2019/03/11 ウォーリアーズvsサンズ

サンズはたまーに観るのですが、よくわからんのでスルーしています。理由のひとつは試合が大差になることが多いので参考にしても仕方ないから。本日は結果を知ってからみています。
もうひとつは、あまりストーリー性がないから。トレードで手に入れた選手をどうするのか、いまいちわからなかったり、あるいは大きく変化していったり。どうにもこうにも。

さて、試合はウォーリアーズが大きく飛び出し、最大16点リードを得る1Qです。一見、大爆発なのですが、中身を見るとそうでもなく、驚くほどにレイアップを外すし、いつものように3Pを決めまくるってこともありません。デュラント以外はかなり外している。

ただし、サンズがカウンター気味にアーリーオフェンス連発し、その確率があまりにも低いので個別に見たら素晴らしくはないのだけど、トータルで見たらウォーリアーズの素晴らしさが目立つスタートになります。
ところでボーガットが加入することになりましたが、それはカズンズ的にはどうなのか。本日はインサイドのフィニッシャーとしてあまり頼りになっていません。そもそもそういうタイプってわけじゃない。こなせるだけで。
最も頼りになるセンターはルーニーですが、そのルーニーはPF役で使うことも多いので、ボーガットとグリーン、カズンズとルーニーという組み合わせかもしれません。ジョーダン・ベルの酷さが目立っているので、インサイドを手厚くしたのかな。

いまいち決まらない3Pがありながら、大量リードを得たウォーリアーズですが、2Qになると一気に停滞します。クレイ・トンプソンパターンの時間に、「トンプソンだけは止めろ」なディフェンスをしたサンズ。トンプソンだけを守っていれば、機能性というかフィニッシュがダメだったウォーリアーズ。
スターターが戻るとある程度改善したのですが、前半だけで7~8本はレイアップを外した印象のウォーリアーズ。これはもう完全に前日の疲れが残っています。でもクックまでレイアップ外したけど、お前は疲れているのか?

◎ぶり返すサンズ

サンズの第一印象はタイラー・ジョンソンがブッカーの相棒になったことで、コンボガードのコンビになってスムーズに変化していること。以前はタイラーもPG的だったし、それ以上にオコボもハリソンもメルトンも、何よりクロフォードはもっと長い時間ボールを保持していました。だからウイングが死んでいた。アリーザ。

しかし、このコンビだと変に特定の選手がボールを長く持つことが減り、特にブッカーはハンドラーとしての役割を担いながら、しっかりとボールを動かして自らもジャンプシュートを打っています。

うん、で、思ったんだ。これって1年前のPGブッカー状態に近くないか。
ブッカーが一回転すると右ウイングがウィークサイドをドライブで抜くために、ビッグマンがいなくなってたりとか、どうもブッカーの指示でオフェンスを組み立てている様子。
エースがシューター的に役割ではなくPGになるという現代的な変化をしたわけですが、1年前は「誰もその役割を担えない」ところにブッカーが多くの仕事を引き受けたイメージでしたが、今は全体が流動的になるためにブッカーから始まっている感じです。ポジティブにういと。

点差をつけられたサンズですが、ひたすらに走っていきます。トランジションの連続技。ただし、そこにエイトンがいることで、ハーフコートでもシンプルなポストアップからのターンシュートや、パワーでねじ込むゴール下が加わっており、切り裂いていく担当のジョシュ・ジャクソンやウーブレイといったウイングがドライブに3Pと躍動しています。

うん、で、思ったんだ。これって2年前のラン&ガンに近くないか。
ココスコフが就任して初めの変化はハンドラーに対して的確に合わせるエイトンって感じでしたが、それはハンドラー側が周囲の状況判断を早くすると同時に、スローダウンを取り入れることでした。ジャズ路線なわけだ。
ところがトランジションにカウンターの連続。ハーフコートではウイングもハンドラーもエイトンも個人技で得点していったわけだ。「チームで連携しようぜ」を目指していたと思っていたサンズが、気が付いたら「誰もが積極的にアタックしようぜ」になっていたとさ。

