ピストンズファンはアトキンソンが嫌い? 2019/03/12 vsネッツ

このブログを読んでいるということはネッツが好きなひとたちなわけですが、ピストンズファンはネッツなんて大嫌いだと思います。今シーズンはドラモンドが20-20を連発するのに、クラッチタイムで接戦を落とすを連発しました。
とはいえ、両チームはあの頃とは違います。ピストンズは3Pをメインウエポンにして、ドラモンドのリバウンドを最大限利用し、グリフィンを休ませることで調子を上げてきました。と、予想しています。
気がついたら6位を争う両チーム。ただ、日程がピストンズ有利なので、ネッツとしてはタイブレーカーくらいは得ておきたいところです。まぁプレーオフで対戦する可能性はかなり低い。

グリフィンにクルッツがマークなので、パワーマックスで攻めても良さそうですが、ドラモンドと3P中心の組み立て。
しかし、逆にそのクルッツが速攻やバックドアでグリフィンの穴をつく立ち上がりになります。パスカットで走るクルッツ。
ヤニスクラスが相手じゃないと本気にならないグリフィン。グリフィンにビビらず圧倒するクルッツ。

そのクルッツがベンチに下がると例によってジャレット・アレンにブロックを食らったグリフィン。天敵。なお、多分ファール。
ただ、やっぱり熱くなり過ぎないグリフィン。なのか、やらせないピストンズなのか。ボールを持つと悩んで自分で行くなんて事が少ないのです。

それは良いのだけど、次第にボールが両コーナーまで回らなくなります。うーん、何だろうか。
またちょくちょくゾーンをしてくるネッツのチェンジングディフェンスに手を焼いています。
イシュとケナードが出てくると、ミドルを混ぜ始めますが、それが新鮮にみえたってことは打たない選択肢を選ぶようにしていたって事であり、ネッツはそこを守らなかったってことなんでしょうね。

ということでワナにかかった感じのピストンズは得点が伸びず、序盤のクルッツ分でリードしたネッツが優位に1Qが終わります。

◉狙いは何だったのか

全員ベンチメンバーのセカンドユニットにするピストンズ。イシュとケナード、そしてギャロウェイで得点力を保つのが好調の要因かな、とも考えたのですが、パチュリアとメイカーの迷いみたいなのが目立って、そうでもないような。
シューターたち優先のオフェンスって感じにならないのか、させないのか。そんなシューター用のハンドオフを狙ってスティールしワンマン速攻のディアンジェロ 君が珍しくダンクにいって見事に失敗します。

ミドルを打たせるネッツが3Pライン外のハンドオフを許さないってのはピストンズオフェンスを研究した成果なのか。
なお、ネッツもネッツでシュート決まらないから、延々とロースコアです。エド・デイビスもダンクに行くところでボールをお手玉してさ。ディアンジェロ もハンドルミスしてさ。
なんだかお疲れな両チーム。

グリフィンやレジーを戻し、遂にギャロウェイが簡単なスクリーンから3Pを決めると即タイムアウトのネッツ。ただオフィシャルタイムアウトな気もするし。
ピストンズはもう少し観たいのですが、それにあたり確認したくて観たのが、本日の試合です。ピストンズは一体、何に困らされたのか。
それはおそらく3Pシューター封じという予想です。ゾーンを組み合わせてインサイドをカバーしつつ、アウトサイドのパス回しさせないよ。グリフィンに長く持たせるよ。な流れ。

オフェンスがイマイチだったネッツですが、再びクルッツが登場すると、グリフィンへのパスをカットし速攻。そして離しているグリフィンを観て3P。
そこからディアンジェロ 、ディンウィディ、ラベートと好き勝手に得点しはじめ、またもグリフィンへのパスを奪ったクルッツの速攻で、あっという間に26点差にした前半で勝負ありでした。
なお、最後もグリフィン相手のアイソレーションのラベートでした。

そんなわけで後半は流して観ます。今回はあくまでもピストンズが何なのかを次の試合で確認するために選んだ試合です。
これが例えば前日のウォーリアーズみたいに「3P外しまくり、イージー外しまくり」なら参考にならないわけですが、そうではなく止められました。
2Qのゾーンではクルッツがトップでディンウィディとクラブがウイング担当になるなど、サイズで抑えに行きました。アウトサイドから打たせたくない思いが感じられます。なお、ネッツ的には通常営業。

