2019/03/07 ピストンズvsウルブズ

しばらく書いていないよね。

ウルブズについては最近見ています。ホークス戦と前日のサンダー戦を観ていたけど、途中で寝ました。だから3試合目でわかりやすい変化が意図して発生していることが確認できています。
ウルブズといえばスターター酷使のシボドーから若き人気者のサンダースになったわけですが、ついでにギブソンがベンチになってサリッチがスターターです。そういえばコビントンってそんなにひどいケガだったの?

この違いはスターターよりもベンチになるとはっきりします。ホークス戦ではローズ、ギブソン、ルオル・デンが並んだのです。ウルブルズなんて揶揄されたチームは、ウルブズ部分とブルズ部分を切り分けて使いました。
それは笑い話のようであり、問題だったローズのワンマンっぷりの改善でもあります。連携したい若手たちと、シボドーに連携を習ってこなかったローズ。個人で得点はしても意味のなかった形が、「ロースで攻めるベンチユニット」の構図を強くしました。
脇を固めるのがトリバー、ジェンあたりなので、全てをローズに託しつつも、しっかりとフォローしそうな選手をチョイスしたわけです。ある意味、サリッチは落選してスターターになったのかもしれません。

ということで、スターターの方は連携重視というか、パッシングとスペーシングが板についてきました。シボドーの終盤も取り入れてはいたけど、今のウルブズのスペーシングは再現性が高く、自分たちが意図したプレーを繰り返しています。
そこにある最大の要素はタウンズという稀有な存在を使いこなすためのもので、3Pの効率性とインサイドに詰めていける献身性が広いスペースの中で生きています。

頻繁にボールを受けるタウンズによってディフェンスは対応を難しくされ、完全にインサイドが空きます。そこを使っていくのが同じようなタイプのサリッチ。
すっかり定着したオコギーは得意の運動能力で切り裂くし、長くプレーしたことで3Pも思い切りよくなっています。確率は知らない。

ってなことで、非常に論理的に飛び出したウルブズ。マジでこれで5割も勝てないのかっていうのが信じられないわけですが、管理人は寝落ちした2試合を観ているので、どこかで失速するのかもしれないし、ウィギンズ問題は残っていそうなのは後述する機会が出てくることを期待しましょう。

◉シューターのチーム

こちらは本当に観ていないピストンズ。ところがどうしたことか最近は連勝中。その理由を確かめたいわけですが、そもそもイシュ・スミスがいるじゃないか、ってことで4割の回答を手に入れた気がします。
イシュがいないときのピストンズはベンチが構成できなくて困った困った。イシュがいた時のピストンズはレジー・ジャクソンをウイングに回して、効果的なオフェンスを組み立てようとしていました。
だから、まぁ健康ってのが一番の理由の気がします。

なんせ、ウルブズにやられまくり。ブルロックの穴を感じさせますが、一方でエリントンのシューティング能力はブルロックよりも段違いだったりします。これは確率の問題ではなく、シュートに持っていける能力の差が凄い。
だから以前よりもスペースがしっかり使えるように。それが出来ているのって、ちょっとグリフィンがボールを持つ機会が減ったからにも感じます。

スターターの出来が悪く10点ビハインドを負ったピストンズでしたが、特に焦ることなく攻めているのは好調故なのか。うーん、ここが信じられないチームだからな。好調と不調を繰り返すチーム。

しかし、やっぱりイシュがいることでベンチメンバーになっても質が落ちないのが目立ちます。ケナードのシュート力を使ったオフェンスはギャロウェイもいるし、PG、シューター、センターの役割が明確になっているような感じ。
ただ守れてないので、なかなか追いつきません。ブラッドリーに続いてブルロックをLAに放出しており、でもブルース・ブラウンが登場するんだから不思議なチームだ。

そのケナードが躍動していきます。スピードがあるわけじゃないけど、状況判断してスローステップで決めていくケナード。さらに3Pも上手いから厄介。
面白いくらいにグリフィンが目立たないピストンズ。だから成功している感じが強いです。ケナードにエリントンが打つのがオフェンスのはじめの狙いって感じ。

そしてウルブズには不運も。割とよさげなオフェンスをしていたけど、腕をひっかけられてもファールコールされなかったりして、ピストンズが9-0のランで追いつきます。
なお、ここで速攻を食らいまくったウルブズ。スペーシングの欠点にして、以前はそれをオコギーの運動能力でごまかしていた部分。でもコーナーにいるオコギーなので追いつかないし、あとティーグの足が遅い。

バトラーよりもオコギーの方がよかった理由を思い出しながら、そのオコギーでも意味がないじゃないかって匂いがしたのでした。

◉ドラモンドと1on1

後半になってもグリフィンが目立たないピストンズ。コーナーに固定して、空いたインサイドをドラモンドで攻めていきます。このドラモンドの位置は以前と違って、ゴール下仙人になりました。
意外と器用なドラモンドはピックやらハイポストからのパスで活躍するのですが、そんな要素はなくフィニッシャーに専念しています。

逆にハイポスト周辺にスペースがあるので、そこをアウトサイドがつかっていくわけだ。シューターとドラモンドのチームになっているピストンズ。ってことは、グリフィンのスタミナは最後まで持つんだろうね。
ドラモンドが得点できているから成立しているような形ですが、チームの中心として扱うってのが初めからのコンセプトだったしね。

一方のウルブズも前半と同じくスペースを作ってタウンズ中心に攻略していきます。4Pプレーも飛び出たタウンズ。
しかし、ファールがかさんでしまいます。タウンズ最大の弱点は、結構な狙われ所になっているんだ。

