書けるところまで書いたら、続きは夜になります。書かない可能性もあります。というか高いです。
シクサーズの方は全く違うわな。試したことが上手くいかず、それだけなら良いけど諦めてビッグトレードに動くっていう。わかりやすいっちゃわかりやすいけど、整理がついていないこともチラホラ。
本日もエンビートはいません。張りきったシモンズが失速したウォーリアーズ戦とか、理想をどこに置いているのかがわかりにくいかな。
試合はわかりやすい方のシクサーズが登場します。シモンズがディフェンスで止めて、そこからトランジションに持っていく。走ってくるのはトバイアス。わかりやすいな。
カペラへのアリウープパスは失敗したし、ミドル打とうとしたらシモンズにブロックされたハーデンですが、まぁいつも通りにスペーシングされた中でパスを出して3Pを打たせまくります。速攻を決めたはずのシクサーズが、3P3本で逆転されてしまう立ち上がり。
そして3Pを決められると、簡単にインサイドを空けてしまい、カペラの独壇場に。エンビートがいないから、とか言われそうだけど、カペラの高さに負けたんじゃなくて、ディフェンスのリスクマネジメントが曖昧だったイメージです。
3Pを打たれても良いから個人で守るのか、インサイドはローテーションで何とかすることを目指し、それよりもハンドラーをつぶしに行くのか。中途半端だったシクサーズ。
それ以上にオフェンスではイージーシュートを外しまくります。ロケッツの守り方はリスク回避なので、多少のミスマッチを気にすることなく1on1の状態なら好きにやらせます。だってある程度ついていけば100%決まるってことはないわけじゃん。
イメージとしてはEFG60%を目指した戦いって事で、ロケッツの3P40%決まるか、シクサーズの2P60%決まるかって勝負なのですが、普通の神経なら耐えられないので、先に崩れてインサイドに侵入され、ハーデンにファールしてしまうシクサーズって感じでした。
いくらなんでもレイアップやショートレンジを外しすぎたシクサーズ。そんなに難しいシュートを打っているわけじゃないし、ロケッツのディフェンスが素晴らしかったわけでもないのに、リスク回避の守り方に対して完敗してしまいました。
「エンビートがいたら」ってのはあんまり関係ないと思う。ディフェンスでインサイドを塞ぐことを優先しなかったのはエンビートは関係するけどさ。
37-21とロケッツが圧倒した1Q。マブスとマジックが単調でこっちの試合に逃げてきたのに、こっちはこっちで大差とか。
◉どっちも
クリス・ポールの時間になり、得点が止まるロケッツ。とはいえ、ちゃんとPGしているので個人のプレーは悪くない。どちらかというと選手の組み合わせが苦しそうです。
アリーザがいなくて苦しかったのはオフボールでのポジショニング。3ガードにしてしまうと止まっているシーンが多くて上手くいかない感じです。唯一、ジェラルド・グリーンがコーナーで待つだけでなくディフェンスを観てバックドアカットをすれば、コーナーからのリバウンド参加でボールを取り返したり。
ハーデンが戻ってきても同じような状況が続き、そして高確率が売りだったカペラもイージーをミスしていきます。ブランク。
1Qが出来すぎだっただけのロケッツ。プレーそのものは構築出来ているけど、スターターが長時間プレーしているのは、どうしても連携面に差が出てしまうからって感じでした。ダニエル・ハウスはどうした。
しかし、ディフェンスで耐えることが出来るのかロケッツの良さ。カペラが3Pラインの外でスティールしてワンマン速攻すれば、シモンズのポストアップからボールを奪うクリス・ポール。インサイドへの収縮も良く、守れていきます。
とはいえ、ロケッツのディフェンスが良かったのは3割くらいでシクサーズのオフェンスが悪かった。トバイアスくらいしか決めることが出来ず、レディックが何度もフリーの3Pを外し、バトラーは何しているのかわからず、シモンズは急ブレーキに。
ショートレンジを決めているだけで全く違っただろうに、そこまで頑張らなくても止めることが出来てしまうロケッツ。
特に元ロケッツのジェームス・エニスがはりきって取り返しに行くのですが、まぁ外す外す。プレーが悪いわけではないのに、ただただ外す。
流れるようなボールムーブもなければ、個人による突破もない。足が止まり、シュートが決まらず、肝心なところはロケッツに守られる。どっちもダメだった2Qが終わって15点のロケッツリードです。