またクルッツのスティールが目立ちましたが、これは狙いというよりも個人能力です。ただドライブからのキックアウトのような若干ですがマイナス気味のパスを奪ってもいます。
つまりは収縮し過ぎずに、ボールムーブを阻害することを優先しています。これも狙いかと。

ただ、これらの守り方をしているにも関わらずドラモンドを抑えていたのはポイントです。毎回、大活躍だったのに何故か優先して守られないと沈黙。

その理由をグリフィンとドラモンドには脇役徹底が仕込まれているからだと予想しています。もちろん、脇役といっても「本来は主役だからこそ、まずは周囲を活かせよ!」ってことです。
開幕後はプレーが整理されたグリフィンでしたが、今は役割が整理されて負荷を減らされたイメージです。

確認事項まとめ
・シューター優先オフェンス
・無理しないグリフィンとドラモンド
・ボールムーブ阻害に弱い

なんか仕事チックな書き方なのは個人的な感情がそっちに流されているからだと思います。

さて、一方でディフェンス面ですが、ブルース・ブラウンの嫌がらせにあったディアンジェロ くんは良いプレーをしたけど、決めきれない事が多くあり、チームとしても停滞する時間がありました。
ピストンズのプレッシャーディフェンスは割と効いていたと言えます。ただし、追いかけ回すのでバックドアを食らいました。そこをグリフィン&ドラモンドで塞ぎたいわけですが、ネッツのスモール気味ラインナップによって引き出されてしまったのでした。

後半になるとグリフィンがテクニカルを食らっており、フランストレーションが溜まっています。それにしてはガマンした前半だったし、地味にくらわされた前半でもありました。

そしてディフェンスはことごとくグリフィンから蹂躙されもしました。クルッツの独壇場にして、トランジションについてこないと読み切った作戦勝ち。
追いかけ回す周囲と、ルーズなエース。なんだかどこかで聞いたような形です。

レイカーズと違うのは意図してグリフィンをサボらせている事。サボるっていうか、カバーしろよと。
ここはシーズン序盤と全く同じ構図です。ビッグマンを2人起用する代わりに、2人でインサイドをなんとかしろ、ってのがケーシーの希望。

何とかならないからラウリーが必要なラプターズ。といった過去もあり現実と折り合わせながら、バランスをとってきた印象です。
前半に苦しんだ理由は、いくらなんでもグリフィンがクルッツにバカスカやられるのは予想外だったから。
そしてバカスカやられた事で、全体のバランスが大きく崩れ、他の選手も止められなくなりました。ちゃんちゃん。

ある意味わかりやすいピストンズ攻略でしたが、じゃあ他のチームが出来るかというと簡単ではありません。クルッツだってあんなに決めるかね。
グリフィンを守れて、オフェンスではスピードと3Pで優位に立てるPFって、そんなにいません。

確認事項まとめ
・全体のチェイス
・ビッグマンのヘルプポジション
・グリフィンのサボり方と攻略されたとき

ネッツファンのブログとか言いながら、ピストンズ目線なのでした。
これで弱点バレて負けはじめたら、ピストンズファンはケニー・アトキンソンとクルッツを恨みましょう。

ピストンズファンはアトキンソンが嫌い? 2019/03/12 vsネッツ” への3件のフィードバック

  1. いつもの記憶からドラモンドが恐ろしかったのですが
    今日はあまり恐ろしく感じませんでした
    クルッツの予想以上の活躍で連戦もあったのかグリフィンからいけましたね
    ドラモンドはピックアンドロールの時の守り方はチームで決まってるんですかね?
    スイッチするけど距離は縮めず中途半端なポジショニングになっていた様に感じました

    1. ビッグマンは追い過ぎないのがルールっぽいですね。イースト的な守り方なので、ウエスト観ていると違和感。
      クルッツはスイッチさせずにグリフィン狙いなので、意図してたのかな。

      1. このブログのおかげで試合の見方が変わって来ています
        ありがたいです
        西と東の違いとか探ってみるともっと面白く見れそうです

okb へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA