2019/01/02 キングスvsブレイザーズ

フォックス&ヒールドはリラード&マカラムみたいになれるかな?

先日、誕生日を迎えた際に「25歳じゃなくて26歳なんだけど」と発言したヒールド。3年目で26歳だから、完成度は高くてしかるべきか。実はマカラムと1歳しか違わないよ。
現在フォックス&ヒールドは平均38点、リラード&マカラムは48点と10点の差があります。ここを5点くらい埋めることが出来ればプレーオフ争いにもう一度参戦できそうなのだけど、HCの好みもあるからな。

ブレイザーズはリラード&マカラムに得点させるためにプレーが構築され、得点以外の面で頑張れるサポートメンバーを揃えていますが、キングスは全員でやろうぜが基本なので、その中でエース的に得点を取るのがフォックス&ヒールド&ボグダノビッチといった雰囲気です。
しかし、クレイ・トンプソンみたいに3P不調のマカラムに比べると、高確率のヒールド。1Qからクイックリリースで3本の3Pを沈めると、自分に集まってきたディフェンスを見てすかさずインサイドにアシストとチームを引っ張ります。

しかし、このヒールドの大活躍を除くと低調だったキングス。特にフォックスがベンチに下がると崩しどころを失います。ブレイザーズのガード2人はディフェンスを酷評されますが、スピードについていけない一面があってね。
直接マッチアップで苦しんだわけじゃないけど、全体的にフォックスでスピードアップされ、ヒールドのクイックシュートがなくなれば守りやすそうになっています。理由はよくわからないけどコーリーステインを早々に下げて、クーファスにしたことでインサイドの怖さも薄れてさ。

一方でブレイザーズのオフェンスは、ポスト役のヌルキッチから裏のスペースを使ったりして、面白そうなのだけど殆どが失敗。パスセンスが足りないのと受け手のサイズが足りないのとキングスに読まれたのと。全然ダメじゃん。
しかし、そういうオフェンスが続くとディフェンスはいろんなことに対応しなければいけないから、少しずつ単純なドライブが有効になっていきます。後ろのスペースが気になるって苦しい。
キングスもしっかり守れていて、24秒オーバーに追い込むことも何回かありタフショットを打たせていくのですが、タフショット慣れしているのもブレイザーズの特徴かもね。

というわけで、1Qはどちらもオフェンスがあまり機能しなかったのですが、キングスはヒールドの大活躍で、ブレイザーズは慣れで何とかしていった感じで26-25と互角な感じでした。

◉マカラムがやりやすいのは

セカンドユニットになるブレイザーズはスターターみたいな変なミスはなく、シンプルに繋いで全員がシュートを狙っていく形。と思ったらレナードが変なパスを出してしまうとカウンター速攻のファレル。ミスが少なくシューターで何とかする感じがブレイザーズなんだよね。
キングスの方はフォックスやボグダノビッチで何とかするわけで、ただし、こちらもシュート役を揃えています。残念ながらバグリーもジャイルズもいないから、ちょっとインサイドの弱さが目立ちます。

ブレイザーズはセカンドユニット独立型を採用していましたが、ここにきてマカラムとリラードを分ける形を採用しています。爆発力はあるけど、安定しなかった面を懸念しての変更かもしれませんが、マカラムがもつ時間が長くなるとシューターたちの良さも消えそう。
フローターを決め、ドライブからパスアウトするマカラム。拮抗した感じで時間が進み、リラード以外のスターターが戻ってくると自分をサポートしてくれるのがやりやすかったのか、ブレイザーズが10点リードまで広げます。

すると戻ってきたヒールドが3Pで反撃に。マカラムがフローターで返すも、なぜかドフリーになっていたヒールドが3Pを追加します。ここまで5本ノーミス。ヒールドで保っているキングス。
それでもハークレスのダンクもあって10点リードが変わらないのでキングスは3ガードにシャンパートとビエリッツァのスモールラインナップにします。これでいろんなミスマッチが出来るビエリッツァが連続得点。
しかし、当然ヌルキッチは高さのミスマッチが出来るので、結局は取り返して10点差に戻され、クーファスが出てきます。迷走しているな。

それにしても最近のアミヌはディフェンスの集中力欠いていないか?
まぁヒールドのマークしたり、ビエリッツァのマークしたり便利すぎるし、役割が安定していないともいえるけど。スモールラインナップの流行とヌルキッチを起用することでアウトサイドのディフェンスが増えすぎたのかもしれません。
そんなことを書いていたら、ブレイザーズはあちこちから手が出てきて、スティールを連発するように。速攻の確率はそこそこなんだけどね。そうして64-50とブレイザーズの14点リードになって前半が終わるのでした。

ヒールドの3P連発により保たれていた均衡が崩れた前半の終わり方でした。機能性を欠いていたキングスオフェンス。それだけじゃなくて交代のローテーションがよくわからなかった。コーリーステインはそんなに悪いプレーだったのかな。ヌルキッチ相手なのだから高さで優位にするのは鉄板だと思うのだけど。
フォックスとボグダノビッチの働きはそんなによくなかったのは事実です。特にボグダノビッチは苦しかったね。フォックスはヒールドが何とかしている時間に出ていることが多かったから何とも言えないだけ。
そしてブレイザーズはリラードはほとんど何もしていないけど、特に問題なかったから大人しくしていただけって感じでした。といっても9点5アシストだけど。

◉まさかの登場

後半もヒールドのミドルで始まります。さすがに警戒したいブレイザーズは、トランジションでヒールドに2人行ってしまい、シャンパートが空いて3P。ただフォックスのドライブはブロックされ、コーリーステインはレイアップを連続ミスと一気に追いつくことはできません。
一方でブレイザーズはオフェンスファールやトラベリングでチャンスをつぶし、時間がかかるとゴール下で囲まれてしまい得点が止まります。でも、まだヌルキッチにやらせるリラード。コーリーステインに勝てると踏んでいるわけだ。実際にオフェンスではファールを引き出し、守ってはブロックするヌルキッチ。

ここでビエリッツァと交代で、まさかのジャイルズが登場します。バグリーの代役ならなんで前半に出てこないんだ。迷走。そのジャイルズはオフェンスリバウンドを奪ってコーナー3Pを打たせたり走って速攻にします。どっちも決まらないけど。
ジャイルズがハークレスを守り切り、さらにアミヌをブロック。ファールコールされたけど。なんで、この選手がクーファスの控えなのか理解できないわ。何ならコーリーステインのプレータイムを削ってもよいくらいなのに。

動き出したリラードですがミドルが決まらず、インサイドはジャイルズに抑えられ得点が止まったブレイザーズ。フォックスがスピードで楽々ドライブレイアップを決めて5点差になります。ちなみにヒールドの3Pタイムは終了しています。決まりだしたら止まらないけど、外れ始めると時間がかかる。
ボグダノビッチは未だにきませんが、ジャイルズは見事なスピンムーブからダンクを決めれば、ディフェンスリバウンドを奪っていきます。爆発しないキングスだけどジャイルズで安定している。

しかし、せっかくインサイドを止めてくれているのにアミヌとカリーに3Pを食らい再び10点差に。これで苦しくなると思いきや、やっと3Pを決めたボグダノビッチに続いて、ジャイルズがミドルを決めて6点差になって3Qが終わります。
7分41秒のプレータイムで5リバウンドのジャイルズ。試合に出ればしっかり活躍するのに、出番がもらえないのは何故なのか。前半から意味不明な交代劇をしていたキングスのインサイドは、突如出番が回ってきて、大活躍のジャイルズに救われたわけですが、むしろバグリーがケガをしてもろくに使われない理由がわからないのでした。

キングスの番記者たちは、イェーガーに追及していないのかな。しても無駄なんだろうな。

◉リラードの時間

ボグダノビッチのミドルに、ファレルのアシストからジャイルズのゴール下。ダンクにいくレナードからボールを奪うジャイルズ。ファレルの速攻で一気に2点差になります。ファレルの方は出番がないのは致し方ないけど、勿体ないよね。
タイムアウトのブレイザーズですが、流れは変わらずスティールされます。ちなみに前半と違いマカラムはいないセカンドユニットです。

ボグダノビッチのミドルに、ジャイルズのブロック、スティール、ファレルのドライブで逆転するキングス。止まらないのでボグダノビッチのミドルで4点リードになって、またタイムアウトのブレイザーズ。
ジャイルズの登場から全く別の試合になってしまった。キングスはイェーガーでこんなチームになったけど、イェーガーじゃなければもっと勝っていた疑惑もあるよね。たらればすぎてわからん。

どうしようもなくてリラード他を戻すブレイザーズ。早速ミドルで止めに行くリラードですが、止まらないキングスの流れはボグダノビッチの3Pで7点リードになります。ちょっと長くなったのでジャイルズ他はベンチへ。
どうにもオフェンスが上手くいかないブレイザーズ。キングスディフェンスにはまっていきます。しかし、キングス側もインサイドの機能性がなくなり7点差が延々と継続されます。

均衡を破ったのはヒールドのステップバックミドル。マカラムのシュートは決まりませんがリバウンドからファールをもらうヌルキッチ。これを取っていたから逆転したキングスなので、早く戻ってきてほしいジャイルズ。
未だに決まってこないリラードとマカラムを横目にリバウンドから1人でもっていったヒールドのレイアップで残り3分9点リードのキングス。会場のムードは既に勝ったような感じ。タイムアウトをとるしかないブレイザーズ。残り3分あるのに、あと1回を残すのみに。

くるくる回ってのターンシュートミドルを決めるマカラム。リラードは落ち着いてブロックをかわして、この試合初めての3P。フォックスにミドルを返されるも、イージーシュートを許さないようになり、オフェンスではフォックスにファールさせていきます。残り1分半4点差に。
キングスは時間をたっぷり使いますが、ヌルキッチがコーリーステインをブロックするとトランジションでもっていったリラードがレイアップで2点差。さんざん止められているのに、懲りずに待ち構えるヌルキッチに飛び込んで叩き落されるコーリーステイン。ジャイルズを出せ!
残り27秒キングスボールでビエリッツァのレイアップはハークレスがブロック。時間を使わずにリラードがレイアップで同点に。残り10秒あって、なぜかタイムアウトをコールしないキングスはフォックスのミドルが外れてオーバータイムになるのでした。

うーん、大した活躍をしていないリラードですが、94-101の残り2分半であっさりと7点をとって同点にしてしまいました。本当にあっさりと。最後2本のレイアップは時間を使わないでスルスルっと抜けているので、状況判断の良さが光っています。
それに比べるとキングスは時間を使ったオフェンスで、最後にコーリーステインがヌルキッチと勝負する形を終盤に出してしまったのはマイナス。あんなに目立っていたヒールドへはボールが出てこないし、タイムアウト使っていないしで、やっぱりイェーガーじゃなければ・・・と思ってしまいます。

まぁリラードが支配してしまったということで。ジャイルズが試合を支配してリードを得たキングスでしたが、リラードは役者が違うね。・・・なんてことを考えていたらオーバータイムは勝負にならないぞ。

◉オーバータイム

ヌルキッチはミスも多いけど、ポスト役として周囲を見ながら、しっかりとハンドオフプレーをしてリラードとマカラムを使えるわけですが、それに比べるとコーリーステインが単純なハンドオフを実行できていないのが目立ちます。
一旦、預けてもらいなおすヒールドに渡せず、次にフォローに来たボグダノビッチに渡せず。せっかくのガード陣を活かせているとは言い難いか。合わせの方はヌルキッチよりもしっかりフィニッシュしてくれるのですが、この試合は完全にプレッシャー負けになっていて、オーバータイムでもレイアップを外してしまいます。

一方でリラードは、そもそも自分で決める前提なので、フェイクでだましてファールをもらい、ステップバック3Pを連続して打っていきます。2人が完全に自分についてきたところでやっとパス。
ボグダノビッチ、フォックスと決まらなかったキングスはヒールドのアイソレーションにしますが、それも確率よくないよね。ということで全然決まらない。マカラムのミドルが決まって5点リードの残り1分40秒でタイムアウトはキングス。

ボグダノビッチがドライブからコーリーステインに出しますが通らず、今度はヒールドが行きますがコースに味方がいてミスに。ヌルキッチに預けた後でバックドアで抜け出したハークレスがレイアップを決めて、なんかもう追いつかない空気が流れたのでした。
マカラムがフリースロー2本とも外すなんて珍しいこともあったから、追いつくチャンスがなかったわけじゃないけどね。リーダーシップ取れる選手は足りないかもね。

ブレイザーズは終盤になってらしい感じになりましたが、そこまでをほかの形で過ごせると強いってことを改めて示したような。最後はリラードなんだから。かなり危ない試合でしたが、なんとか乗り切ることに成功しました。

ヌルキッチが24点23リバウンド、5ブロックなんて珍しい活躍。それだけコーリーステインを圧倒したのでした。得点は半分以上がフリースローです。

キングスは一言だな

ジャイルズを使え!!!

2019/01/02 キングスvsブレイザーズ” への12件のフィードバック

  1. ジャイルズ全然出てこないからケガしてるんだと思ってました。そうしたら出てきていい仕事するし!もっとプレータイムがあっていい選手ですし見てみたい。
    1分半から時間をじっくり使いはじめましたが、もう少し早くからコントロールしてたらよかったような。チームを落ち着かせる選手いたら…と思っていたら、同点にされオーバータイム。オーバータイムにリラードを相手にするのはさすがに苦しい…。
    フォックスが伸びてきてるからリーダーを任せられるように育成してます!ってことならジャイルズももっと使ってよイェーガーHC!戻ってきたらバグリーも!

