、というバックス。そして遂にクルッツが3Pを決め、さらにボールプッシュからそのままドライブ。これはロペスが止めるも、リバウンドをとったアレンをブロックにいってファールコールされたロペス。
このフリースローでもリバウンド争いでクルッツを投げ飛ばしテクニカルのロペス。珍しい苛立ちでネッツが二桁リードに戻します。

カナートンやブレッドソーがスピードで切り込み、ロペスのダンクもあって直ぐに追い上げるバックス。
ディフェンスもプレッシャーを強めますが、ノーセンターにしたネッツは左コーナーからクルッツとダドリーが決めていきます。それはロペスがインサイドヘルプに働くからこそ空いてしまう穴。

パスを出される前に止めるか、出されて3Pかみたいな守り方が続き、バックスはバックスで3P連打なので激しく点差が動き始めます。
お互い3P14/30で並んだよ。並んでネッツが3点リードだからヤニス分ですね。

3Q終盤は働くダドリーがスティールからグラハムの速攻にし、外れたシュートも押し込みます。さらにドライブから決まりそうにないレイアップだけど、しっかりファールを引き出し、再びリードをもたらす。
さらにキャロルもドライブからフィジカルに決めてネッツのスモールが成功します。その理由は嫌がったバックスがイリャソバしかビッグマンを起用しなかった事で空いたインサイドでした。

アウトサイドの攻防をしていたはずが、気がついたらインサイドの攻防に変化し、そして3Q最後はラベートの連続3Pとなりました。12点リード。
非常に移り変わりの激しい応酬が続き、入れ替わる選手と戦術でも、大きなミスが発生しない両チームなのでした。上回ったアトキンソン。

◉ロペスを巡る攻防

再びロペスを起用しポストアップさせるも守りきるグラハム。しかしロペスもラベートのドライブを守り切ります。でも、またダドリーが遅いドライブに追いついたロペスに自らコンタクトしファールを引き出します。

それでも次第にロペス相手が苦しくなりだすネッツ。インサイドで耐えきれずファールが増え、さらにロペスを意識するのでブレッドソーへのカバーが遅れます。

そして残り8分でルーズボール争いからゴール下フリーのブラウンを見つけたブレッドソー。さらにトランジションからミドルトンの3Pもアシストし、バックスが逆転に成功します。
苦しかったけどロペスを信じたブーデンフォルツァーとエド・デイビスを使わなかったアトキンソン。軍配はバックスに上がったのでした。

なお、このロペスを巡る攻防はまだまだ続きます。さすがにクルッツをドフリーには出来なくなってきたので、アウトサイドに引き出されるロペス。
そこでディンウィディーとジョー・ハリスがドライブからイージーレイアップ。ロペスのポストアップに人数をかけるネッツに対して、カナートンのミドルに裏抜けからダンクに誰もヘルプに行けず。残り5分半でバックス1点リード。

◉オフェンスの戦いなのか?

ディアンジェロ、ディンウィディー、ジョー・ハリス、ラベートと4人のガードを並べるネッツ。そこにダドリーだぜ。4人のPF並べたキングス戦は何だったのか。

ラベートが3Pもヒルが3Pで返し、ダドリーが見事なフェイクでゴール下もミドルトンはドライブダンク。
やられても即取り返し、首位のメンタリティを見せつけるバックス。いやー、スゴイよね。何でここまで伸びたのかってのが、戦術的な理由はあるけど、選手が勝負所でも焦らないんだよね。

残り2分で128-128の同点。点数入り過ぎな両チームなのだけど、内容的にはお互いにディフェンスがしっかりした上で、戦術で上回りながら、チャンスはしっかりと決めていく論理性。

ボールを回されるもシュートには全て追いつくバックスのディフェンス。しかし、落とさせたシュートのリバウンドがことごとくネッツに出てしまい、最後はよりにもよってジョー・ハリスへ。残り1分半3点リードに。

タイムアウトのバックスに対して、ディフェンスだけど、ディンウィディーではなくディアンジェロ選択のアトキンソン。
バックスもこの場面でドライブするのがブラウン。しっかりとファールを引き出すもフリースローを2本ともミス

ネッツはディアンジェロvsロペスにして、見事にドライブレイアップを決めて5点リードに。
ブレッドソーのレイアップが外れ、グラハムの3Pも外れるけど、またリバウンドを抑えたのはダドリー。

結局、この攻防で時間が経過してしまい、ファールゲームに移行することなく、ネッツが逃げ切りに成功したのでした。

◉プレーオフで当たるのか?