ピストンズ的には良い感じのインサイド攻略法ですが、ウルブズ的にはどうなんだろうね。インサイドが1on1になるのを許容するかしないかはチームによって大きく分かれます。
許容してタウンズがファールトラブルってシナリオは好ましくないような。そこはサリッチじゃなくてギブソンならフォローに来てくれるしな。ってことで逆転されたところでサリッチとギブソンが交代します。
が、タウンズがオフェンスファールで4つ目になったので、よくわからんが終わった。

さすがにタウンズ以外だとドラモンドとの1on1が危険と考えたのか、単にやられているからか、収縮するようになったウルブズに対して、ケナードたちがアウトサイドから打っていきます。
そしてドライブして空いたドラモンドへ。グリフィンだけはトリバーに止められている。ピストンズが2点リードで3Qが終わります。

◉フィジカルで負ける

ケナードの3P、ギャロウェイの3P&ワン、イシュのアシストからグレン・ロビンソンのダンクで一気に11点差にしたピストンズ。
やっぱりオフェンスの中心がシューター達に移った感じです。そのためにプレーメイカーが存在し、広がるならドラモンドが個の強さを発揮する。

そんな中で揉めます。リバウンド争いでドラモンドの顔に肘打ちしたギブソン。その前にドラモンドを押していたタイアスとの合わせ技カウンターのエルボー。まぁどうみてもギブソンが悪い。それって多分、ドラモンドにやられ続けていたからのストレス。
問題はフレグラント1か2かってことですが、限りなく2に近い1って感じでしたが、判定は2なのでギブソンが退場します。

一気に16点リードになったピストンズ。それだけ点がとれなかったウルブズ。理由はまぁわかるんだ。ローズパターンの失敗。
ローズのやりかたで勝つにはディフェンスが強くないといけません。そのフィジカルな戦いがあってこそのやり方ですが、そこでドラモンドに完敗していたわけで、まぁ上手くいかないよね。

しかも、イシュが次々に抜け出していきます。トランジションディフェンスが出来ないウルブズ。次々に3Pを決めていくピストンズを前に、もうどうにもできなかったウルブズでした。

◉ピストンズの好調は続くのか

というわけで素晴らしかったピストンズですが、続くのかどうかは知らない。毎回、裏切るチームなわけだし。

ただ、イシュとレジーの2人のPGとグリフィンとドラモンドの2人のインサイド。ここがチームのキーポイントなのだけど、シュートを打たせるパターンがあるのがケナード、エリントン、ギャロウェイというシューター達なんだから、チームオフェンスの形が出来てきました。
これをぶっ壊すのがグリフィンだから、まぁ信用しないでね。

シーズン開幕直後は、このグリフィンの役割が整理され、ポストアップを増やしたのが成功していました。今はポストアップしないけど、整理されている状態。
何がそうさせたのかは知りませんが、選手が揃っているってのは大きな要素です。健康って大切。

これで2月から10勝3敗のピストンズ。でもウエストのチームに勝ったのは2試合目。日程の違いは難しさを生み出すことがあるんだよね。ネッツもホームが多かったし。

ウルブズは連戦って事で動きが落ちたと捉えるならポジティブ。
でも、前半の良さから後半の悪さってのは戦い方の問題も大きくって、変に選手を混ぜたのが失敗の要因なきもします。スペーシングするのにウィギンズのポストアップが出てこないから否定しようかと思いましたが、ウィギンズはそれなりだった。
だけど、それなりのエースにボールが回ってこない空気もあった。スペーシングしている割にはティーグが怪しいんだよね。タイアスにしておきたいくらいだ。

整理しているサンダースですが、それを勝利への道筋にするまでには昇華できていませんでした。スペースは出来たけど、有効な合わせは少なかったしな。
それは選手個人の問題なのか、それともネタを仕込み足りないのか。プレーオフが遠のいたわけですが、プレーオフに届くような内容でもありませんでしたとさ。


2019/03/07 ピストンズvsウルブズ” への6件のフィードバック

  1. なんだか最近サンダー以外のチームを見るのも楽しくなってきました。

    それはさておき、グリフィンって最近ポイントフォワードでも任されているのですか?ピストンズは試合見るのが本当に久しぶりで、グリフィンがアウトサイドでボールをダムダムついてる時がそこそこあってびっくりしました。クリッパーズでもあんなんだったっけ…?
    なんにせよ、昨日見たレイカーズよりずっと強そうに見えました。

    ウルブズはウィギンズっていつエースになるの?って感じました。同じドラフト1位でもなんだかタウンズと大分差が出ちゃったんですかね…なんだか寂しいです…

    1. ハマり始めましたね。サンダーは面白いようでいて、極端なチームなので、そこしか知らないと楽しみ方が限定されるので他のチームみると、より楽しめると思います。

      ウィギンズは失敗じゃないけど成功でもないドラフト1位路線ですね。意外と少ない例かな。

  2. コビントンは骨挫傷で離脱中で、回復してきたのでGリーグで状態確認してから復帰との事らしいです
    とはいえプレーオフ絶望な状況になったから無理して戻さなくてもいいかなと
    今日は割と悪くはなかったけどウィギンズ問題は深刻です

    1. 意外とウィギンズが活躍しにくい感じになっているのも印象的でした。チームとして改善していたからプレーオフに絡んでくると思いきや、そこが死んでいるのが致命的な気がします。

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