一時期、スターターだったミカルがベンチスタートになり、自由にアタックしていくジョシュが輝いているように見え、コンボガードのコンビで機能させる。

3つ子の魂100まで
サンズの魂100まで

いろんな意味でココスコフはシーズンオフにクビかなと思わせるサンズ。ところが、これが成功するんだから面白いもので、プレッシャーディフェンスでボールを奪って速攻。エイトンのターンシュートで加点し、ジョシュからホルムズのアリウープ&ワンで16点差を追いついた前半でした。
なお、イージーシュートを外しまくったウォーリアーズとちゃんと決めたサンズが互角ってのがミソです。

◎ノースプラッシュ

後半になるとクルクル回るパターンを増やしてきたサンズ。ココスコフのやりたい形にちょっと戻したのですが、あまり成功しません。ウォーリアーズの方は遂にデュラントもレイアップを外し、カリーとトンプソンの3Pは決まりません。速攻のパスもミスになって得点できない時間が続きます。
サンズの方はカズンズが不機嫌になってファールしてくれてのフリースローもあり、そこそこ。そこそこなので、だんだんとブッカーがPGではなく、エースとしてのハンドリングが増えていきます。おそらく一因としてあるのはウォーリアーズがウイングにパスを出されるのを嫌がって、ヘルプよりもマークの意識を強めたこと。だからブッカーが抜くとちょっとヘルプが遅い。

ノースプラッシュな時間が続くと、デュラントはダンクを後ろからブロックされます。サンズもアウトサイドは決まらないので、レベルの高いストリートバスケみたいに。
言い方悪いけど、サンズが相手じゃなければ壊滅的なことになっていた可能性があるウォーリアーズ。 でも、サンズはサンズで個人任せの拙いオフェンスをしています。お互いにペースは速いから、得点が入っているようだけど、内容的には決まらないシュートを打ち続けているって感じ。

冒頭の通り、試合結果をしって観ている試合ですが、まさかこんな内容になっているとは思いもせず。ただウォーリアーズ側はナゲッツとの緊張感ある試合をこなしたばかりで、連戦が体に響いている予想はありました。
「シューターのチームは勝てない」ってのを覆したのがウォーリアーズですが、それって連続する試合の中で、どうしても苦しくなるってことですが、やっぱりハードな試合が続けば簡単はないってことです。プレーオフの組み合わせって大切。

というわけで3Qはお互いに23点ずつ。アーリーオフェンスが多かったのに、増えない得点で互角なのですが、シュートが決まらないウォーリアーズと、オフェンスが組み立てられないサンズってのがミソです。

◎ブッカー、ブッカー、またブッカー

4Qはじめにイグダラとカズンズのダンクになったことで、ちょっとイージーな感じ。しかし、タフショットになったミカルの3Pが決まり、何よりお互いにレフリーへの不満を募らせ、不穏な空気になっていきます。
いつでもテクニカルがコールされておかしくない中で、ハードコンタクトがノーコールになったり、フロップがコールされたり。 ここにきて決まり始めたカリー。

しかし、肝心かなめのデュラントが着地時に足をひねってしまいます。意図的じゃないけど、割と危険なプレーだったけど、これもノーコール。これでデュラントはロッカーへ。
カリーがドライブを決めれば、ブッカーもミドルを返し、
ファールをもらえば、ファールをもらい返す。
イラつくカズンズ。冷静にバックドアするルーニーのダンク。どっちがよいのやら。

お互いにエースが決める中で先に止めたのはサンズ。ミカルがスティールしブッカーの3Pに。変な試合で、お互いに決まらない連続だったのに、エースの時間になるとお互いに決めるから止めた方が目立つ。

タイムアウト明けにルーニーのミドルという謎の選択をしたウォーリアーズに対して、ブッカーがミドル。カリーのパスをウーブレイがカットし、ブッカーがダンク。カリーのシュートが外れたリバウンドをとったウーブレイが味方が誰も来ないのに3Pで14-2のランを完成させ、残り3分でサンズが11点リードします。