非常に見応えのあった試合でしたが、他の3チームのファンからすると「ヤニス出てればバックスが勝っていたのに」という試合でもありました。
ラスト3分だけでも出ていれば、しっかりとリバウンドを抑えてバックスが勝っていた可能性が高いのでした。ブーイングされるだろうなぁ。

クルッツは11本の3Pを打っており、決めたのは3本なので、ここは狙われるかもしれません。ただ、最後はダドリーで締めたのでした。
ダドリーが3P2/4、グラハムが3/7です。この小さなビッグマン達の活躍が戦術的にバックスを難しくしました。

アレンとエド・デイビスを4Qは起用せず、スモールで打ち勝つ事を選択したアトキンソンでしたが、そんな中でロペスの意味が勝負を分けそう。
この試合ではFG2/8とヤニスの穴を埋められなかったのでした。でもブレッドソーを止める事が出来ないってのもわかったので、どっこいかな。

これで40勝のネッツ。残りはペイサーズとヒート。ピストンズとマジックに対してタイブレーカーがあるので、並べは有利なのですが、そこはまだまだわかりません。
そして唯一タイブレーカーがない9位ヒートとの直接対決が残っています。なお、10位ホーネッツに並ばれると、おそらくホーネッツが上になります。6位の割には条件が厳しいという。

ちなみにホーネッツは残り試合全勝で40勝となり他のチームと並ぶしかないのですが、タイブレーカーを持ちまくっています。それもピストンズとマジックとの直接対決を残しているので、可能性が極小ってわけでもありません。

ヒートはラプターズ、シクサーズ、ネッツと続くのですが、ここがプレーオフの行方を大きく左右します。明日はこの試合を書きたい。明日っていうか深夜1時だから起きてよう。

そんなわけでネッツとバックスがファーストラウンドで当たる可能性は低そうです。とっても難しい計算式なわけですが、それを考えるよりも試合結果を待ちましょう。

なお、個人的にはiPadで試合は観れるのですが、手元にパソコンを置きながら見る事が出来ていません。それが書けない理由。
今日はもう1つ、何かしら書いとかないと来週は苦しいよ。


2019/04/07 バックスvsネッツ” への7件のフィードバック

  1. シーズンも終盤で若手のアピールタイムが増えてきましたね。whynotさん的若手有望株はいましたか?
    それと忙しくて書けなくても、whynotさんが書いても良いかなと心から思えるようになるまで待ちますよ👍

    1. 忙しいっていうか、自宅にいないので設備不足です。試合は観れるけど書けない。

      気になる新しい若手って少ないんですよね。プレーオフ圏外のチームはあまり観ていないですし。

      若手っていうか、デロン・ライトかな。プレータイムが増えて、もう一歩ブレーク出来るかどうか。

  2. お疲れ様です!
    ネッツのスタッツだけ見て、センター2人の時間が少なかったので、気になっていたのですが4ガード、ダドリーの時間があったんですね。
    ネッツはスターが少ない分、アトキンソンHCの柔軟な起用がプレイオフでも(出れたら)キーになると思うのですが、、

    今の所イーストで気になる1stラウンドの対戦カードはありますか?
    不確定要素も多いので、このチームとこのチームだったら面白いみたいなのでも大丈夫です。

    1. バックスvsピストンズでヤニスvsグリフィンに期待してます。ここで惨敗するならグリフィンは落ちていくしかないような。
      シュート力の足りないヤニスを止め、勝利をもたらせるか。割と期待してます。

  3. シーズンも終わりに近づいてきましたがシーズンを通して
    いい意味or悪い意味で印象が変わった選手はいますか?
    自分としてはブレッドソーです。ブーデンフォルツァーのマジックさまさまですね。強気な部分は残しつつも試合を通して冷静な判断が出来ている印象です。
    シクサーズ戦は速攻退場してしまいましたが…
    まぁ、63秒で退場という不名誉な記録を作った方もいますし笑
    あとは、プレーオフで勝てるのか!頑張ってブーデンフォルツァー!

    1. ブレッドソーはイメージ変わりすぎです。HC偉大過ぎ!
      あとロペスもこんなにブロックする選手じゃなかったのに!

      ちなみにレジー・ジャクソンも同じように変化していて驚きです!

  4. 忙しい中ありがとうございますとネッツファンは思っているはずです
    ダドリーの使い方がアトキンソンマジックだと思い始めました
    ギリギリまでドキドキ出来るのは数年ぶりで嬉しいのですが最終戦までは心臓が持ちませんね
    ロペスはずっと見てきた選手なので今年は報われて欲しいです

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