◉眠くなってきた
走りたそうなシモンズですが、パスミスが続きます。周囲も動いてくれないのね。アミール・ジョンソンの起用は失敗にも思えます。パスをすることを信じているロケッツがローテでスティールするシーンもあってさ。
こういう時のロケッツは、割とのらりくらりします。十分なリードがあるんだから、変に気合を入れる必要がないってことさ。
ただシュートが決まらない。またカペラ。
イージーなシュートとはいえ、堅実に決めまくってくれるカペラの存在感の大きさを、外しまくるカペラで感じます。
ただカペラの確率は問題でも、インサイドで押し込むプレーを繰り返していると、周囲はトランジションディフェンスに移行しており、速攻を食らうことがないので、慌てるシーンも全く出てきません。
困ったときはTJマッコネルってことで、シクサーズはスーパーサブが登場しますが、マッコネルが大きく動いて流れを作っても肝心のシモンズが全く続いてくれません。
強引にでも自分でレイアップにいくべきだったシモンズ。いっても外すし、すぐにポストアップの形にしちゃうしで、有効なパスが出せないだけでなく、チームオフェンスに流れをもたらすことも出来ず。
もういいかなって感じです。
◉あの頃のロケッツ
ロケッツは強かったといえば強かった。だけど、この形って昨シーズンから知っているぜ。アリーザがいなくなった分だけ弱くなっただけだな。
今シーズン目指したのは、脆弱だったベンチを改善し、サードオプションを充実させること。そのためのカーメロだったし、エニスとかクリスとかも加えたわけだ。
そこに大失敗したといえば大失敗した。あるいは選手の力量を見誤ったのかもしれません。だけど、若い選手たちは少しずつ結果を残したのにね。頼るのがリバースとか意味わからん。ポジション的にシャンパートを優先すべきなのですが、もうそこまで構築していく時間はないと判断しているのかもしれません。
果たして、これでウエストの強豪に勝てるのか。
果たして、これでケガ人が出たらどうなるのか。
元々が強いだけに、紆余曲折を経て元の席に戻ってきたといえば聞こえは良いですが、紆余曲折を経た理由はプラスアルファを求めたからのはず。
ロケッツは強い。その強さは圧倒的だった昨シーズンの強さから少しだけ下がったくらいの強さ。
またクリス・ポールがケガして負けるのか。
っていうあと1勝が届かなかった昨シーズンのプレーオフを考えると喜んでばかりはいられないのでした。みんなそろそろ、あの事実を忘れてきただけなんじゃないか。
シクサーズはまぁほぼほぼシモンズが悪いよ。強引にでもトランジションの連続に持ち込むことも、自分が得点していく事でロケッツのノーヘルプディフェンスの前提を崩すことも、何もできなかった。それがあってのシクサーズだし、エンビートがいないなら、それしかないじゃん。
唯一いえるのは、シモンズのペリメーターディフェンスは試合開始直後に効いていたけど、次第にインサイド担当に変更されてしまいました。
昨シーズンのロケッツでいえば、最も有効な対策はハーデンとの1on1でボールを奪いに行くディフェンスをすることです。下がっちゃうとロケッツパターンにハマるんだ。
シクサーズってさ、豪華メンバーなわけでオフェンスが気になるかもしれないけど、ロケッツを観てもわかる通り、豪華メンバーを並べてもオフェンスって良くなるとは限らないんだよね。
ただディフェンスの方は個人がどれだけ止めるかで考えて構築しやすい一面があるから、シクサーズはそっちに傾くんだと思っていた。
ちょっと上手くいかない時間にディフェンス側で力を入れて流れを掴む
ってことが出来るから強いロケッツと、オフェンスに意識が向いてしまっているようなシクサーズでした。まぁそれくらいで。
昨シーズンからの変化と継続性。早くもシーズン総括みたいな記事ですね。シモンズ個人でみればシーズン当初、トランジションとパッシング以外の強みを磨くシーズンかと思ってました。結果的にはトライもせず、トレードで足りない部分(ゲームクローザー=バトラー、外角=ハリス)を補強しただけで、あんまり伸びしろを感じられなくなってきて残念です。もっともプレーオフの出来次第で評価なんて簡単に変わりますが。
76のオフェンスで、シモンズにやたらポストアップさせて始めてたけど、結局なにも生み出してなくて、終始ちぐはぐなオフェンスだった。
マッコネルを出してた時間はやれてた気がするから、長く出してあげればよかったのに。