    1. 勝利の経験が薄いチームでイケイケでしか勝てないのは致し方ないと思いますし、チームカラーとしてもそれでよいとは思いますが、リーダーシップ取る選手は欲しいですね。シャンパートはコートに出しておいたほうが良いと思うのですが、3ガードを全員使いたい願望が強くて。バグリーがリーダーになれるんじゃないかと期待しています。

  2. ブレイザーズはリラードいない時間のオフェンスがターンオーバーで終わることが多い気がします
    相手のディフェンスの強度があがるとしんどそう

    ヌルキッチのバックドアパスは決め打ちっぽいのが多いので普通に使うのは難しそうですね
    ウォリアーズ戦でシューターであるマッカラムにピッタリついていたクレイ相手に決めたやつとかは上手いと思ったのでノッてるシューターを活かすセットとして使うのはありだと思いました

    1. ヌルキッチのパスは決め打ちにしては出すのが遅くて取られちゃうんですよね。あれをもう少し早いタイミングで判断できるかどうか。アングルがないことが多いので難しいパスになりがちです。
      リラードがいない時間はターンオーバーが多いというよりパスミスが目立つのだと思います。

  3. 量のリラード、質のCJのパターンが崩れてますね。こんな不調のCJではまともな試合になるはずありません。本当にどうしたんだろう?
    セカンドユニットは一番不要と言っていたカリーだけが活躍しています。ローテを代えて少しずつ対応していますが、中堅どころには何とか競り勝っても上位には勝てないでしょうね。やっぱり、誰か獲らないと駄目でしょうね。カーメロがFAになったら獲るのかな?

    1. サトランスキーにしろカリーにしろ、好不調が激しいのはシューターの特性なので仕方ないかな。問題は守り抜けるかどうか。だからマカラムを加えたセカンドユニットが良い気がしてこないんです。ジャイルズに押し負けたのもインサイドの弱さでしたし。
      難しいけど、補強が良いのか、それともレイマンやサトランスキーが成長することに期待したほうが良いのか。

  4. ジャイルズは大怪我明けの新人扱いなので大事に使う方針なんだと解釈してます。それでももっと使うべきだと思うのですが。バグリーもそうですがジャイルズも出てきたらいきなりリバウンドとれちゃうのがもどかしいです。

    1. 大事に使うにしてもプレーしていないと成長もないですしね。キングスはテンポの速いオフェンスなので、なんだかんだ走れる選手がリバウンドとれちゃうんですよ。

  5. ジャイルズ頑張ってるんですけどね~
    スタッフしか見てませんがナゲッツ戦では突然のクーファスではなくジャイルズ重視。
    ディバッツがいつ動くのか楽しみですね。
    レイカーズとペリカンズの大型トレードにWCSとヒールドで参入とかしたら面白そうなのに。

    1. レイカーズは徹底してクズマ、ハート、イングラムを提示しないので、トレード成立しないと思いますが、逆にキングスがその2人に指名権つけてADとったら面白いですね。実質はカズンズとADのトレードみたい。

      ジャイルズの良さを認識したのでしょうが、しばらくしたらクーファスに戻るのがイェーガーあるある。

  6. ここのところクローズ能力に欠けるキングスです。ここの所というか元々そんなにないのだけれど。
    今日は前回試合終了間際に善戦し、結局負けたGSWとの試合ですが連敗を止められるのか。
    ほぼ安定して9位前後のkingsな訳ですが、若手中心なのとギリギリプレーオフに出られそうにないあたりが去年のDENみたいだなと思ってます。去年のDENって事は来年に期待!?
    今年は西15位くらいと思われていたところ9位なだけで十分だしプレーオフ争いできれば100点です。
    来年はプレーオフに確実に出られれば100点。
    再来年以降西の上位強豪入りをしたい。GSWの面子も変わっているだろうし。

    1. ナゲッツも時間かかったので、来シーズンはどうかな。
      うまく新陳代謝もしていかないといけません。
      シーズン最後までプレーオフ争いして中心選手たちが経験を積むのが良いのか。
      ある程度で脱落しながらもベンチメンバーへプレータイム割り振るほうが良いのか。

      プレーオフに出たウルブズが停滞し、出なかったナゲッツがベンチの活躍で伸びているってのはすごい状態な気がします。

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