2019/01/11 ヒートvsセルティックス

リアルタイムで観ていたけど考え事していたら得点が変なことになっていた。

そういえば昨シーズンに連勝街道を突き進んでいたセルティックスに対して有効な策をもちいていたのがヒートでした。その内容はいくつかありますがゾーンやマンツーを切り替えたり、選手を次々に後退して「ブラッド・スティーブンスに策を施させなかった」というのが大切でした。
それは「相手の弱点を突くのが上手い」という特徴を防いだのですが、今シーズンのセルティックスからは、この要素を感じないよね。それは一体なぜなのか。それはこの試合のテーマではありません。

◉ジャンプシュート

ヒートもセルティックスも面白いようにシュートが決まります。シュート力自体はセルティックスの方が上回りますが、一歩も引かないヒート。どうしたんだヒート。
互角でスタートしますが、いつまでもシュートが決まるわけがなく、次第にヒートがリードを奪います。そこにある差は大きく2つ。

・ホワイトサイドのセカンドチャンス
・ジャンプシュートのセルティックスとレイアップのヒート

ジャンプシュートだろうが、レイアップだろうが、決まれば同じだし、どちらも決まり続けることはありません。差が出てくるのはレイアップに行くほうがディフェンスの体形が崩れること。崩れるからキックアウトパスも有効だし。
というか、ジャンプシュートばかりのセルティックスオフェンスがインサイドアウトにならないので苦しくなります。ベンチから登場するブラウンが切り崩すくらいですが、本日はブラウンの日じゃないみたいだし。
シュートは決まっているし、ヘイワードの判断も良いけど、頭打ちになるセルティックスのオフェンス

ヒートの方はレイアップまで行くけど、そこまで強力じゃないから得点が伸びるわけではありません。しかし、次第に差を生み出すのがホワイトサイドの高さとパワー。
崩しているからシュートを外しても拾ってくれるんだ。インサイドが弱いセルティックスの事情。まぁもう少し圧倒してほしいけど、ボックスアウトされちゃうんだよね。ともあれ高さのアドバンテージを奪うのでした。

◉フィジカルで押し切る

豪華なベンチメンバーと言いながら、最近はどうなんだろうね。一時期よりはイキイキしているロジアーと逆に埋もれそうなヘイワード。次々に良いジャンプシュートを打っては外します。
シュートが決まらなくなったセルティックス。全員でインサイドに詰めてリバウンドもとるけど、アウトサイドが決まらないからインサイドでも囲まれる。

ヒートのベンチで躍動感があるのは身体能力のデリック・ジョーンズ。最近は完全にビッグマン扱いって感じで豪快に決め続けていきます。スピードと高さにタジタジのセルティックス。
ベンチ陣のネームバリュー的にはセルティックスの方が上ですが、実際にはそんな違いはなくフィジカルで上回っているヒートのベンチが大きな優位性を生み出しました。
うーん、ヒートのオフェンスもあまり評価していませんが、ベンチまで含めて同じように戦える点でセルティックスを大きく上回り、スターターになっても同じように圧倒した前半でした。18点もリードしたよ。

◉内容の薄い追撃

後半になっても流れは全く変わらず26点差まで広がります。弱いぞセルティックス。なんでネッツはこんなチームに主力温存したんだ。
ところがここから流れが急変します。きっかけはロバート・ウイリアムスの登場。つまりセンターで押し負けている部分を嫌がったわけです。ロバート・ウイリアムス本人はそんなに活躍していませんが、セルティックスのディフェンスはわかりやすくインサイドを固めていきます。
5人が収縮して、何度も手を出していき、アデバヨのダンクもスマートがブロック。そしてそこから走り出します。どうしたことか、この試合3P4/8も決めたスマートの3Pなんかもあって猛反撃します。

3Qのこり8分で26点差あったのに、残り2分半の時点で8点差になるのでした。なんて試合だ。
ここにあった理由が何かを考えるのは難しく、セルティックスのディフェンスは確かに良かったけど、振り切って猛烈なプレッシャーをかけたわけでもなく、極めてベーシックに守ったし、逆にオフェンスがかみ合いまくったわけでもありません。なんだこれは。

そう思っていたら、案の定ヒートに流れが移ります。きっかけを作ったのはアデバヨの何でもないリバウンドにパスアウト。つまりインサイドで簡単にプレーされてしまったわけです。
そもそもセルティックスはインサイドを固めに来たので、アルトサイドは結構なフリー。そこを的確にパスが出るようになると次々に3Pが決まるようになりました。
「インサイドで勝って走る」という構図が少しだけ上手くいったセルティックスですが、やっぱりインサイドが長続きしなかった感じです。

3Qホーフォードが出ている時間は△11点、ロバート・ウイリアムスの時間は+15点でした。

そしてここからヒートはウェイド様がラッシュします。3Pを決めていき、フックにジャンプシュートと火をつけると、ジェームス・ジョンソンも3Pで続いて4Q残り7分では19点差に押し戻してヒートが勝利したのでした。

なんというか、感想のない試合です。ジェットコースターな内容に反して、地味に試合をしていっただけのセルティックス。
そういえばアーヴィングがワガママにやらなくなってきたような。ミーティングして上手くいったという話もあったけど、この試合を見る限りはシーズン序盤に逆戻りです。何しているのかよくわからん。

ヒートはさ。こんなにシュートが決まるなら強豪チームです。3P18本と33アシストはシーズンハイでした。それはまた、セルティックスのディフェンスの甘さでもあります。
インサイドの攻防で有利に立ち、空いた3Pを決めまくる。理想的な内容ですが、毎回こんなに決まるとは思えないヒートでした。


2019/01/11 ヒートvsセルティックス” への5件のフィードバック

  1. ヒートのスリー良い所で決まりすぎだろと思ったけど、それは打たれるディフェンスをしてるからだし、その原因はインサイドの弱さから来るものと本当に課題が繋がる試合でした。昨季は被3Pはかなり良かったはずなのに、、
    ショットの調子が良い時しか勝てないと、GSW.HOUや西の上位陣は愚か、MILやTORにも対抗できないですよね、、
    ベインズが帰ってきても根本は変わらないし、ペイントの弱さはシーズン序盤からの課題だし、コーチングだけでは解決できない次元にあるんですかね、?

    1. 不思議なのは昨シーズン出来ていたのに、今シーズン出来ないことですよね。モリスの出番が増えてインサイド弱くなるとか苦しい。
      ホーフォードの低調さが目立ち、改善の兆しがないので、トレードなのか、思い切った選手起用なのか、救世主ベインズなのか。

  2. これの前の日のペイサーズ戦は良かったんです。
    この試合に関してはもう何にもないです、後半見なかったし。力尽きたんでしょう。
    カイリーは序盤はワガママだったんですけどね、ペイサーズ戦もそうですが他の選手がいいとパスを散らすことに集中して消える傾向を感じます。(この試合はスマート?)

    1. 他の選手を活かすのは良いけど、アーヴィングを止められないから活かされるわけで、プレーを任せすぎだと思います。
      これってレブロン方式でプレーオフになったら自分でやりまくるのかな?

  3. アーヴィングはエゴを捨てるのが大事っていってたけど、個人技を減らすことがエゴを減らすってことなら自分の強みを消してしまってるだけのような。
    アーヴィングくらい決定力あるなら調子が悪いときはパスするくらいで良さそうなもんですが。
    ブラウンとモリスが試合中にもめてたみたいですし、チーム状況変えるために何か大きいトレードやりそうな気がしてます。

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