ブッカー、ブッカー、またブッカー。サンズの恒例行事。
リードを得たのとカリーが怖いので、そこを徹底して抑えに行くサンズですが、鮮やかにパスを回してマッキーニーやグリーンが得点していきます。デュラントがいたらエース一辺倒なわけで、どちらが良かったのかわかりません。
得点は出来ているけど3Pではない。

サンズはブッカー一辺倒なので、プレーを読んでいるカリーがスティールするも、トンプソンのパスが中途半端でサイドラインを踏んでしまいます。それでもブッカー一辺倒なので、ドリブルをトンプソンがスティール。
終盤の集中力とディフェンス力が全く違う両チーム。個人頼みの限界なサンズというか、実力が足りないブッカーというか。

それでも残り1分で3点リードなのでタイラーに運ばせると、こっちもタフショットに。リバウンドを拾ってくれるエイトンにより、時間だけは使えます。
ウォーリアーズは1発で追いつこうとカリーの3Pを選択しますが決まらず。リバウンドをとったブッカーにスキがあったので奪いに行ったらファールコールされる不運で、フリースローを決めて逃げ切ったブッカーでした。

◎ひとりごと

ということで、運も味方にできなかったウォーリアーズ。明らかに上回った残り3分からと、その直前の大失敗を取り返せなかったということと。まぁやっぱり前日の試合が響いたのね。
そして重要な局面でデュラントがいなかったことで、迷いも出てしまった。 気にするほどの負け方ではない印象です。

とはいえ、最近は負けも多くなっていて、継続性のなさは気になるところ。それを生み出していそうなのが、レフリーにクレームする軍団にカズンズまで加わってしまったことかな。
それでもスプラッシュが打ち続けるのは成功体験からもたらされる信じる力

そんな成功体験が変な方向へ進んでいるようなのがサンズ。好き勝手やっているのが苦しいからココスコフにしたはずが、結局は上手くいかずというか失敗続きに我慢できず、ラン&ガンの方が成功しそうでそっちに流れているような。
そして何よりやっぱりブッカー頼みになりすぎる形。だったらトリアーノの方がよかったじゃないか。選手の良い部分を使おうとするHCだったぞ。

要するにココスコフ流でやろうとしたけど、それは元の形とギャップがでかすぎたわけです。そこをうまく調整して、少しずつなじませるような経験値が足りなかった新人HC。
加えて補強してきた選手たちがウーブレイ、ホルムズと速攻好きなチームから来たし、クロフォードみたいにハンドラーの個人技世界からきた選手もいるし。 HCの方針と選手の質も合っていなかったよね。

でもプレシーズンはよかったんだ。その時スターターだった選手で今もスターターなのはエイトンただ1人です。ブッカーはケガでいなかった。
ということで、組織としての力はとっても大切なNBA。選手はもちろん、HCだけでなくフロント全体まで。なんかもうココスコフがクビになる前提で書いていますが、それくらいちょっと針が触れまくっているサンズでした。
だけど勝ってしまうから、ラン&ガンでブッカー、ブッカー、またブッカーな世界は続きそうなのでした。

2019/03/11 ウォーリアーズvsサンズ” への2件のフィードバック

  1. 一応、ブッカーを中心にして足りない部分を補ったり負担を減らしてやろうという補強をしてる感じもあるんですよね。
    ディフェンス面を補うメルトンやミカル、オフェンス面で補助に回りつつブッカーよりディフェンスがましなタイラー・ジョンソン、終盤のブッカーブッカーまたブッカー状態に突入するまで代わりにスコアリングできるウーブレみたいな感じで。
    エイトン、ジョシュ、ホルムズ、ウォーレンも含めて人材は揃ってるんですけど、結局ココスコフのやり方で結果を出せるようになるには1シーズンじゃ足りなかったっていうことでしょうかね。

    1. メンバー的には開幕時点でもPG以外は悪くなかったのですが、やりたい事から外れていき、補強も適切なようで、やりたい事とは違った印象です。
      ココスコフには理想と現実の間を埋める経験が足りなかったのかもしれません。

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